コルサの毎日がヒルクライム

2013年05月

前回まではプロダイナミック クランク用28Tアダプターをご紹介しました。
今回は(以前にも一度記事を書いた)プロダイナミック クランクに
マイティアダプターを装着する為のアダプターです。


この5ピンアダプターはイギリスのウィリアムス社の製品「AB77」のコピー
(よく言えばアイディアのもと)
というのが真相のようです。
(以前の記事の際、関西のYさんから、ご教授いただきました)

「この5ピンのアダプターという考えは最近のサンエクシードの製品、
     PCD130ミリとPCD110ミリのアダプターにつながっていくのですね」

スギノがいつ頃販売していたかは不明ですがスギノのアダプターには2種類がありました。

それは取り付けられるギヤ板のPCDが違うものでPCD151ミリとPCD144ミリがありました。
(PCDが2種類あるということはPCDの変革期に販売されていたのでしょう)
以前、記事を書いたときにはPCD151ミリの物しか手持ちがなかったのですが・・・
嬉しいことに記事を見てくださった横浜市のHさんから、当時の部品類のカタログとともに
PCD144ミリのアダプターを無償でいただいてしまったのです。
(Hさん、ありがとうございました)

イメージ 1

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さて、それではマイティアダプターの現物を見ていくことにしましょう。
右がHさんから、いただいたPCD144ミリの物で左がPCD151ミリの物になります。

PCDが違っても(組み上げた際に)見える部分のアームの長さは同一ですから
シルエットはほとんど違いません。
ただ、PCDの違いからボルト穴の関係で(組み上げた際に)見えない部分の長さが若干違います。
(もちろん、PCD151ミリの方が長い)
それ以外の違いとしては、PCD151ミリの方にだけスギノの格好良いマークが
一ヶ所入っているのですが
なぜかPCD144ミリの方には何もマークが入っていません。

見た目は、それほど変わりませんが大きな恩恵があるのは・・・
PCDが144ミリになったことから最小インナーも42Tになります。
(PCD151ミリは最小インナー44T)

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プロダイナミッククランクにマイティアダプターを介してマイティチェンリングを装備した状態。
このアダプターはPCD151ミリ時代のものですから言うまでもありませんが
チェンリングもPCD151ミリ時代の物になります。
歯数は50-45Tです。
ちなみにPCD151ミリ時代の最小歯数は先ほども書いたとおり44Tでした。
これはPCD151ミリの方ですからアームにはスギノの王冠マークが入っています。

ところでギヤ板の、マイテイコンペティションのデザインがPCD144ミリ時代の物とは
違うのがお分かりになるでしょうか?
マイティコンペティションと一口に言ってもPCD151時代の古い物とPCD144時代を
比較すると微妙に違うのです。
長穴、両端の形状が、わずかに違うのが、お分かりになるでしょうか?
PCD144ミリ時代のマイテイコンペティションの長穴の両端は綺麗な円弧ですが、
PCD151ミリ時代の古いマイテイコンペティションの長穴の両端は直線状に
成形されており少し雰囲気が違います。

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こちらはPCD144ミリのマイティアダプターにマイティビクトリーのギヤ板を装着した物。
歯数は49-42T。
アウターは50~51Tぐらいの方がバランスが良く格好良く見える気がします。
PCD144ミリの方ですからアームにはスギノの王冠マークが入っていません。

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こちらはPCD144ミリのアダプターにマイティカスタムのブラック着色チェンリングを装着した物。
歯数は48-42Tになります。
やはり48Tでは少し小さく、バランスがよろしくない?

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マイティアダプター(ダブルギヤの場合)が一番、格好良く思うのはPCD144の
新マイティコンペギヤ板の内側補強を切り取ってセットした物ではないでしょうか?

自分も以前、マイティのチェンリングをカットして作ったことがあったのですが・・・
見つかりません。

そこでイメージをお伝えする為にカンパのスーパーレコードのギヤ板でアームの
延長線上に飾り穴のあかない49Tをセットしてみました。
インナーはスーパーレコードの42Tです。
いかがでしょうか?

ダブルギヤにこだわらなければ、この記事の最初にご紹介した以前の記事のような
シングルも格好良いと思うのですが。

※プロダイクランクはこれにて終わり。
  (今度は、いつになるかわかりませんがプロダイナミックBBについて書きたいと思います)

途中にGWサイクリングの、ご報告などをはさんでしまい、もう一ヶ月ほど間が
あいてしまったプロダイナミッククランク。

以前の記事で→ http://blogs.yahoo.co.jp/corsa2003sp/39954169.html

スギノ プロダイナミックのギヤ板のバリエーションについて書きましたが・・・
先日、ひさしぶりに、お会いした「関東」のYさんから、「プロダイナミックの2種類のギヤ板が
取り上げられていません」とご指摘をいただきました。

たしかに用途は特殊なのですがプロダイナミックのギヤ板に間違いない、
それらを取り上げてないのは・・・ミスでした!

