以前、「古典ピスト シルク その○」として古いピストを、ご紹介していました。
その記事も例によって途中で中断したまま、もう一年ほど経ってしまいました(笑)


その際、各部部品を一通り、ご紹介するつもりだったのですが結局、木リムや三光舎のハブ、
固定ギヤなどをご紹介した程度で、そのままになっていました。


このシリーズ、また、いつ、どうなるか(笑)わかりませんが
今回は古典シルクピストのハンドル回りをご紹介します。


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一年前に取上げていた田爺さんの片倉シルクピスト。
では、このピストと一緒に入手したと言われる部品類を見ていきましょう。


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シルクのハンドルまわり。
全体にサビが出てしまって自転車部品と言うよりは民族資料館にでも展示されている
古い農具のような風合いになってしまっています。
もちろん、もともとは綺麗にメッキがかけられていたのだと思われます。
ハンドルの形状は微妙に違うような同じような・・・良くわかりません(笑)


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ステムの画像を良く見ていただくと突き出し部分が脱着出来る、
いわゆる天返しステムになっている事がわかります。

一番上のボルトによってステムポスト部をフォークに固定します。
そして、その下の大振なナットで突き出し部分をポスト部に固定するようになっています。
このあたりは、比較的、良く見かける日東のアルミ製天返しステムの方が時代が新しい分、
良く考えられています。


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突き出し部分のアップ。突き出し部分の長さが違うせいなのかメーカーが違うのか
理由はわかりませんが形状が微妙に違っています。

長い方は、ぎごちなく?曲げられて角度が付けられています。
手前の方にはメッキ部分の痕跡が、極わずかですが残っています。


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ハンドル固定ボルトの形状も違います。下の物は普通の六角ボルト形状ですが上側の物は
二面を回す形状になっています。(四面形状ではありません)


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突き出し部分とポスト部分には切り欠きがあり、位置決め及び、動かないように、
しっかり固定されるようになっています。
ただ、良く似た、この二点も微妙に形状が違い互換性がありません。
実際はどうだったのかわかりませんが、いかにも手作りっぽいですね(手加工っぽい)。


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ステム2点とポスト部。
2点のステムの置き方が違う為、角度がわかりにくいかもしれませんが比較するとメッキの
綺麗に残っている方はピスト用としては、かなり角度が浅いようです。
これではフレームにセットした場合、水平より前上がりになってしまいそうです。


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ステムのアップ。
ポスト部のみではなくハンドルクランプ部分も分解できるようになっています。

この複雑で重量がかさむと思われる形状にした狙いは何だったのでしょうか?
ハンドル部分だけ外して輪行する?
ハンドル部分だけ簡単に交換する?(ピストなら、それほど必要ない)、
ハンドルクランプ部を逆にして上につければポジションの調整幅が増える?
考えてみても、このようなつくりにした理由は浮かびません。
いずれにしても手作り感あふれる作りです。


さて、古いシルクピストにセットされた(予備部品含む)ハンドル、ステムをご紹介してきましたが、
いったいこれはどこの製品なのでしょうか?
残念ながら部品のどこにもメーカーの手掛かりになるような刻印などはありません。
(刻印らしき痕跡はハンドルに一ヶ所あるが)

最後にアップでご紹介したステムは以前、小さな写真で見たことのある「マチヤマ」のものに
良く似ているように見えました。
どなたか、ご存知の方がお見えになりましたら、ご教授いただければ幸いです。


番外編(笑)
ハンドルには2種類のゴム製グリップが付けられていました。
60年代当時の物ではないかもしれませんが画像をアップしておきます。
(それでも古いことは古そう)

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これは「レーサースリーブ」などと呼ばれ競輪選手が使うハンドルグリップです。
表面の四角錐の模様は新品だと意外に硬く鋭くて手袋ナシでは痛いくらいのものです。
絶対に手が滑ったりしないプロの部品なんですね。
青い方の「ソーヨータイヤ」のカタカナ文字がいいですね。
そう、このグリップはタイヤで有名だったソーヨーの製品なんです。