コルサの毎日がヒルクライム

2014年06月

もう一週間ほど前のことになりますが・・・
(PC不調にて記事がアップ出来なかった)

6月22日に自宅近くの豊橋市 万場調整池にて
東三大会(自転車競技)がありました。
東三大会と言うのは愛知県、岐阜県、三重県、静岡県の4県の大会でこれで上位に入り
選抜されればインターハイに行けるのだそうです。
(20、21日はピスト競技で22日がロードレースだった)
なお例年は男子女子時間差によるスタートで行われていたそうですが、
今年は女子参加者も10人以上となり、別々の時間帯でレースが行われていました。

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男子 序盤の様子。
それにしても人数が少ないと思ったら東三大会は各県予選上位6名しか参加できず
6人×4県の24名しか参加できないのだそうです。

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当日は雨のコンディション。
コースは貯水池の周りの管理道路(普段立ち入りは禁止)で高低差はほとんどなく
また見通しも良いほぼオーバルのコース。
(一か所だけシケインがある)
散発的に少人数のアタックがあったものの、このようなコースでは決まらない。

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ここが一か所だけあるシケイン。
貯水池周辺の管理道路から一般道への接続道路となっています。
わずかに下りカーブに入っていく雨の日は緊張する区間。

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そしてゴールシーン。

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女子スタート前。
え~と、参加者は13名かな?

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女子とはいえ、トップ集団は、なかなか力強い走り。
先頭の彼女は途中逃げを打ち、いったんは大きく差を広げるも残念ながら
つかまってしまう。

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雨のコーナーリングは見ている方も緊張する。
(自分も、ここで雨のレースを経験している)

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そしてゴール。
向かって右端(白いジャージ)の彼女のスプリントが鋭く決まり優勝。


あ~、自分も高校生の時に学校のチームでレースしたかったなぁ~
高校生の時に自転車にはまりロードレーサーを買ったけど競技部なんてなかったし・・・
自分も運動部で青春したかった(笑)
そういえば思い出した~、
高校の時、自転車部はなかったけど女子に誘われバトミントン同好会に入ったことを。
結局、部に昇格したら朝練があって、それがいやで退部したことを(爆)

ブルックス プロフェッショナルサドル、通称ブルプロ、
これには普通のリベットサイズの物と大銅鋲と呼ばれるモデルがあります。

うちにも3個のブルックス プロフェッショナル大銅鋲サドルがあるのですが、
ちょっと気になる点があります。
3個とも、ほぼ同時代の製品と考えていたのですが、ひとつに大きな特徴があります。
(その特徴は後で画像でご確認していただくとして)

まず、3個がほぼ同時代の製品と考えている理由について。

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右から
①1978年、ランドナーを作る時に新品をバイト代で買ったもの。
(年号刻印なし)

②中央は国外から入ってきた中古完成車についていたもの。
(年号刻印なし)

③知人が1970年代に買った中古で最近、譲り受けたもの。
(77Bの刻印有。1977年2月製造)

※(①、②、③の表記は、この記事中、この後も共通です)

3個は後部のバッジや各部の作りから、ほぼ同時期のものではないかと思っています。

それぞれの製造年、あるいは購入年を改めて確認していくと

①は購入記録がありますから1978年に購入したものに間違いありません。
(製造年は78年以前ということになります)

②は中古で買った物で製造年刻印もありません。

③は製造年刻印がありますから1977年製に間違いありません。

ただ、年式の手掛かりのない②も作りやバッジなどから①や③と
それほど変わらない年代(1970年代中頃の製造)のものと思っています。
(あとで書く大きな違い1点と、あえて言えばという小さな違いはある)

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サドルの表面からでは、違いが判りませんから裏返してみます。
実は裏返しても、この画像では違いはほとんどわかりません。
※(念の為・・・一番左のサドルのバックループは後付けです)

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違いが判るのは、この画像。
ワイヤーベースの高さをよく見てください。
中央②のサドルだけがワイヤーベースが低いのがお分かりいただけるでしょうか?

