毎週末、どこかを登るという「毎週がヒルクライム」も、第9週。

今回は遠出出来ませんでしたので地元でヒルクライムです。
地元と言っても愛知県周辺では、もう未踏の峠はない・・・あっ、ありました!

そうそう、意外な場所なのですが近年、知った未踏の峠、「三峰峠」(さがみね・とうげ)が
愛知県日進市にあるのです。(三峰峠は愛知万博の会場のすぐ南にあたる)
それも旧、飯田街道(三州街道)でもあるということで歴史的にも重要な峠です。

では、なぜ今まで行かなかったのか?
このあたり、けっこう交通量が多い(ダンプカー、トラックが通る)わりに
道が狭い場所(歩道もない)が多いのです(特に県道58号線)。
それで、大型車が少ない日曜日にでも行こうと思っていたままずっと、そのままになっていたのです。

ここで、飯田街道について、少し書いてみましょう。
飯田街道は、おおざっぱに言えば愛知県名古屋市から長野県飯田市に至る道です。
ざっとポイントになりそうな通行点を記すと
※名古屋市東桜(諸説あり)-八事-平針-赤池-「三峰峠」-足助-稲武-根羽-飯田市
(ルートは現在の県道58号、国道153号線に重複するところが多いので、ご参考に)


それでは愛知池に置きスタートとすることにします。
まずは北上し県道58号線(ほぼ旧飯田街道と同じルート)に出て東進し日進市と豊田市の
県境、三峰峠を目指します。


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三峰峠に至る道、峠手前。
先に交通量に少ない日曜日に行きたかったと書きましたが、日曜日は雨予想でしたから
土曜日(10/2)に行くことにしました。

ところが、いつも以上に交通量が多いようです・・・
画像の派手な看板は名古屋商科大学の学園祭の看板です。
学園祭に向かう車が多いようです。
看板を良く見ると「三峰祭」とあります。
三峰峠が地元の地名から来ている事が、ここでもわかります。
※記事をアップしてから気がつきましたが学園祭の日にちは後日で
 大学周辺が東海クラシックの駐車場なっていたようです。

交通量が、いつも以上に多いのには学園祭より実はもっと大きな理由がありました。
ほぼ、三峰峠頂上付近から入るゴルフ場「三好カントリー倶楽部」で石川遼君も参加している
「コカコーラ東海クラシック」が開かれているのでした。
結局、もっとも自転車で走るのに向かない日に来てしまったのでした(笑)


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三峰峠の標高差はわずかなので登るのは体力的にはたいしたことはないのですが・・・
路肩が狭く交通量が多いので精神的に疲れてしまいました。


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三峰峠頂上付近。
東側(豊田市)から西側(日進市)を見たところ。
(車が切れるのをしばらく待って撮影)
背中側はすぐゴルフ場の入口、ガードマンだけで10人前後が出て交通整理中。


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騒がしい峠に長居する気にもならないので早速、東の豊田市側に下りました。
狭い路肩で渋滞する車をすり抜けるのに疲れてしまい思わず用もないのにコンビニの
駐車場に入ってしまいました。

すると交差点から自転車が曲がってきます。
「うん?ガードとFバックが付いてる、珍しい・・・」と思ったらSさんでした!
なんと偶然に偶然が重なってSさんに思わぬところで会う事が出来たのです。

画像はSさんのカスタム、プジョー。
やっぱり、この時代のプジョーはカッコいいです!
結局、ここで1時間近く盛り上がりました!(笑)
ちなみに私は「ルイガノMV C」ミニベロでした。


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Sさんと別れて県道58号線を東進し東保見町からは県道283号線に入ります。
そして着いたのが猿投神社。
以前から仕事で通るたびに気になっていた神社です。


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建物の配置、こういった作りはあまり見かけませんね。
(車は、お払いを受ける車らしい)


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絵馬が鎌の形になっています。(鎌の形の由来は案内板にて)奉納しているのは、
さすがにトヨタ自動車関係の企業が多いですね。
(この神社の所在地はトヨタ自動車本社のある同じ豊田市)


さあ、念願の猿投神社にも立ち寄りましたので、そろそろ帰ることにします。
(夕方用事があるのと、最近あまり体調が良くないので)


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帰り道の途中、三好町(東名高速 東名三好インターのある町)にある遺跡に
立ち寄っていくことにします。

東海学園大学のグランド脇の急坂を登り左折すると雑木林の中に遺跡がありました。
「黒笹27号窯跡」という平安時代(9世紀)頃の古窯です。
古い焼物に興味のある方は「猿投焼」、「猿投窯」と言う言葉を聞かれた事があるかもしれません。
このあたりが、まさに古代から中世にかけて栄えた猿投焼の場所なのです。
(猿投山西南地域は当時、一大窯業地帯だった)


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フェンスで囲まれていますから網目から中を、うかがうしか、ありません。
案内板には「灰彩(かいゆう)」のかけられた多くの陶器が産出したとありましたが、
どこに保管されているとか、どこで見られるかとかの案内はありませんでした。
ちょっと残念。
せめて出土品の写真ぐらい現地にあれば良いのに。


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ぐるりと回りを探して見ましたが、まったくと言っていいほど破片も落ちていませんでした。
それでも、何とか見つけたのは、この4点。
右下は陶片、他の3点は窯壁か何かのようでした。
右上と左のものの一部には鮮やかな青い部分が見えます。
この猿投窯の特徴は「日本で初めて高温での灰彩陶器の焼成に成功」したことだそうですが
ここに見える青い部分は自然灰(しぜんゆう)が高温で焼かれたことで偶然変化したもののようです。
(灰彩陶器は高級陶器として全国各地に流通したとのこと)


今日は短いものの(38キロ)充実したサイクリングでした。
(偶然、S氏にも会えたし)
さて、帰るとしますか。