コルサの毎日がヒルクライム

2009年05月

明日、あさってと、
「第11回豊橋エコテクノレース」が開催されます。
(バッテリーとモーターを使ったエコラン競技)
(30日予選、31日決勝)

・主催者のHP(場所、スケジュールなどはこちらで)
→ http://www.toyohashi-cci.or.jp/kanko/eco-car/2009annai.html

コルサは2001年(第3回大会)の初参加から、ずっと何らかの形で参加してきたのですが
今年の参加を断念しました。

理由は、まず第一に昨年まで一緒にやってきたスポンサー様が不参加の為。
(スポンサーといっても事業所内の有志が個人レベルで資金を出しあってくれていた)

もちろん、コルサ個人で参加する手もあったのですが・・・
(当初は全て自費で参加してきた)
しかし、昨年、用意したマシンは極限設計で、あまりに狭く、コルサでは乗る事が出来ません。
また、乗れるような小柄なライダーが見つからなかったことで泣く泣く今年の参戦をあきらめました。


2008年のレースは序盤、3位をうかがいながら4位を走行していたところ、
不運にもパンク、リタイアでした。
久しぶりに表彰台を狙えるレベルのマシンを用意できていただけに非常に残念な結果でした。

そこで今年は2008年の車輌を他のチームに、ゆだね「間接的」にではありますが
参加することにしました。



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2008年の車輌。
かなり、小ぶりな事がわかっていただけると思います。
後輪前の、わずかなフラップから出した爪先でバランスを取って停止しスタートを
待っているところです。
フラップは爪先を持ち上げると自動的に持ち上がり走行中の空気抵抗を抑えます。



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右はホンダ アクセスさんの社内有志チーム(チームエンドレスさん)が作った車輌。
この車輌が極端な乗車姿勢をとる2輪エコランカーの先駆けで、
この車輌が圧倒的な強さで勝利をあげたことでコルサの車輌も含め他のチームに
模倣されることになります。



ここからは、豊橋エコテクノレースでのコルサの過去の画像を紹介させていただきます。



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これが2001年、初出場初優勝した時のマシン「南風2001」(コルサが乗りました)
見ての通り、ロードレーサーをベースにしたもの。
画像は2002年のもので左の女性ライダーを起用。
ただ、スポーツ車に不慣れな彼女の為に「空気抵抗低減に効果はあったが
操縦安定性を著しく損なう(笑)ハンドルマウントのカウルを取去った」こと、
また「電装系の変更」などで効率が少々悪くなったようで
前年に比べ記録も、やや落ち入賞を逃します。



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2002年、コルサはこの「南風2002」に乗りました。
ロードレーサースタイルからリカンベントスタイルに変更して大幅に空気抵抗を
減らし記録アップを狙ったのですが、テスト段階で昨年レベルの記録すら出せず大慌て。

結局、モーター内部に問題を抱えていたらしく修理、対策に手間取り
カウルの製作が間に合わず・・・格好悪い(笑)
結局、この年、決勝4位で表彰台を逃す。

上部のボディ内に頭部を除く体は、すっぽり納まっています。
下部に突き出しているカバー内にはモーター、バッテリー、駆動系が収まっています。



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2003年
画像はテストディのもの。
2001年の優勝車輌には2003年も女性ライダーに乗車してもらいました。
モーターなど基本的には2002年と変わりませんが
前輪にはニッセキ カーボン ディープリム、リヤにはカンパのディスクが入れられています。
(このホイール、後輩から中古を安く手に入れたもの)



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2003年には車輪だけでなくヘルメットにも新兵器?を導入して
空気抵抗低減を狙いました(笑)
このヘルメット、ちゃちな作りなのに、すごーく高いんですよ!
(あまりにちゃちで安全性の問題か公認が取れず日本の公式自転車レースにも使えなかった)
もちろん、コルサの私物ではなく友人からの借り物ですが。



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2003年は大忙しでした。
某TV番組でも紹介された「女子学生」を中心にしたチームを率いて(実態はアシストして)
3、4輪クラスにも参加しました。
(そのうえレース直前、他のチームの緊急修理を何件も頼まれて)

