s-DSC01404


 s-DSC01400

↑↑、↑今回取り上げるのは板スパナ・・・
1960年代に「レーサー用板スパナ」とか「競輪スパナ」とか言われて使われていたものです。

しかし板スパナというと、「こんなの使い物にならないよ」という声が聞こえてきそう。

確かに私もこの手の板スパナは使いにくくて実用にはなりにくい、というのはわかっているのですが・・・でも、このスパナ、実物を見ると、とても興味深く、また、面白い特徴があるのです。

s-DSC01933 (3)
↑それが、これ。昔のピストに使われていた9ミリシャフトなら、このようにハブ軸にねじ込んで携帯できるのです。
(ただし、画像は現在、通常使われている10ミリシャフトにねじ込んだ、やらせ画像)

s-DSC01934 (2)
↑昔の競輪選手は(60年代~)、このようにリヤハブ軸にねじ込んで街道練習に出かける時に携帯していったのだそうです。

s-DSC01441 (2)
↑その為に中央の丸穴にはハブ軸にねじ込むためのねじが切られていました。

 

さて、今更ですが・・・

今回、この記事を書くにあたって改めて調べていると思わぬことが判明しました。

この製品、作っていたのは(㈱)城東輪業社だと長年、思っていましたが実は(㈱)城東工具製作所というところなのだそうです。
この(㈱)城東工具製作所が現在も内外の多くの自転車部品用品を扱っている(㈱)城東輪業社と関係があるのか、ないのかは不明です。

 

※(㈱)城東工具製作所の1965年のカタログを掲示している"GAMI"さんのHP

HP→  http://cyclotourist.web.fc2.com/index.html

城東工具のページ→ http://cyclotourist.web.fc2.com/special_69.html

 

s-DSC01431
↑改めてレーサー板スパナを見ていきましょう。

なんと5ミリもの厚さがあり綺麗なメッキがかかっています。
よく完成車の「おまけ」についていた板スパナとはレベルが違うことがわかります。

s-DSC01428
↑重さを測ってみると219gもありました。

 

※さて、具体的な使い方は次回、その2で