コルサの毎日がヒルクライム

2017年11月

前回はクラシックカー フェスタ イン尾張旭の自転車展示の模様を
リポートしましたが
今回はモーターサイクルと4輪の中で気になった車輛をピックアップ。

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今回の展示の中で自分的に気になったのが次に出てくるポルシェたちと、
このアルファロメオ スプリントスペチアーレ1963年。

エンジンはお馴染み4気筒ツインカムですが、その出力は、わずか
100馬力(当時としては大したものですが)、そのエンジンで
200キロを実現していたといいます。
その為に、この画像でもお分かりになる通りフロントウインドウは深く
曲げられており空力的に優れていたそうです。
テールは、もっと極端に細く小さくすぼめられています。
このクルマを見たのは2台目と少ないので帰宅して調べてみると
生産台数は1,459台とのことでした。

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GP社という会社が作ったポルシェRS60のレプリカ。(1973年)
レプリカとはいえ、良く出来ており希少なことには間違いありません。
ガイドブックには717RS60スパイダーと書かれていましたが
718の間違いでしょう。
RS60は基本的にレーシングカーで記憶に間違いがなければ1960年の
ルマンにも出場していたはず。

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オーナーのご厚意でコクピットに座らせていただきました。
一般の人からはスーパーセブンよりまともに見える外観でしょうが、
そこはポルシェの作ったレース用スポーツカー(のレプリカではありますが)
正直、スーパーセブンより凄いと感じました。
画像ではわかりにくいかもしれませんがフロアに、わずかな厚みのシートが
取り付けられており、その段差は畳に薄い座布団を引いただけで足を前に
伸ばしているといった感じ。
シートからフロアの段差はスーパーセブンの方が落差があり、まともに
感じました。
またエンジンも掛けさせていただいたのですが・・・
アクセルペダルは重くクリッピングは思い切りが必要でした。
滑らかに操作するには慣れがかなり必要と感じました。
また、そのほかのペダル位置もセブンよりはるかに慣れが必要なようです。

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ポルシェ356Aスピードスター・ザガード(1958年)
もともとはワンオフモデルだったそうですが1959年に競技中の事故で
失われてしまったそうです。
その後、ポルシェ車公認のもと、356Aベースにザガード(カロッツェリア)
でリメーク生産された個体とのこと。
生産予定は9台ながら現在までに完成されたのは4台、そのうちの
1台なのだそうです。
(日本にはこの1台のみ)
さきほどのRS60レプリカなど、この頃の小型のポルシェ 
レーシングバルケッタは本当に魅力的。

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よく手入れされたアルミボディにアルミフェンダーが美しい
ロータス セブン シリーズ2(1964)
うちのケーターハム スーパーセブンの大先輩というか兄貴というか(笑)

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こちらは・・・ケーターハムではなくてウエストフィールド イレブン。
年式は思っていたより古く1978年とのこと。

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ヒーレースプライトでおとなしく留守番しているワンちゃん、かわいい。

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2輪、外国車で気になったのは・・・ドカッティ。
複雑な造形のタンクにペイントとメッキの取り合わせが素敵。
ドカッティは250デスモを本気で買いたいと思ってました(笑)

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そしてモトグッチ、これのV35イモラ(直線的デザインの方)を若い頃
本気で買おうとした記憶がよみがえる(笑)
ただ、販売店では売り物があるにもかかわらず
「やめておいた方が良い」と商談にも取り合ってくれず・・・
こちらの乗り手としての力量不足を見抜かれたのか?それとも、
故障などのトラブルが多く対応が面倒で売りたくなかったのか?
多分、両方だったのでしょう(笑

11月12日は尾張旭の恒例のイベント、
クラシックカー フェスタ イン尾張旭に参加してきました。
(展示は自動車、モーターサイクル、自転車とあり自分は自転車部門に出展)

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今年は自転車部門が低調ではありませんか??
皆さん、せっかくの機会なんですから、もっと盛り上げていきましょう。

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私は4台を出展。
画像は、手前が1976年エベレスト レコードピスト
そして1977年デローザ ピスト。

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そして、もう一枚。
1979年コルナゴ スーパー、
奥は1962年 ブリジストン スーパーライト
の以上、4台を出展。

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そして、今回、自転車の展示で最も気になったのは・・・・
祖父が買った自転車を17歳の少年がレストアしたという
ナショナル CYCLER MAC(サイクラー マック)

祖父が買い、母親も時々、祖父に荷台に乗せられ保育園に通った
自転車を少年(孫)がレストアする、というヒストリーが素晴らしい。

参加リストの載ったガイドブックには1960年代とありますが・・・
購入が昭和45年とも書かれています(1970年)
いずれにしても50年前後を経ていることには間違いないようです。

サイクラシリーズは長く続きスポーツ車を中心に、かなりの種類が
販売されていたことは認識していましたがシングルスピードの
軽快車があったことは不勉強で知りませんでした。

ちなみに・・・
ナショナルのラジカセには同じ「MAC」の名を付けたシリーズが
ありました。
私も初代(だったと思う)、ナショナル マック(ラジカセ)を
愛用しており、その購入年は1972年だっと記憶しています。

自転車にラジカセ・・・
当時の人気商品に同じ名前を付けていたことはナショナルの
思い入れが感じられ、その名の由来を調べてみたいものです。

※つづく

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以前の記事にもアップした通り、「オーバーロックナットが割れている!」
なんていう思わぬトラブルもあったものの、国産中古部品で修理も完了。
(画像は、まだ修理前の状態)
グリスアップを済ませてホイール組です。