今回は、それらを取り上げ、また、それ以外にもいくつか触れ、
次回で、いよいよ最終回にしたいと思います。



さて、プロダイナミック ギヤ板バリエーションの「もれ2点」については、
たまたま?Y氏の愛車に2点同時に
装備されていましたので下に画像をご紹介させていただきます。

イメージ 1

この凄まじい?チェンリングを付けた自転車は・・・
リングの話の前に自転車のご説明を。

この自転車、Y氏によってブレーキ、ポンプ、インナーギヤなどを取り付け
ポタリング仕様(フロントをインナーギヤ?にすれば)にカスタムされています。

この大ギヤ(120T?)は、もともと付いていたものだそうで一見、
ドミフォンレーサー(オートバイの後ろについて走る自転車競技)のように見えます。
(ただ、このフレーム自体の細部などは正式の競技車のレベルではないらしい)

しかし、もともと前後輪ともローラー台のようなスタンドに固定されており、
フロント側のスタンドに「ナショナルメーターで楽しいサイクリングを」と
書かれていることなどから・・・
どうやらスピードメーターの販売促進用に作られたサイクルショップさん店頭向け
試乗マシンのようです。
(ナショナルはスピードメーターも多くの種類を販売していました)
無負荷で、なおかつ、このギヤ比ですからスピードメーターの目盛りも盛大に
盛られているようで(120km/h?)子供たちには十分アピールしたのではないでしょうか?


話をプロダイナミックのギヤ板に戻しましょう。
この画像のプロダイナミック コッタードクランクについているのは5アームのギヤ板です。
そう、これがプロダイナミックのギヤ板のバリエーション。

そして、もうひとつ、インナーギヤは・・・
ただのアルミ板?パターンレスのギヤ板なのです。
これは素材として販売された物でユーザーは自分で思い思いにデザイン、加工して
オリジナルのアウターリングを楽しもうと言う物だったのです。
素材だったとしても、もちろん、これもプロダイナミックのギヤ板のバリエーションに
あげなければならないでしょう。
(オーナーはパターンレスを常用とし大アウターはチェンカバー?として普段乗りしているらしい?)



話は変わって以前の記事でスギノ プロダイナミック28Tアダプターの
「正しくない使い方」ともとれる表現で書いてしまった件についてです。

イメージ 2

このアダプターの使い方は本来の使い方ではなく「裏技」みたいな事を書いてしまいましたが・・・
関西のY氏から下記のようなご指摘をいただきました。

Y氏お手持ちの1969年のトモダ ワールドパーツ カタログには、
この「マキシィギヤ板+28Tアダプター」で組んだトリプルチェンホイール(49-46-28T)
を装備したオリジナルランドナーが掲載されているということでした。

添付していただいた画像には、たしかに「マキシィギヤ板+28Tアダプター」で
組んだトリプルチェンホイールがコッタードクランクと組み合わされています。

オリジナルランドナーを掲載していたトモダさんは関西の大手販売店ですし無理やり
組み上げたとは思えず「マキシィギヤ板+28Tアダプター」で組んだトリプルチェンホイールも
スギノの意図した使用法だったのかもしれません。

他の資料を見てみると、やはり「マキシィギヤ板+28Tアダプター」で組んだ
トリプルチェンホイールも量的には多かったのか少なかったのか判断はできませんが
確実に流通はしていたようです。

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そこで・・・「マキシィギヤ板+28Tアダプター+28Tインナー」で組んでみた
トリプルチェンホイール。

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「マキシィギヤ板+28Tアダプター」で組みながら28Tは付けず49-32Tダブルで
組んでみたチェンホイール。
28Tギヤ板取付用の穴が意外に気になりますね。

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最後に、もう一点、こちらはアダプターとは何の関係もありませんが
プロダイナミック チェンホイールの画像。

70年代前半頃までのロードレーサーの画像を見ると、時々、プロダイナミッククランクを
装備したものを見かけます。

その頃のレーサーの特徴としてクロスしたフロントギヤの歯数が上げられると思います。
プロダイに限らずマイティ、カンパなどにも同様でアウターは、その後と大きく
変わらない50~52Tぐらいなのですがインナーが47Tぐらいの物が多いようです。

