コルサの毎日がヒルクライム

2009年02月

先日、○○さんから、私のブログに下記のような、ご質問をいただきました。
(○○さん、勝手に引用、記事にしてごめんなさい)

ご質問は・・・


Q:Zefalの空気入れのパッキンが破損しています。修理方法をご存知であれば、
教えていただけないでしょうか?

僕の場合はこんな風にしたのですが、コルサさんはどうされていますか?
⇒パッキンの留め方がポンプによって多少の違いがあると思いますが、
かって僕がブルーメルを直した時は、
1回は厚手の皮を買って来て、接着剤で3,4枚を貼り合せて整形し、直した覚えがあります。
具合は80点くらい。
2度目は、会社の机の上に敷く透明のビニールのデスクパット、この処分予定品の端を貰ってきて、
同じく重ねて自作しました。
これは結構具合良く作動してくれました。




最初に、お断りしておきますがコルサの場合、工夫してポンプパッキンを
直したという経験がありません。
幸い、フレーム用ポンプパッキンの手持ちがあって、それを使って直した事があるという程度なのです。
その為、お役に立てる情報は残念ながら、ありません。

そこで、今回はフレームポンプの構造を少し見てみることにしました。



イメージ 1

サイクリストに愛用されているゼァールのフレームポンプです。
銀色と赤い物は一般的なソリブロック、中央のカラフルな物は少し古い物で
コンペティションと名前が付いています。
両者の時代は少し違いますがパッキン部分の構造はほぼ同じです。



イメージ 2

ちょうど良いことに?圧縮の抜けたソリブロックが手元にありましたので早速、分解してみます。
下手な画像でわかりにくいかもしれませんが「あめ色」に見えるのがパッキン部分です。
硬化して手前部分が欠けているのがおわかりになるでしょうか?
ゼファールのパッキンは一般的な革製ではなく樹脂製のようです。
ゼファールの場合、古いコンペティションや比較的、新しいソリブロックも共に同じような構造で
同じようにパッキンが硬化してしまうという欠点があるようです。

とここまで書いて、ふと思ったのですが今までポンプが駄目になってからしか分解してみた事が
ありません。
新品時には、このパッキンはどんな質感なんでしょうか?
パッキンなのですから比較的柔らかく隙間をなくせる柔軟な材質の筈なのですが・・・



以前、運よくコンペティションのデッドストックを何本か発見したのですがパッキン樹脂が粉々に
砕けているかポンプ内壁に固着していました。
固着しているものも動かせば粉々に砕けてしまいました。
その際、「古いコンペティションを使えるようにするにはどうしたら良いですか?」と先輩方に
聞いたところ「新しいソリブロックも構造は一緒だからサイズが短いやつの安売りを見つけて
パッキンを交換しちゃいな」(笑)という答えでした。



イメージ 3

記事を一通り書いてから、うちにもう一本、ソリブロックがあったことを思い出しました(笑)
早速あちこち探してみると、ありました。うちでは比較的新しい物ですが、
それでも買ったのは10年以上前?

とりあえず、バラして見ると・・・・あれぇ~構造は一緒のようですがパッキンが
ごく普通のゴムになっていますよ(笑)
先輩方が言っていたのは、このゴムのパッキンを使えと言うことだったのでしょうか?



イメージ 4

まあ、残念ながら「安売りのソリブロック」は見つかりませんでしたので他の修理方法を取ります。
これは2枚目の画像とは別のソリブロックの物ですがシャフトの腐食がひどいですね。
雨でも溜まっていたのでしょうか?
それはさておき、とりあえず、硬化したパッキンを取去った画像です。

さて、修復の話ですが画像に写っているパッキンが幸い手元にありましたのでパッキンを
自作することもなく修復できます。
ただし、ポンプの凸部の径に対してパッキンの穴が小さいので、これが簡単には、はまりません。
とはいえ安直にパッキンの穴を大きくするとポンプの中で取れてしまう危険性もあります。
そこでパッキンにグリスを塗って、適当なパイプ(当然、小さすぎては駄目だし、かといって
大きすぎても駄目)で押し込みます。これで、修復完了です。



