コルサの毎日がヒルクライム

2009年08月

私が自転車雑誌(サイクルスポーツだった)を見たのは75年(高校一年生)のことでした。
それ以前から自転車(サイクリング)には興味を持っていましたが田舎ゆえ自転車雑誌を見たり、
まして手に入れる事は出来なかったのでした(専門誌の存在すら、ほとんど知らなかった)


私のクラスには兄から譲り受けたというランドナーに乗る同級生がいました。
その彼についていって「街」の書店で見たのがサイクルスポーツだったのです。

その頃の記事は・・・
当時の自転車界(サイクリング関係)は輪行車ブームだったと思います。
各社、分解、組み立てに工夫を凝らした輪行車なるものが雑誌の記事、広告を賑わしていました。

ランドナーなどのツーリング車をベースに工夫を凝らした分解組み立て機構を盛り込み、
電車やバス(時には飛行機)などを利用して
未知の世界にサイクリングに行く(笑)
そんな輪行車が、ただの?ツーリング車より輝いて見えた?時代だったのですね。


同じ頃、サイクリングの世界には、もう一つの「流れ」があったと思います。
それは競技用自転車として特殊な存在だったロードレーサーを競技をしないサイクリストが
サイクリングに使うというものです。
(ファーストランなんていう言葉もありました)

私は結局、
「ロードの方が泥除けがない分、軽いし簡単に輪行出来るし、なんと言ってもロードの方が格好いいじゃん」
と、ツーリングタイプの輪行車よりロードレーサーの魅力に傾いていったのですが(笑)


さて、前置きが長くなりましたが今回は、そんな輪行車ブームに開発されたと思われる
サンプル部品を取り上げて見たいと思います。



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シマノのラージフランジハブセットです。

エンド幅は実測フロント100ミリ、リヤ124ミリほどです。
リヤ124ミリと聞かれると「結構、新しい6段時代?」と思われる方が多いかと思いますが、
でも、それは一概には言えません。
(6段は通常、126ミリ幅ですし)
100-120ミリがスタンダードになる以前はフロント96ミリ前後、リヤ124ミリ前後が
標準だった時代があるようなのです。
まあ、今回のフロントハブは96ミリではなく100ミリ幅なのですが・・・(笑)
(古いハブ、古いスポーツ車のエンド幅で、96-124ミリ前後の物を時々、見かけます)


またサンプルのFハブシャフト径が8ミリというのも時代の古さを表しているような気がします。
QR用の中空シャフトはFハブシャフト径が9ミリになるからです。
F8ミリと言いますとウイングナットは8ミリ径に対応しているものが多いと思います。



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このハブの最大の特徴は、このナットです。
先ほど、ウイングナットのことを少しだけ書きましたが、このナットはウイングナットの
マイナス面を改善する為、考えられたのではないかと考えています(コルサの妄想?)。

ウイングナットは手で締めたり、緩めたりします。
カンパニョーロ創業社長の逸話にもありますが固着して外せなくなったり、
手が痛かったりして締め付けトルク不足になったりすることもあったようです。
(昔のスポーツ車はロードエンドのものも多くトルク不足だとホイールが、ずれてしまうこともあった)

またウイングナットは羽根が広がっている分、外さずに輪行袋などに収めると出っ張ったりしますし、
他の部分を傷つけたりする恐れもありました。
また、ぶつけたりしてウイングナット自体が破損してしまうと手で操作する事が出来なくなり
プライヤーなどの工具がないと、どうにもならなくなってしまいます。



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70年代中頃~には廉価版のスポーツ車にもアーレンキーで取り付けるRD、ステム、ギヤ板5ピン
などが採用され始めました。
その為、5~6ミリあたりのサイズのアーレンキーはサイクリストにとって、
それほど特別な工具ではなくなってきました。
(サイクリングに普通に持参する工具になっていた)

