コルサの毎日がヒルクライム

2013年02月

先日、探し物があって知り合いの工具専門店に行ってきました。

探し物をしながらバーゲン品?を見ていると、大好きな工具メーカーのひとつ
PBスイスツールズ社(スイス)のコンパクトな工具セットが目に入りました。

手にとって見ていると若い女性店員が寄ってきて手に取った
工具セットの説明をしてくれます。

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それによると、これは
①PB社のバイクツールセット(PB470 KIICHI CN型)で、
②日本向けに若干、付属工具を減らし、お値打ちな値段に設定した物、
(品番にある「KIICHI」は日本の総輸入元会社らしい)
③サイドの黒い部分は装飾ではなくタイヤレバーになっている、
とのことでした。

タイヤレバーは全長が少し短く使いやすいとはいえそうにありませんし、
お値打ちな値段に設定、といっても実勢価格3180円(標準価格4179円)もします。
(もちろん、超?一流工具メーカーの製品ですから、ある程度の値段は仕方ない)

最近、いろいろ出費がかさんでいるしなぁ・・・
でも大好きなメーカーの製品だし、
それも自転車用工具セットだし、
う~ん、迷うなぁ・・・結局、買ってしまいました。

説明がなければ自転車用工具セットとは気が付かなかったし、
その説明を若い女性店員がしてくれたから・・・・結局、買ってしまった(笑)
(製品の魅力は、もちろん女性店員の笑顔の効果も大きかった)
以前から「何で、工具専門店に女性店員を?」と思っていましたが
店長の判断は間違っていなかったようです???


話がそれました(笑)
工具の説明をしていきましょう。

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パッケージの裏面。
上部にサドルバック、レーサーシャツの背中ポケット、デイパックに、
この工具を収納したイラストがかかれています。

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この状態で長さ、高さ、奥行きを計ってみると100×36×21ミリほどでした。
先ほどの台紙には「78g」と書かれていましたが実測してみると74g程度。
(家庭用秤なので・・・やや怪しいかも)
画像のように8本のビットを装備しても92.5g程度と軽量、コンパクトです。

樹脂製で、ちょっと強度が心配なタイヤレバー部やホルダー部分ですがカタログによれば
耐油性、耐衝撃性に優れた強化樹脂製とのことです。
見たところ定評ある同社のドライバー「マルチクラフト シリーズ」と同様の素材と思われます。

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本体両側に付いているのは最初にも書いたとおりタイヤレバー。
そしてL型は通常の5ミリアーレンキー(ヘックスレンチ)です。

付属しているビットはプラス(PH2)、ヘックス(六角)は6ミリ、4ミリ、3ミリです。
「えっ、5ミリがないじゃないかって?」
5ミリは通常のL型が付いていますよね、そして5ミリが基本のハンドルになるんです。
そして、一番左側の円筒形の物「ビットアダプター」が、このセットの肝です。
ビットアダプターには5ミリの六角とビット規格の6.35ミリの穴が開いており
強力な磁性によりビットなどを確実に保持するようになっています。
(磁力でピタッと吸い付くように収まる感覚は、とても気持ちがよい)
5ミリのL型に、この円筒形のアダプターをセットすればビットが使えるようになるわけです。
(ビットは世界で使われている規格。6.35ミリの取り付け脱着部分寸法)

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L型にアダプターを付けて6ミリのヘックスを装着したところ。
(このアダプターだけ別売りして欲しい・笑)

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このようにすればドライバー風に(早回し的に)使うことも出来ます。

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本体には8本のビットを装備出来ますから手持ちのビットを追加して使うことが出来ます。
私はカンパに最近使われているトルクス(花形の断面)のT25サイズ、
マイナス小、マイナス中、そして仮にシマノのブレーキ部に使われている
ヘックス(六角)2ミリを入れてみました。
(2ミリビットのみ他社製を仮組み)

もちろん8本のビットを装備したタイプも販売されています。
(実勢販売価格4180円程度)
そちらの内容を見てみると5ミリのL型は当然同じで付属のビットはプラス(PH2)、
マイナス(5.5ミリ)、ヘックス(六角)2、2.5、3、4、6ミリそしてトルクスT25でした。
この付属内容が気に入れば4180円(標準価格5229円)でも、PBのビットは
一個500円から600円ぐらいしますから、
こちらの方がお買い得とも言えるでしょう。
(8本ビットを装備した製品は取り寄せになる店舗も)
(もちろん他社メーカーのビットも各種使用可能)

私が買った日本仕様(付属ビット4本タイプ)はレッドカラー
(オレンジに見えますがカタログではレッドと表記)
しか設定がないようですが9本組みセットですとレッド以外にも
ブルー、イエロー、ブラックが選べます。



