ケージをカットする前に分解して作業の下準備を行います。
外部はほとんど使われた形跡はありませんでしたが
内部の状態はどうでしょうか?

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キャップを開けてみるとグリスが目いっぱい
詰められていました。
色と粘度からすると当時のカンパグリスのようです。
カンパグリスは経年変化に対して基本的に優秀で数十年たった
ものでもダメになっているものはほとんどありません。
対してフランス車の古いグリスは、シャビシャビになって流れて
しまっているか、カチカチに固まっているかどちらかのものが
ほとんどです。

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古いカンパグリスは敬意を表したあと?綺麗に洗い流して
分解してみました。
やはり内部も、ほとんど使った形跡はなく
新古状態でした。

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外部も再度よく点検してみます。
一部に軽い腐食がありましたがキズはほとんどなく状態は
良好のようですが・・・

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ひとつ気になったのはプレートの曲がり。
この部分がこのように曲がった理由は良くわかりませんが、
まあ問題はないでしょう。

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とはいえ、気がついてしまうと気になります。
これは先に手直ししておきます。
万力に挟んで角材を当てプラスチックハンマーで叩くと
ほとんどわからない程度になおりました。

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その1でも書いた妙な削りが入れられていた蹴返し部分は
タッチアップしておきました。

※つづく