その環境もあって、アーレンキーでまわすハブナットが開発されたのだと思います。
通常のナットも今回のアーレンキー式ナットも、いずれにしろ工具を使うと言っても
14~15ミリサイズのナットをまわすスパナでは
アーレンキーに比べて大きく重いですからね。



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ナットは上から見ると意外に長さがあります。

従来のように15ミリのスパナでも操作できますし6ミリのアーレンキーでも
操作出来るようになっています(ともに前後とも同サイズ)。

ハブシャフトの長さをクリアして、なおかつアーレンキーの操作面を確保するのですから、
考えてみればナットが、ある程度の長さになるのは仕方のないことです。

でもウイングナットより、どれだけシンプルになっているかは言うまでもありませんね。



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分解してみました。

左側のワッシャーには放射線状にミゾが切られています。
これは片面のみで画像には有りませんがワッシャーの反対面はフラットになっています。
フラットの方をナット側にしてスムーズにナットを回し、溝が切られている方をフレーム側に
セットして滑りを防止するのが正しい使い方のようです。


このハブは当時(70年代中頃)から、ほとんど見た事がありませんでした。
あまり使われないうちにウイングナット(またはただのナット式から)から
QR装備のハブが急速に一般的な物になっていったのでしょう。
当時の中高生にとってQR式ハブが付いていると言う事は、かなりの自慢だったと思います。
アーレンキー式のナットでは・・・安価でも人気が得られなかったのでしょうね(笑)

※コルサの間違い、思い込みなど、気になる点など、ございましたら遠慮なく、ご指摘ください。

先日、サンツアーシュパーブのステムを紹介させていただきました。

自分は、ずっと、シュパーブのステムをクスキ(楠木製作所)製だと考えていたのですが
皆さんにいただいたコメントでも同様の、ご意見で間違いないだろうと確信しました。

そこで今回は「クスキつながり」と言うことで、ほぼ同時代のハンドルバーを、
ご紹介させていただくことにしました。

サンツアー シュパーブ ステムの記事↓
http://blogs.yahoo.co.jp/corsa2003sp/33062593.html



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クスキの「ホールウィンピスタ」という製品です。
サイクルスポーツの別冊「オールカタログ76/77」に小さな画像が出ています。
次の「オールカタログ78/79」には出ていませんので78年頃までに生産中止に
なったのだと思われます。



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ピスタと言う名前が付いていますが形はごくオーソドックスなもので
ピスト用というよりも、やはりロード用でしょう。



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このハンドルの特徴は何と言っても、メーカー自身により施された、この穴明けでしょう。

(注 穴の中に金属が写っていますが、これは撮影用に、うまく自立するように入れたオモリです)

この手のハンドルで最も有名なのは1972年にエディメルクスがアワーレコードに
挑戦した際にエルネスト コルナゴが用意したピストレーサーのハンドルでしょう。

多分、クスキも、この影響を受けて製品化したものだと思われます。
(クスキにはウィンピスタと言う穴のないモデルがあり、これに穴あけを施したのでしょう)

ハンドルのアール内側にあけられている穴を見ると、曲げ加工してからの状態では
ハンドドリル、ボール盤などで穴明けが出来たとは思えません。
と言うことは曲げ加工する前に穴明けして、それから曲げ加工をしたものでしょうか。



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穴明けの様子です。
直径約5ミリで穴あけした後、ザグリ加工をしてあります。

内側に出ているバリなどの形状から見てプレスなどで抜いたのではなくドリルを使って
穴明けした物のように見えます。

穴明けは横面に14ヶ所、下から前面に6ヶ所、下部上側に6ヶ所の
合計26ヶ所あけられています。
これは片側の数ですから左右合計で52ヶ所の穴があけられていることになります。

ちなみにメルクスのアワーレコード車のハンドルバーには48個の穴が
あけられていたとする資料があります。

だとすると穴の径はわかりませんが穴の数ではクスキの方が
4個上回っていたことになります(笑)

多分、これだけあけてもたいした軽量化にはなっていないでしょう。
でも、コルサ的には、この心意気は大好きです(笑)

