コルサの毎日がヒルクライム

2015年11月

今日は友人(K氏)からカスタムモールトンの組み立ての
依頼がありました。
ベースモデルは80年代のAM-5。
AM-5をベースに部品は、ほとんど変えられているうえフレーム自体も
かなり手を加えられています。

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もともと内装式のリヤハブですが、これをシマノの11速電動コンポに
変更しています。
オリジナル部品はシートポストぐらいのものでしょうか?

メインフレームは赤のマット塗装(艶消し)フロントフォーク、
リヤスイングアームはメッキ仕上げ。

赤のマット塗装と前後のメッキそしてサドル、ハンドル、カンパの
タイムトライアル用チェンホイールの黒がとても良い対比になっています。

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実は、このマシン、一度組み上げており二度目の組み立て依頼です。

依然組み立てたのはフレームをメッキした状態。
このままでも良いのではないのかと言う仕上がりでしたが
やはり詳細に見れば細部にバフ掛け出来ておらずメッキのみでは少々
つらいのは確かでした。
前回組み立てを行ったのはモールトンのミーティング(モールトンサミット)
に塗装が間に合わなかった為。
ミーティングの後、分解、メインフレームを塗装し今回、
再組み立てとなりました。

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右側から見たT.H.Bスタッガードフレーム、今回も前回に続いて
詳細を見ていきます。
(T.H.Bの名称に関しては、シリーズその1で)

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フレームエンド。
シマノの鍛造ストレートエンド、SF-R。
中級クラス以上に使われたエンドでメーカー車なら高級車向け。
このあたりもオーダーフレームの証?

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フロントフォーククラウンは通称、なで肩クラウンになっています。
高級車ではパイプとの段差がないようにすっきり仕上げられている
ものですが、このフレームでは段がしっかりついたままになっています。
この後、バラしてみるとフォークコラムにTANGEの刻印が
打たれていましたので、もしかするとフレームビルダーが組み立てた
ものではなくフロントフォークの完成品として丹下から
出荷されたものかもしれません。
(Fフォークの完成品は実用車から高級車向けまで各種販売されていた)

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フロントフォーク右側にはブロックダイナモステーが
直付けされています。
ライト、ダイナモ一帯式のブロックダイナモは便利なのですが
軽快感が薄れます。
また使いたい軽量なタイヤではタイヤサイドが薄くダイナモを
回すのは無理ですしリムドライブはセッティングがシビアですし万一、
ずれたりした時はフロントだけに大変危険です。
バッテリーランプもLED化などで高性能、軽量、長寿命化していますので、
これも取り去ってしまうかもしれません。
(レトロ感は捨てがたい気もするけど・・・)

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シートステーブリッジにはブレーキシャフト貫通穴の下に
マッドガード用の隠し止めネジが直付けされていました。

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BB回り、右側。
RD用のワイヤーリード直付け。
チェンステーブリッジにはシートステーブリッジと同様、
マッドガードの隠しネジが直付けされているなど、なかなか芸が細かい?

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シートステーの中間部に付けられたダボ。
左右にあるということはリヤキャリアステー?それにしては低すぎる?
いずれにしても、これはリフレクターなどを付けておくのに
ちょうど良い装備です。
これは、このまま残しておくことにしましょう。

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フレームではありませんが変わったステムが付いていたので
ご紹介しておきましょう。
「VIC」の文字があるこの製品に心当たりはありません。どなたか
ご存知の方はご教授ください。

さて、このあとはどうするのか?
再塗装などお金はかけたくないのですが・・・
結構サビが進行している部分もあるようです。
タッチアップでしのげるレベルのものなのか・・・

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右側から見たT.H.Bスタッガードフレーム、今回は詳細を見ていきます。
(T.H.Bの名称に関しては、シリーズその1で)

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ヘッド回り。
ラグ付きですが・・・
よく見るとヘッドチューブ+上下一帯式のプレスラグを使っています。
言葉では説明しにくいのですが、
これは前端部を中心に後方部から左右に展開した状態でプレスで成形。
プレス後、前端部を中心に丸めていき(ヘッドチューブを形作る)
後方部で左右を接合させ溶接しています。

