先日、3台にわたって使ってきたBSモールトンのリムを交換しました。
とは言っても、別に、へこませてしまったとか言うわけではなく、
手頃(形状、色、そして重要な価格)なリムが目に付いたので、ちょっと気分を変えてみたということなのです。

最初に「3台にわたって使ってきた」と書きました。
そのことについて少し補足しておきます。
現在、私の乗っているBSモールトン(R-9改)は私にとって3代目なのです。
最初に買ったのはBSが最初に販売した(BSM-179)で、このモデルについていたホイールを
ずっと現在の3台目まで使い続けてきたのです。

なぜ、ずっと初代のホイールを使い続けてきたのか?
それは2、3台目のBSモールトン(R-9)のカプレオハブより初代のアルテグラハブの方が
グレードが高く、なおかつ自分のカスタム構想に合っていた為と、
スペシャル?チューニングを施してあったからなのです。
(ニップルをアルミに変更+ベアリングを高精度ベアリングに入替えてあった)

これまで純正のアラヤのリムに特に不満があったわけではなく、そのままずっと乗り続けてきました。
でも交換してみたいと言う気持ちを時々、持ったのも事実です。
でも、あまりに過激なディープタイプのリムや目立ちすぎるリムは選択肢にありませんでしたし
高価な物は、もちろんNGですから今まで交換に至らなかったのです。
(ご存知のとおりBSモールトンは17インチ径なので選択肢は少ない)

ところが昨年、マイナーチェンジ?したBSモールトンのカタログを見ていると
リムが従来の平板なリムと形状が変わっているのに気がつきました。
(リムが変わったのは上位機種?のみのようで廉価版?R-9は従来と同じ物に見えます)

そこで早速、モールトン取扱店さんに依頼してBSの補修パーツとしてリム、スポークを
取寄せてもらいました。

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夜中にテレビを見ながら(笑)今まで使っていたホイールをばらします。
わかりにくくてすみませんが新旧リムを重ねたところ。
手前が従来の「アラヤ製リム」、奥に新しいBS純正のリム「JALCO製リム」
ずいぶんリムのハイトが違います。

イメージ 2

上から見ると・・・
ずいぶん巾も違って見えますがブレーキゴムが当たる部分を計測すれば、ほぼ同寸法でした。

アラヤ、JALCOともハトメは付いていません。
スポーク穴からのぞくとJALCOはダブルウォール構造になっていて剛性がありそうです。
(もちろんアラヤ製でも剛性が不足しているわけではありませんが)

スポークもBS純正を取寄せましたのでサクサク組み上がります。
ニップルは今度もアルミ製を使って、わずかな軽量化をねらいます(笑)
そうそう、スポークは表面がザラザラするので、どうしてかと詳細に観察すると
表面にクリアー塗装されているようです。
「もしかして鉄?」と磁石を近づければピタッと貼り付きました。
スチール製のスポークをサビ止めにクリアー塗装しているようです。
ちなみに太さは「14番」と太いので(ミニベロ用はなぜか14番の太い物がほとんど)
いずれ一段階細めの15番のプレーンから作り直したいと考えています。

イメージ 3

イメージ 4

いわゆるエアロリム形状ですが「山」部分は、それほどではなく、
「万事控えめをよし」とする私(笑)にはピッタリの形状です。

どうやら「DM-18」というタイプのようです。
ステッカーに「369-17C」とありますから「17×1・1/4」のタイヤビート径は
369ミリだと言うことがわかります。

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実はリム交換した時期はタイヤ交換を予定していた走行4000㌔時まで、あと220㌔の時でした。
まあ普通の人は「リム交換時にタイヤも一緒に交換」とするのでしょうが・・・

リムとタイヤを一緒に交換してしまうとフィーリングに変化があったとしても、
どちらに要因があるのか、わからない可能性もあります。
そこであえて今回はリムのみを交換してフィーリングをチェックします、が残念ながら
別に感じ取れるようなフィーリングの変化はありませんでした(笑)

正直言えば、なぜかブレーキの効きが良くないので
(ブレーキゴムを交換したりしてみた事もあるのですが)
リムを交換することによってブレーキの効きが改善されることを期待していました。
(リムサイドがアラヤと違い切削加工されているので変化を期待したのです)
しかしリム交換してもブレーキの効きは特に変化はありませんでした。
(余談ながら、この後、タイヤの磨耗進行がそれほどでもないので走行500㌔分ほど伸ばすことにしました)

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リム交換後、200㌔ほど走行すると、わずかな異音を感じるようになりました。
脚を止めても異音はするので、どうやらホイール系からのようです。
「これは組み替えたスポークの緩みか?」と思い点検します。

実はリムを組み替えた時、どうせ、「すぐにタイヤ交換するので、その時に増し締め、振れ取り」を
し直すつもりで、あまりテンションを上げていなかったのです。

点検すると案の定、スポークの緩みでした。
しかし、思った以上に全体にテンションが落ちています。
音は後輪からしていましたので最初は画像のように後輪だけ点検したのですが念の為、
前輪も点検することにします。

すると後輪ほどではないにせよ、前輪も思った以上にテンションが低く驚きました。
先にも書いたとおり、低めのテンションでとりあえず乗ったのは承知の上なのですが・・・
組み替えて、すぐに、これほど全体にテンションが下がるとは、正直ちょっと驚きでした。

原因としては・・・
スポーク穴の断面形状とアルミニップルの形状で「当り」が良くなく、
わずかな磨耗、変形があったのかもしれません。

とりあえず、注意しながら乗ってタイヤ交換時期がきたら再度、
点検(増し締め、振れ取り)をすることにしましょう。