コルサの毎日がヒルクライム

2008年04月

まだまだ、街乗ピストのブームが続いているようです。
一部にはブレーキ無しで公道を走行するなど困った人もいて
「やれやれ」と、お思いの方も、お見えになるでしょう。

コルサは、こういった若い人たちと話をする機会が結構あります。
話をしてみれば、ほとんどは良い連中です。
現在のスタイルは少し困ったところ(一部の人たちだけど)もあります。
しかし、街乗ピストブームがスポーツサイクルの楽しさを知る、きっかけになった人たちも多いのです。
これから、彼らが人に迷惑をかけないスタイルで自転車を楽しんでいってもらえたら、
と考えています。


彼らと話をするとフレームや部品に競技車(者)とは違った流行があります。

この間、チェンホイールの話になりました。
その時に彼らが言うには
「ミゾ付の本物のピストクランク、チョー、クールでカッコいいっす」とのこと(笑)

彼らのステイタス?クランクは、「スギノ スーパーマイティ」らしいのです。
「じゃーマイティコンペは?」と聞くと、ちょっと古いのかピンとこないようでした。
そして最近の溝のないツルンとしたデュラエースは、あまり人気がないようです。
ミゾは有りませんが、やや角ばったスギノ75のクランクはデュラエースより
人気があるそうです(笑)

そんな、やり取りの中でコルサ的にもスギノのピストクランクに思うところもあり
改めて「スギノ ミゾ付クランク」について整理し考えてみることにしました。


早速、スギノのカタログやサイスポの別冊カタログを調べて頭の中を整理していきます。
とりあえず、自分なりにまとめてみたのが以下の記事です。

疑問として書いているところもありますし、間違っているところもあるかと思います。
遠慮なく、ご指摘、アドバイスいただければと思います。

※注
1枚目の画像の5ピンが当時のオリジナルです(文字が刻印されています)。
それ以降の画像の5ピンはクランクと時代が合いませんが全てスギノの
最近の製品です。
新しい物は文字の刻印がなく中央部の穴が小さくなっています。



イメージ 1

マイティ コンペティション(MCS) PCD151ミリ

70年代、スギノのピストチェンホイールと言えば、まずは、これ。
(3アームや5ピンのピストクランクもあった)



イメージ 2

そして、マイティ コンペティション ビクトリー(MCVS) PCD151ミリ

「えっ 先に出たマイティコンペと違いがわからない?」
そうなんですよ、表からでは判りません。
ではどこが違うかというとギヤ板の裏面なのです。
次の画像で、ご確認ください。



イメージ 3

76年12月発行のスギノ カタログ「Vol.1」によれば
マイティ コンペティション(MCS)と、
マイティ コンペティション ビクトリー(MCVS)は
クランクは一緒でギヤ板が違うのです。

表からは判らないのですが(表の刻印は基本的に同じ)
画像、右側のように補強リブがあるのがコンペティション ビクトリー(MCVS)
左の、のっぺりしたギヤ板はマイティ コンペティション(MCS)

当時のカタログにはマイティ コンペティションビクトリー、ピストギヤのみ
カタログにわざわざ、裏向きのギヤ板写真が載っています。

また76年12月のカタログでは
MCVSには、46~54T
MCSには、44~62Tまで用意されているとのこと。

※コルサの疑問その1
このタイプのピストクランク、マイティ コンペティションにPCD144の物は存在するのか?



イメージ 4

サイスポ別冊オールカタログ76/77に掲載されているマイティ ビクトリーMCV-S
(サイスポカタログにはMCVSではなくMCV-Sとある。歯の厚さは表記なし)

画像は別冊オールカタログ掲載写真風にしていますが実はリングはロード用の薄歯。

またクランクについては下記にて詳細に。

※コルサの疑問その2
このタイプの穴明きピスト厚歯チェンリングは存在するのか?

このタイプの厚歯リングの現物を見た事がありません。
使用しているレース写真は何度も見ていますが、もしかしてロード用リングだったのか?
(そういえば見たことのあるレース写真はギヤに負荷が少ない個人追い抜きレースの写真だった)



イメージ 5

先に画像を載せたマイティ ビクトリーMCV-Sの
クランクの裏面を、見ると明らかにロードクランクを加工したもの。

右がマイティ ビクトリー ピスト(左がロード用クランク)
インナーギヤが載る突起を削り、5ピンの入る部分を、綺麗に、ざぐってあります。
加工自体は素人細工ではありません。

※コルサの疑問その3
このクランクはメーカーで加工したマイティ ビクトリー、ピストクランクなのか?
それともメーカー外部で技術のある人がロード用を加工したものなのか?