たとえば例を挙げますと1976年のブリジストン ダイヤモンドシリーズの
ロードレーサー(RS7110)の歯数は51-47Tで歯数差4T!。(CWはマイティ コンペですが)
1973年の富士RRDロードは52-47T(歯数差5T)というギヤを装備しています。

プロダイナミックを装備していた例を挙げますと1973年の片倉シルクR2が見つかりました。
先に挙げた例ほどではありませんが50-44T(歯数差6T)のギヤ比を装備しています。
50はともかくインナーの44Tというのは厳しいですね。

画像は、その頃の旧車ロードレーサーを再現したいと以前から準備していた物。
歯数は51-47Tの歯数差4Tのクロスレシオ、もちろん時代性を考慮して
アウターのSUGINO刻印も古いタイプで用意しています(笑)

※次回はプロダイナミック クランクの、もうひとつのアダプターをご紹介します。

18、19日は友人のkokoさんが主催するイベント、MOM(マスプロ車オーナーズ ミーティング)が
富士山の西側、田貫湖周辺で行われます。
そこで、(また)わがままを言って一部のみ参加させてもらい、
その前に関東の峠をいくつか登ってくることにしました。


昨夜は道の駅「どうし」で過ごしたのですが道の駅(店舗)は夕方には
閉まってしいましたし周辺に食事処もコンビニ、商店もなく・・・
その上、夕方はとても静かだったのに夜は、やんちゃな車が出入りし翌朝は早朝6時前から
ツーリングのバイクが多く立ち寄り、うるさくて、あまり、ゆっくり休めず。
体調不良のまま早朝から車をとばして山梨県北都留郡小菅村へ。

小菅村役場の近く、道路脇に木陰で広い所を見つけ、自転車を下ろしました。


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最初に登ったのは・・・松姫峠(1250m)です。
峠は登山者の駐車車両と休憩中のモーターサイクリストでいっぱいでした。

登りだしたら「基本、ノンストップで登る主義」?(笑)で途中の画像を全然撮らず、
いきなり峠の画像です(笑)
いきなり峠の画像とはいえ、もちろん簡単に登れた訳ではありません。
なかなか登り応えのある峠でした。

まあ、下りに道路周辺の雰囲気をお伝えする画像を撮影するつもりだったのですが・・・
ローディたちの走りに刺激されガンガン?下っているうちに撮り忘れてしまいました(笑)

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大月市側から見た松姫峠。

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松姫峠から南西側は開けていて小金沢連嶺が望めます。
おお、尾根越しに・・・

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富士山が見えていました。

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松姫峠には立派な峠名の石碑がありました。

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また峠名のバス停もありました。
(裏にあるのはトイレです)

松姫峠からは登ってきた道を麓まで折り返し次の峠に登りに行きます。
次の峠は松姫峠より標高は低いものの勾配はかなりの所のようです。

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またまた、ノンストップで登った為、途中の画像はなく、いきなり・・・鶴峠(870m)
きつかった~(笑)
画像は小菅村から上ノ原市側を見たところ。

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同じく鶴峠、上野原市側から小菅村側を見たところ。

イメージ 10

ここにも峠名のバス停がありました。

イメージ 11

鶴峠から、またまた小菅村側に折り返し途中の画像を撮ることも忘れ麓まで一気に
下った所にあった馬頭観音他。

ここから予定では・・・奥多摩湖に出て風張峠、そして小菅村北西の今川峠も
登るつもりでしたが体調がどうにも優れない為、断念。

自宅から遠く離れた、この地に、また来るのは大変なので押してでも登る
つもりだったのですが(笑)
車に戻り、木陰で、しばらくの間、休憩してからMOMで仲間が集まる田貫湖(近く)
へ向かうことにしました。

イメージ 12

昨年、塩山市側から登った柳沢峠を越えてMOMの仲間と無事合流。

まあMOMの様子は他の人のブログなどを探していただいた方が良いかと(笑)
私は一枚だけ画像をアップしておくだけにしておきましょう。

※今回のサイクリング報告は、これで終了。

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今回は先日、友人、T氏から譲り受けたバッジ。
滋賀県伊吹町、伊吹山のスキー場で行われていたMTBレースに関するバッジです。

当時、この場所では伊吹町主催(記憶に間違いなければ)とパナソニックによるレースが、
それぞれ行われていました。
今回のバッジには「IBUKI CUP」とありますから伊吹町主催のレースの物です。
(パナソニック主催はパナソニックカップで参加賞はTシャツが多かったはず)