重量をカタログで確認してみると穴明け加工されたホールウィンピスタが260g、
穴明けなしで同型と思われるウィンピスタDLが320gとなっています。
「えっ、60gも?意外と軽くなってるじゃん!?」

それではと実測してみることにします。サンプルのホールウィンピスタが・・・・
「312.5g??? 260gの筈なのに(笑)」

まあ、カタログ値どおりとは最初から思っていませんでしたが、全然違う結果です(笑)
これではカタログ値は参考になりませんねぇ。
残念ながら穴なしのウィンピスタの手持ちがありませんので軽量化の効果を
確認することは出来ませんでした。



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センターのフェルール加工部分です。
両サイドの加工の形が面白いですね。



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上記の画像が反射して見にくいのでアップ画像を。

所々、くぼみに黒い物がついていますが、このハンドルは新品ですから製造時に
磨き加工した際に、残った磨き粉?のものだと思われます。



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同じく反対側。
月桂樹に「WIN」の文字が入ります。



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フェルール加工のハンドルバーに形は多少違えど、ほとんど入っている、
この加工は、どういった意味があるのでしょうか?



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同じくフェルール加工部分に施された加工。
これはハンドルバーに重ねた補強パイプが空転してしまうことを防ぐ「位置決め」の加工でしょう。



ハンドルバーへの穴明けは近年にもTNi等が行っていました。
ただし、それもアンダー部分のごく一部でした。
今回、取上げたような上部まで大胆な穴明け加工されたハンドルバーの市販品は
あまり例がないのではないでしょうか?
1970年代の懐かしい製品です。

ツール ド 名倉
8月22日~23日はツール ド 名倉に参加してきました。

ツールと言っても単なる洒落?でレースでもなく、どこかを一周するわけではありません。
実態は豊橋市から奥三河の名倉まで一泊でトレーニングを兼ねたサイクリングをすることです。

目的地の名倉はメンバーのA氏の、お父様の山荘があり、
そこに宿泊させていただくと言うことで決まった場所です。

名倉と聞いても愛知県人でも、あまり知っている人はいないかもしれません。
ですが稲武の温泉施設「どんぐりの湯」(国道153号線沿い)の南側、
あるいは茶臼山高原道路の西端の高原といえばピンと来る方も多いかもしれません。
お話した通り高原ですから夏の宿泊地としては最適です。


今回の参加者は6名、4人は自転車で自走します。
NEWちゃんは車で食料等を運搬しながら伴走してくれるので自転車組は荷物も
持たず気楽に走れます。
O山さんは仕事の都合で夕方までに車で山荘へ合流の予定です。



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自転車組のメンバーは・・・どうみても実力的に一番格下なのが私です。
その為、走行中、とても画像を取る余裕がありません。
そのなかで、なんとか撮ったのが数枚(笑)
「おーい、待ってくれー」



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自分を除く3人の「普段の行い」がよほど悪かったのでしょう(笑)
豊橋市内では降らなかったという雨が降り出しました。

何とか食堂まで濡れないうちにとA氏が、無茶引きしてペースが上がります。
緩斜面なのにペースは26~28キロ程度、勘弁してよ~
もう今更、急いでもしっかり濡れちゃってるのに(笑)

昼食に入るのは気兼ねするほど濡れてしまいましたが幸い、
食堂では「ビニールの椅子の所なら良いよ」と言っていただけました。やれやれ。

食事の間に雨も上がり、ここからはヒルクライム区間です。
もう画像を撮る余裕もなく3人を見送りマイペースで登ります。



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やっとの思いで2発のヒルクライムをこなし山荘に到着です。
一般住宅のような作りで派手な外観では有りませんが快適な宿です。

滝もある池にウッドデッキと涼感を誘います。
さすがに標高700m程度ということで夏でも涼しい、涼しい。

お風呂は最初に書いたように稲武の温泉施設「どんぐりの湯」が近いので車に
乗って皆で出かけます。



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山荘には、こんな東屋もあります。
屋根があるので少々の雨でも屋外で、いろいろ楽しめます。
(今回、着いてからは天気良好でした)