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右の①1978年購入のサドルと比べてみましょう。

右の①ワイヤーベースに対して左(最初の画像の中央)の②ワイヤーベースの
高さが、かなり低いことが、この画像ではご確認いただけると思います。

実際に測ってみることにしましょう。
サドルをこの画像のようにおいてベースワイヤーの上端(この画像の置き方で)までを
測定すると左右①、③では約80㎜ほどありました。

それに対して②では約68㎜ほど。
②では通常のブルックス プロフェッショナルに対して約12ミリ程度もレール高が
低く出来ていました。
この違いは530~540㎜くらいのフレームサイズを愛用する私にとって、
かなり大きな違いです(笑)

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横から比較するとこんな感じです。
上の画像が①1978年購入の通常のブルックス プロフェッショナル大銅鋲。
下の画像が②低床ワイヤーベース(仮称)。
革は比較しても同じ型から抜かれて成型されているようで違いは感じられません。
その為、低いワイヤーベースのサドルの方は革の下端(使用する向きの場合)は
ベースワイヤーより、かなり下に余裕があります。

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ワイヤーベースと馬蹄形金具の接続部のアップ、比較。

右が①1978年購入、左が②低床ワイヤーベース。
ともにワイヤーベースの末端加工などを見比べても差はほとんど感じられず、
この辺りはメーカー製で間違いないと思われます。

ただ、あえていえば
②低床ワイヤーベースのワイヤーベースを左右よく観察すると微妙に左右で曲りが
違うようにも思われますが・・・気のせいかも?(笑)

また、ブルックス製で他のワイヤーベースの低かったサドル(B-15とか)の
ベースワイヤーが付いただけのような可能性もありそうですし・・・


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あえて違いを探すとすると、その1。

先端金具の表面処理の違い(笑)
右から①、②、③
中央の低床ワイヤーベースのみユニクロームメッキ風の黄色仕上げに対して両側は
銅色の仕上げ。
(材質は3個ともスチール製)

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あえてちがいをさがすとすると、その2。

革の先端形状の、わずかな違い?
(先に革の抜型に違いはなさそうとは書いたものの先端形状がわずかに違う?)
上から①、②、③
①、③に比べて②のみ?先端カット形状が、やや違う・・・

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違いが大きい?二つをアップして比較。
上が③、下が②
覆いかぶさるような先端形状の③に対し②はカットされたような形状・・・

まあ、いずれも些細な違いなんですけど(笑)


ブルックス プロフェッショナル大銅鋲サドルに、このような低床ワイヤーベース仕様が
あったのか?
ベテランサイクリストの方々に聞いてみても明確な意見はいただけませんでした。

ただ、(また聞きになりますが)同様のサドル(新品)を1984年頃、日本国内で
購入したという情報も一件あるそうで・・・

このブルックス プロフェッショナル大銅鋲 低床ワイヤーベース(仮称)について、
ご存知の方、ぜひ、ご教授ください。
(意外に珍しくなかったりして・笑)

先回は「通常の」国産革サドルの比較をしてみました。
今回は1970年代頃まで競輪で使われた競輪用革サドルを比較してみます。

競輪用の革サドルの特徴として極端に幅が狭いこと。
これは太い脚がこすれて回転を妨げるのを嫌ったこと、またこすれて皮膚が擦れ
てキズになるのを防ぐためだったようです。
(「またずれ」をおこしている選手もいた)

また距離はそれほど乗らないので(レースでは)乗り心地はほとんど考慮されておらず
革は固い物がほとんどのようです。

最後の頃まで革サドルにこだわっていた選手の証言によると普通のサドルに比べて
前後長の長さが重要だったようです。
たとえば先回、キャンピング用サドルとしてメーカーが位置付けていた藤田の
ハイエスト クオリティは前後長実測275㎜ほどです。
それに対して今回のサンプルはエアバイクが290㎜、藤田プロフェッショナル スーパーが280㎜、
そして藤田ベルトは295㎜もあります。

これは競輪競争のスピードの変化にあるそうです。
具体的には前半の周回(速度はゆっくり)はサドルの後ろの方に、どっかり座っていますが
スプリントになると極端な前乗りになり、その際、サドルの先端に、ほんのわずかですが
お尻を引っかける形で走るスタイルが多かったからだそうです。
競輪選手の下品な言い方をそのまま引用すれば・・・
「最後のダッシュの時は、お尻の穴にサドルの先端が刺さるように乗る」
となります(笑)
「そこまで前乗りなら、もうサドルに乗っていなくても良いのでは?」
と聞くと、わずかにお尻が引っ掛かっていることにより
「微妙な車体のバランスをとっている」のだそうですが・・・・


