↑↑、↑今回取り上げるのは板スパナ・・・
1960年代に「レーサー用板スパナ」とか「競輪スパナ」とか言われて使われていたものです。
しかし板スパナというと、「こんなの使い物にならないよ」という声が聞こえてきそう。
確かに私もこの手の板スパナは使いにくくて実用にはなりにくい、というのはわかっているのですが・・・でも、このスパナ、実物を見ると、とても興味深く、また、面白い特徴があるのです。
↑それが、これ。昔のピストに使われていた9ミリシャフトなら、このようにハブ軸にねじ込んで携帯できるのです。
(ただし、画像は現在、通常使われている10ミリシャフトにねじ込んだ、やらせ画像)
↑昔の競輪選手は(60年代~)、このようにリヤハブ軸にねじ込んで街道練習に出かける時に携帯していったのだそうです。
↑その為に中央の丸穴にはハブ軸にねじ込むためのねじが切られていました。
さて、今更ですが・・・
今回、この記事を書くにあたって改めて調べていると思わぬことが判明しました。
この製品、作っていたのは(㈱)城東輪業社だと長年、思っていましたが実は(㈱)城東工具製作所というところなのだそうです。
この(㈱)城東工具製作所が現在も内外の多くの自転車部品用品を扱っている(㈱)城東輪業社と関係があるのか、ないのかは不明です。
※(㈱)城東工具製作所の1965年のカタログを掲示している"GAMI"さんのHP
HP→ http://cyclotourist.web.fc2.com/index.html
城東工具のページ→ http://cyclotourist.web.fc2.com/special_69.html
なんと5ミリもの厚さがあり綺麗なメッキがかかっています。
よく完成車の「おまけ」についていた板スパナとはレベルが違うことがわかります。
※さて、具体的な使い方は次回、その2で
コメント
コメント一覧 (5)
一時期働いていた自転車販売会社の店が城東輪業社の近くにありまるで倉庫のように出入りしていました。年頃の話です。
この辺り。植村塗装という会社が生野区にありましたが前二社とはママチャリで気軽に行ける距離だったです。そういえば映画ETで有名な桑原輪業社も。
植村塗装は日本のいろんな会社やフレームビルダーの塗装をされていました。
今は廃業されたようですが。
城東という名前は大阪城の東という一般的な地名を指しているのではないかと。
ただし今の大阪城の域ではなく桃山時代の広大な大阪城の域の東という意味と思います。
それで名前は似ているが全く関係なかったのではないかと。
corsa2003
がしました
販売店に勤めていたのは2000年頃の話です。
GAMIさんのホームページ掲載のカタログ拝見しました。
工具セットAのハブナットスパナに似たもの部屋に転がっています。
ただし、材料がなまくらで形状がだいぶ。。。
きっとこれは城東工具さんでは無いような。
ただ、このスパナとタイヤレバー二本。黒い柄の差し替えドライバーも。
ビニールのケースに入っていたのを買ったのでは。
多分。トモダさんで。
もう45年くらいまえのことかな。
corsa2003
がしました
すみませんわたしあわてものです。
上村塗装さんですね。
持っていたのは工具セットBに似たものです。
手持ちのものが城東工具製かどうかは刻印もなくわかりません。
多分、入手したのは高校生の頃ですね。
少しづつ自転車をいじるうになった頃。
細かいナットとかを弄るようになった頃MAFACの携帯工具セットを手に入れて
両方使ってました。
良い工具一生モノ。
ですね。コンポ自体の変化で使わない工具が増えていきますが
前のも捨てられません。
corsa2003
がしました