先日、ヴィンテージレーサー鑑賞会に参加させていただいたことを
ご報告しました。
その際、参加者の皆様の愛車(一部)をご紹介させていただきましたが
自分の持参した車両は画像がなくアップ出来ませんでした。
今回、そのうちの1台をご紹介させていただきます。

イメージ 1

このピストロードは・・・
英国製と推定していますが実はメーカー等は不明なのです。
(塗装は再塗装、ヘッドバッジもなくメーカー推測手掛かりはほとんどなし)
ではなぜ英国製と推定しているかというと・・・
海外から買い付けられたことがわかっていること、BBがBSCであったこと
ぐらいなのですが。
このフレームにはカンパのブロックタイプのCW(小ギヤはTDC製)が
付いており当初はフレームには、まったく興味がありませんでした。
しかし、よくよく見てみるとカンパのピストエンドやナベックスのラグが
使われていること、シートチューブの塗装をはがしてみると
レイノルズ531の刻印があったことなどからレストアすることにしました。

完成車で入手したわけではありませんので部品も好みでアッセンブルしました。
フレームビルダーが不明なので・・・
カンパなど定番は出来るだけ?止めにして「外し技」でアッセンブルする
ことにしました。

イメージ 2

そうそう、大切なことを忘れていました。
このフレーム、もともとは純粋な競技用と思われますが国外ですでに
ブレーキ付きに改造されていたようです。
日本に持ち込まれた当時の画像を見ても既にブレーキがつくように穴明け
加工されているようでした。
リヤはシートステーブリッジに単純に穴明けされただけでしたので
ブレーキ本体を強く締めつけて取り付けるとパイプがつぶれてしまう
可能性がありました。
その為、友人のビルダーに頼み補強+ワッシャー直付け加工をして
もらっています。

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入手時の塗装は色あせた青一色でしたが古い英国車風(私のイメージでは)
でナベックスのヘッドラグ2点が目立つような塗分けを考え再塗装しました。

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エンドはカンパのピストエンドが採用されていますから、それなりに気合の
入った?フレームではないかと思います。
エンドに「T33」の刻印があります。
これと同じ刻印がフロントフォークコラムにもありFフォークもオリジナルで
あることがわかります。
どなたか「T33」の刻印形式からメーカーあるいはビルダーをご存知の
方はお見えになりませんか?

ちなみにハブのQRはサンプレックスの直レバーを採用。

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ヘッドラグに合わせた塗分けは成功したと思います。
このフレームの一番の見どころでしょうか?(笑)
ヘッドバッジは金属板から何かオリジナルを切りだそうと考えて
いるのですが未だにデザインは決まらず(笑)

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シートラグ、シートピンは最初からついていた、ごついボルトナットを
そのまま使っています。

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BBラグもナベックスが使われていました。
BBはクランクにあわせてカンパを組み込むべきでしょうが・・・
何か外し技を考えながら仮組した杉野のままになっています。
ここはいずれ変更の予定。

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フォークはピストらしく丸パイプが採用されていました。
フォーククラウンは、どこ製なのか私にはわかりません。

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HPは入手当時、シマノ製の600EXが付いていましたから途中で付け
替えられたことは明らかです。
そこでレストアの際交換しているのですが・・・
こんなHP見たことありますか?これはイタリアの軽量部品でよく
知られているオフメガ製で材質は鉄製です。
これはショップさんの倉庫に転がっていた新古品、どうやら完成車から
外されたもののようでした。

※次回は部品の紹介です。
※以前、ブログに登場した時の姿は・・・こちら。