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田原市博物館で行われている
田原市制施行10周年記念特別展
「渥美窯(あつみよう) 国宝を生んだその美と技」展を見に行ってきました。

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渥美窯(あつみよう)というのは豊橋南部から田原市全域に広がる
中世(12~13世紀)の窯跡群のことです。
地元でもあまり知らないという人が多いのですが実は、この地域、
すぐ近くに窯跡が有ったりするのです。
というのは現在までに確認されているだけでも600基以上あるというのですから。
(現在はは滅失して痕跡のないものもあります)
(まだ未発見の場所のあるでしょう)

そうそう、そういえば祖父の開墾した畑も豊橋市の「市内遺跡詳細分布調査報告書」に
載っている古窯跡でした。


今回の特別展では「中世の日本の陶器で唯一国宝指定となっている
秋草文壺(あきくさもんこ)」が、およそ800年ぶりに里帰りすることになるので
大変、楽しみでした。
(12世紀に渥美で作られ神奈川県で昭和17年に見つかった)
(渥美の陶器は中部地方だけでなく東北、関東、関西地方に運ばれた)

ずっと見たかった国宝、秋草文壺の他にも多くの国宝、重要文化財が集まっていました。
渥美の中世陶器に興味がある方には、とても興味深い特別展です。
ぜひ、ご覧ください。(11月24日まで)

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雑器のたぐいぐらいなら(豊橋南部から田原市全域で)少し注意して探せば
現在でも多くの場所で拾うことが出来ます。
これは自宅近くの豊橋市内、茶畑古窯のもの。
渥美窯の中でも、ごく質素な製品の破片。

田原市博物館のHP
→ http://www.taharamuseum.gr.jp/