イメージ 5

ところで、他のフレームポンプの構造はどうなっているのでしょうか?
まずは、○○さんも修理されたというブルーメル、この樹脂ボディが特徴のタイプでしょうか?
これはパッキンがマイナスネジでとめられているようです。
これなら径のあうパッキンさえ手に入れば簡単に修復できそうですね。

それにしても画像のブルーメルのパッキン、未使用のデッドストックなのですが結構貧弱ですね。

イメージ 6

そういえば、先日、知り合いのショップさんで頂いたフランスのラピーズもあったはず、
探してバラして見ると構造はゼファールと一緒でした。
パッキンもゴム製です。
試しにラピーズのパッキンを古いゼファールに使ってみると完璧に作動します。

このラピーズ、「サイズが短いやつの安売り」で問屋さんから格安で仕入れたんだよね、
といっていたはず・・・・
「これを安く買えばゼファールの古いポンプを直せる!!」と、(どこかで聞いたような話・・・)

早速、ショップさんを訪ねて問屋さんから、まとめって「安く」買ってもらおうかなぁ(笑)


イメージ 7

あれれ、ラピーズってゼファールのブランドだったんでしたっけ?別会社だったような
記憶があるんですが。
ラベルに「ゼファール」、「ラピーズ」の両方の文字が見えるんですけど・・・

イメージ 8

さて、今度はイタリアのポンプを見てみましょうか?
かつて一世を風靡したフレームポンプと言えば「シリカ」でしょう。
内部を見てみると中古ポンプですが先のブルーメルに比較してパッキンが肉厚で
しっかりしているように見えます。
このポンプはプラスネジではずせますからスペアパッキンが入手できれば簡単に交換できます。


実は他にもアドホック、REG他のポンプもバラして見たのですが、ポンプのパッキンの
画像を延々と並べて見てもどうかと思いこのへんで自主規制?しておきました。



さて、画像に出てきたパッキン単体部品はどこの製品だったのでしょうか?
以前はショップさんで簡単に手に入ったのですが最近見かけませんね。

シリカポンプのパッキンと見比べるとエッジの仕上げなどが、そっくりに見えます。
これはシリカのスペア部品だったのでしょうか?
シリカだとしたら(シリカでなくても良いのですが)、これは今でも手に入るのでしょうか?
いずれにしても今度見つけたら、買っておかなければいけませんね。

先日、私のブログに下記のような、ご質問をいただきました。
(○○さん、勝手に引用、記事にしてごめんなさい)

そこで、今回は「旧サンツアーRD」の固定方法について考えてみることにしました。



ご質問の内容は・・・

Q:サンツアーのサイクロンがついています。
リヤディレーラーの取り付けですが、エンド側に裏からナットで締めるかどうか、
ご存知ないでしょうか?
現在カンパのディレーラーと同じく表側からアーレンキーで締めているだけですが、
硬く締めるとばらす時ディレーラーが動かずタイヤをはずしにくくなります。
ゆるく締めるとディレーラーがすぐにガタつきます。



イメージ 1

それでは問題?の、サイクロンRDの取り付け部分を確認してみましょう。

サイクロンRDにも、大雑把に言って上の画像のように2種類があります。
右側が初期型のネック部分が短いタイプですね。
左側がネック部分が長くなっている物です。
ご覧のように形も違いますし、部品構成、構造?も違います。



イメージ 2

ほぼ同じ時代のサンツアーRDには、もうひとつ、このようなタイプもありました。
これはサンツアーの「Vラックス」系のものです。
これは、ご覧のように裏側からナットで共締め固定するようになっています。

ご質問の中に書かれている
「エンド側に裏からナットで締めるかどうか、ご存知ないでしょうか?」
というのは、このように固定しないと、うまく使えないのでは?という疑問ですよね。

