コルサの毎日がヒルクライム

2015年08月

1985年製のアレックスモールトンAM-7のピラーの改造について
考えていきます。


自分の自転車趣味は基本的にオリジナル志向、元に戻せる以外の改造は、
ほとんどしません。
部品に加工を施すとしたら
「傷、欠品などがある部品をベース」
あるいは、
「ノーマル部品と改造用の部品と複数手に入れてから」(笑)
がほとんどになります。

そんな自分が改造してみたくなったのがアレックスモールトンの
純正ピラー。
さすがに、この部品は簡単に手に入りません。
ただ、見たところ「モールトンオリジナルのパイプに栄のピラー部(P-5)を
リベット止めしてあるだけ」なので、
「いざ?という時には元に戻せるはず」。
ということで悩んだ末に改造に踏み切ることに。


まあ、そんなことで今回からは「モールトンAM-7のピラーを考える」から
「モールトンAM-7のピラーの改造」になります。

イメージ 1

前回も書いたようにモールトンのピラーのヤグラ部分はサカエ製の
ラプラードタイプ、P-5。
(ピンボケ画像ですみません)
これは、もともとフランスのラプラード社が販売し、そのパテントをサカエが
取得し製造販売するようになったものだと思います。
(万一間違いでしたらご指摘ください)
話が少しそれましたが、このサカエのラプラードタイプのピラー、
下部から一本のボルトで着脱調整が出来るので便利で気に入っています。
(現在では一般的なこの形式も元は70年代フランスのLAPRADE社[ラプラード]
から始まったと思います)
ただしサドル角度、1度以下での微調整になると、この構造では、けっこう難しい。
そういった微調整になると、やはり、いわゆるカンパタイプの
2本止め式シートピラーがやりやすい。
ということで交換の候補は2本止めタイプの中古品。

アレックスモールトンピラーに使われているサカエピラー部分の上部に出ている
部分を測定してみるとピラーパイプ部分の直径は27.0ミリのようです。
そこで手持ちの中古ピラーを探してみると杉野マイティピラーの手持ちがありました。
ちょうど良いことに?ヤグラ部分は程度が良いのですがポスト部分に傷があり
今回のようにポスト部分は隠れてしまう改造用にはぴったりです。


準備は出来ましたのでいよいよ改造に取り掛かりましょう。

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リベット部分をドリルで削っていきます。
リベット4本を削り落とせば簡単に分離するはず・・・・

イメージ 3

ところがリベット4本を削ってもびくともしません。
また、どうみても圧入してあるようにも見えませんしピラー挿入後プレスなどで
絞っているようにも見えません。
「どうなってんの???」
なんか気が付かない技が使われているのか・・・

イメージ 4

こんなものも使ってみました。
これは通常、さび付いたボルトなどを緩めるという冷却材。
「ロックタイト フリーズ&リリース」
スプレーするとマイナス43度ぐらいに冷却しさび付いた部分に隙間を生じさせ
緩めやすくするというもの。(ショックフリーズ効果)
一度で緩まなくとも収縮することで生じるごくわずかな隙間に冷却材に
含まれている潤滑剤が少しづつ浸透していって最終的に緩めるというもの。
車やオートバイの世界ではマフラー回りなどの頑固な固着ネジなどによく
使われているらしい。

今回作業したのは8月初めのガレージ。
室温は40度近い。
これで部材が一気に冷えれば温度差が激しく効果は絶大のはず?
しかし、室温で暑くなっていたピラーがマイナス43度?に冷えたとは
思えず。
あまりに暑くてさすがのショックフリーズ効果も不発?

冷やしてダメなら暖める?という作戦も考えあられますが・・・
暖める(炙る)ことによって部材の色が変わることが嫌なので炙ることは
トライしませんでした。

イメージ 5

木材の丸棒を突っ込んで丸棒が割れてしまうほど叩いてみても微動だにせず。
いよいよ困って力技に頼ることにしました。
モールトンピラーのパイプ、テーパー部を万力に固定。
パイプ内部に寸切りボルトを入れてハンマーで叩きます。
これでも動きません。
画像ではプラスチックハンマーが写っていますが最後には金属製ハンマーに
変えて思いきり叩きます。
それでも動きません。
しかし、もう考えられる方法はないので力いっぱい叩くしかありません。


「やっぱり、やらなければよかった・・・」(笑)

さて、リベットは外してしまったものの
アレックスモールトンピラーの改造、どうなるのでしょうか?

