最近、「いにしえのレーサーを愛好する」?有志の間で「TOKYO64プロジェクト」という遊びが進行中です。
これは、1964年の東京オリンピックの際に日本選手に使われた、あるいは代車として用意された自転車をイメージした自転車を作って楽しもうというものです。
(完成の暁には64年東京オリンピックに使われたコースの一部でも、その自転車で走ろうとまで?)
東京オリンピックの際は日本選手をはじめ多くの選手がチネリを使ったと言われてきました。
もちろん、チネリを使った選手もいましたが実際にはチネリどころかあまり聞いたことのないようなメーカー、ビルダーの自転車が多く使われていたこともわかっています。
また、比較的、近年になって日本人最上位でゴール(ロードレース)した大宮選手はシルクに乗っていたことが明らかになったりしています。
ただ、1964年のオリンピックに使われた、あるいは代車として準備されたもののなかで現存する自転車は少なく、また資料も、あまりないので確かなことは、あまり知られていないようなのです。
(たとえば日本の、どの選手が、なにに乗ったのかという情報など)
↑私が初めて知ったのは代車として用意されたというエベレスト チャンピオンです。
この画像は1980年サイクルスポーツ誌の臨時増刊号「オールカタログ80/81」です。
折込で4台の車両が紹介されていました。
ジモンディのビアンキ、中野浩一選手のナガサワ、長義和選手のデローザそして東京オリンピックの代車、エベレスト チャンピオンでした。
若い頃から旧車に興味のあった自分には大変、インパクトのある画像で、いつかレプリカを作ろうと当時から(当時20歳)思っていたのでした(笑)
↑次に出会うのが、この画像。1986年のバイシクルクラブ誌。10ページにわたって紹介されていました。しかし、当時はクルマで峠を走ることと自転車レースに参加することに明け暮れており、またネットなどの情報もなく、なにより古い部品を探し集める金銭的余裕もありませんでした。
↑
↑その後、バイシクルクラブ誌には日本のナショナルカラーに塗られたチネリも掲載されましたが、さすがにチネリともなると遠い世界の話過ぎて逆にエベレスト チャンピオンほどの憧れを抱くことはありませんでした。
↑2000年代に入り自転車レース参加も、あまりなくなり反動で?旧車、旧部品を買い漁るようになります(笑)当時は国産B級部品からカンパ、フレンチまでどんな国のどんな車種でも組めるよう??、部品集めにはしります。
(当時、知人からはサイスポ オールカタログを現品で作るつもりか、と言われたほど)
余談ながら(今となっては自分自身でも)意外なことに自分がオール カンパを手にするのも、この時代なのです。
もちろん、この頃も東京オリンピックの代車のイメージは忘れておらず1960年代の国産パーツも見つければ買い集めていました。
そして、つい最近、世界の名車をレストアされている先輩が魅力的な旧車ということで前述のバイシクルクラブのエベレスト チャンピオンの画像をご自身のブログにアップされました。それに「私も昔から、この自転車にあこがれていつか似たイメージの物を作りたいと思っていました」とコメントさせていただきました。
そこから急展開、熱心な有志の方々と「TOKYO1964プロジェクト」が始まることになったのです。
さて、どうなることやら・・・
※つづく
※サイクルスポーツ誌別冊オールカタログ、バイシクルクラブ誌から画像、掲載させていただいております。
問題があれば削除させていただきますのでコメント欄からご指摘ください。
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