※PBスイスツールズ(スイス)
 高精度、耐久性に優れたドライバー、ヘックスキーレンチ(6角棒レンチ。アーレンキー)などが
 有名なメーカー。
※価格について
 ビット4本付属の日本仕様は輸入元カタログ価格で4,179円(実勢価格3,180円前後)
 ビット8本付属は輸入元カタログ価格で5,229円(実勢価格4,180円前後)
 (実勢価格は国内11店舗の工具専門店 ファクトリーギアにて調べ。2013、1月) 
※トルクス表記について
 日本でも一般的に使われている 「トルクス」は、どこぞの海外メーカー?の
 登録商標らしく、そこの会社の取り扱い製品でない限り本来使えないようです。
 たとえばPBスイスツール社の総輸入元「KIICHI」は「へクスローブ」と表記しています。


※当方の勘違い、間違いなどお気づきの点がございましたらご指摘いただければ幸いです。

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今回は、ピンズ。
「Atlanta1996」とありますから1996年のアトランタオリンピックの時の物だとわかります。
大きさは幅約30ミリ、縦約27ミリほどのサイズです。
ピスト競技のようですが被っているのはヘルメットではなくカスクのようです?(笑)
いつ頃の画像を参考に作られたのでしょうか?

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裏面には小さな文字の刻印があります。

TM ? 1992ACOC (TMの後の一文字は判読不明)
HO HO NYC 
422105
CHINA

私を知る友人、知人達は
「コルサはマッドガード付き、興味ないでしょ?」
というぐらい、うちにはガード付きの自転車は少ないのです。

所有車両の比率は・・・
32%はピストレーサー、
ロードレーサーは36%(ミニベロレーサー含む)、
MTB、シクロクロス車が9%

ただ、それでも、それ以外の何台かはマッドガード(泥除け)が付いています。

それに最近、作っていただいたフレームもマッドガード付を前提に企画しています。
その新しいフレームと過去にガードを付けた自転車のガードクリアランスを
調整する為に革ワッシャーを自作することにしました。

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用意したのはカッターマット、革ポンチ(12ミリ径、5ミリ径)、
プラスチックハンマーそして
革靴修理の仕事をしている知人に頼み革の切れ端をいただいてきました。

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まずは12ミリ径の革ポンチを使い円形の革材料を作ります。

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12ミリ径の革材料に5ミリ径の革ポンチで中心に穴を開けていくだけ(笑)

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とりあえず、1.6ミリ厚と1,3ミリ厚の2種類を作ってみました。
これはクリアランスに余裕がない(狭い)ところかメインの革ワッシャー(3ミリ程度の厚み)
にプラスしてクリアランス調整の用途に使用予定。


そうそう、ガード取り付けにはフロントフォークのクラウン下にも
大径の革かゴムのワッシャーが必要ですが・・・
25ミリ径ぐらいの革ポンチはさすがに手持ちも買う資金もなく(1,000円程度ですが)
とりあえず、はさみでカットすることにします(笑)

このままだと雨天に走ると革が水分を吸って後々、サビを誘うのでは?と
思い先ほどの靴修理職人の知人に相談すると・・・
「防水スプレーをスプレーしておく手もあるけど」、
「組み付けの時にサドルオイルを塗りこんでおけば、いいんじゃないの」、
との意見。
確かに、しっかりオイルを塗ってあれば水を吸うこともないでしょう。
わざわざ、防水スプレーを買わずに、その手で、行くことにしましょう(笑)

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江戸時代からの名物、とろろ汁を食べられる丸子(まりこ)の丁字屋さん。
東海道五十三次に描かれた、とろろ汁屋とほとんど変わらない建物の雰囲気。
コルサの楽観的計画では13時頃、到着、ここで食事の案も考えていたのですが・・・
すでに14時過ぎ(笑)
まあ、花沢の里で軽い食事を取って休憩したので、と言い訳しようと思いましたが、
高草山登坂をあきらめたことを考えれば、当初の案は、かなり楽観的だったと
言われても仕方がありません(笑)
それだけ、日本坂峠は険しかった?

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丸子から東海道(国道1号線)を西に向かい道の駅、宇津ノ谷峠まで来ました。
宇津ノ谷峠には画像のように大きく5つのルートがあります。
画像では良くわからないと思いますので簡単に書き出しておきます。

東海道の難所 宇津の谷峠 国史跡指定

・蔦の細道(平安の道)
・峠越えの古い東海道
・明治のトンネル
・昭和のトンネル
・平成のトンネル

この宇津の谷峠以前の古道が先に越えてきた日本坂(峠)になるのだと思います。

今回は、ここで一番古い、平安時代の宇津ノ谷峠越え、蔦の細道(つたのほそみち)を越えます。
(15年ぐらい前に5つのルートすべてを通りました。蔦の細道は反対側から越えました)