イメージ 6

最近の街乗ピストライダーに一番人気?の「スギノ スーパーマイティMCVS」
画像は小さめの45T(裏面リブ有)ギヤ板付き。

スーパーマイティにはカタログによるとマイティと同じく
「MCS」「MCVS」と2種類あります。

80年代のカタログを見るとギヤ板断面のイラストがあり、
旧型のマイティと同じようにギヤ板にリブがあるのが「MCVS」。
リブがないギヤ板をつけたものが「MCS」となっています。
このへんもマイティと変わりませんね。
(もしかして新旧ビクトリーのギヤはPCDが違うだけ?これも疑問)

※コルサの疑問その4
疑問その1に重複するが
マイティ コンペティションからスーパーマイティにモデルチェンジした時に
PCDが151ミリから144ミリに変化したのだろうか?



イメージ 7

ギヤ板の話のついでに、リングのパターンの違いについて。
画像は両方とも裏面にリブのあるもの(MCVS)
左が44T、右が45T。
(PCD144ミリの厚歯には42T、43Tもあった)
パターンがわずかに違います。
45T以上は基本的に同じデザインです。



イメージ 8

大径リングを装着したマイティビクトリー クランク。

ちなみにカタログでは42~62Tまではマイティ系リングで
63T以上がドミフォン用リングとなっています。

画像のギヤは62Tなので厳密には「マイティ コンペティション ドミフォン」とは
呼べないことになります。
ということは、この画像のチェンホイールは、これでも「マイティ コンペティション」?

ちなみに70年代のカタログではドミフォン用リングは
63、64、65、66、67、68、69、70そして80、100、120Tの歯数があります。

いずれにしても55T以上はオーダーメイド生産とのこと。

※疑問その5
マイティ コンペティションがPCD151ミリの時のカタログにもドミフォンはビクトリー系(アームに穴明き 4枚目の画像と同じタイプ)のクランクでPCDは144ミリ。PCD151ミリのドミフォン用リング(62T以上)は存在するのか?
でも、なんとなくありそうな気がするのですが。



イメージ 9

大径リングを装着したスーパーマイティ クランク。

画像のギヤも62Tなので前述のとおり厳密には、これも
「マイティ コンペティション ドミフォン」とは呼べないことになります。

歯数は前掲の画像と同じ62Tだが、両者はパターンの違うリングを装着しています。

パターンの違いですがは旧型、新型とは一概に言えません(研究不足の為)。
76年頃の雑誌、カタログには両パターンとも見る事が出来ます。

ただ、スーパーマイティ時代には丸穴パターンはなくなるような気がします。
そうすると丸穴ではないパターンが後期型といえるのでしょうか(というか後期まで作られた)。

スーパーマイティが載るカタログではドミフォン用リング歯数が
63、64、65、66、67、68、69、70、71、72
そして80、100、120Tとなっている。
マイティ時代より71、72Tが追加になっています。


ちなみに、この大径リングには両方のパターンとも薄歯も存在します。
薄歯のリングはミニベロなどに重宝されています。



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最後にチェンリングのパッケージの画像を。
スギノの高級リングは、このようなビニールの袋に入っていました。
リングの種類によって?ビニールの色は赤、青、黒、茶などあったようです。
画像のパッケージには黄色の帯で「スーパーマイティ」の文字がありますね。

27日は「koko」さんと「くさやん」さんが、当ガレージまで訪ねてきてくださいました。
「くさやん」さんとは初対面。

風は、やや強いものの天気は良いので早速3人でポタリングに出かけました。

例によって計画性のないコルサの道案内なので・・・
三河湾沿岸部を適当に走りだします(笑)

そうそう、この先、田原市の白谷漁港のマリーナには
知人のヨットが何隻か係留されているはず。
「誰か知合いは、いないかなぁー」と思いつきで訪ねてみます。

すると、偶然にも「T氏」がヨットの整備をしています。
T氏のヨットは一度も乗った事がないので早速、押しかけて中を見せてもらいます。
(T氏のヨットが、このマリーナにあるのは知っていたが今まで見たこともなく、今回、本当に偶然会えた)


さて、この後の様子&ポタの雰囲気は「koko」さんのブログにて、ご覧ください。
(また、またチョー手抜きブログ! 笑。 だって道案内で、あまり画像を撮れなかったんで 笑)
(実はタイトルもkokoさんからのパクリ 爆)



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ちょっとだけポタの画像を(笑)
ほふく前進で海岸のカップルの画像を狙うkokoさん(爆)
冗談ですよ、冗談!