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まずは知る人ぞ知るエアバイクと言う会社(日本)の競輪用サドル。
エアバイク社については実態が良くわかりませんが競輪サドル以外にも普通の
革サドルも作っていたようです。
(ほとんど見たことはありませんけど)
一般的には、ほとんど知られていませんが1970年代くらいまでのベテラン競輪選手には、
けっこう使われていた ブランドのようです。
エアバイクの最大幅は約105㎜でした。

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そして60年代ぐらいかと思われる藤田BELT。
古いカタログによるとNo.F-16CHAMPION POPULAR(FCH-16)と言う製品のようです。

このサドルは先にも書いた通り295㎜と言う長さがあります。
また側面の革で太ももが擦れるのを嫌ってかマークの下あたりに片側2個づつ小さな穴が
あけられており、ここに丈夫なひもを通して革の端を巻き込むように加工されていました。
競輪には厳密な車検があり部品に手を加えること(改造不可)は原則許可されていませんが、
この手の改良は黙認されていたようです。

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藤田プロフェッショナル スーパー。
これは先に出たBELTの先端をカットしたような形状になっており、その分、全長が少し
短くなっています。
幅は約106㎜でした。
これも古いカタログによるとNo.F-16CHAMPION PROFESSIONAL SUPER(FPU-16)
と言う製品のようです。
このサドルは60年代後半?のフジタの最高級競輪サドルのようでカタログには
「最新型のレーサーサドル」、
「特級皮革にピアノ線のワイヤーベース」
などと書かれています。

またとても興味深いのは下記の文章です。
「大面銅鋲のサドルへの埋込みは世界で弊社が最初に開発した製法です」
確かに後?のブルックス プロフェッショナル大銅鋲よりは小さいものの
普通鋲よりは大きな銅鋲が配されています。
当時の藤田はブルックスの販売もしておりカタログにもブルックス製品が乗っています。
それにはブルックス プロフェッショナルの普通鋲は載っていますが・・・
大銅鋲は載っていません。

古い国産ピスト(競輪用自転車)のレストアには、欠かせない、この手のサドルですが
自分には、なじまず全く乗れません。

まあ、世の中には、こういった革サドルもある(かつてあった)ということを
皆さんに知っていただければ。

ブルックスとイデアルのサドル幅について調べてきました。
今回は、いよいよ国産革サドルを調べてみたいと思います。
ただし、先にお断りしておきますが・・・
実は国産革サドルの多くを以前、ほとんど処分してしまい鹿島、太平などの
サンプルはありません。
また藤田、有明もわずかに残っているものの偏ったサンプルになってしまっていますので、
ご了承を。

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いきなり、極端なサンプルで失礼します。
これは藤田サドル工業(株)、1960年代の物と思われる製品でサイドに
「BELT」の文字が入っています。
当時のカタログを見るとNo.F-17.FEATHERか No.F-17.POPULARのようです。
横から見た形からはFEATHRの線が濃厚でしょうか?
カタログには「ソフトな乗り心地を堪能できます」と書かれていますが
デッドストックだったと思われる、このサドル、オイルを塗っても塗っても
岩のように固いままです。
(2枚目の画像の通り裏側には樹脂のようなものが貼られており表からオイルを塗るしかないのですが)
またカタログにはサイズ表示があり「275×160」とありますから幅は160㎜の
ようですが今回のサンプルは実測、約155㎜でした。
以前、ブルックスサドルの記事の時に
「固くてもお尻にあっているようで痛くない。乗れる」
と言うような主旨のことを書きました。
しかし、この藤田は、私のお尻に全くあっていないようで我慢しても
わずかな距離しか乗れません。

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続いて藤田のハイエスト クオリティ(板ベース)
1960年代の古いカタログにもハイエスト クオリティは載っており
No.F-17.HIGHEST QUALITYと表記されています。
こちらは「キャンピング用サドル」と書かれておりサイズは「280×150」とありました。
サンプルは、ずっと新しい製品と思われますが幅は約154㎜でした。
幅はともかくカタログに「キャンピング用サドル」と用途を限定?しているところに
面白味を感じます。
また「完成車をより一層豪華にする高級サドル」とも書かれていますから
高級グレードのサドルだったことがわかります。
(アルミ板ベース → 高級グレード?)
こちらは未使用ですが、やはり革は固くなじみそうもありません。