下側の写真の手前側にあるのが3輪車輌(全然わかりませんね 笑)。
学生達がパスを口元に持っていっているのは金メダルをかじるマネですね(笑)
この年は「金メダル」を獲得できませんでしたが、この車輌は後年、燃料電池を搭載して
表彰台の一番高い所(クラス優勝)に登りました。
(その時も予選終了後に、後輪、モーター等を組み替えて睡眠時間をかなり削った・・・)

グレーのベスト着用がコルサ、天狗党ジャージ着用は助っ人、ノブリン。



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2004年の車輌「南風2004」、ライダーはコルサ。
リカンベントより更に空気抵抗を減らす狙いの「スーパーマン スタイル」に。
車高を低くして前面投影面積を減らす為、20インチのエコラン専用タイヤを採用。
フロントに飛び出る黒い物はエコラン専用モーター。
ギヤ駆動フロントドライブ(FF式)で駆動系をコンパクトにまとめています。

前輪と後輪を含むフレーム部分とは別々のカウルになっていますがフロントカウルを
フロントフォークに直付けしていて横風の影響をもろに受けるうえ、この姿勢なので
操縦性は超スリリングでした。
その為、体重が軽い女性ドライバーに乗ってもらうことは、あきらめ自ら責任を
取って走行することになりました(笑)

前面からの画像でスリムな車体が、お分かりいただけると思います。
ライダーをカウル内に入れることはあきらめライダーが一番空気抵抗が少ないと
思われる状態(体勢)で車輌に乗せています。
ヘルメットは自転車用ではなく丸っこいタイプの物の方が空気抵抗的低減には、
よかったですね。



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2004年に、もう一台エントリーさせた「南風2003」。
2003年用として製作。
2003年は決勝当日、強風の為、カウル上部を装着せず出走しました。

これは「自転車の基本フォームのまま空気抵抗を低減して記録を狙った」車輌。
ライダーは製作も手伝ってくれたS君。
タイヤは20インチ、チューブラー。



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「南風2003」の製作風景。
凝り過ぎた作りで丈夫ではあったが重すぎたかも(笑)
DHハンドルはカウルなし状態でのテスト用。



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2001年の優勝から、しばらく表彰台を逃していたコルサが久々に
スピードを取り戻し2位表彰台に上がった2005年の車輌、「南風2005」
(その間も製作を手伝ったり、車輪を手がけた他チームの車輌は、数多くが優勝、入賞していたが 笑)

こんなカウルでも空気抵抗低減の効果は非常に大きくカウルを装着するだけで
速度は数キロアップした。
この車輌は稚拙な作りながらコンセプト自体はエコカー界の大御所たちの評価も良く、
某大学の教授キムヒデ先生のレポートにも画像が載りました。

下記のHPで優勝したチームエンドレスの車輌(その他も)と
比較できます(仕上がりは雲泥の差ですね)。




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これが「南風2005」の製作中の画像、テストライダーのコルサ(笑)
車輪は20インチHEサイズのミシュラン、エコラン専用タイヤ。
後輪部分中心にあるのがモーターで直接ギヤで駆動しています。
(ギヤ駆動はチェーン駆動より効率が良いといわれますが製作に精度が必要)
シートの下にはバッテリーを搭載しています。

このフレーム、ショートホイールベースの割に安定が良く低速での片手離しも簡単でした。
(2002年のリカンベントは安定性が良くなかった)



さあ、明日からのレース、「南風2008改」が2005年から久しぶりの表彰台を
取ってくれるのか?
○○チームの皆さん、ちゃんとマシンの整備、セッティングは済んでいますか?(笑)

先日、「ヤスリ」を買ってきました。

たかが「ヤスリ」といって笑ってはいけませんよ。
その名も「BRIGHT-900」です。
その身は荘厳なシルバーで光り輝いています(笑)