この格好で、ものにした画像もkokoさんのブログの中に出てきますので
探してみてください。


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白谷漁業組合事務所前で、くさやんさんが見つけたエンジン+プロペラ。

シリンダーを数えてみると、18気筒2重星型空冷エンジンでした。
大戦中の中島飛行機のものでしょうか?

シリンダーヘッド、プッシュロッドなどは全て失われています。

シリンダー内のピストンヘッドも穴があいています。
オーバーヒートなどで吹き抜けたのか(溶けた?)、長い年月で腐食して穴があいたのでしょうか?

(以前、コルサが見た同様のエンジンの記事
http://blogs.yahoo.co.jp/corsa2003sp/14842311.html)

ここから東に数キロのところ(現在の豊橋市明海町トピー工業敷地)には、
大戦中、海軍の飛行場がありました。
そこの所属機の物かもしれません。
プロペラも曲がっており墜落したのでしょうか。
(いずれにしても悲しい戦争の記憶ですね)

今日は豊橋自然史博物館の「中生代展示室展示改装記念式典」に出席しました。



こうみえてもコルサは豊橋自然史博物館に寄付しているので招待客です(プチ自慢)。
とは言っても実は現金は1円も寄付していません(笑)
じゃあ何を寄付しているかと言えば小学生の時からコツコツ集めていた化石のコレクションを
寄付させてもらっています。

コルサの住む豊橋市は渥美半島の根元?にあります。
渥美半島(南側海岸部)では新生代時代の貝、植物を中心とした化石が見つかります。
コルサは、この化石を30年以上、集めていました。これが学術資料として認めら
れ豊橋自然史博物館に収蔵されています。

おっと、本題からそれてしまいました。
今回、豊橋自然史博物館の「中生代展示室展示改装」が完了しました。
それが今日から一般に公開されたのです。

「中生代」といえば恐竜時代です。
生物の進化と歴史の中でも、特に興味ひかれる時代ではないでしょうか?
(人類の誕生と進化を除けば)


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展示室は記念式典に招待された小、中学生で大賑わい。


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中央右は中国で発見された「ユアンモウサウルス」、左は「アロサウルス」。
「アロサウルス」の上は翼竜「プテラノドン」の骨格ですね。


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別展示室のエドモントサウルス。
館長(右端)、来賓相手の解説に熱がはいります。


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こちらもエドモントサウルス。
これは死後ミイラ化し、そののち化石になったもの。
一部、皮膚の様子なども観察できます。
(ただし、展示はレプリカ)


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エドモントサウルスの発掘状況の展示もあります。


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恐竜と言えば有名な「ティラノサウルス」。
頭骨のみ、なのは残念。


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恐竜と言えば有名な「ステゴサウルス」。


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恐竜と言えば有名な「トリケラトプス」。
これは以前からの展示品。


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中生代といえば生きている化石。
「シーラカンス」


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中生代と言えば「アンモナイト」


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中生代「海生爬虫類」の展示。


今回、中生代の展示室が広くなり改装されました。
もちろん、古生代、新生代の展示もあります。

また、昔の生物だけでなく、現在の魚などの標本、展示もあります。
子供だけでなく、大人も楽しめます。
皆さん、一度見に行ってみて!

※今日は報道人も多く撮影自由?でしたが普段、撮影可か、どうかはわかりません。
 ご注意ください。

今回は知人のA氏の愛車を紹介します。

A氏はモーターサイクル(オートバイ)の愛好家で博物館級の名車を多数、所有してみえます。
そのA氏が普段の足として?大々的に?カスタムした自転車です。

ベースはハーレーとともにアメリカの大型モーターサイクルの歴史を作ってきた
「インディアン」ブランドの自転車です。

コルサも詳細は良くわかりませんが戦前のインディアンのオートバイをモチーフに
ビーチクルーザータイプにデザインした物がベースになっているようです。

自転車の製造メーカーは良くみると「Maruishi」(マルイシ)とありました。


ちなみにインディアンモーターサイクルという会社はアメリカ最古の
モーターサイクルメーカーとして1901年創業、1953年に閉鎖しています。

その後、インディアンの商標を買った?経営者により1999年に復活しますが、
その会社も2003年には生産を中止してしまったようです。

今回の自転車は2003年まで存続した会社の時代に作られた物でしょうか?