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次も藤田の板ベースサドルでプロフェッショナル スーパーという製品です。
先ほどのハイエスト クオリティとはアルミ板ベースに若干の違いがあります。
(板ベースの違いについては、また別の機会に)
作られた年代によっても、いろいろ違い(ただし、細かい)があるようですが
大きな違いは横から見た革の先端形状に違いがあります。
簡単にいえばハイエスト クオリティは先端が覆いかぶさるように尖っています。
プロフェッショナル スーパーは先端が斜めに切り落とされたような形状になっています。
先端形状の違いは好みの分かれるところでしょう。
また、今回のサンプルではハイエスト クオリティがスチールの普通鋲であるのに
対しプロ フェッショナル スーパーは普通鋲より大きく大銅鋲より
やや小さい中間鋲??仕様(銅鋲)になっています。
プロフェッショナル スーパーの最大幅はハイエスト クオリティと同じ約154㎜でした。
このサドルも未使用ですがオイルを塗っても座面辺りは固いままで乗り心地は悪そうです。
ただし、先端周辺の側面は、少しは柔らかくなってきており、これからも手入れを
続ければなじみが出てくるかもしれません。

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今度のサンプルは、あまり知られていないかもしれません。
有明のロードキング(板ベース)と言うサドルです。
このサドルは、私のお尻にあっているようで2個目になります。
(1個目は、とても状態が良かったものの魔が差して?売ってしまった)
(詳細な比較はしていませんが何となくイデアルに似た形状のような気がします。
前後長が少しブルックス系より短かくイデアル系に近い)
ロードキングの最大幅は151㎜でした。
(幅もイデアルに近い)
※サドルバック用ループはオリジナルではないと思います。


ここにあげた4つのサドルだけで国産革サドルの傾向を語ることは出来ません。
と言うことで「今回のサンプルとしては」(最大幅数値のみで)と
限定して無理やりまとめてみます。
今回のサンプルの幅は155㎜、154㎜、154㎜、151㎜でした。
これをブルックスと比較してみるとチャンピオンスタンダードの168㎜には
比べるまでもありません。
他のブルックスですとチャンピオンナローが151㎜、プロフェッショナルが158㎜でしたから
最大幅のみで比較すればナロー系とほぼ同じ(有明)からプロフェッショナルより
少々狭い寸法で作られているということがわかりました。
まあ、それがどうしたと言われてしまえばそれまでなんですけどね(笑)

「通常の」??、国産革サドルの比較は以上で終わり。
次回は1970年代頃まで競輪で使われたピスト用革サドルです。

前回の記事でブルックスサドルのウエスト(最大幅)の測定調査をしました。
そうなれば、かつてブルックスと人気を二分したイデアルサドルの最大幅も
測定しない訳にはいかないでしょう?


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70年代~、日本のサイクリストに大人気だった定番「No.90」(サインなし)
サンプルは「A90 12-81」と革にありますから1981年12月製造だと思われます。
いわゆる「サイン入り」ではなく通常品です。
これは、現在使っている中古のスペアとして入手保管しているもので未使用です。
その為、乗り心地は分かりません。
幅は約151㎜ほどです。

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次にイデアルNo.90の、いわゆる「板ベース」(サイン入り)を測定してみました。
友人より中古でいただいたもので製造年代は不明です。
板ベースのNo.90の幅は約150㎜とワイヤーベースとの幅の違いは、ほとんどありませんでした。
このサドルは、柔らかいというか、柔らか過ぎと言うか革の状態がちょっと不安です。
いまだに使ったことはありませんが実走行に耐えるのかどうか?

