コルサの毎日がヒルクライム

2011年03月

前回は2回にわたってアライのハブを取上げました。
今回はアライの製品の中でハブの次に一般的に認知されていると思われる?
(私個人の考えですが)ペダルを取上げます。


イメージ 1

くさやんさんから、お借りした物を中心としたアライのペダル群。
多くは一般車、ジュニアスポーツ用自転車を対象にしていると思われるレベルの製品に見えます。
(その為、私は今までアライペダルに特に注意を払っていませんでした)

イメージ 2

先の画像の左奥にあった、この2点などはスポーツ用に見えなくもありません。
特に左の物は競輪の認定部品であった極東のピスト用ペダルに良く似ています。

イメージ 3

イメージ 4

そこで箱絵を見てみると・・・
ペダルの写真が入っている画像を確認してみましょう。
手前の物には「SPORTS PEDAL」、奥の物は「DELUXE PEDAL」と書かれていました。
やはり、先に関した印象どおり手前のタイプはメーカーでも(競輪用まで考えたかは別として)
「SPORTS PEDAL」、一応?スポーツ用として意識していた製品だという事が
箱書きから、わかりました。

イメージ 5

今度はデラックスペダルを見比べてみましょう。

まず一目瞭然なのはゴムの色の違いです。
そして次にリフレクターの固定方法の違いも目に付きます。
白ゴムの方はプラスネジで黒ゴムの方は「かしめ」による固定になっています。
また、先ほどの箱絵を見てみると、これは、マイナスネジで固定されています。

その他の違いを探してみるとキャップの形状も違う事がわかります。
箱絵のキャップ形状も確認してみると、これまた、サンプルの二つとは違いがあります。

箱絵のほうはキャップの先端にスパナで回す為か六角径のプレスが施されているのです。
ちなみに画像の2点(六角径のプレスがない物)のペダルキャップのはずし方は以前
取上げていますが、それはネジは切られておらず、はめ込んであるだけでした。

ペダルキャップの外し方→ http://blogs.yahoo.co.jp/corsa2003sp/37143625.html

箱絵のデラックスタイプの物は、六角径のプレスがありますからスパナで回す構造なのでしょうか?
(ネジ切り?)

ただ、この「六角径のプレス形状」の現物が、まだ手に入っていませんから、
ネジ切り式なのか、どうか以前に実際に販売されたか、どうかすらもわかっていないのですが。


キャップと言えば先日、「CR110さん」から、このような情報をいただきました。
CR110さんの手元にあるアライペダルのキャップには下記の様な刻印があるのだそうです。

イメージ 6

画像は残念ながら不鮮明で、わかりにくいのですが・・・「CHAIR ☆ JAPAN 64-9☆」とあります。
「CHAIR」は前回のハブの記事で書いたとおりでアライのブランド名でしょう。

注目すべきは?「64-9」の文字でしょうか?
これが製造年を表すとすると1964年9月製造と言う事になりそうなのですが。


イメージ 7

そうそう、アライのペダルですから、もちろん各ペダルには例の「椅子」の刻印があります。
(他に右左を表すRまたはLの文字が刻印されています)



ここまでアライのペダルの記事を書いておいたところ
またまた、くさやんさんからビッグニュースが入ってきました!
「新種のアライペダルのサンプルが手に入った」というのです!!
そのペダルに関しては次回にて。

※アライと言う会社、アライ製品に関して、ご存知の方はご教授いただければ幸いです。

前回、アライのハブを取上げた際、「アルテンバーガーのハブとデザインが似ている」
と書きました。
残念ながら私の手元にアルテンバーガーのサンプルがなく比較、確認出来なかったのですが・・・

なんと、ugbrotherさんが、わざわざ画像を送ってくださいました。
今回はugbrotherさんが送っていただいた画像をもとに比較して検証してみます。
(ugbrotherさん画像ありがとうございました。使わせていただきます。)

イメージ 1

左のブルーに着色されているのがアルテンバーガー、右がアライになります。
前回の記事でも書いたとおり、固定ナット、スペーサーなどの作りを見ると
アルテンバーガーの方が作り込みが良いのがわかります。

イメージ 2

前回の記事のサンプルではアライハブのナットはフランジ一体式ナットでしたが、
今回の物はナット+ワッシャーで構成されていますね。

イメージ 3

イメージ 4

上の画像はリヤハブ全体の、そして下の画像はリヤハブの左側のアップになります。
ベアリングが入っている部分の形状がまったく違う事が確認できます。

上の画像のアルテンバーガーのハブ胴にはフランジの穴の形と良く似た「まゆ型」の
ステッカーが貼られていますね。
意外にアルテンバーガーのまゆ型の肉抜きは、このマークから来ているのかも?

