今回は古典、片倉シルク ピストの「シートピラー」をご紹介します。
(次回はサドルかな) 


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右が60年代?片倉シルク ピストについていたシートピラー
左が比較用として用意した「藤田」のシートピラーです。
両者とも「やぐら」のない、いわゆる「一本ピラー」と言われるタイプです。

材質は両者ともアルミ製でした。


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上部から見てみると藤田は上部が、ふさがれていませんが「60シルク」の物は、ふさがれています。


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内部にメジャーを入れてみると穴の深さは約115ミリ・・・外側にメジャーを当てて比較してみます。
(メジャーの位置は内部の空洞部分に、ほぼ合わせて置いています)
すると「60シルク」のピラーの上部、細く加工されている部分は「ムク」になっている事がわかりました。

外部から見た各部の仕上げもエッジの効いたものでプレスではなく機械加工だろうと
思われましたが、このことから「60シルク」のピラーは丸棒から機械加工で
削りだされたもので間違いないようです。

当時、サンプルの藤田のようにアルミをプレスで作る技術がなかったのか?
それともプレスに向いたアルミ材料が一般的でなかったのか?(高価だった?)
(当時スチールの一本ピラーは出回っていたと思う)


両者を重量を比較すれば(全長、肉厚の違いは無視するが)
アルミプレスの藤田が101g、「60シルク」が124gほどでした。
やはり「60シルク」が重いのは仕方ありません。

ヤグラではさまれる部分がムクだと言うことで重いのは仕方ないとしても
逆に、この部分をヤグラで強く締め付けてもパイプのようにへこんでしまう事がないのは
メリットかもしれません。
(出来の悪い?やぐらで取り付けたサドルが動いてしまうのでナットを
  強く締め付けたらアルミ製ピラーがへこんだ経験があります)

まさか、その対策に、わざわざ機械加工でアルミ丸棒から削りだしで作られたのでしょうか?