今回は偶然、夏祭りの花火も見えるという嬉しいサプライズも。



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東屋には囲炉裏が作ってあるので、ここで安心して火が使えます。
今回は焼肉を楽しみました。
高原ということで夏でも涼しく、蚊などもおらず快適、快適。



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さて、楽しい一夜を過ごし、渋々?暑い下界に向かいます(笑)
(NEWちゃんは撮影中)

昨日は後半、登り基調で大変でしたが今日は下りメインの筈ですから
昨日よりは、やや気が楽です。
でも下りが終わり平坦区間になれば、それなりにペースが上がるでしょう。
結局、自分にとっては登りだろうと平坦だろうと他の3人についていくのは
楽じゃありません。

案の定、コース後半、先週のヒルクライムで傷めた右のふくらはぎが「ピクピク」しだして・・・

「足が、つーる、ど、名倉」って(爆)失礼いたしました(笑)

今回は、ハブスパナをご紹介しましょう。

でも、私が紹介するんですから、そんじょそこらの、ただのハブスパナとは違いますよ(笑)

ハブスパナという工具、以前はカンパ、スギノ、シマノなどでも鉄板をプレスしただけの
簡単な工具でした。
薄くないと、いけないということで形状的には確かに工夫の範囲が少ない工具ではあります。
しかし最近は樹脂のハンドルが付いたりして少しは工夫が感じられるようになって来ました。

また、話はそれますが、その薄い形状が便利だと気がついたメカニックたちから
自動車やモーターサイクルの整備にも使われるようになっています。

さて、今回、ご紹介するハブスパナは・・・・



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なんと言ってもパッケージから違います。
豪華な?金色の化粧箱に入っていますからね(笑)



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あけてみると赤色の台紙の上に2本のハブスパナが入っていました。
それも一本ずつ丁寧にビニール袋に入れられゴムヒモできちんと止められています。

そしてハブスパナ自体は「金色の光」を放っています。



これは、自転車業界に長年功績のあった、とある方が「叙勲」の記念パーティーで
参加者に配った(なんと!)「純金製」のハブスパナなのです。
さすがに純金製ということで参加者の中でも、これをいただけたのは、
ごくごく一部の方のみで・・・
と言うのは冗談ですよ、冗談!!(笑)

本当のところは・・・



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このハブスパナ、シマノが「シマノ鈴鹿ロードレース」で販売店さんに配ったもの、
というのが真実のようです。

年代的には不明ですが兵庫県のグリーンピア三木から鈴鹿に移って間もない頃
ではないかと思われます。

この頃、「シマノ鈴鹿ロードレース」の申し込みはショップ単位で行われていました。

そしてレース会場には「ショップ受付」というブースがあり、当日、会場まで足を運び
受付をしたショップさんに記念品を渡していたようなのです。

それが、今回のハブスパナというわけです。(他の年には他の記念品が配られたと思われます)


私は、お世話になっていたショップさんから、いただいてずっと取っておいたのです。

多分、本当の「金メッキ」ではなくて「金色のメッキ」でしょうから
今まで、何度か使ってしまおうかと思ったこともありますが・・・・

結局、使うことなく20年ぐらい経ってしまいました(笑)

ちなみに入っているのは「13-14ミリ」が2本でした。

今回はサンツアーの名作、シュパーブ シリーズの中でも、最も知名度が低いと
思われるパーツを取り上げてみたいと思います。



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はい、部品にはちゃんと「SUPERBE」(シュパーブ)と刻印が入っているでしょう!

えっ、刻印はわかったけど何の部品かって?



