前回は「くさやんさん」のコレクションからでしたが、
今回は「田爺さん」のコレクション+私のコレクションです。

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前回はドロップハンドル用のブレーキレバーでしたが、今回はフラットバー用。
もしかしたらフラットバーというよりは一般車向けのハンドル用といったほうが良いのかもしれません。
今回の4点は古い為なのか、比較的新しいものの生産コストが安価なタイプということなのか、
すべてスチール製のものです。
いずれにしても現段階では年代を推測する資料はありません。

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まずは、この2点から。
一見、同じ物で1セットのように見えますが、良く見るとレバー先端の曲がり具合が違いますね。

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なぜか刻印の「向き」も違います(笑)
最近、販売されるようになった「ダイアコンペのギドネットグレーキレバー」に形状が良く似ています。
多分、両者とも、ほぼ同じ構造なのだろうと思います。(未確認)

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今度は、こちら。
今度の二つはレバーの曲がり具合も一緒のようです。
ではどこが違うのか・・・

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片側には、何やら小さなレバーが付いていますよ。

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このような機構が組み込まれています。
これが、何をするものか、お判りになりますか?
これ、実は駐車ブレーキ用レバーなのです。
3輪自転車などが坂道などで動き出すのを防ぐ為の駐車ブレーキが組み込まれたレバーだったのですね。

通常のブレーキレバーを握りながら小レバーを押さえると駐車ブレーキが作動します。
駐車ブレーキと言っていますが、もちろん、専用ブレーキ本体が別にあるのではなく
作動させるブレーキ本体は通常の物です。

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画像を良く見ていただくとお判りになるかと思いますが駐車ブレーキ用レバーには
小さなリターンスプリングが組み込まれています。
その為、駐車ブレーキが効いた状態で通常のブレーキレバーを握ると駐車ブレーキ用レバーは
自動的に解除され戻るようになっているのです。

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2枚目の画像のブレーキレバーと違って、こちらのタイプのブレーキレバーは、
こんなところに刻印が入っています。
ところが画像のように刻印のないものもあります。
(ここに刻印がないタイプで同形状のブレーキレバーの中には、どこにも刻印のないものもあります)

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駐車ブレーキ用レバーを見てみると上記の位置には刻印が入っていませんでした。
まったく、刻印がないのかと思ったら、このレバーにしっかり、刻印が入っていたのでした。

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さて、今度は「田爺さん」のブレーキ本体を見てみることにしましょう。
前回の「くさやんさん」のブレーキ本体と同じような作りの鉄の本体です。
ただ、良く似ていますが細部には違いがあります。

アウター受け、ワイヤーアジャスターの材質、そして、その周辺の形状などに違いがあります。
今回の田爺さんのサンプルの方がコストダウンが進められているようなので時代的に、
やや新しい物かもしれません。

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作りだけでなく、刻印の位置も違います。こちらには「ARAi」と文字が刻印されています。

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アライのブレーキ本体が入っていた袋には、こんな印刷がされていました。

※アライのブレーキ終わり。