1974年頃の販売されていたサイクロンには、確かに同じようなエンドブラケット金具?が
箱に入って売られていたものがありました。

この頃のサイクロンのボルトが、この「Vラックス」と同様にナットが裏につく構造で
あったのかどうなのか不勉強で残念ながら私には、わかりません。

でも、このようなタイプと同様の裏にナットがつくほど長いボルトで固定されているとしたら
裏のナットを締め合わせを調整しながら固定すれば問題は解決しそうですね。
(そのボルトが純正なのか他から何らかの理由で流用されているのかは別として)
(ナットを付けるとしてチェンやトップギヤとのクリアランスの心配も発生)



イメージ 3

それでは、もう一度、最初の画像を見てみます。

今、私の手元にある数個のサイクロンは、いずれも、このどちらかのタイプになっていて、
「Vラックス」と同様にナットが裏につく構造のものは、ひとつもありませんでした。

○○さんが、お持ちのサイクロンが、この二つのタイプの
いずれかだったとして考えて見ましょう。



①右のタイプの場合
このタイプはワッシャー+ボルトとナットの3点で構成されています。

画像に見えているナットの溝に適当な工具を引っ掛けて締め合わせ具合を
調整して取り付ける事が出来ます。

うまく、調整すれば、しっかり固定しても首を振るようにセットできると思います。
RDの動きが渋くなったり、左右のガタが多いようなら締め合わせ具合を調整します。


②左のタイプの場合
このタイプは初期型に比べて構造が簡略化されています。
ワッシャー+ボルトという2点の構成に変更になっています。

このタイプで、しっかり固定した際、動きが渋くなってしまうと調整が簡単に出来ません。

その場合は・・・
万一、ワッシャーが複数入っているならば何枚か抜く方法があります。

ワッシャーが一枚だけだったとしても抜いてみる方法もありですね。

ワッシャーを抜いても駄目だとしたらRDボディ裏側のエンド当り面を少し
削ってみるという手もあります。
(カンパ ヌーボレコードなどでは結構、行われたような記憶があります)


○○さん、これで、解決出来そうでしょうか?



この記事を読んでくださった方へ。
コルサの思い違い、間違いなど、ございましたら遠慮なく、コメントにて、ご指摘ください。

たいした内容でもないのに
「くどすぎる」と評判?の、「自転車パーツの話」で以前、
次回は何の部品を取上げてみましょうか?と書いたところ
「バーエンドなんて、どうでしょう」とご提案をいただきました。
そこで、今回の、「自転車パーツの話」はバーエンドです。



イメージ 1

とりあえず、出てきたバーエンド。
まだ、いろいろ、あったと思うのですが、しまったところが例によってわかりません(笑)

以前、大量に廃棄してしまったのも悔やまれます。
とはいっても捨てた物はバーテープについてきた物ばかりで、たいした物はなかったのですが。


台紙についているのは樹脂製のマッドガードやポンプで有名なイギリスのブルーメル製です。
台紙には手書きで「1ヶ100」と書かれています。
と言うことは一台分2ヶ 200円と言うことでしょうか。
綺麗な5色が揃っています。
それにしてもマッドガードには有った緑色系や黄色(金色?)系はなかったのでしょうか?
売れてしまったのか、もともとなかったのでしょうか?


出してみたバーエンドですが、
実物を見ても取り立てて語ることも浮かびませんので今回の特集はこれまで(笑)


そのかわりに近々、皆さん一度はお世話になった?国産部品で、
また「くどい」特集を企画していますので、お楽しみに。

あっ、近々って書いてしまったけど、やっぱりいつになるか判りません。

だってサンプルがどこにあるか、まず探さないとね(爆)

15日は、この季節とは思えない暖かな日になりました。
朝バンクも、例年の、この時期には考えられない穏やかな朝でした。
でも、穏やかな天気でも脚は回らず・・・・(泣)


今日はYさんのピストを、ご紹介しましょう。
朝の光で色が綺麗に出ていないのは、ご愛嬌?ということで(笑)



