コルサの毎日がヒルクライム

2017年06月

以前、トヨタ博物館で展示されていた
「2000GTトライアルカー」について
キャロルシェルビーレーシングに送られた1台がベースという
記事を書きました。

その後、記事を読んでくださった方から
「それがわかる証拠みたいなものはあるのですか?」
と聞かれました。


もともと日本に戻って来た時はシェルビーレーシングカラーに
塗られていたのですが
トライアルカーレプリカにする為に徹底的に手が入れられているので
「証拠みたいなもの」と言われても・・・

ちなみにトライアルカーの本物は初期の試作車がベースなので
フェンダーラインなどもその後のクルマと違うと言われています。
その為、レプリカを作る際もフェンダーにハンダ?を盛って
フェンダーラインを修正している写真が以前雑誌にも載っています。
そこまで改造しているのでシェルビーレーシングの名残と言われても・・・

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先日、トヨタ博物館に展示されていた
「2000GTトライアルレプリカ」

以前の記事にも書いたレプリカの素性も下に改めて書いておきます。


通称「トライアル車」
1966年に3つの世界記録と13の国際記録を樹立した
スピード トライアル車のレプリカ。
(実車は解体処分され現存していない)
実車は2000GTの試作車両、第一号車から作られたということですが・・・

では、このレプリカは・・・
この車はアメリカでの宣伝効果を狙いSCCAレースに参戦する為、
キャロル シェルビー レーシングに送られた3台のうちの
1台から作られたとのことです。

この3台はシャシーナンバーが判明しており、このレプリカは
シャシーナンバー「10006」からつくられたそうです。


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実は展示されていたレプリカ車にシェルビー レーシングの
名残を見つけました。

それは、このホイール。
「SHELBY RACING」、「700×15」の文字が見えます。
このホイールはアメリカでの宣伝効果を狙いSCCAレースに参戦する為、
キャロル シェルビー レーシングにあった時に付けられたもので
間違いないでしょう。
しかし、このホイール、3台のレース車両の為に何本
作られたのでしょうか?

ちなみにトヨタ2000GTのホイールについて・・・
ざっと以下のような種類があるようです。
ノーマル販売車両      5J×15インチ (マグネシウム)
トヨタワークスレーサー   6J×15インチ  (マグネシウム)
シェルビー(今回の画像)  7J×15インチ  (材質不明)
オーナーズクラブレプリカ  6J×15インチ  (アルミニウム)
有名レストアショップ作製  6J×15インチ  (アルミニウム)

オーナーズクラブ、有名レストアショップのレプリカは適合するタイヤが
ほとんどない為、サイズ(幅)をアップしてレプリカを作っているようです。

トレーニング件、時々、耐久レース用にタイヤを変更しました。

以前なら、たまにでもレースに使うならロードレース用のトップ
グレードタイヤを買ったものですが、ロードレースはもうほとんど
出ませんし出るのはマイナーイベント?の耐久レースぐらいなので
ミドルグレードタイヤを選びました。

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選んだのはミシュランのクリリオン.2というタイヤ。

カタログによれば・・・
「プロ4シリーズの技術を使用し、エンデューロ仕様に特化した
 ミドルグレードタイヤ。」
とのこと。

どういった特徴が「エンデューロ仕様に特化した」タイヤなのか
カタログのクリリオンのところには、まったく表記されていないので
不明ですが・・・

プロ4エンデュランスV2シリーズの説明には
「優れた耐摩耗性とコーナリンググリップを両立する特殊なダブル
コンパウンドを採用。信頼性の高い110TPIケーシングと、両サイドの
ビード間に配置されたナイロンブレーカーにより、パンクやサイド
切れを大幅に低減」
と書かれているので、この流れを引き継いでいるのでしょう。

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タイヤ幅は23C、25C、28Cとありましたが選んだのは23C。
重量はカタログでは225gとありましたが実測、
234g、244gほど。
まあ、カタログ値より重いけど目くじら立てるほどのことも
ないでしょうか?

画像はデローザ アバント(2007年式フレーム)にセットした姿。
タイヤ、フレーム、ホイール等々も黒色メインで・・・
いいおっさんが赤や黄色の派手なレーサーに乗れるか、と選んだ
フレームカラーですが、それにしても地味(笑)

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新品時のミシュラン クリリオン.2。
新品時の画像ですから表面にはゴムを保護する「ロウのような物」
が塗られて白くなっています。
タイヤ中央部に少しバリが出ていますが画像より実物の方が、
もうちょっと大きく感じます。

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タイヤトレッドがスリックで模様がないので中央のバリがなくなって
しまうと摩耗状態が確認しにくくなってしまいます。
(この画像の方が上の画像よりバリが目立っていますよね)

そこで新品時のタイヤ中央部の厚みを測定してみました。
画像では「3.1ミリ厚」を示していますが、だいたい3.0から3.2ミリ
程度のようでした。
まあ、ゴムですから力の入れ具合で簡単に数値が変化してしまうので、
まあ参考程度という事で。
ちなみに一昔前のミシュランのトップモデル、プロ3ではだいたい、
2.5ミリ程度(走行距離200キロ程度で)でした。