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次にもう一つ、イデアルNo.90(サイン入り)
これは最近、フリーマーケットで入手したもので後部のバッジはなく型押しで
IDEALと入っています。
これはイデアルサドル(No.90の)の最後期の製品ではないでしょうか?
このサドルの幅は約151㎜で1981年のワイヤーベースや板ベースと幅は、ほとんど
変わりありませんでした。

これは先にも書いた通り中古で買った物ですが手入れをしたら、とても具合が良くなり
時々、ミニベロなどに付けて使っています。


余談ながら、イデアルは「寸詰まりに見える」と言う話が時々あります。
このサドルは時々使っていますが、私も横から見ると「なんか寸詰まりだなぁ」と思います。
これも測ってみると事実だということがわかります。
ブルックスとイデアルの全長を比較してみるとブルックスの多くのモデルが
280ミリ程度あるのに対しイデアルは、だいたい260㎜程度しかないのです。
高さはイデアルNo.90とブルックス プロフェッショナルともほぼ同じですからイデアルが
ブルックスに対し横から見ると寸詰まりに見えるのは錯覚ではないことがわかります。
(イデアルNo.88とかブルックスB-15 などのモデルはベースワイヤーが若干低いので除く)

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こちらはイデアルNo.88。通称クロワッサンと呼ばれる馬蹄形の金具がアルミ製のもの。
これには革に「81-12」も文字が見られ1981年12月製と思われます。
90よりベースワイヤーが低い88はピラーが少し長く出るので背の低いサイクリストには
ありがたがられました。
幅の方はと言いますと約154㎜でした。
なんとなくNo.90よりスポーティな扱いを受けるNo.88ですから幅が狭いのでは?と
思い込んでいましたが、意外にもやや幅広でした。
(わずかな違いですが)
「革の厚みのせいかもしれない」と考え、念の為、クロワッサン金具(馬蹄形の金具)
を図ってみると・・・
最初に取り上げたNo.90のクロワッサン金具幅が約140㎜に対しNo.88は142㎜と
若干広いのは間違いないようです。
これがアルミ金具の物だけの特徴なのか?
残念ながらスチール製のモデルのサンプルがないのでわかりません。
(ちなみに2番目の板ベースの幅は140㎜より少し狭い・・・)

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今度はイデアルの普及品、No.80。
1970年代のプジョーの普及版ロードレーサーなどに使われていました。
これは単品で販売されていたと思われるもので革に「81-7」の文字がありますから
1981年7月製なのでしょう。
これの幅は約151㎜。
このサドルは手入れしてもほとんど柔らかくなりません。

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おなじく品番はNo.80ですが見た目(表面仕上げ、色)も年式も少し違うモデルが
ありましたので測定してみます。
このモデルの幅は約154㎜ほど。
このサンプルには「80-G 3-83」の文字があり1983年3月製で先ほどの
黒いNo.80とは少し年代が違いますが・・・
幅が広いといっても革の厚さの違い程度の物でした。
(実際、革も厚いように思えるしカットの関係で幅広のようです)
話はそれますが、イデアルNo.80系はNo.90 などの上級モデルと比較すると後部のリベットが
違うことがわかります。
(画像で比較してみてください)
また、このサンプルはベースワイヤーの表面仕上げも他のNo.80とは違っています。
No.80のベースワイヤーは、ほとんどの場合、クロームメッキですが、このサンプルは
クロームメッキではなく亜鉛メッキのようにみえます。

このサドルは使ったことはありませんが先にご紹介した黒のNo.80と同じように
あまり柔らかくなりそうな雰囲気がありません。
また、下手にオイルを塗ると、とんでもない色になったり色ムラになりそうで
いまだにオイルを塗ったこともありません。
裏からだけでも塗ろうと思うのですが「表」に指先のオイルが付いたりすると
そこだけ変な柄になりそうで・・・・


さて今回の計測結果と先回のブルックスの計測結果とをまとめてみます。
まずイデアルですがイデアルはモデルによってのサドル幅は、それほど違いがないといえるかと思います。(もちろん、No.88は他のモデルより、わずかに広いという結果でしたが)
ブルックスと比較した場合、ブルックスのチャンピオンスタンダードが168㎜、プロフェッショナルが158㎜、B5Nやチャンピオンナローが149~151㎜程度ですからイデアルの場合、ブルックスのナロー系とほぼ同じ幅で作られていることがわかります。
もちろん、サドルは最大幅のみで比較して、どうこうと結論付けられる単純なものではないことは私も理解していますが。
まあ、いずれにしても個人的にありがたいのは、イデアル、ブルックスどちらに乗っても相性は悪くないようでサイクリングに使うのに苦にならないことですね。
もともとはブルックスのスタイルが好きでしたが歳を取り嗜好も変わってくるとイデアルもまた違った個性で私を、ひきつけるのでした(笑)

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