古典ソーヨー チューブラータイヤ

先日、田爺さんを通じて某ショップさんから古いチューブラータイヤをいただきました。
いただいた物は、いずれも70年代中頃から後半の物と思われる
ソーヨーのチューブラータイヤでした。

残念ながら、いただいたタイヤは、どれも多分、20~30年ぐらいは経っていると
思われますから、さすがに空気が漏れなかったとしても使う勇気はありません。
これらは資料として保管するしかないでしょう(笑)

今回、いただいたタイヤは「#40~#50クラス」でしたから完全にピストレース用です。
そこで今回は(古典ピスト、番外編として?)70年代ソーヨーのチューブラータイヤを
取上げてみます。
70年代中頃ピストレースを走っていた方には懐かしいタイヤかもしれませんね。


70年代中頃にパナレーサーがチューブラタイヤを発表するまで国産チューブラータイヤは、
ほとんどソーヨーだけだったと思います(一般的には)
当時の物価を考えるとチューブラータイヤは、結構、高く感じたもので
(現在のように千円前後で買えるタイヤなんて、ありませんでした)
ですから当時のサイクリストはパンクすると苦労して修理し使ったものです。
最近はチューブラ用の修理キットなど手に入らないでしょう(特に縫い糸など)
そんな時代を思い出しながら当時のソーヨーチューブラータイヤをご紹介します。



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今回いただいたものは5種類ほどありました。

上の画像、手前の2本は、両者とも「50Z」ですがラベルを良く見ると片方にだけ「LATEX」の
ゴム印が押されています。
パターン、品番は同じでもチューブの材質(製法?)が違うようです。
ちなみに一番奥の「40-A」にも「LATEX」のゴム印があります。



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1977年頃のソーヨーの資料を見ると重量は下記のようになっていました。

40-A   160/170g
45     170/190g
45-A   170/190g
50Z    190/210g



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(2枚の画像、製品の並び順は一緒)
「A」の記号はタイヤのトレッドパターンを表しているようです。
資料によるとチューブラだけでも「A」から「J」と10パターンもあったようです。

上記のように品番に「-A」の文字が入っているのは「タイプA」パターンなのですが・・・
それでは「50Z」は当然「タイプZ」と思ったら、そうではなくて「タイプD」パターン
なのだそうです(笑)
ちなみに「45」はスリックですが、スリックは「タイプB」パターンだそうです。



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今回の5種類のサンプルのうち2種類の「LATEX」ゴム印の製品がありました。
「LATEX」は、もちろんチューブがラテックス仕様だという事を表しているのでしょう。

その製品を見ると(画像、右がLATEX)、バルブのところになぜか「R」の印があります。
(LATEXの「L」なら判りますが)

更に、よく観察してみると「R」の印の方(LATEX)がなぜか、バルブが短くなっています。
このバルブの違いは「LATEXチューブ」と何か関係があるのでしょうか?



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ピスト用では有りませんが70年代中頃のソーヨー ロード用チューブラーも実物がありましたので、
参考のため、この機会に画像をアップしておきます。
ピスト用のタイヤは、あまりなくても、このあたりのタイヤなら使ったことのあると言われる
ベテランサイクリストは多いのかもしれません。

品番は、ご覧のように「70」と「90」です。
私が初めて購入したロードレーサー、「片倉シルクR2-X」には、この「ソーヨー#70」が
装着されていました。
その後、練習、サイクリング用に、より丈夫な「#90」を使っていたこともあります。

ソーヨー70、ソーヨー90の重量は、それぞれ「310/330g」「340/360g」と
当時のカタログにありました。
重量からしても、かなり丈夫そうなことは想像されると思います。
でも、その後のタイヤを知っている感覚からすると重量から想像される以上に、しなやかさに
欠けるタイヤだったと思います。
(その後の時代の重量が同じくらいのタイヤでも、もう少ししなやかに感じられた)
多分、ケーシング(タイヤを構成する繊維)が太く、しなやかではない素材だったのだと思います。
(現在のタイヤでいうTPI低数値のケーシングだった?)

トレッドパターンは、一見、「50Z」に良く似ているので「タイプD」かと思ったら
「タイプE」だそうです。
複雑ですねぇ(笑)

「70」と「90」のサンプルは70年代前半のデッドストックの完成車に付いていたものを
外した為、未走行ですが、いわゆる「フンドシ」部分がはがれてしまっています。
(はずす時、リム側に貼り付いていてはがれてしまった)

ちなみのソーヨーのチューブラタイヤは「#150」まであったそうでカタログ重量は
「430/450g」となっています。
こんなに重いチューブラって一体???ツーリング用???それとも特殊な
用途があったのでしょうか???