裏面には1992年とあります・・・
この年、自分も参加し多分、クラス優勝していたと思うのですが、
このバッジにはまったく記憶がありませんでした。
こういった記念物は、ほとんど取っておく性格ですし出来の良く綺麗な色合いの、
このバッジが手元にないどころか記憶にないのは自分でも不思議でなりません。

バッジは文字とMTBが凸で色の入った部分が凹になっています。
デザインされているMTBが「前後サスなし」のところは時代を感じさせます。

イメージ 2

裏面には年号の他に中日新聞社の文字がありました。
多分、中日新聞社が協賛していたのだと思います。
当時、このレースに限らず中部地区で地方自治体などが開催に関わっているレースには
中日新聞社が協賛していることがあったのだと思います。
(福井県丸岡町のロードレースなど)

18、19日は友人のkokoさんが主催するイベント、MOM(マスプロ車オーナーズ ミーティング)が
富士山の西側、田貫湖周辺で行われます。
そこで、(また)わがままを言って一部のみ参加させてもらい、
その前に関東の峠をいくつか登ってくることにしました。

イメージ 1

先ほど登った山伏峠を車で越えて国道413号線を東に向かいます。
道志村役場を過ぎた道路沿いの「二里塚」
(ここは一里塚ではなく二里塚。道志村には一里塚から六里塚まであるらしい)
駐車場に車を停めて自転車を下ろします。

イメージ 2

久保地区の登り口を過ぎて道志村野原地区より峠に向かうことにしました。
(野原地区より峠に登り、帰路は久保地区に下るつもり)
東側から見た分岐、左は国道413号線、右が野原林道。

イメージ 3

ところ、どころ砂利、石が出ているので注意が必要ですが全舗装ですから注意していけば
ロード用ホイールでも大丈夫でしょう。
ただ、久保地区側より登りやすいと聞く野原側ですが傾斜は、結構あり登り応えがありました。

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登りつめると厳道峠(790m)

イメージ 5

厳道峠を北側から見たところ。
展望はほとんどありませんが・・・

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峠には林道開削?などを綴ったと思われる石碑がありますが汚れなどと
光線の関係で現地でも、よく読みとれず。

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雑誌(シクロツーリストVol.2)にS氏が紹介されていた、この道を登ると旧峠道が、
わずかに残り(後でご紹介)、更に鉄塔まで登れば・・・

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この展望が開けています。
こちらは南側、道志渓谷。運が良ければ富士山も望めるようです。

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鉄塔基部から見た北側(上野原市側)の眺め。
この眺めのポイントはS氏が雑誌に書いてくださらなければ気がつかなかったかもしれません。

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厳道峠、旧峠。
良い雰囲気を保っています。

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道志村側には良い感じの道が伸びています。
時間が有ったら辿ってみたかったのですが。

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厳道峠のわずか、南側にある分岐点。
左が登ってきた野原地区側へ至る野原林道。
右に下れば久保地区への激坂下りのようですが・・・通行止めとのことでした。
通行止め区間は、ずいぶん下までくだってからのようなので(集落地区近く)、
「なんとかなるんじゃないだろうか?」、
「車ではない自転車だし」
という気持ちも、確かに有りました。
ただ激坂を下ってから通れず、また戻る羽目になったときのことを考えると、
やはり安全策、来た林道を引き返すことに。


厳道峠から国道413号線に下り、国道を西へ走ります。
国道を次の峠の入り口まで走るのですが・・・
国道自体がかなりの勾配で登っており大変です。
やっとの思いで県道24号線の入り口まで走ったのですが、登り口で、すでにへとへと(笑)


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県道24号線には、こんな所もありますが・・・
こんな急カーブは他にほとんどなく序盤は杉木立の中を、後半はダイナミックな明るい峠道でした。
(画像は下り時に撮ったもの)

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後半は明るいだけではなく道も広く、舗装も綺麗で下りは楽しい道でした。
ただし、麓近くは舗装も荒れ気味のところもありました。
(画像は下り時に撮ったもの)

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今日は体調も悪くボロボロになって?(笑)登っていくと、
やがて道坂トンネル、道坂峠(1020m)

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峠(トンネル)の西側を見たところ。
道坂トンネルからの展望は東西とも、それほど良くありませんでした。

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イメージ 18

トンネルの両側に旧道らしき道がありましたが、もう探索する余力はなく断念。

あとは車に戻って今日も貧乏、車中泊です(泣)。

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