イメージ 1

これはブリヂストン アンカーの「ピストロードモデル」です。


ブリヂストン アンカーのHPを見てみると

「誰でも気軽にトラックレーサーの走行感を満喫できる
公道走行可能なピストロードモデル」とあります。


この車種は今のピストブーム以前から存在しており発表当時からコルサも注目していました。
このフレームは前後ブレーキが、しっかり取り付けられるので街乗りにも安心して使用できます。
ピストとは(固定ギヤ)どういうものか体験してみたいと言う方には、お勧めです。
固定ギヤ(フリー機構がない)はピストで乗るより公道で乗ったほうが、
その独特なトルク感とかを感じやすいでしょう。
でも、固定ギヤは街乗りにはテクニック(と注意)がいります。
(固定ギヤは危険というのも事実です)

この自転車なら固定ギヤを体験してみて「無理だ」と思われればシングルフリーに交換、
安心して乗る事が出来ます。

「シングルフリーなんて意味ないじゃん」と言われる方もいるでしょうが
変速機がないことで軽量でフリクションの低減にもなりますし乗ってみると
思いのほか軽快な感じがするのも新鮮です。

ギヤがないと街乗り、近距離でもつらいのでは?と思われるかもしれませんが
「ギヤがない」と気持ちの中で割り切った途端に面白いもので案外、
気にならなくなるものです。
もちろん、あまり極端に軽かったり重いギヤでは駄目ですが。

それにシングルスピードは自転車の外観がシンプルになるのは大きな魅力だと思います。

ただ、コルサはスローピングフレームは嫌いではありませんがシングルスピードや
ピストはホリゾンタルフレームの方が格好良いと思うのですが(笑)
(ロードやMTBはスローピングフレーム大賛成)



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フォーククラウンのブレーキ取付部



[[attached(,center)]] ※ブログ容量確保の為、画像を削除しました※
シートステイブリッジのブレーキ取付部
余談ながら、このタイヤは競輪用のタイヤ。
トレッドのすみにわずかな模様?が入っているのに注目。



[[attached(,center)]] ※ブログ容量確保の為、画像を削除しました※
ちゃんとトップチューブにはアウター受けもついています。



[[attached(,center)]]※ブログ容量確保の為、画像を削除しました※
リヤエンド部分。
本来は専用の「チェン引き」が付くはずですが、この個体は先端部分が
脱落?しているようです。
チェーンはイズミですね。

最近、あいついで?私のところに

「カンパニョロ マーク入りボトルカバー」が持込まれました。



イメージ 1

これは、どこの製品だったのでしょうか?

時代的には70年代後半から80年代頃の物でしょうか?

早速、当時の雑誌をいろいろ調べて見ることにします。

サイクルスポーツの臨時増刊号、「オールカタログ78/79」を
調べてみると、これはパールイズミの製品でした。
(コルサはVIVAの製品かと思っていました)

今回、6色が揃いましたが、これで全部でしょうか・・・・

改めてカタログを見てみると、

「赤、青、黄、黒、白、オレンジ、緑、水色、紺、茶」とあります。
とすると、10色あったのでしょうか?

ただ価格の欄を見ると
●価格=300円(モルティーニのみ400円)
とありました。

モルティーニは茶色基調のカラーでしたから、これを茶色と言っていたのかもしれません。
コルサはずっとモルティーニを持っていましたが、数年前に手放してしまいました。

いずれにしても10色、(あるいは10色+モルティニなのか??)
これから全色揃えるのは簡単ではないようです(笑)



ちなみにボトルカバーは他にスポーツマン(城東輪業)、VIVA(東京サンエス)からも
販売されていました。

スポーツマンからは、
チネリ、ロッシン、MASI、カンパニョロの4種、
(カンパらしきロゴは写真が不鮮明で詳細不明)

VIVAではデローザ、コルナゴ、チネリの3種があったようです。
(スポーツマンのチネリとVIVAのチネリではロゴが違う)



それにしても、今は見かけなくなったボトルカバー、
あなたも古典ロードやランドナーにいかがですか?

ボトルカバーの他にもサコッシュ、チューブラバックなどで
当時の雰囲気を演出してみるのも、よろしいかと(笑)

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