最近のシクロクロスのタイヤを見ると、ずいぶん太いものが多くなっているようです。
 
私たちがシクロクロスを走っていた時代は(30年ぐらい前、1980年代後半ぐらい)・・・
クレメンのグリフォネーベとかTUFOのタイヤがほとんどで、その構造はチューブラであった為か、ロード用タイヤに比べて太いといっても、ささやかなもの?でした。
先ほど海外のタイヤメーカーを取り上げましたが、もちろん、当時、国産のタイヤも流通してました。
今回、先輩の倉庫の中から当時の国産シクロクロス用タイヤが出てきましたので取り上げてみたいと思います。
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、↑↑パナレーサー スーパークロス-L 360
当時、パナレーサーはチューブラタイヤにもの凄いバリエーションを持っていました。
(当時、レースにクリンチャータイヤは皆無といってよかった)
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↑スーパー クロス-Lの商品名の「L」は、このパターンから由来したものでしょう。
また、「360」の数字は重量を表していたのだと思われます。
当時、高価だったクレメンやTUFOのタイヤより安価だった、このタイヤを私は愛用していました。
サイドまでしっかりゴムが塗られており海外のタイヤよりサイドが丈夫だったのも私のお気に入りポイントだったのです。
クレメンのグリフォネーベなどはオープンサイド構造、タイヤサイドには、まったくゴムが塗られておらず軽量でしなやかではありましたが、ちょっとした石や木の枝で簡単にパンクしてしまいました。あの手のタイヤは、きれいな砂地、石や木の枝の混じらない土ぐらいでしかまともに使えないでしょう。
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↑シクロクロスに参加しなくなっても、このタイヤを私は愛用していました。
それまで使っていたシクロクロスレーサーを峠向けサイクリング車に改造し、このタイヤを使い続けていたのです。
このタイヤで悪路であった信州、月夜沢峠、三才山峠を通る林道なども走破しました。
(このタイヤが石だらけの当時の路面にあっていたとは言えませんが)
また、そう言った峠や林道を走る際にはアプローチや帰路に舗装の峠を上り下りすることも当然あります。
登りは、このパターンでも若干、路面抵抗、音が気になる程度でしたが、時に80キロに迫ろうかという信州の舗装峠の下りのコーナーでは、ずいぶん怖い思いもすることがありました(笑)
まあ、そんなこともこのタイヤの良き思い出になっています。
このタイヤには、シクロクロスレースからパスハンティングまで、本当に、お世話になりました。
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↑先輩のタイヤはアラヤのエアロリムに装着されていました。
(エアロは商品名になっています)
今のディープリムを見慣れてしまうと、このリムがエアロリムと言ってもピンと来ないかもしれませんが・・・当時は、かまぼこ板のような平らなリムがほとんどの時代だったので、この程度の山形断面でもエアロリムと言っていたのです。
なぜ、このエアロリムをスピードも遅くエアロ効果もないであろうシクロクロスに使っていたのか?
それは砂や泥に埋もれた際、板状のリムより山形のエアロリムのほうが埋もれたリムが砂や泥をかき分けて?出てくる際、抵抗が少ないという意見が当時、有った為かと?
まあ、もしかしたら先輩は、たまたま、このホイールが余っていたからか、ショップのおじさんが余ったリムを使ったのかもしれませんけど。