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これが究極のヤスリ、「BRIGHT-900」です(笑)
とは言っても、これでピンと来る人は
よほどの工具マニアか製造業関係の方でしょう。



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まずはヤスリのことを学習研究社 「工具の本」で調べてみると・・・
(下記の記事にも、一部、この本より引用しています)

日本国内で使用されるヤスリの9割は広島県呉市仁方(にがた)で作られているのだそうです。
仁方にある約40社!?のヤスリメーカーの中でも全国シェア40%以上という
トップメーカーの「TSUBOSAN(つぼさん)」が開発したのが、
この「BRIGHT-900」なのです。

コルサは見ていませんが、この製品、昨年、TVの人気番組で取上げられ、
大ブレーク中なのだそうです!?


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このヤスリの特徴は・・・
ヤスリが切れなく(削れなく)なる原因の目詰まりを防ぐ為の特殊加工です。

ヤスリの目立て時に発生するバリのような物をケミカルで処理後、
独自のコーティングを施すというものだそうです。
この特殊加工により耐久性は従来品の3~6倍、
木、プラスチック、アルミ、ステンレス、銅などの軟質材から硬質材まで
一種類のヤスリで対応できるという夢!?のヤスリだそうです。



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早速試してみます。
アルミ材でも柔らかめの部材を夢のヤスリ、「BRIGHT-900」で削ってみましょう。

確かに目詰まりは見受けられません。
違うメーカーの一般的なヤスリでも試して見ましたが、そちらは、やはり
少々、アルミの削りカスがヤスリ本体に付着していました。

ヤスリ自体の切れ味(削り感)は、一般的なヤスリと、それほど変わりません。
正直言いますと「BRIGHT-900」で最初、アルミ部材を固定せずに軽く削ってみた時には
「かかりが悪い」(削れない)ような感触でした。
しかし、画像のように部材を固定して一般的なヤスリと交互に試すと感覚の
違いが良くわかってきました。

先にも書いたとおり、ヤスリ自体の切れ味(削り感)は、一般的なヤスリと、
それほど変わらないような気がするのですが「BRIGHT-900」は何と言うのか
「当たりが柔らかい感じ」がします。
切れ味の違いはともかく感触の違いははっきり感じられます。

切れ味(削り感)が従来のヤスリと、ほとんど変わらず(コルサは、そう感じた)、
その上で「目詰まり」せずに長く使える(耐久性は3~6倍といわれる)のなら、
これは、やはり「夢のヤスリ」と言っていいでしょう(笑)

ちなみに価格は従来の物と変わらないとは言えず、結構お高くなります。
(上記画像の3本セットで4300円ですからホームセンターで見かける
 ヤスリセットよりずいぶん高い?)



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今度は「木材」を削って試してみました。

右が従来のヤスリ、目詰まりしやすい木材ですから、すでに削りカスが
ヤスリ目に詰まっています。
左の「BRIGHT-900」には・・・銀色のせいか、正直、良くわかりません(笑)

念の為、両方のヤスリを紙の上でブラシで、こすってみると従来のヤスリに
比べて「BRIGHT-900」の方から落ちる削りカスは極端に少ないようでした。
(目に詰まるカスが少ないと言える)



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ケースに「5本組セット 中目」と書いてあります。
もちろん、中目というのはヤスリの「目の粗さ」を表していて
「荒目」「中目」「細目」「油目」があります。

ところで、先の画像には3種類の形のヤスリしか出ていませんでしたよね、
なぜでしょう。


実はヤスリにおける「5本組」というのは「5種類セット」とは、まったく
意味が違うことを表しているのだそうです。
ヤスリにおける「5本組み」というのは簡単に言えば
日本独自のヤスリの形状を現す呼び名で、
「5本組み」以外に「8本組み」、「10本組み」、「12本組み」などがあり
数値が大きくなるほど本体の幅が細くなるらしいのです。

