風吹峠から雨山地区をとおり北側方面、川沿いに下っていくと宮崎という集落になる。
宮崎からは北西に田原坂を登れば作手集落、北にいけば千万町集落に通じる道が有る。
西に行けば樫山集落をへて東海道岡崎宿方面に抜ける。

宮崎はロード練習などで良く通ったところ。
今回は宮崎の街の手前から裏道を探して山手を、たどると思わぬものを発見した。

まずは解説を読んでみてください。



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そう、「猪垣」(ししがき)である。
以前から、このあたりの山中に、まるで城壁のようなものがあるとの話は聞いており、
ぜひ一度見たいと思っていたのだが今回、思わぬところで偶然、目にして驚いた。
(もっと山奥にあるもので、こんな里にあるとは知らなかったので)


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猪除けの、こんな石組みが、ここの地区だけで600m以上続いているそうです。
山奥の小規模なものの小さな写真は本で見た事があったが、ここの物は大規模で、
とにかく驚き感激?した。
この画像は田畑の方から猪垣を見たところ。

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猪垣の上に登って見ると、こんな感じ。右が山側、左が田畑である。
このあたりは最近でもサル、イノシシ、鹿の害が問題になる地区で、今も頭を悩ませていると聞く。
とくに、ここ2,3年は猪が増えていると、あちこちで聞くようになった。

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山側の石組みはこんな感じ(立派ですね)、これなら猪も登れない?
ちなみに、ここは里に近い地区だが、ここから更に山奥の猪垣は石材の種類、石材の大きさなどの違いが有ると本で読んだ事がある。いずれ、そちらも見に行かねば(笑)
お城は権力者が、その力で民衆を動員して作らせるが、この猪垣は民衆が自ら田畑を動物から守る為に大変な努力で作った物、そう思うと感慨深い。
ただ、最後に「オチ」?があった。猪垣のはずれに「しし鍋」の店があり良い、においが漂っていたのだ。田畑を荒らす猪も結局、人間に食べられちゃうわけですね。

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猪垣をみて裏道から県道岡崎清岳線に出る。
額田町役場のある樫山地区で左折して国道473号線へ。国道473号線を南西にしばらく走り、岡崎市大幡町から今度は南東に左折して本日、2つ目の峠を目指す。

ただ、この峠は無名峠のようだ。
前日、偶然、けったさんからこの峠について聞いたばかりだった(けったさんも越えた事がないそうだ)。
けったさんの話によると「昔、東海道の道普請の際、赤坂地区の工事は、とうのす町から人夫が出たと文献にある。とうのす町から赤坂方面は山越えしなければ、随分遠回りになってしまう。その為、絶対に旧道があるはず」というものだった。
地形的に見ても集落と集落を結ぶ旧道が出来るはずと思われる地区だ。偶然、I氏も、ここに注目しており、ここを越えるプランを用意していたのだそうだ。
画像は、とうのす町から峠方面を目指しているところ。この先、車輌は通行止めになるはずなのに道が立派なのは、途中にゴルフ場が有るためなのか。

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ゴルフ場入口の前を通り、更に登っていくと突当りに峠らしいところが現れる。
一瞬、ここが峠ではないかと思われる雰囲気だが・・・ここは送電線鉄塔の工事の為に切通しが作られたところのようだ。
実際の旧道の峠は、もっと東の稜線にあるのだが鉄塔から旧道の峠まで不自然に稜線沿いの道が有る。
これは、考えるに峠につながる旧道は以前、もっと北東側を通っていたのだと思う。
それがゴルフ場の建設で旧道がつぶされ、峠まで迂回する形で稜線沿いに舗装道路が新たに作られたのではないかと思う。
前置きが、またまた長くなってしまったが、この画像のところが多分、昔からの峠と思われる。
画像は東側(音羽町の萩、赤坂地区)から西側(とうのす町)側を見ている。


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道跡は、まずまず残っている。だが結構険しいところもある。
この画像では右上角から左上に下り、左上で向きを変えて右中央へ下る。
そこでまた向きを変えて、中央手前に下ってきているのが、お判りになるだろうか。


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険しいとはいえ道跡もしっかりしており(結構、乗れる)順調に下ってきたが・・・
ここで、道が途切れる。どうも鉄塔工事の際、発生した土砂が旧道をおおってしまったようだ。


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ただ、少ないとはいえ通る人もいるようでヤブの中には道らしきところも有るような(笑)
とはいってもこんな感じ、I氏の姿を見失いそうだ。


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ススキ原を、ヤブコギすると景色の良いところに出た。
望むのは「愛知県宝飯郡音羽町」あたりで右手前の住宅地は「赤坂台」。
奥の山の向こうは三河湾。山並みは宮路山の東側だろうか。
ここは、古来からの交通の要衝で山の裾野に鎌倉時代の「鎌倉街道」がとおっていた。
それより手前の中央よりやや上に(ほぼ水平に)「旧東海道」「国道一号線」「名古屋鉄道本線」「東名高速道路」が、まとめて通っているはずだが、残念ながら、画像ではちょっとわかり辛い。


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ススキ原を抜けると道もしっかりしていて順調にくだる事が出来る。


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まもなく綺麗に整備された林道に出る。
画像はくだってきた林道を振り返ったところだ。
このあたりは、このような林道がたくさんある。


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音羽町萩地区から今越えてきた山を望む。峠の位置は、ちょっと確認しづらい。
ゴルフ場を過ぎ峠に間違えそうなところに有った鉄塔は多分、この山の向こうに隠れていると思う。
ちなみに音羽町は現在、東名高速の「音羽蒲郡インター」のある町です。


ここからはI氏宅に向けて、ちょっとした丘を越え田畑を抜け町並みを、かすめて自転車を走らす。
今日も昨日に引き続き、いいサイクリングでした。