18日は浜松市細江町、レインボー浜名湖にジムカーナを見に行ってきました。
主催は英国車のクラブ「アルビオン」さん。

じつは、知り合いに参加を打診されたものの丁重にお断りしました。
久しぶりにジムカーナを見ましたが・・・
中途半端に「参加する」なんて言わなくてホントよかった(笑)

みんな気合入りまくりですし特にセブンの人たちは・・・

走ってみたくなったのも事実ですが・・・
でも一番気になったのは一番最後の画像のモールトンの
売り物かな?(笑)

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手前のモールトンはデュラエースのAXという珍しいコンポを
使用。
AXシリーズの中では一番入手しづらいセンタープルブレーキ装備。
AXでないのは前後ハブ(AXではないがデュラハブ使用)とハンドル
ぐらい。
フレームカラーも渋くて素敵。
「カードも使用できます」といわれ、あやうく買いそうになったが
ギリギリ踏みとどまった(笑)
「あの時買っておけばとあとで後悔する」?

旧車用に買ったものの、旧車ではあまり使う機会がないので結局、
トレーニング用として使っている
グランボア コルデマドレーヌ700-23Cタイヤ。
2か月少々で通算走行距離が1,005キロとなりました。
本来なら前後ローテーションして使うところですが7月の耐久レース用に
新たに買ったタイヤを慣らし(自分がタイヤに)慣れる為に、ここで
一旦、コルデマドレーヌは休止することにします。

そうそう、タイヤのインプレッションですが基本的に気に入っています。
乗り心地は悪くありませんしハンドリングもグリップも問題ありません。
まあ、もともと極限のグリップ、コーナーリングなどを、どうこう言う
ジャンルのタイヤでもありませんし、突き詰めた?乗り方もしないので(笑)
(突き詰めた乗り方をしても、特に問題ないでしょうけど)

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グランボア コルデマドレーヌ700-23Cタイヤ新品時の状態。
中央部のバリがかなり大きく出ています。
バリはリヤで500キロぐらい、フロントは800キロぐらいで
ほぼなくなりました。
「ほぼ」と書いたのはフロントに一か所だけ頑固なバリがあり、
これが今でもなくなっていないからなのです。

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1,005キロ走行時のフロントタイヤ。
やっと慣らしが終わって、さあこれからと言った雰囲気の
良い状態です。

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1,005キロ走行時のリヤタイヤ。
あれあれ、中央部分はトレッド?パターンが消え去って、かなり
使い込んだ感じになってしまっています。

自分としてはまだまだ使いますが人によっては、もうそろそろ寿命と
考える方もいるかもしれません。
1,005キロの走行で、この状態では摩耗の激しいリヤタイヤとは
いえ消耗が早いと言わざるをえないでしょう。

まあ、消耗が早い原因の一つに新しい状態から一気に乗っていることが
挙げられるかもしれません。
(選手のトレーニング用としては普通のことですが)
まだゴム質がフレッシュで柔らかいうちにガンガン乗っているので
消耗が早いのかもしれません。
これが消費時間がかかる使い方であれば
(ようするに、時々しか乗らないで)
時間が経ってゴム質が硬くなってきて減りの速度も遅くなる
のかもしれません。


今回は、ほかのタイヤに交代するのですが・・・
前後ローテーションして、あと1000キロ乗れば前後とも今回の
リヤタイヤのような状態になるはずです。
そうしたら・・・
自分でも交換時期は2,500キロぐらい?無理しても3,000キロが
限界でしょうか?

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フロントに一か所だけ残る大きな製造時のバリというか継ぎ目?
ほぼ同じところにリヤも大きなバリがあったので自分のタイヤは
前後同じ金型で作られたものでしょうか?

ちなみに1,005キロ走行でタイヤには特に大きなキズは
見受けられませんでした。

またパンクも一度もありません。
これは走行後、タイヤをざっと点検する習慣があるのも
理由かもしれません。
点検時に何度もタイヤに刺さった異物を除去していますから。
(点検せずに気がついていなければ、そのままパンクしたかもしれません)


次の練習兼レースタイヤはミドルクラスのタイヤで・・・
また、後日ご報告いたします。

あなたはトヨタ鞍ヶ池記念館に1999年までに行ったことがあるで
しょうか?
トヨタ鞍ヶ池記念館には1999年頃までトヨタ2000GTが
展示されていました。

それも、衝撃的な姿で・・・・
(1999年、MEGA WEBが出来る際に鞍ヶ池から運ばれレストア展示される)

※最初にお断りしておきます。
 私は熱心な2000GTファンではないので間違いなどお気づきの点が
 ございましたら ご指摘いただければ幸いです。

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これが1999年頃までトヨタ鞍ヶ池記念館に展示されていた
トヨタ2000GTの姿。
なんと垂直に展示されていたのです。