ですから「10本組の荒目」と「5本組の中目」の目の粗さは一緒という、
ややこしいことになるそうです。

ショップの店長の話によれば
画像の、このケースには、もともと「5本組み中目」と言う「目の粗さ」の、
まったく同じ形状のヤスリが5本入っていたのを、
お客さん用に3種類の形状のヤスリセットに組替えて販売している、
とのことでした(もーほんとに、ややこしい)

ちなみにヤスリの形状は「平」「半丸」「丸」「角」「三角」の一般的な物の
他に「シノギ」「先細」「楕円」「刀刃」「腹丸」「ハマグリ」「両甲」等があるのだそうです。

さて、このヤスリ、ほんとうに「耐久性は従来品の3~6倍」なのでしょうか?
楽しみですが・・・データーを取っているわけではないですから
結局、感覚的なものになってしまいますね(笑)

天狗党カップ 第4戦(通算 第284戦)

コース(山岳周回 雨山コース)
ここのコースは一周約6キロ?
スタート&ゴールは峠の頂上。
スタートするとすぐに急斜面の下り+高速コーナー2ヶ所。
突当りを左折すると今度は緩斜面ながら長いくだりになる。
下りきった所からは今度は緩斜面の長い登り。
緩斜面の後半からゴールまでは12%を含む急斜面の登りとなる。 
登りの力が必要なのは当然ですが緩斜面の長い下りを高速で下るスピード力も必要なコース。



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画像は1周目終了直前
赤いキャップの「やる気会」4名に青いキャップの「お楽しみ会」の
先頭集団が喰らい付いている状態。
中央、赤いキャップの間の青いキャップがコルサ。
ここから急斜面の下り、緩斜面の下りでは何とか付いていったが
緩斜面の登りに入ってまもなく千切れる(笑)

レース結果は「天狗党HP」内、目次から「天狗党杯」にて




さて、それでは「お楽しみ会」コルサを中心としたレース展開を。
今回は5周回。
一周目は「ゆっくり」と言ったものの指名したペースメーカーが「やる気会」の
ヒルクライマー(伊吹山ヒルクライム入賞者)だったせいでスピードは速すぎ(笑)
2周目に入る峠で「お楽しみ会」の先頭集団は既に5人(M隊長、K合、K藤、Y田、コルサ)

ここでK合のチェーンが完全に外れコルサは「ほくそ笑む」が奇跡的に
ギヤにチェーンが、かかり停止せずに復帰する、残念(笑)

2周目の緩斜面登りに入ったところでコルサが最初に脱落。
だが、すぐにK藤、Y田も集団から切れる。

2周目後半、先頭にM隊長、K合、かなり離されてK藤、少し離れてY田、また少し離れてコルサとなる。
この時点では後方6、7位もそれほど離れてはいない。

3周目の緩斜面登りでコルサ、Y田に追いつく。緩斜面登りの後半で抜きにかかる。
前に出れば簡単に引き離せると思ったがY田にピッタリ追走される。
しかしゴール前の峠ではY田を一瞬、離すことに成功。

4周目に突入、Y田を少し離して急斜面の下りに入る事が出来たので
このまま、3位、K藤を単独で追走するしかない、と思っていたら緩斜面の下り後半で
Y田に追い付かれてしまう。
こうなったら単独で前を追走するのは、やめてY田の力を出来るだけ使って
K藤に迫る作戦に切り替える(笑)

緩斜面の登りに入るところでY田の後方に付く。
弱いものの向かい風が感じられる区間をY田の後ろで避け脚を少しでも
温存しようという「姑息」な作戦である。

3位のK藤も意外に消耗しているのか間隔は、どんどん近づき、その距離200mをきったか?
12%の登り手前でコルサ、ペースアップ、今度こそY田を引き離して
4位を確定的にする作戦に出る。
緩斜面の登りで、あれだけ前を引いてもらったので、すぐに引き離せると考えたのだが
Y田、粘る、粘る(笑)

