※2015年10月6日追記
皆様のご教授によりますと
フレームの造り、ステッカー、などから、このフレームには60年代の特徴が
多くあるようです。
(70年代のピストと見比べた結果)
友人が1977年に購入したと書きましたが、これも私の記憶違いで
実際に購入したのは1979年、その時友人は在庫車なので1977年
くらいの入荷と考えていたようですが実際は、もっと長いこと
在庫されていたのかもしれません。



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1977年(たぶん)のチネリ スーパーコルサ、ピスト。
今回は各部の部品をご紹介させていただきます。


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前回、チネリの特徴としてあげた水平のシートチューブ上部の形状。
「実はフレームの作りに関係があるのかも?」と書きましたが・・・
まずはピラーにご注目。
ミゾが切られたカンパのピラー、スーパーレコードです。

画像では小さく見づらいかもしれませんが上部に「26.2」と刻印が
入っています。
「スチールフレームで26.2?、ハイテンション鋼のフレーム???」
と言われてしまいそうです。
(ベテランサイクリストでないと分かりにくい話ですね)
若い人なら「少し前のアルミフレームだったら、有りそうなサイズじゃん」
と言われるかも。


この時代のスチールフレームなら外形が違うということはよほど特殊な例を
除きまずないでしょう。
ではチネリのフレームのパイプは外径が一緒なのに、なぜほかのチューブと
違って27.2ミリではなく26.2ミリだったのか?
チネリではシートチューブ上部内側にパイプを入れ補強していたのだそうです。
その為、シートチューブ内径が27.2ミリではなく26.2ミリになっている
のだそうです。
その加工をした後、パイプ上部の形を整えるとなると・・・
通常のラグ上部のようにカーブなどに成形するのは面倒?それで水平のカットに
なっている?というのが私の推測(妄想)です。
余談ですがスーパーレコード、レコードの26.2ミリピラーは、チネリ専用と
いえるのかもしれません。
安価なハイテンのフレームに高価なカンパのピラーを使うことは通常あり
得ませんからね。
そうそう、このチネリの渋いフレームならスーパーレコードよりレコードの方が
似合うと言われるかもしれません。
もちろん、レコード入手していますが・・・
新品を高価で買ったので、なかなか交換する勇気がないのです(笑)
サドルは当然、ユニカしかありません。
(チネリが販売していたもの。後部にCINLLIの文字も入っています)
品番はNo.65というパットの入っていないもの。

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ハンドル、ステムも、もちろんチネリのピスト用。
ステムはNo.3、ハンドルはNo.19という品番。
ともにスチール製でラグやヘッド小物のメッキとマッチしていますよね。

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ステムはいわゆるバッチ付。
デザインは当然、フレームのヘッドマークに似ていますがもちろん同じもの
ではありません。
(大きさ、デザインの一部に違いがあります)

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チェーンホイール、BBは、もちろんカンパレコード。
チェーンは、あまり見かけないVITAというフランスの製品。
このピストを組んでいた当時、ヨーロッパのピストチェーンの手持ちがVITA
しかなく組付けたもの。
このVITAは一般向けではなく競技用として作られているのは間違いないと
思いますが、当時、競技にどれくらい使われていて、またチネリなどに
マッチするものなのかどうかは不明。
本来ならレジナ、レノルド、セディスあたりが合うのでしょうか?


そうそう、画像ではわかりませんがBBの話を一つ。
外国のピストはBB幅が通常70ミリ幅で出来ています。
また英国車や日本のものは68ミリ幅のものが多くなっています。
ですが、このチネリのピストは70ミリでも68ミリでもありません。
65ミリ幅で作られているのです。
カンパのカタログを見て65ミリ幅のBBが用意されていたのは
知ってはいましたがBBをオーバーホールしていた際に気が付いた時は、
なぜか感動し?嬉しかったことを覚えています。
(日本の古いピストにも一部、65ミリ幅のものが見られます)

65ミリ幅の意味については
「ペダルの踏み幅を抑えて足の回転が上がりやすくする」
「少しでも自転車の幅を狭くして右のペダルがバンクにこすらないように」
とベテラン競輪選手に聞いたことがあるります。

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「ハブもカンパ レコード」、と書きたいところですが・・・
この日、付けていたホイールは実はチネリ用ではなくハブもカンパでは
ありません。
カンパには「両切りハブ」はなかったと思います。
両切りハブとはハブの両方にギヤが付けられるようになっており歯数の違う
ギヤを付けておきレースの種類、コンディション、走法の違いあるいは練習と
本番などと違ったギヤ比が選べるようになっています。
話が少しそれました。
このハブは三信プロフェッショナルというハブで競輪に使われていたものです。
デザインはカンパそっくりでパッと見気が付く人は、ほとんどいません。
(両切りハブということでカンパではないと気が付かれるぐらい)
三信プロフェッショナルは外観、玉当たりなど両方の仕上げがとてもよく
競輪選手にも愛好者が多かった製品です。
リムもアラヤの競輪用リムの中古を磨いたもの。
アラヤの競輪用リムは昔からほとんど形が変わっておらず、また70年代の
チューブラリムは世界中どこのリムでもほとんど見分けがつかないのでチネリに
付けていても違和感はないでしょう(笑)
スポークの組み方が気になる方も?
書くと長くなるので簡単に書くと・・・
このホイールは両側にギヤが付いているのでホイールの向きを変えて
使うことになります。
その為、この組み方になっているのですね。