コルサの毎日がヒルクライム

2015年06月

今回、「一般工具シリーズ」で、ご紹介するのは・・・
「Nail File」(爪ヤスリ)です。

さすがに爪ヤスリを工具として取り上げるのは、どうかと思ったのですが
製造メーカーはニッパー、ペンチなどで海外でも有名と言われる
「マルト長谷川工作所」だったので、ここで取り上げさせていただくことにしました。

「マルト長谷川工作所」と言っても工具に詳しい方でないと
ご存じないのかもしれませんが「KEIBA」ブランドで売られるペンチ、ニッパー等の、
いわゆる「握り物」がとくに有名なようです。

模型好きの方は「マイクロニッパー」などでご存知かもしれません。
(マイクロニッパーは中国製の偽商品まで出回ったことがあるほどの人気商品)
それ以外にも理美容分野のニッパー型爪切りに力を入れているようです。
(理美容分野は下記HP、右下の「つめきり文化研究所HP」にて)


マルト長谷川工作所さんのHP
http://www.keiba-tool.com/keiba/

イメージ 1

今回ご紹介する両面爪ヤスリ。
HPではトップページの右下にある「つめきり文化研究所HP」から製品等を
見ていただけますが・・・
「爪ヤスリの単品のみ」は載っていないような??
(ニッパー型爪切りとセットになっているものは掲載あり)

イメージ 2

HPでは探し方が悪いのか、単品の画像を見つけられませんでしたが、
このような形で売られています。
流通価格は、だいたい、800円前後だったと思います。
この画像の包装された状態でも約13センチと小さいのでバッグなどに入れておいて・・・
ちょっとした時に女性にプレゼントすると(値段の割に)喜ばれること請け合いです?(笑)
ただし、販売店を見つけることが、意外に難しいかもしれません。
直接、現物を見て購入するには理美容用品の専門店か工具専門店に
聞いてみるのが良いかと思います。

イメージ 3

イメージ 4

裏と表はこんな感じ。

イメージ 5

イメージ 6

アップにしてみました。
まあ、先の画像とそんなに変わりませんが一応(笑)
表面?(MARUTO)の文字がある方は、面白いパターンになっていることがわかります。

イメージ 1

まずはトーエイ製を一部、分解してみました。
先ほどご紹介した「ウス」と同じように引き上げボルトも、
どこかのステムメーカーの流用品のようです。

イメージ 2

サンジェステムを一部、分解したところ。
ウスの内側に「2」の刻印がお分かりになるでしょうか?
これは同じ数字がステムの内側にも打たれていました。
これは多分、作った後にメッキやさんに出した時、セットで作られた物が
ちゃんとわかるように打たれている刻印だと思われます。

イメージ 3

トーエイステムのアルミキャップを外すと、
このように引き上げボルトが見えます。

イメージ 4

トーエイステムの引き上げボルトを抜き取ったところ。
内側にキャップ用の目ネジが切られています。
また、ステムの固定は市販のステムと同じような構造になっていて、
その部分をアルミのキャップで隠していることがわかります。

イメージ 5

こちらはサンジェのステムの上部。
ただのパイプで中に何も工作されていないことがわかります。
(それにしてもパイプの断面が全然均一ではない・・・)

イメージ 6

サンジェのステムの小物類。
右がウスを上から見たところで左がステム引き上げ棒の
上部、キャップ部分。
(キャップ部分の上部にはオーダーにより住所、氏名が刻印されています)
ウスは先ほども書いた通りステムのコラムパイプをカットして下側に
メネジを切った小物が溶接されています。
左のキャップ部分はボルトをセットしてキャップ部分のアルミを
鋳造、一体化しているようです。
ちなみにサンジェの引き上げボルトの固定はキャップ部分の横に開いている
穴に付属のパイプをさして行うようです。
「行うようです」と書いたのは・・・このサンプルではなくて2001年製の
サンジェの同形のステムは付属のパイプが必要トルクに至る前に曲がってしまい、
ちゃんと固定できなかったからです。
(現在は穴に入る一番太いヘックスレンチ「アーレンキー」で固定しています)

※おわり

イメージ 1

日本とフランスのフレームビルダーが作ったステムが部品単体で手元にあるので
比較してみたいと思います。
もちろん他にもステムを作っているビルダーさんはありますがステム単体の
サンプルが手元にはないので、この2点で比較してみます。

イメージ 2

右がトーエイ社製、左がフランスのアレックスサンジェのステムです。
トーエイは2012年にフレームをお願いした際、一緒にオーダーしたもの。
A・サンジェのステムはフランスのお店で十数年前、直接、注文したもの。
(サンジェは完成車ではなくステム単体でオーダーした)

イメージ 3

トーエイ社のステム。
各部の仕上げが美しい。

イメージ 4

アレックスサンジェのステム。
こちらも美しい仕上げ。

イメージ 5

この部分のみでの比較は・・・右のトーエイ製の方がやや綺麗でしょうか?

イメージ 6

ハンドルクランプ部分の比較(右トーエイ、左サンジェ)
マイナスドライバーで締めるトーエイ社のほうが個人的には優雅に感じ好みです。
しっかり締めるには溝にあった精度の高いドライバーが必要ですね。
(ちゃんとしたドライバーでないと溝が傷んできます)
ハンドルクランプ部の幅はサンジェの方が少し広くなっています。

イメージ 7

イメージ 8

ハンドルクランプを下側と側方から見たところ。(右トーエイ)
普段見えるところではありませんが・・・
この画像だけで比較すると右のトーエイ社の方が綺麗な仕上げに見えるでしょうか。

イメージ 9

ステム上部の比較(右トーエイ社)
キャップ部分?の形が違うようにステムをフォークに固定する「引き上げ棒」部分の
つくりは両社で違いがあります。

イメージ 10

いわゆる「ウス」の部分の比較(右トーエイ社)
トーエイの方はアルミ製のウスを使っていますがサンジェの方はステムの
ポスト部分をカットして作っているようです。
(トーエイはステムメーカー製??)

※つづく

このページのトップヘ