4周目終了直前の登りでK藤は一気にペースアップしたようで間隔は一気に広がってしまった。
後ろのY田も引き離せない。

残りは、後一周。
まず3位、K藤に追い付く可能性はほぼ、消滅。
こうなったらゴールで確実に4位を取る作戦しか残されていない。

3、4周回の様子からY田は緩斜面下りのスピードはコルサより確実に速い。
登りでも前に出ることは出来ても、そこから一気に突き放すことは出来ない。
こうなったらヒルクライムゴールスプリントしかない(笑)
ゴールまでは、ずっと登りなので最後の最後、ゴール直前の登りスプリントでかわして、
そのまま前でゴールする作戦だ。

5周目に入る直前の峠頂上で、わざと速度を落し気味にしてY田に先行させる(笑)
峠からの高速の下り(+コーナー)はコルサの最も苦手とするところ。
ここでは出来るだけ離されない様、ついていく。

緩斜面の下りでは付いていくのがやっと、先ほどの周回で先行しながら追い付かれたのも納得がいく。
緩斜面の登りに入っても前には出来るだけでない(笑)
というか、ここで右の膝とふくらはぎに違和感発生(足がつる寸前の感覚に似た状況、最近、
悩まされている症状だ)で踏み込めなくなってしまう。
なんとかY田についていく。K藤は、もうかすかに見えるほど遠くなってしまった。

緩斜面の登りでおとなしくしていたせいか幸い脚の違和感も若干やわらぐ。
勝負はゴール直前だ。
最後の最後、Y田をかわして前に出て4位ゴール。
結局、4位とはいうものの最終周回は5位になったY田に、
ほとんど前を引いてもらった形だ、情けない。

(K藤は最後の最後で、落ちてきたK合を捉え逆転、2位になったとの事、がんばったね)

それにしても得意のはずの登りで、この状態では次回の平坦コースではどうなることやら。

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※ブログ容量確保の為、画像を削除しました※

今回の、すぐ前の記事で
「16ミリと18ミリのメガネレンチ」を持っていなかったことを書いたのですが
自分でも「なんで今まで買わなかったのだろう」と、
いてもたってもいられなくなってしまいました(笑)




前の記事にはmat*as*m*aさんより
「16x18って最近ではポルシェとかベンツには欠かせない寸法らしく、結構簡単に入手できるみたいですよ」
とコメントいただきました。

それならハブだけではなく将来、
 
「ポルシェ911 カレラS4 PDK か、 911 GT3 RS」 

を買った時に使うこともあるかもしれないと(笑)
早速、市内にある工具専門店に行ってみることにしました。


まあ、正直言うと
「16-18ミリサイズが一種類でも在庫が有ればいいな」
ぐらいの気持ちだったのですが・・・


店内を見回すとKTC、KTCネプロス、スナップオン、TONE、スタビレー、DEEN、ハゼットなど、
ストレート、オフセットタイプを問わなければ16-18ミリのメガネが
意外にも各種揃っているではありませんか!?
まさか、選べるほどあるとは予想していませんでした(笑)
(mat*as*m*aさんがコメントしてくださったとおりでした)


早速、店長にそのあたりを聞いてみると
「ヨーロッパの自動車部品メーカーでは13、15、16、18㍉など、ちょっと日本ではあまり使わなかった規格を以前から良く使っていたらしいんですよ」
「最近は日本の自動車メーカーでもヨーロッパの部品メーカーとも取引している所があって国内でも需要が有るんです」
「ですから、単品に限らず自動車系メカニックの為に、うちのオリジナル工具セットには、その手のサイズも入れてますよ」
との事でした。

ちなみにコルサの住む愛知県豊橋市はVW、ポルシェ、メルセデス ベンツ等など(他にも多数)の
輸入水揚げ港(今日の工具ショップは、港のすぐ近くにある)がありますから、
それらの車を扱うメカニックたちの需要もあるようで、このような品揃えになっているようです。


ちょっと前置き?が長くなりすぎましたが・・・



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結局、買ったのは、この「ハゼット」です。

この工具はドイツ製です。
日本ではメルセデス、BMW、アウディ、VWなどドイツ製の自動車は大人気なのですが、
なぜかドイツ製の工具はあまり人気がないように思います。
ドイツ製の工具は、このハゼットにしてもスタビレーにしても表面は
梨地仕上げになっていますが、この仕上げに人気がないのでしょうか?

