先日の古典ロードにコルサが乗って行ったコルナゴ、意外に好評だった(笑)のと
dolphine214takeさんから「特集やってね」とリクエストをいただいてしまいました。
と言う事で、この数奇?な運命のコルナゴを特集させていただきましょう。



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この「コルナゴ スーパー」
諸状況から考えて製造は1979~1980年頃と思われます。
(画像は現在のもの)



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コルサの手元に来てから私の好みでオリジナルとは若干部品を入替えています。
(画像は現在のもの)


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実は、このコルナゴ、デッドストック品で
2004年に、とある倉庫から出てきたものです。
ですからコルサは幸運にも2004年に25年ほど前のコルナゴを
新車で手に入れたということになります。
(高校生の頃から憧れていた)


箱は保管中に、潰れてしまったらしく国産車の箱に入替えられていました。
箱の中には画像のほかに前後ホイールセット、ハンドル回り、サドル回りが入っていました。
ペダルセットは、なぜか失われていました。

そうそう、箱の中にはブレーキ本体が転がっていました。
チェンホイールからチェーン、変速機3点、ボトルケージなどまで組み込まれていたのに、
なぜブレーキ本体は組みつけられていなかったのでしょうか?

それにはコルナゴらしい(イタリアらしい)理由がありました。
この頃、ブレーキ本体の取り付けはナット式から隠し止めに移行していた時期に当たります。
このフレームは既に隠し止めになっていたのに箱に同封されていた
カンパのブレーキはナット止め式のシャフトの長い物だったのです。
コルナゴの職人はシャフトを加工したり、交換するのが面倒だったのでしょう、
組付けせずに、とりあえず箱に放り込んでおいたというのが真相のようです。

余談ですが、この梱包の紙のような物ですが一枚物で、ほどくのが非常に面倒でした。
途中で、ちぎってしまえばと思われるでしょうが非常に丈夫な材質で
手でちぎることは出来ないものでした。



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実は、この時、更に古いコルナゴのデッドストックも同時に発見し入手しました。
そちらはマーク類もデカール式、チェンリングなども刻印入りの
良い物でしたがサイズが大きく私には乗る事が出来ませんでした。
製造は1975~1976年くらいのものでしょうか?
これは、現在、関西のコレクターの手元にあります。
この車は、ちゃんとブレーキも取り付けられていました(笑)
(まだ隠し止めになる前の時代の物)



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先ほど書いた梱包材を取り除くとトップチューブには別の紙が巻かれていました。

その紙には、ご覧のとおり、「26  TOSHOKU  54」の文字がありました。
「26」「54」の数字は何を意味するのかわかりませんが自転車業界の知人によると
「TOSHOKU」(トウショク)は日本の貿易会社の名前だということでした。
ただし、それが事実なのか、日本語で、どのような字を書くのかは不明です。

また、数字の話ですが、フレームナンバーなのか?と思い、
フレーム各部を探してみましたがフレームナンバーのようなものは見当たりませんでした。



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箱に入っていたままのオリジナルの部品で仮組みした状態。
(画像は2004年のもの)

すでにFDは穴明き(4穴)、RDはヌーボ スーパーレコードになっています。

その他、現在の仕様と違うところを、ざっと書いておきます。
・ヘッド小物がブラックのコルナゴオリジナル
・ボトルケージも黒い物。
・サドルはコルナゴネーム入り
・ピラーもコルナゴネーム入りのミゾ加工の長い物
・ハンドル、ステム(後述)
・バーエンド
・ホイール
・フリーホイール



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部品の件は、後で書くことにしてフレーム回りを見てみましょう(画像は改造後)。

ダウンチューブのラグにクローバー、フォーククラウンの肩にも
クローバーとCOLNAGOの文字が彫られています。



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クラウンの後ろ側は肉抜きされペイントが入れられています。

フォーク裏側の補強版にも小さなクローバーマークが抜かれています。



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BB下側も大きなクローバーマークが抜かれていました。
このあたりに普通、他社では製造ナンバーなどが入っているものですが、
まったく見当たりませんでした。



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シートステイブリッジの補強。
下側に小さな穴が明けられています。
ブレーキは、このように隠し止めになっていました。
(恥ずかしい、ナットが錆びていますね、磨かなきゃ)
画像はブレーキシャフトにネジを切り増ししてカットした後、
組付けたもの(コルサの加工)



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ハンガーラグ回り
いわゆるカンパタイプ ワイヤーリード。
現在のようにBB下にワイヤーが取り回されるようになる前は、
このカンパタイプ ワイヤーリードが標準だったのです。

チェンステイブリッジにも補強版が取り付けられています(穴明けなし)

この時代のカンパを良く知る人なら、このカットだけでもワイヤーが
当時の純正のカンパ製品である事が判ってしまうでしょうね(笑)



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チェンステイ両側に「COLNAGO SUPER」の貼りマークがあります。



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このステッカー類が後に問題を起こすのです(笑)
コロンバスのステッカーは現在、ほとんど剥げ落ちてしまいました(画像は2004年のもの)。

この時代の「COLNAGO」の文字は困った代物でデカールではありません。
非常に厚みのある物で、入手後しばらくすると、白く、めくれ上がってきたのです。
どうやら経年変化でマーク類は駄目になってしまったのだろうと、このフレームに対する
思いも一気にさめていきました。(売却も考えていました)
マークがボロボロの状態で乗り続けるかレストアして塗装をやり直すしかないと考える、
悲惨な状況になってしまったのです。

ところが最近、マーク類が、はがれるなら、どこまではがれるか思い切って
試してみようと思い力を入れて磨くと、ごく薄いビニールが剥がれ落ちたのです。
どうやら切り文字の上にビニールが張ってありその上からクリアーが吹いてあったようです。
(ビニールがクリアと一緒に浮き上がり、ひどい状態になっていた)
切り文字のビニールは思い切ってはがしてしまうと、あら不思議、まあ見れるレベルに
また戻ったのでした(笑)
この状態がいつまで続くのか判りませんが、今の状態なら人前に出してもとりあえず、
それほど恥ずかしくない状態になりました。
(厚い切り文字、ロゴの耐久性が不安です)

ただし、フレームの塗装の下地は良くないようでBB回り、ヘッド回りなどに塗装の
浮き上がりが見られますので、いずれ塗装をやり直さなければならなくなるのかもしれません。


「その2」に続く。