例年なら、お盆休み頃は涼しい信州を車中泊しながら
峠サイクリングというのが多かったのですが・・・

この記事を読んでくださる中には
「コルサは今年の、お盆どこへサイクリングに行ったんだ」
とお盆明けにこのブログを開いてくださった方も見えるかもしれません。
今年のお盆は・・・いつもと違った一週間を過ごしました。

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お盆を過ごした場所は高い位置にあるので景色は最高。
一番高い山は本宮山です。

イメージ 2

夜景も綺麗。

イメージ 3

今年のお盆は、ここで過ごしました。
○○市民病院です。

今年、三回目の入院、手術の為、お盆は病院で過ごしました。
(内視鏡による手術でたいした手術ではないので「ご心配なく」「大丈夫です」)
もちろん、お盆といえども病院ではケガや病気と向き合っている方が
たくさん見えて「一週間そこそこで退院出来る自分は、幸せ」です。
(いうまでもなく、お盆だけでなく長いことケガや病気と向き合ってみえる方も)

わかっているつもりでも健康な時には、ほとんど考えもしませんでしたが・・・
いろいろ考える事ができた貴重な一週間でした。

※入院中に、メール、電話いただいたか方に、はっきり、どうしているのか
  お話できなかった方もみえたので、ここであえて記事を
  アップさせていただきました。

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

アレックスモールトンAM-7に純正装備されているピラー。
これはアレックスモールトンの特殊な大径フレームチューブに併せて
大径パイプにサカエのラプラードタイプ(P-5)のピラーの上部を
リベット止めしたもの。

サカエのピラー部は下側からの一本ボルトで位置調整、固定が出来て
使いやすく私は嫌いではありません。
(重量も測ってみればそれほど重くはないですし)
この方式、現在ではごく普通の形式ですが最初、ラプラード社から
発売された時は衝撃でした。
(多分、ラプラード社のパテント許可をサカエがとり発売したのだと思います)

とは言っても・・・・
このサカエピラーは、もともと、中級品なので品質感はいまいち(失礼)
それに微妙な角度調整が出来るものにしたい気もします。
(シートピラーのシムを使えば手軽に27.2ミリのピラーが使えるんですけどねぇ)
そこで、このピラーの改造を考えてみることにしました。
考えがまとまり、実行出来るかどうか?
よ~く考えてみたいと思います。
(失敗したら悲しいし・・・)

●ワイルダム 1981年12月カタログその3

以前、「自転車アクセサリーグッヅNo.39」でブリヂストンサイクルの
グッヅ「ワイルダム」の厚口カタログをご紹介したところ、
「グッヅ類全種類見たい」、
「自分の手持ちのワイルダム製品が載っているか確認したい」
等々のご要望をいただきました。


そこで、3回ほどにわたってグッヅ掲載ページ、全ページをご紹介してきました。

グッヅ類が載っているのは2ページ目から19ページまで。
それらを見開き2ページ毎に画像に撮ってアップしていきます。
過去記事は「自転車グッズなど」でご覧いただけます。

イメージ 1

14~15ページ

・CSフロントバッグ
・CSフレームバッグ
・2ウェイバッグ
・CSサドルバッグ
・サイクルザック
・ジッポーライター
・シルバコンパス

イメージ 2

16~17ページ

・EDフロントバッグ
・T-シャツ
・ポシェット
・ショルダーバッグ
・トレーナー
・トートバッグ
・マルチユーズフロントキャリア
・藤バスケット

イメージ 3

18~19ページ

・ラケットホルダー
・ロッドホルダー
・ボール缶ホルダー
・ヘアーベルト
・サイクルポロシャツ
・ヘアーベルト
・チノクロスショーツ
・ストレッチショーツ
・チェストハーネス

※今回で終わり。

●ワイルダム 1981年12月カタログその2

以前の「自転車アクセサリーグッズNo.39」でブリヂストンサイクルの
グッズ「ワイルダム」の厚口カタログをご紹介したところ、
「グッズ類全種類見たい」、
「自分の手持ちのワイルダム製品が載っているか確認したい」
等々のご要望をいただきました。


そこで、3回ほどにわたって(今回2回め)グッヅ掲載ページ、全ページを
ご紹介したいと思います。
グッヅ類が載っているのは2ページ目から19ページまで。
それらを見開き2ページ毎に画像に撮ってアップしていきます。

イメージ 1

8~9ページ

・サイクルジャンパー
・ベルクロベルト
・リングベルト
・ウインドブレーカー
・タオルハット
・サイクルパース
・バンダナ
・ウォッチキャップ
・タオルキャップ

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10~11ページ

・ワンマンテント
・スリーピングバッグ
・キャンドルランタン
・キャンドル
・ミラーシート
・フラッシュライト
・補助ロープ
・テントマット

イメージ 3

12~13ページ

・BPコンロ
・ガスカートリッジ
・アルコール
・アルコールコンロ
・ファイアーガード
・メタ
・B&Sポリタン
・クッカー
・ワイルダムカップ
・BPチューブ
・スプーンセット
・SAナイフ


※つづく
※バックナンバーは書庫「自転車グッズほか」でご覧ください。

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