高級工具としてはスナップオンやKTCネプロスなどのようなピカピカ工具が、
やはり人気なのでしょうか。



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この、ちょっと他では見ない形状が以前から気になっていました。
この形について以前、日本の雑誌がメーカーの本社営業に質問していましたが
(形についての理由を)明確な返答はなかったようです(笑)

ただ、このタイプのスパナ、航空機関係に比較的多く使われているとの答えがありました。
そう聞いては選ばない手はありません!?



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ハゼットを選んだ理由をまとめると下記のようになところがポイントでしょうか。

①形状が上の写真のようにストレートタイプであること。
②長さが適当と思われたこと(他メーカーはもっと、長いタイプが多かった)
③価格が適当だったこと(もう一つ悩んだスタビレーは少し高かった)
(スナップオンやネプロスは、もっと高かった 笑)
④以前から気になっていたメーカーだったこと。



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それでは早速使ってみましょう。

今回のハブはカンパではなく「サンシン」ですがカンパと同じく
フロント16ミリ、リヤ18ミリですから、ばっちりです。

フロントなどは、なかなか入らなかっったぐらいで「サンシンは17ミリか?」
と思ってしまったくらいピッタリでした。


これなら気分良く安心して使えそうです。
それにしても、ほんと「何で今まで買わなかったんだろう」(笑)



さて、今回の報告は、ここまでですが他にも2点ほど、気になる工具を買ってしまいました(笑)
これらについては、また別の機会を見て、ご報告することとしましょう。

この前の記事 「カンパハブの年式刻印」 に、ugbrotherさんから、
下記のような、ご質問をいただきました。


ugbrotherさんは非常に熱心に旧車のレストアをしてみえる方です。
(走りの方も、大いに楽しんでいらっしゃいますが)
そのようなコルサも尊敬する方からの、ご質問です。
文面だけを見れば(失礼ながら)いっけん、素人っぽい質問にも見えますが
「最適な工具の使い方を考えると」この、ご質問、コルサにとって非常に
痛い所を突かれたなと「どきっ」とさせられるものでした。
それは、なぜなのか?
今回は、この、ご質問に関して、お答えしようと思います。


[ご質問のコピー]
「ロックナットを回すのに、メガネレンチでなくモンキーを使うのはなぜですか?
 精度抜群のバーコを使えばメガネよりナットを痛めにくいのでしょうか」


「カンパハブの年式刻印」 記事
→  http://blogs.yahoo.co.jp/corsa2003sp/31537859.html


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問題?なのは、この作業ですね。

ugbrotherさんの、ご指摘どおり6角のオーバーロックナットをメガネを使わず
モンキースパナで回しています。


ここで、まずはコルサが、ハブに限らずスパナに対して、普段どういった
使い方をしているか簡単に説明させていただきます。

メガネとオープンエンド(片側空いた普通のスパナ)のスパナを、どのように使い分けるか
と言われれば、コルサは、ほとんど、どんなネジでも基本的にメガネで回します。
普通のスパナは、よほど小トルクで締まっている事が判っているか狭くてメガネが
入らない所にしか使うことはない、と言っても良いほどです。


では、なぜメガネを使うかといいますと改めて私が言うまでもないのですが

①通常のスパナが2面でしかトルクを伝えないのに比べメガネなら6面になる為、
高トルクのネジでも傷めにくい。
 (高級工具だと形状にいろいろ工夫されていて単に6面と言う以上に更になめにくい物もある)
②メガネならネジ全体を、くわえこむので、それによって、しっかり保持され工具が
斜めになるなど不用意にずれてしまう事がない(なめにくい)。

基本的には精度が良いと言われるバーコに限らず、「モンキー」は、
あまり使いたく有りません(笑)
モンキーを使うのはコッタレス抜き等の工具を使う時などが多く、
今回のように部品に対して直接使うことは、まずありません。
(コッタレス抜き、フリー抜きなど専用工具をドライブする為の二次的使用がほとんど)