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まずは前方から。
戦前のオートバイのようにダブルのトップチューブの間に燃料タンクを
イメージした物がついています。
これは、ただの飾り?で中に何も入っていません(空洞ですが何も入れられません)。

戦前のヘッドランプ風の大型ライトが目立ちます。

改造点は・・・していないところの方が少ないので。
元々の部分はタイヤ(これも更に太いタイヤに交換予定)
ステム、泥除け、シートポスト、リム、スポークぐらいでしょうか。



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やや、後方から眺めたところ。
スタンドは後付のESGE(エスゲ)。
2本足でしっかり自立。跳ね上げると左チェンステイ下に綺麗に揃ってまとまる優れモノ。

ペダルも普通のママチャリペダルに見えますが・・・
今ではリフレクターのない白ゴムペダルはなかなか見つかりません。

タイヤはミツボシ。これは前述のように更に太い白のシュワルベ
FAT-FRANK26×2.35を用意済み。



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サドルはブルックスB-33、サドルバックもブルックスです。
このブルックスサドルのコイルスプリングは、ごっついですね。

まだ、試乗させてもらっていないので残念ながら乗り心地については、ご報告出来ません。
ちなみに重量はサドルだけで1.6キロ弱!!ブルプロ3個分(笑)

オーナーはサドルに合わせて茶色のサドルバックを捜索中。
ブルックスには茶色のサドルバックはありませんよね。

何か良い物を、どなたかご存知ありませんか?



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フロントブレーキはシマノ ネクサスローラーブレーキに換装されています。
太いけど、すっきりした外観。

オートバイのドラムブレーキ風に見えないこともない太いハブ本体(ハブダイナモ内蔵)も、
この自転車に合っているのではないでしょうか。



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リヤブレーキもシマノ ネクサスローラーブレーキに改造しています。
前後ともキャリパーブレーキがないことで非常にすっきりまとめられています。



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ハンドルは日東の軽合アップバー。
ブレーキレバーはダイアコンペのインペルセブレーキレバーにしてあります。
グリップも古風な感じでいい味出しています。

ベルは仮付けです。現在古いベルを捜索中なのですが。
探しているのはダイナモのような本体で小レバーを引くとタイヤに接触、
音が出てベルの役目を果たす物なのですが。



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ハンドルの右側に・・・・
あれ、なんか付いていますね。
そうです、実は、インター8に改造済みです。
もともとはシングルでしたがインター8(内装8段)で楽々、走行が楽しめます(笑)

インター8のシフト部分は一体になっているブレーキレバー部分を削り落とし
アタッチメントを製作して綺麗に取り付けられていました。



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チェーンホイールを良くみると、なんとカンパ レコードです。
クランクは、大胆に肉抜き。
クランク、ギヤ板はオーナーのセンスでアルマイト着色加工されています。

先日の古典ロード走行会で急に気になりだした部品がありました。

それは「けったさん」の付けていたカンパ レコードトリプルチェンホイールです。
早速、いろいろ調べてみることにします。




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これがレコードトリプルをつけた、けったさんのシルク。
このチェンホイールのインナーギヤは36Tで、この歯数は非常に魅力です(笑)。
ご存知のように(旧)カンパ レコード(及びスーパーレコード)の
インナーギヤは通常42Tどまりです。
(限定生産?でレコードの41Tもあり)

42Tの最小歯数では登りがあるコースで体力的に、かなりきついものがあります。
そこで、このレコードトリプルが気になりだした訳です。

このクランクは72年頃(74年?)、発行のカンパNo.17カタログ(通称 銀表紙)にも載っており
古典ロードにも問題ない生産時期のものです。
詳しく調べてみると「5/84」の文字のあるNo.18カタログまで載っており、
「4/85」の文字のあるNo.18bisカタログでは消滅しています。



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カンパNo.17カタログに載っているレコードトリプルと同型のチェンホイール。
アウター、センターはロード用レコードリングが使われています。
画像の歯数は49-46-36Tがセットされています。