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リムはオーナー持ち込みのマビック スペシャルスポーツ。
どちらかと言えば普及品。年式はハブや他の部品とバランスも
とれているでしょうか?
ただ、未使用ながら古い部品で表面は腐食で真っ白?
オーナーから特に依頼はなかったが・・・磨きをかける。

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スポークとニップルはホシの新品。
オーナーから特に組み方の支持はありませんでした。
在庫を探すと6本組用の手持ちがあったので、その組み方で
行くことにします。

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チャイチャイと仮組して・・・
マビックのある程度重量があり、そのうえ36本ホールリムは
振れも取りやすいので気持ちは楽。

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思った通り、簡単に?振れ取り完了。
旧車の後輪は、おちょこ量も少なくテンションバランスもとりやすい。
順調に完了。

ちなみにハブの回転は・・・
今回、フィニュッシュラインのテフロングリスを使ったのでグリスの
粘度が高く回転は重め。
ただ、粘度が高い分、雨天などに走行しても流れにくく、こまめに
グリスアップしなくても長く持つと思われます。
それに重めと言っても振れ取りをしている時に感じるだけで通常の
走行で感じ取れるほど重くはありません(笑)

11月5日は久しぶりに競輪場へ朝練習に行ってきました。
(日曜のたびに雨ばかりでしたからね)
これが今年の競輪場、走り納めになります・・・


「11月上旬に走り納め?」
「いくらなんでも早すぎるのではないか?」

と思われるのは当然なんですが・・・
じつは豊橋競輪場が設備改良の為、工事に入ってしまう関係で
しばらく走れなくなってしまうのです。

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まあ、本当は来週も走れるようなのですが、自分は尾張旭の旧車イベント
参加の為、競輪場には走りに行けないのです。
という事で2017年の競輪場はこれで走り納め、
ついでに言うと現行のバンクも走り納めになってしまったという事です。

バンク(走路)も全面改修という事で、かなり長い間、走れそうにありません。
その間は・・・
冬の間はマウンテンで山遊び、春先になったらロードで、
ということになりそうです。

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メインで乗っていたビバロですが・・・
しばらく乗れなくなってしまうのでタイヤは取り外して旧車ロードに
使うことにしました。

こうやって書くとピストのタイヤがロードで使えるのか?
と言われてしまいそうです。
ピスト専用のチューブラは130g前後そのうえ1本、1万円以上
と軽量で高価です。
確かに、かつて自分も軽量で高価なタイヤを使っていましたが・・・
今はお金がないし、マジでレースに出るわけでもないので一番安いタイヤ
を使っています。
その為、重量もそれなりにあり、もともとロード練習&サイクリング用の
タイヤなので何の問題もないというか本来の使い方と言えるのです(笑)

いきなり衝撃的?なタイトルでスタートの今回。

ハブと書いたので、多くの方は

「ハブのフランジが割れていたのか?」

と思われたのではないでしょうか。
実は割れていたのはフランジではないのです・・・

今回のハブも70年代後半から80年代前半と思われる年代もの。
早速分解していきます。

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ところが・・・
フロントハブをばらそうとするのですが左の
オーバーロックナットを外したスパナが、なぜか右には合いません。
オーバーロックナットみたいな大きなサイズのナットがスパナに
合わない、というのは、よほど精度が低いのかと思っていましたが、
よく見ると何か変です。

画像(ピンボケですみません)をよく見ていただくとオーバーロック
ナットの手前側に「すじ」のようなものが見えますよね。

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なんと、オーバーロックナットが割れていたのです。
こんなこと、今まで多くのメーカー、多くの製品を見てきましたが
初めての経験です。
割れて広がっていた分、スパナがはまらなかったのでした。
それにしても・・・
焼き入れ温度の管理が悪く硬いものの粘りがなくなってしまったのか?
割れたのは長年の負荷のせいなのか?それとも組み上げた当時から?
いずれにしても困ったものです。

結局、割れていなかった方も不安ですからフロントは左右とも厚みが
ほぼ同じような寸法だった手持ち部品から選んで交換しておきました。
(ジャンク部品からストックしておいた中古パーツも役に立つときがありますね)

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分解して古いグリスを拭き取った状態。
これから中空シャフトに残ったナット類もばらしてグリスを塗って
組みなおします。

この段階では破損していたフロントハブのオーバーロックナットは
交換していません。

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分解してグリスを拭き取ったハブの玉当たり面。
ワンもコーンも未使用でグリスが詰まっていたのに、なぜか、あまり
綺麗ではありません。
もともとの仕上げなのかデッドストックでも40年前後の月日が
原因なのか・・・
まあ、これからオーナーにしっかり乗って当たりを付けてもらうという事で、
軽くスチールウールで磨いて修了。

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ZEUSのハブの良いところ。
今回のサンプルに限らずリヤハブに規格の刻印があること。
これは中古車や中古部品を修理、レストアする時に、わかりやすくて、
ありがたい。

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また、フランジをよく見て見ると・・・
スポーク穴、一つおきにスポークの頭の当たる部分が面取りされています。
もちろん、今回は、このハブの加工にあわせてホイールを組むことにします。

手直ししてグリスアップすれば、あとはホイール組です。
もうトラブルは起きてほしくないものです(笑)

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