イメージ 5

フロントハブの比較。
やはりベアリングの入っている部分の形状が違う事がわかります。
アライのハブはずいぶんエッジの効いた造形で仕上げられていますが
両者の製造方法も違いがあるのではと気になります。

イメージ 6

それでは、いよいよ、両者のフランジのデザインを比較して見ましょう。
なるほど、良く似ていますが・・・細かいところに違いが見られます。
ベアリングカバー?の回りは、やはりアライの方がエッジのたった仕上げです。
「まゆ型」の穴は良く似ていますがアルテンバーガーの方が少し大きめに見えますね。
その他、「まゆ型」の間にある丸穴の位置が違うようですね。
アルテンバーガーの丸穴は「まゆ型」の中心線?より、やや外側に位置しているように見えます。
気のせいでしょうか?

これらの違いからアライとアルテンバーガーのハブは似ているものの
実際は別物であると言う事が証明できました。
(ugbrotherさん、ありがとうございました。)

イメージ 7

番外編?
ugbrotherさんのアライ フロントハブは、アメリカから入手されたものでそうです。
それには、このようなカードが付いていたそうです。
右のマークは「菊の御紋」?、左のマークはドイツかどこかの欧州風の紋章を思わせるの
マークがかかれています。
(アルテンバーガーはドイツのメーカーなので・・・、まさかとは思いますが、
   また、ここで引っ掛かるのです?笑)
その他、「#KAW-1330」、 「LIGHT ALLOY FRONT HUB」などの文字があります。 


※アライと言う会社、アライ製品に関して、ご存知の方はご教授いただければ幸いです。

震災の状況を考え一度は中止も決意した古典ロード走行会でしたが・・・
「(中部地方では)普通の生活を普通に送れることに感謝する気持ちを忘れず」、
そのうえで古典ロード走行会を行う事にしました。

ただし、今回はkokoさんが多忙で中止となったカフェポタとの合体開催?とし、
いつもとは少々違った古典ロード走行会といたします。
まず、コースですが春のコースは「昭和の森」集合の予定でしたが今回は
カフェポタを予定していた豊川市に集合としました。
コース内容も、いつもの古典ロードと少々、違い豊川稲荷参拝など歩く場所も
多くありますのでビンディングペダルの使用をOKといたします。

--------------------------------------------------------

2011年 春の古典ロード走行会のお知らせです。

今回も集合場所が変更になっていますので、ご注意ください。

※日時    2011年 4月10日(日)
         9時30分集合 簡単な自己紹介後、10時頃スタート予定

※集合場所  愛知県豊川市市田町東堤上 1-30 
          赤塚山総合公園 
          ぎょぎょランド駐車場(無料)        
          集合場所にトイレ、近くに飲み物の自販機もあり。
※最寄インター 愛知県より東からの場合、東名高速 豊川インター
           愛知県より西からの場合、東名高速 音羽インター
       
※集合場所地図 
→ http://map.yahoo.co.jp/print?lat=34.84592063395808&lon=137.3605346048791&z=17&mode=aero&pointer=on&datum=wgs&fa=ks&home=on&hlat=34.841165761527&hlon=137.36287349114&layout=&ei=utf-8&p=&type=scroll&v=2&q=
駐車場を明確にする為、「写真」になっています。
詳細を確認する場合は表示後、左上の「地図」をクリックしてください。

※走行コース ・豊川市、豊橋市周辺を散策予定。
          ・昼食は豊川稲荷(豊川市)の食堂で予定しています。
          ・平地がほとんどです。ギヤ比が高い旧車でも心配ありません。
         ・走行距離は40キロ以下です。

----------------------------------------------------
※古典ロード走行会  基本規則

車種としては古いロードレーサーが対象となります。
下記を基本的な条件として考えていますので、よろしくお願いいたします。

車輌規定
1988年以前の生産、製作のロードレーサー(フレーム)で、
フレーム年代に準じた部品構成が望ましい(出来たら)。
(新しいフレームに古典部品という車輌は不可・・・現在のところ正規には認めていません。すみません)