では、そこまで言いながら、なぜ今回、モンキーを使っていたかと白状しますと・・・、

「理由」と言うか「言い訳」を2枚の画像で。



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カンパのハブのオーバーロックナットはフロント16ミリ、リヤ18ミリで作られています。
通常、このサイズのナット類は自転車に限らず各種機械にも滅多に使われていません。
それで、工具の手持ちがないというのが理由なんですね(非常に情けない理由 笑)

一応、スパナ類は5~15ミリぐらいは1ミリ刻みで用意していますが、
それ以上だと17、19、21㍉~ぐらいですね。
(通常、市販のスパナセットだと8-9-10-12-14-17-19-21ぐらいでしょうか)


でも、メガネがないのならソケットレンチを使うという手もあります。
ソケットなら幸いコルサの工具箱にもカンパハブに適合する16ミリと、18ミリが
入っているのですが・・・



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ではピストハブに16ミリのソケットを使ってみようとすると・・・
ピストハブの場合、シャフトが長いのでソケット奥と干渉してしまい
ナットへの「かかり」が浅くなってしまいました。

こういったときの為にロングポイントと呼ばれる、深いタイプのソケットもありますが・・・
(全長が長い分、ナットから長いネジが出ていてる、このような場合も対応出来る)
でも価格は安くはありませんので(笑)



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ちなみにロードハブの場合はQRを外せば中空シャフトはピスト用シャフトに比べ短いので
先ほどのソケットでも問題なく回す事が出来ます。
画像はカンパのロード用フロントハブをソケットレンチとハブスパナで外しているところ。
(ハブスパナのサイズは13ミリ)



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話はそれますが・・・
カンパロードハブの場合フロントは16ミリのオーバーロックナットでしたがリヤはなぜか
オーバーロックナットもハブスパナで両方とも回せるようになっています。
(サイズは、ともに14ミリ。 調整には14ミリが2本必要)



まあ、ugbrotherさんも、多分、事情は、ご存知の上で、この程度の答え
(16,18㍉のスパナがない)を有る程度予測されていたのではないでしょうか?(笑)

それでも「なにか訳があるのでは?」と期待していただいて、ご質問いただいたと
思うのですが結果は工具の手持ちがなかったという「オチ」でした(笑)



今回、ロード用も含め新品のハブを何セットもバラしてみたのですが
オーバーロックナットは、かなりのトルクで締まっていました。

モンキーでは、やはり2面しかトルクがかからないので、なめないように気をつけて
作業していても何回も調整しているうちに少しずつナットを傷めてしまいそうです。

こんなことを書いているとハブ用に「16、18㍉のメガネレンチ」が欲しくなってきました。
ハブ専用?に、16、18㍉の2本を買うのは、ちょっともったいない気もしますが
(どうせ買うなら、そこそこの製品を書いたいし、そうなれば安くはないし)
16-18ミリサイズで一本になっているメガネレンチ、できればストレート、探してみようかな?
(ストレート=スパナ部、柄の部分に曲がりがなくまっすぐのタイプ)
でも有ったら、すぐに買ってしまいそうです(笑)



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前回の記事で、ご紹介したハブバイスですが、このようにホイールをセットすれば
片側のシャフトが完全に固定されているので非常に楽に玉当りを調整する事が出来ます。

難点としては
①この状態でリム外周を揺すればガタのあるなしがはっきり判るのですが
 逆に非常にわずかなガタでも感じられてしまうので完璧だと思ってバイスから外して
 両手で回してみると思っていた以上に、きつめになっている事が多いのです。


②ピストハブではシャフト部分を長くバイスで固定出来るので、ほとんど問題にはなりませんが
 ロードの中空シャフトの場合、数ミリしかバイスで固定できないので長期間、使用していると 
 バイスが磨耗してきます。
 (画像の状態でリム外周部に力を加えガタをみる動作はバイスに、かなり負荷がかかる)

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