以前から気なっていた愛知県豊橋市東部の別所街道(旧道)の一部を探しに行くことにする。

別所街道とは東三河(豊橋方面)から奥三河、果ては信州への古い街道で、
大雑把に言えば現在の国道151号線と近いルートらしい。
今回、探すルートは古い時代の街道で現在の国道151号線とは、まったく違う道になる。

今回は豊橋市から旧別所街道をたどり宇利、近くに車を止める。
昔も交通の要衝であった新城市富岡交差点からスタートし吉川峠への
旧道(明治時代以前に利用されていた)を捜す。
その後、まだ越えた事のない近くの浅間峠、風越峠を目指す予定だ。

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新城市富岡の交差点。今回のスタート地点。
後方が豊橋市になる。右は国道301号線で宇利峠を超え遠州(浜松市方面)に至る。
左が明治以降の別所街道といわれ、現在の新城市方面である。
前方が今回の目的である、古い別所街道で吉川峠方面になる。
ただし、現在の県道は途中で別れ南側の福津峠を経ている。
※別所街道は古道なので諸説あり。短期間使われたルートでは異論もあるようです。
(どこまで含むのか)


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富岡交差点近くの馬頭観音や常夜灯。
馬頭観音などは道路拡張で現在の集会場すみに移転集めれたと思われる。
常夜灯に「秋葉山」の文字がある。このルートも秋葉参りのルートであった証である。
「秋葉山」とは「秋葉神社」のことである。
「秋葉神社」とは現在の静岡県天竜市の「秋葉神社」のことで「火伏の神」(火災よけ)として
ご利益があり「お伊勢参り」と同様?古くから盛んに参拝されたらしい。
現在でも愛知県各地には町の代表者が「おふだ」を受けに行く習慣がある。



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富岡交差点近く。
途中にある、車神社 立派な作りで歴史を感じる。


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中宇利地区の富賀寺 700年代の建立らしい。
足利尊氏、寺領寄進。今川氏、所領安堵などの寺伝があり古い歴史を持つとの事。


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中宇利地区で現在の県道から旧道に入る。旧道らしく古い石仏や神社が多い。
画像は背中側が吉川峠方面になる。画像の奥が出発してきた富岡、豊橋方面。


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これは珍しい常夜灯がお堂に入っている。
年代は不明。文字は読み取れなかったがこれも秋葉神社の常夜灯だろうか。


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平野部から一番奥の小畑の村を抜け山道に入って、やや道に不安になったところで
路肩に道標を発見。
「左 山吉田・あきは 道」とあるようだ。コースは正解と安心する。


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舗装道路を登っていくと大木の下に道祖神があった。
ここがかつての村境らしい。


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仲の良い道祖神。
ものの本によると、こういった道祖神は
「夫婦仲良く暮らす村なので災い、外敵が入ってこないよう、祈ったもの」だそうだ。
「天保十五」と読めるので江戸時代(西暦1844年)のものなのだろうか。


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このルートは古道ではあるが現状、このような舗装路で吉川峠までいける。
もちろん、現舗装道路と古道はまったく同じルートではないはずだが。

ただし、なぜか新しい道路地図にも、この道は、調べた範囲では、まったく載っていない。
(もしかして私道?)
その為、最近まで、このルートの存在を知らなかった。


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道祖神を過ぎるとアップダウンの繰り返し。「ボーイスカウト吉川野営場」を過ぎるとやがて三差路に突き当たる。
三差路を右に曲がると直ぐに吉川峠の頂上だ。

頂上には「左 竹のわ あきは山道」と彫られた道標がある。
年号は風化して確認しづらいが寛政、または安政と読める。
いずれであっても江戸時代である。


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峠からは西に下り次の目標を目指す。吉川峠からも舗装でダウンヒルが楽しめる県道。
次の目標は浅間峠である。吉川の村にくだり峠の入り口を探す。
県道を少し行き過ぎ迷うが地形図で見当をつけ、山に向かっていく。

田んぼや畑を眺めながら快適に舗装道路を登っていくが、やがて舗装は切れてしまう。


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だが、まだまだ良く整備された林道が続き嬉しくなる。
こんな道で簡単に峠につければ楽だと思っていると、案の定・・・

途中からシングルトラックに。それも、やがて人の踏み跡さえ確認できなくなってくる。
道を探すのに精一杯で写真を撮るのも忘れていた。
やっと、峠近くで踏み跡発見。


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やっとの思いで踏み跡をたどり、なんとか峠に至る。展望はよくない。

現在は荒れているが地理的に考えて地元の住民が古くから使っていた峠だと思う。


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南側に下り始めると古道?の跡が残り最初は乗って下れそうな道だったが直ぐに道が怪しくなる。
急斜面を降りて(というか滑り落ちて)いくと、案外簡単に林道に出た。
画像の左端の草地が下ってきたところ。逆だったら入り口はわかりそうにない。
今回予定の逆からアプローチして運が良かったかも。


これからスタート地点近くに戻り風越峠を目指すのだが・・・次回に続く。