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アウターとセンターにスーパーレコードのリングがセットされたレコードトリプルのチェンホイール。
カンパNo.17カタログにはスーパーレコードも載っていますがスーパーレコードの
リングが付いたトリプルクランクは載っていませんが、このほうがすっきりとしてよいですね。
スーパーレコードは当時最高のレーシングパーツとしてツーリング向き?のトリプルには
アッセンブルされなかったのでしょう。
画像の歯数は50-44-36がセットされています。



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カンパNo.17カタログには、もう一つのレコードトリプル チェンホイールが載っています。

ノーマルのロード用クランクに5ピンを延長して3枚のロード用リングがセットされています。
最小歯数が通常42Tですからトリプルになってもツーリング向きとはいえません。
そのせいか、ほとんど見た事がありません。
(故 加藤 一画伯のエルス クルスルートに付いていたのは有名ですね)

画像の歯数はインナーに限定生産?された41Tがセットされており
51-47-41Tになっています。



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このタイプのトリプルもスーパーレコードのリングがセットされた物はカタログには載っていません。

でも、やはりスーパーレコードのリングの方が、すっきりして格好良いですね。
画像の歯数は53-48-42がセットされています。



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レコードトリプルクランクは専用クランクでアームの途中にネジ穴があけられています。
そのネジ穴にアダプターがねじ込まれて固定されています(4ミリアーレンキーで固定)。
そのアダプターにインナーリングが取り付けられます。

画像には有りませんがインナーギヤ板を固定するネジはピスト用の短いものが使われています。

インナーギヤの歯数はカタログを調べてみても「36T」しか存在しなかったようです。

PCDの表示はありませんが、多分「100ミリ」だと思います。
PCD110、94のリングは他社にもありますが100のPCDのリングはあるのでしょうか?
あれば流用して楽しめそうですが。



イメージ 7

ギヤ3枚固定の5ピンはこのようなものです。
左側がロードW用、右側がトリプル用です。

トリプルは全長が長くセンターとインナーのギヤの間に入れるスペーサーが入っています。



イメージ 8

カンパNo,18カタログには、ちょっと気になるトリプルチェンホイールが出ています。
グランスポーツのツーリング グループのものです。

コルサは、このチェンホイールのデザインが結構好きで今でも気になっています。
アウターを48~49Tに換えると、もっと格好良くなりそうです。

しかし現物を見ると表面仕上げが、やはりグランスポーツクラスで、
ちょっと使う気になれないのが残念です。
根性があったらポリッシュ仕上げにしてスポルティフなどに使ってみたい気もします。

カンパらしく?スギノなどに採用されていたPCD110ミリではなく
PCD116ミリとなっています。

カタログを調べてみると交換用リングは
インナー、センター 35-36-37-38-39-40-41-42-43T
アウター      50-51-52-53Tが用意されていたことになっています。

ちなみに、このPCD116ミリの規格は85年頃に販売開始された中級コンポ?
ビクトリー、トリオンフに引き継がれます。


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カンパ レコードトリプル用のBBシャフト。
一番下に刻印してある「×3」が、この時代のトリプルクランク用の証です。


イメージ 10

そして、トリプルBBシャフト用のBBワン(左側)。
右側が通常のロード用。左側がトリプルクランク用のBBワンです。
シャフトの通る穴の所を注目してください。
右側のロード用にはらせん状の溝加工がされています(水の浸入を防ぐ為と聞くが・・・)
左側の物は肉薄に仕上げられており「通称 薄ワン」と呼ばれています。
この「薄ワン」、トリプルだけでなくピストシャフトにも使われます。

でもなぜ、カンパは、こんな面倒な事をしたんでしょうか?
スギノ マイティであればシングル、ダブル、トリプルともシャフト長が違うだけで、
ワンは共通なのに。
ロード用ワンに、どうしても「水の浸入を防ぐ、らせん状の溝加工」を
採用したかったのでしょうか(笑)



さーて、年式的には古典ロード走行会用の自転車にアッセンブルしても問題ない、
このレコードトリプルクランク。

次回の古典ロード走行会のコースは、ハードな峠を2,3ヶ所入れておきますか。
コルサは、こっそり、70年代のイタリアンレーサーに、このクランクを取付けておき
登りも楽々、クリアといきましょうか(笑)

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