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それは・・・じゃーん、ステムでした(笑)

モデルナンバー「RS-1000」と言います。
RSとはレーシングステムでしょうか?
ちなみに「1000」のモデルナンバーはCW、ペダル、ハブなどにも共通です。



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サンツアー1979年4月印刷の販売店用カタログです。
ここには「シュパーブ プロ」として掲載されています。
ただ、たしかコンポ発表時にはステムは入っていなかったと思うのですが。
(のちに追加だと思われますが)

カタログの写真を良く見ると私が今回用意したサンプルとは、
少々?(大きく)違いがあります。

カタログの写真には
①突き出し部分の横にミゾが掘られています。
②ハンドルクランプ部に穴が空いています。

仮説として(ミゾ付穴あり)がシュパーブプロで(ミゾなし、穴なし)が
シュパーブという考え方もありますが、いずれにしてもサンプルや資料がありません。

私自身、シュパーブのステムの現物を見たことは今回のサンプルと同型の物しかなく
カタログのタイプが売られていたのかどうかすら不明です。

ただ、カタログに掲載されている期間は結構長く、前述のように79年4月のカタログに
掲載されてから80年代のカタログにも載っておりカタログから消えたのは私の知る限り
1985年2月のカタログではないかと思います。
(85年のカタログにはMTB、BMX用ステムが多数載っているのは皮肉?・・・)

カタログ上では、何度か写真を見ますが掲載されているタイプは「溝あり、穴明き」ばかりです。
今回のサンプル「ミゾなし、穴なし」を入手したショップさんの話では、
「これがサンツアーのステムの一番最初のヤツだ」とおっしゃっていましたが。
なお「溝あり、穴明き」を販売したかどうかは聞き漏らしてしまいました。
(最初のヤツ、と言うことは次があったと言うことか)



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このステムの最大の特徴は、この部分でしょう。
一般的な六角ナットや、日東パールのように「三角ワッシャー」などはありません。
貫通式のボルト穴自体がありません。

では、このステムは、どこの会社で作られたものなのでしょう。
サンツアー?その可能性もあるでしょうが・・・
私は、この作りから「楠木製作所(クスキ)」ではないかと考えています。
クスキは当時、メダリオン、メダリオンVというステムを作っていました。
(残念ながらくメダリオンのサンプル手持ちはなし)
メダリオンは、この画像のように穴のない方式のクランプ方法を取っていました。
(後期モデルか?貫通穴になり特殊な形状の薄いナットを付けたモデルもあったような)

また、当時のサイスポカタログを見るとメダリオンの突き出し寸法は
「85-100-110-120ミリ」で、90ミリがない、
ちょっと独特の、このラインナップはサンツアーカタログの物とまったく一緒です。

ちなみにメダリオンは「ミゾなし、穴なし」ですが
メダリオンVには「溝はありませんが穴はあり」ます。

となると、今回のサンプルは「メダリオン」にシュパーブの刻印を入れたもので、
サンツアーのカタログにある「溝あり、穴あり」は、穴のあいたメダリオンVをベースに
サイドにミゾを入れた物ではないかと思われます。



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ハンドルクランプ部を前から見たところ。
ごく普通に6ミリのアーレンキーで操作するようになっています。
メダリオンVやカタログ掲載シュパーブプロには、クランプ部分に穴が空いていました。

なお、ハンドルクランプ径は、まだ25.4ミリです(時代を感じさせる)。



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ウスは、いわゆる「台ウス」ですが一工夫してあります。
横の部分に小さな突起が出ていてステムの溝に噛み合っています。
この加工のおかげで、ウスが緩んでいても空転することはありません。



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ステム、ポスト部下部には、まあどこのメーカーでも、お約束の刻印が入っています。


なぜか当時、サンツアー シュパーブプロステムを見かけることは、まったくと
いっていいほどありませんでした。
やはり、スポーツ車のステムといえば日東が強かったのでしょうか?

メダリオンやシュパーブのステム、なかなか綺麗な作りで当時のパールと
比較しても、ほとんど遜色なかったと思うのですが・・・

今回は悲運のシュパーブステムを取上げてみました。

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