またダウンチューブにはダブルレバー台座が直付けされています。

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BBラグ回り。
FD用アウター受けが直付けされています。​

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シートラグ回り。
ヘックスボルトのシートピンで、すっきり仕上げられています。
つくりも比較的、綺麗に、なおかつしっかりしているように見えます。

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シートチューブとトップチューブの接合部。
ラグはヘッド上下(一体式ですが)、BB部などと共通のデザインで
まとまっていることがわかります。

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シートチューブにボトル台座直付け。
通常は(この手のフレームでも)ダウンチューブにつけられることの
多いボトル台座ですがトップチューブが低い位置にあるフレームの
造りの関係で、ここに付けられたようです。

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チェンステーに付けられた小物。
悪路ではずんだチェーンが直接、チェンステーに当たらないようにする
ためのものでしょうか?
もともとなのか少し形が歪んでいるようなので修正するか
取り去ってしまうか考え中。
あるいは付け替える手もありますが・・・


※詳細の観察は次回に続きます。

先日、左からの画像を紹介したスタッガードフレームの自転車。
今回は右側からの画像をご紹介します。

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現在は前かごが付いていることから、いわゆる「ママチャリ」風に見えますが
FDが付きフロントダブルギヤの(一応?)サイクリング志向の
自転車だとわかります。

この自転車、実は私の先輩がオーダーしたオーダーフレーム、
製作したのは豊橋市の市川自転車さん。
(現在のお店の名前は「Bike Tips」さん。フレームの製作は80年代前半ぐらいまで)
先輩の記憶によればオーダーしたのは1980年から1982年ぐらいとのこと。

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ヘッドとシートにはこのようなマークがついています。
T.H.Bとはトヨハシ、ハチゴロウ、バイシクルの頭文字。
トヨハシとはもちろん豊橋市、ハチゴロウとは自転車製作を始めた
初代の御名前なのだそうです。
POMPEIANとは何なのでしょうか?
検索してみると、まったく同じ綴りで海外にオリーブオイルの会社が
あるようですが、これはもちろん関係ないでしょう。
またPOMPEIIという綴りならば火山で埋まった有名な遺跡、
ポンペイ遺跡が浮かびますが・・・
関係があるのでしょうか?
(先輩も記憶にないそうです)
この辺りは、まだよくわかっていません。


次回はフレーム各部を見ていきましょう。

7日は岡崎のショップさんのサイクリングに参加させていただきました。

コースは準地元?新城市一帯。
新城市ということは山岳コース・・・
ずいぶん昔ですが何度も走ったことがある道ばかりで、なかなか
厳しいのは予測されました。
しかし、なによりも自分の体力低下が著しくなかなか脚に来る一日に
なりました。

スタートは桜淵公園、国道301号線で通称、「表」本宮山ルートを登り作手高原で
国道から離れ県道35号線へ。
作手守義(つくでもりよし)の小さな峠を越えて「鳴沢の滝」のある鳴沢へ。

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三河の山も紅葉が始まっていました。

予定では、ここらあたり(鳴沢周辺)で昼になり昼食の予定にしたいところですが・・・
このあたりに食事処はありません。
そこで、知人に頼んで山荘で食事をご馳走になることにしておきました。
(実際はパンクなどもあり到着は13時過ぎになってしまいましたが)

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知人の山荘へ。

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食事をご馳走になりました。

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鳴沢からは下り基調。
まずは知る人ぞ知る森林鉄道のトンネル見学。
この辺りで廃線跡というと田口線が有名ですが、それ以外にも多くの
森林鉄道の路線があったようです。

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日暮れが迫ってきたので先を急ぎます。
ここは田口鉄道線路跡。

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田口線の有名なトンネル跡。
見事な岩盤にトンネルが彫られています・・・
みんなの視線は、なぜか右手に続く岩盤に注がれているようです。

すでに日没、暗闇が迫り、この後はスタート地点の駐車場に向けて
爆走することになったのでした(笑)

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