アウターブレーキワイヤーがブレーキレバー上部から出ていること。
トウクリップ&ストラップ着用(今回はビンディングペダル、OKとします)
Rエンド幅が126mmまで
Wレバー&バーコン仕様(ロッド式とかはもちろんOK)
タイヤはチューブラでもWOでもOK。

服装、シューズは自由
ヘルメット&グローブ着用が望ましい(最新のメットでOK)
ヘルメットの着用の件ですがレースイベントではなくサイクリングですので
「自己責任においてカスク、レーサーキャップでの参加を認めます」

・参加車輌について
 高級外車?でないと「参加できないのでは」、「参加しにくい」という、ご意見をいただきました。
 まったく、そんな事はありません。
 かえって、皆さんが学生の頃、「乗っていた」、「購入を検討した」というような、懐かしい
 国産普及ロード車での御参加、大歓迎いたします。
(BSユーラシア、ナショナル エスプレッソ、富士オリンピックなどなど見たいですね)
 もちろん、すごーい外車、珍車?も大歓迎。

・前記のように、参加車輌の規定を設けていますが基本的には・・・
 「規定は設けていますが今のところ細かいことは気にしません(言いません)から古いロードを
 お持ちの方は集まって一緒に走って、お互いの自転車を見て楽しみましょうよ」
 というぐらいの感じの気楽なイベントです。
 ぜひ、皆さんのご参加をお待ちしております。

・古典ロード以外で様子?を見にきていただくことも問題ありません。ぜひ、どうぞ。

※過去の走行会の様子、参加車輌は 当ブログの書庫「古典ロード走行会」にて。


※参加ご希望の方はコメント欄に記入いただけると助かります。

※参加予定者リスト
・kokoさん
・DM4さん
・E通譴気
・ぅ妊眥擦気
・Xmanさん
・Δ韻辰燭気鵝併椎阿覆ら日程調整つかず、今回は断念とのこと)
・yama236317さん
・┌唯錚譯譯銈気
・ま・はろみつるさん
・すーさん
・benalpさん
・コルサ

震災の後も多くの方が当ブログに、ご訪問いただいています。
しかし被災地の様子や原発の状況を見聞きするたびに記事を書こう、また記事をアップしようという気持ちが、しぼんでしまいました。
そんな時に「暗い気持ちになりがちな、この時期こそ立ち寄ってくださる方が明るい気持ちになれるよう記事をアップする価値があるのでは」とのメールをいただきました。
そんな、お言葉に当方の稚拙なブログが「この時期、皆さんの気分転換程度でも、お役に立てるのであればアップする意味もあるのか?」と思いいたりブログを再開する事にいたしました。
まずは震災前に書いていた記事からアップしてまいります。




先日、「デュラ(ジュラ)以前の国産コンポ?」と言うタイトルとともに何枚かの画像をアップさせていただきました。


その記事にはメーカー名を書かなかったのですがugbrotherさんには、「うわー、アライですか」
と、あっさり見抜かれてしまいました。

アップした画像はugbrotherさんの、ご指摘のとおりで、アライと言うメーカーの製品でした。

このアライと言うメーカーなのですがネットで調べたり先輩方のお話を伺ったところ、
どうやら現在も「自転車部門」、「自動車部門」、「産業機材部門」を持つ
愛知県愛西市の(株)荒井製作所ではないかと思われます。

荒井製作所HP→ http://www.arais.co.jp/index.html


荒井製作所HPの自転車部門の説明文をここに引用させていただくと・・・

「創業は、大正4年。当社の歴史はそのまま自転車の歴史だといえます。10台に5台は当社の部品が使われているくらい国内大手メーカーに採用され、高い信頼性と実績を誇っています。安全性に欠かせないブレーキはそれ自体が自転車の命だといえます。海外での委託生産や技術提携により、広く世界で活躍しています。」

とあります。
取引先などを確認してみると ブリジストン(株)、パナソニックサイクルテック(株)などが
並んでいますからHPにある「10台に5台は当社の部品が使われているくらい」というのは
実用車がほとんどなのでしょうが・・・ほぼ事実なのでしょう。