ここに展示されている画像は雑誌でもあまり見たことがないのですが
1980年のスクランブルカーマガジン(現在のカーマガジンの前身)
には真上?(ルーフ側)から撮られた画像と下面から撮られた小さな
画像が載っています。

なぜ、こんな形で展示されたのでしょうか?
貴重な車ゆえ展示に関してもインパクトのある姿にしたかったという
理由もあるでしょう。
また、前記の雑誌には「エクゾースト系のとりまわしやリア・サスの様子
などよく判る」と書かれているように下面、シャシーなどが1台で確認
できるように、このように展示されたのかもしれません。

私は大学生の時から社会人になった頃(1980年~1982年頃)
2、3度ここを訪ね、この垂直に展示されたトヨタ2000GTを
見ています。
しかし、当時は後期型の左ハンドルという程度の認識しかなく、また
裏面を覗いた記憶はありません。

そして1983年頃、このクルマについてまたカーマガジン誌に記事が
載ります。

「実際に輸出されたものは全て前期モデル」
「鞍ヶ池にある2000GTは後期モデルの輸出仕様車を
   作るためのテスト車だった可能性も高い」 

との記事でした。
この記事のおかげで
「鞍ヶ池の2000GTは後期型輸出仕様のテスト車だった」
という知識は私の頭にインプットされました。

ただ、この記事には前回の記事に書いた
「2000GTではない2000GT、通称2300GT」
の記事も大きく乗っているにも関わらず鞍ヶ池の2000GTが2300GT
であることについては一切触れられていません。

※2000GTではない2000GT(SOHCエンジンの2000GT)についての記事。


この時点では雑誌記者の方も後期型輸出仕様のテスト車であることは
わかっていても、それが実はSOHCを持つ2300GTであることには気が
付いていなかったと思われます。

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鞍ヶ池の2000GTを見たことのある地元のクルマ好きの間で時々、話題に
のぼったのが「鞍ヶ池の2000GTは今どこにあるか?」と言う話。
「多分、トヨタ博物館におさまっているのでは」となるのが常でした。

そして今年、トヨタ博物館企画展(6月25日まで)
「トヨタ2000GT 50周年記念スポーツカー特集」
にトヨタ博物館所蔵の2000GT、5台が展示されるというので、この中に
鞍ヶ池のクルマがあるのでは?と見に行ってみたのです。

ところが鞍ヶ池の2000GTの特徴を持つ車は、その中にありませんでした。
そこでコンパニオンさんに質問すると、すぐに調べてくれて
「鞍ヶ池にあった2000GTは東京のMEGA WEBにある」
と教えてくださいました。
そして
「その車が5月28日のクラシックカーフェスティバルに参加すること」
も、わざわざ電話で連絡してくださいました。

そこで、クラシックカーフェスティバルのチラシを見てみるとMEGA  WEBの
クルマが(小さな画像ですが)載っており・・・
ところが、よく見ると予想外の文字が書かれていたのです。
それは「MF12L」!!!
これは以前の記事にも書きましたがトヨタ2000GTの形式ではありません。
2,253cc、SOHCエンジンを持つ通称2300GTの形式なのです。

そう、トヨタ鞍ヶ池記念館の2000GTはSOHCエンジンを持つ通称、
2300GTの輸出仕様テスト車輛だったのでした。

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5月28日、クラシックカーフェスティバルに展示された2000GT。
くどくなりますがMF12とありDOHCエンジンではなく
水冷直列6気筒SOHCエンジンと、しっかり明記されています。
そう、このクルマは通称2300GTと呼ばれるクルマだったのです。

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鞍ヶ池に展示されていた時の画像を拡大したもの。
後期型の大きなリフレクターハウジングに、ごく小さなスリットが
入っています。
これは2300GTの特徴の一つでクラシックカーフェスティバルに展示された
車両にも見て取れます。
(上の画像で確認できます)

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上は鞍ヶ池に展示されていた時の画像を拡大したもの。
下はクラシックカーフェスティバルに展示された車両の画像。
この画像に共通するのは左ドアについているバックミラーの形状。
この形状のミラー及び取り付け位置は私は他で見たことがなく
輸出仕様車テスト車輛の、このクルマだけの特徴と思われます。
ちなみに通常の前期型左ハンドルのミラー位置、形状は下記の画像で
ご確認ください。

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これが通常の市販型のミラー位置、形状。
ちなみにワイパーの向きは右ハンドルとは反対になります。

このようにMEGA WEBの車輛と鞍ヶ池の車輛と比較すると
①実際には販売されなかった後期型左ハンドルである。
②後期型の大きなリフレクターハウジングに、ごく小さなスリットが入っている。
③他の車輛で見たことがない左ミラーの形状、位置。
④2300GTの特徴とされるオイルクーラーカバーが両車ともない。

など、わずかではありますが「特徴的な共通点」がありトヨタ博物館の
コンパニオンさんが教えてくださった通り
お台場MEGA WEBのトヨタ2000GTは鞍ヶ池の2000GTと
同一のクルマであると納得することが出来ました。
(トヨタ博物館さんが調べてくださったのですから当たり前ですが・・・)

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