アレックスモールトン、1985年式のAM-7についてご紹介していく
このシリーズ?。
はじめに・・・
※わたくし、BSモールトン歴は長いもののアレックスモールトンは初心者。
間違いなどございましたら、ご指摘いただけると幸いです。

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前回は、その純正ホイールをご紹介しました。
今回は、そのフリーホイールについて。

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前回も書きましたが・・・
アレックスモールトンの特徴的なボスタイプでありながら極小トップ歯数を
実現しているフリーホイール。

7速で歯数は9ー11ー13ー16ー19ー23ー28Tになります。
カタログによれば標準(これも、もちろんモールトン特製ですが)は10T、
オプションで9Tが選べるようなニュアンスで書かれています。
ところで、このフリーはどこのメーカーのものなのでしょう。
この状態ではメーカーを確認出来るものは見受けられません。

ただし、スプロケットには歯数を表す小さな刻印がありますから、
この刻印の打ち方でメーカーを類推出来る「重症?」なマニアもいるかも(笑)

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とりあえずトップギヤを外してみようとしていると・・・
トップ側3枚がまとめて抜けてきてしまいました。
(歯数 9-11-13T)
どうやら、トップ側の3枚は一体で分解できないようです。
それにしても、ほとんど摩耗した形跡がありません。
あまり乗られていなかった個体のようです。

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トップ側、3枚を裏側から見たところ。
もともと、3枚一体で作られているのか?それとも別々に作られた物が
一体化されているのか?それは不明ですが。

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フリーのふたの部分に文字が刻印されていました。
さて、どこのメーカーのものでしょうか?・・・それは後でお見せするとして。
でも、もしかしたら差し込まれているフリー抜き工具でメーカーが
わかってしまったでしょうか?

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イタリアのREGINA製、CXフリーでした。「84」の刻印がありますから
1984年製でしょう。(フレームが1985年製)

このころはレジナの「オロ」なども使われていましたしロードレーサーも
まだまだ6段か7段の時代でした。
82/83年のサイクルスポーツ誌別冊オールカタログを
見るとCXも6段が標準だったことがわかります。

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トップ側から4枚目(歯数16T)のスプロケットと取り付け部分。
取り付け部分にはネジが切られているにもかかわらずネジ込式の
スプロケットではありません。
なぜか本体のネジ切部分に溝が掘られ、そこにはめ込むスプライン式の
スプロケットが取り付けられています。
なぜ、このような構造になっているのでしょうか?コスト削減の為、
手持ちの部品??(スプラインの16T)を使う方策?とにかく謎です。

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スプロケットをすべて取り除いたフリーボディ。
右側のネジ部分に切られた爪用の溝を見てください。
後にも書きますが・・・「オロ」時代のボディとは違いがあります。

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分解完了。
トップ側から5枚目(歯数19T)はネジ込式。
ロー側の2枚(歯数は23T、28T)はオーソドックスな構造で
スプライン式でした。
ロー側がスプライン式なのは、ごく普通のことですが、わざわざオーソドックスな
構造と書いたのは理由があります。
CX以前の同社の「オロ」などの製品はロー側のギヤがスポーク側から
ねじ込まれているという構造だったからです。
(それも逆ネジ)

こうしてみると、ごくごく普通の構造の5速、あるいは6速程度のフリーボディに
特製のトップギヤ(この場合、トップ側3枚と言ったほうが良いか)を
組み込むことによって極小トップギヤ+超ワイドレシオの7速を
実現しているように見えます。
5、6速のボディに特殊なギヤを追加して小さなトップギヤを取り付ける
手法は70年代後半にサンツアーがウイナーフリーで実現した方法に
酷似しているような気がするのは私だけでしょうか?
(レジナは画像の通り3段ギヤ、ウイナー系は2段ギヤと言う違いはありますが)