ちなみに、この蔦の細道、日本三細道のひとつだそうで、もうひとつは奥の細道だそうですが、
最後の、ひとつが判りません。
ネットで検索しても探し方が悪いのか良くわからないのですが・・・・
どなたか、ご存知の方はご教授ください。

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蔦の細道の入り口、最初から階段ですねぇ~。

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蔦の細道、東側は、ほとんど押し担ぎの道でした。

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500mぐらいで蔦の細道の宇津ノ谷峠(210m)。

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岡部側(西側)から見た蔦の細道、宇津ノ谷峠。

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蔦の細道、宇津ノ谷峠からは富士山が見えました。
すぐ下に国道1号線が通っているとは思えない険しい山々ですねぇ。

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蔦の細道、宇津ノ谷峠から岡部側を見たところ。
こちらも険しい山が連なります。

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蔦の細道、宇津ノ谷峠から岡部側への道。

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蔦の細道、岡部側の道は石がごろごろし、まるで沢のよう。
平均勾配は、なんと24度とのこと。
その為か江戸時代(の東海道)には、もう少し北に道が開かれることになったのでしょう。

ここまで来れば後は岡部宿を通って車に戻るだけ。
今日の走行は30キロほど。
ただ、担ぎ押しの区間が結構ありましたから、かなり疲れました。
でも念願の古道の峠を2ヶ所(+鞍掛峠)、越えることが出来たのですから大満足です。
(蔦の細道も2度目とはいえ十数年ぶりに越えたのですから新鮮に感じました)
※終わり

前回からの続き。

いよいよ、日本坂(峠)に向かって登っていきます。

東名高速の日本坂トンネルといえば知らない人はいないでしょう。
「東名高速の、あの長いトンネルだよね」と言う答えが返ってくるはずです。
高速道路が長いトンネルで山を抜けているということは言うまでもなく
険しい山があるからです。
日本坂トンネルの上には神話の時代からの険しい峠(峠道)があります。

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法華寺の前から伸びるのが日本武尊(ヤマトタケル)も東征の際に
越えたと言う日本坂峠への道。
日本坂という地名も日本武尊(ヤマトタケル)に由来すると言う説もありますが・・・
いずれにしても南北に静岡県を遮る山々を越える(最も古いといっても良い?)古道とのこと。

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画像ではほとんどわからないと思いますが、この画面の中でも何度も
行ったり来たりしています。
険しい葛折れの道とは聞いていましたが想像以上でした。
押しは、ほとんど無理で担ぎ上げがかなりの区間で必要です。

ただ無理やり担いでも700Cの自転車では全長が長く急傾斜の土手や樹木に
当たりバランスを崩すことも、しばしばでした。
その点、ホイールベースも短く設計されたフレームで22インチと小径タイヤの
自転車を選択した、けったさんは大正解でした。

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ここも画面ではあまり伝わらないと思いますが谷は深く、
急な斜面の為、転落防止のチェーンなどが張られています。
このルートは険しいもののハイキングの人気コースであるらしく整備は
良くされていました。

今、ハイカーの通る道は・・・
ほとんどが神話の時代?からの踏み後だということです。

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木々の間から空が見えてきました。
やっと峠か?と思いましたが、まだ峠ではありませんでした(笑)
とは言っても峠、直前でしたけど。

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峠直前から見た焼津市街と駿河湾。

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同じく峠直前から見た花沢の里周辺(先ほど休憩した)。

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日本坂峠(309m)に着きました。
峠は尾根伝いに来るハイキングコースと交差していました。

こんなに担ぎが多いなら・・・
自転車を担ぎ仕様にしてくればよかった(笑)
ボトルケージをはずし肩当パットを取り付けボトルやポンプは別の所へ。
(ポンプは何度も落としそうになり途中でサドルバックにしまった)

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日本坂峠から東には静岡市市街越しに富士山が見えていました。

ここから満観峰を通り丸子に抜ける古道もあったと本で読みましたが
ここで会ったハイカーに聞いたところ、まさに、そのルートを歩いてきたのだそうです。
(丸子~蔦の細道~尾根道~満観峰~日本坂峠でしょうか???)
ただ、険しいので自転車を担いでは無理だろうとのことでした(笑)
もちろん、そこまでは考えていませ~ん!
(約2時間ほどの行程らしい)

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日本坂峠にある、峠の穴地蔵。
江戸時代中期以降の建立と言われているようです。
丸い石に穴を開けて奉納してあります。
(穴を明けた石に針金を通し数珠状につないだ物もあり)

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日本坂峠から静岡市側に下ります。
焼津側よりは良いものの、ほとんど乗れないのには変わりなく・・・
峠近くまで、かつては茶畑だったようですが今は荒れたところがほとんどでした。

やがて急斜面の舗装道路に出て一気に下り静岡市側の最終集落、小坂(おさか)地区に。
小坂から江戸時代の東海道、丸子宿方面に向かいます。

※つづく

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