海外の安い自転車や部品の輸入が増えている昨今、「10台に5台は当社の部品が使われているくらい」の、
くだりは、ちょっと驚きではありますが国内部品メーカーの健闘は非常に嬉しく思います。



本来ならばメーカーに連絡を取ったり販売店などで、しっかり情報を収集してから、
この記事をアップするべきなのでしょうが・・・
この記事をアップする事によって「アライ」と言う自転車部品メーカーの情報提供を
募る事にしてスタートいたします。


アライと言うメーカーをご存知のサイクリストの方で、もっとも知られているのは
ハブではないかと思います。
私が最初、手に入れたのもハブでしたし「アライのハブ(だけ)なら知っている」という
知合いも何人かいました。


イメージ 1

アライの多段フリー用ハブ。
丸穴と「まゆ型」が互い違いに明けられたフランジの模様がアルテンバーガー(独)の
製品に酷似しているといわれます。

残念ながら手元にアルテンバーガーのサンプルがない為、直接、比較出来ないのが残念ですが。
アルテンバーガーのハブを雑誌の小さな画像で見る限りアライの物より高品位な仕上げが
ナット、スペーサーなど各部に施されていたように見えます。

しかしフランジのパターンは先にも書いたとおり、非常に良く似ています。
このことから、もしかして「スギノ アトム」等のようになんらかの関係があったのか?
とも思わせます。
この辺りの事情をご存知の方が見えましたら、ぜひご教授ください。


イメージ 2

アライの固定ナットは画像のようにナットにフランジが一体になったものですがアルテンバーガーは
ナットに別体のワッシャー?が「かしめ」られているように見えます。
(カンパやデュラ、サンシンなどのピストハブのように高品位な作り)


アライ製のハブは、この(上記の)シンプルな物だけと、ずっと思っていましたが・・・・
(婦人車など実用車用程度の、ごく廉価なクラスの製品しか作っていないと考えていた為)
昨年、くさやんさんが入手したサンプルには本当に驚かされました。


イメージ 3

これが昨年、はじめて存在を知り現物を見て驚いたアライのクイックレリーズ付きハブ。
「まさかクイックレリーズ付きハブまで作っていたとは!?」というのが、その時の感想でした。

ナット式ハブに比べてフランジの基本パターンは一緒のようですが
スペーサー、オーバーロックナット等の作りも良くなっています。


イメージ 4

クイックレリーズレバーは曲がりのない、いわゆる直レバー(直線)と言われる形状の物。
カンパなどが直レバーから曲がりレバーに変化したのは(アメリカ市場の影響で?)
70年代の中頃だったと記憶しますが、このアライの直レバーハブは、いつ頃の製造なのでしょうか?


イメージ 5

ナット側。

画像ではわかりにくいのですが一般的に「Eリング」と言われる形状に似た物がはめ込まれており、
これがQレバーを緩めた時にナットが不用意に動くのを規制するようになっているようです。


イメージ 6

そして、面白いのがクイックレリーズレバー付きハブの胴に大きく刻印された、このマーク!
(グリス注入用の穴をふさぐ金具もカンパなどに比べてかなり大柄です)

「MADE IN JAPAN」はともかく「CHAIR」の文字と「イスのイラスト?」

この刻印はクイックレリーズレバー付きハブだけのもののようで
先のナット式ハブは紛失していましたが
通常は「ARAIの文字と椅子のイラストの入った小さな赤いステッカー」が貼られています。


「なぜ、自転車部品なのに椅子のマークとCHAIRの文字なのか???」
誰でも、そう思われますよね。
未確認情報ではありますが下記のような話を聞いた事があります。

「アライは椅子などのメーカーとして発展を遂げてきたが、ある時期より(60年代初期か)新分野への進出を考え自転車部品にも手を染めるようになり、その際、自転車部品にもかかわらず、それまでの主力商品だった椅子(CHAIR)をブランド名とマークとした」

というものです・・・話として筋は通っていますし、ありそうな?話ですが
真意はいかがなのでしょうか?

皆様の情報を、お待ちいたしております。

東日本大震災(東北関東大震災)で被災された方へ心よりお見舞い申し上げます。

負けるな東北の皆さん、がんばれ東北のサイクリストたち。

このページのトップヘ