コルサの毎日がヒルクライム

2018年06月

この記事は6月23日の様子ですが・・・例によって今頃アップしています。
23日は雨予報、比較的、雨の影響が少なそうな名古屋近辺の資料館、
遺跡を回ることにしました。
(雨の日に自然のままの古墳だと足元がひどいことになったりするので)

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最初に行ったのは愛知県清州貝殻山貝塚資料館。
広い公園になっています。
建物の画像は取り忘れましたが左手奥にかろうじて写っています。


現在では海から遠く離れていますが当時(弥生時代)は近くに海岸線が
あったようです。
貝殻山貝塚は弥生時代前期の貝塚と言われていますが単独で考えず、
周辺の住居跡、墳墓群、逆茂木などの防御施設などを含む朝日遺跡として
とらえるのが良いようです。
ちなみに朝日遺跡は吉野ケ里遺跡、登呂遺跡、唐古鍵遺跡、池上曽根遺跡、
原の辻遺跡などと並ぶ主要な弥生時代の遺跡として考えられています。



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まずは復元住居を見学。

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建物の構造材を利用して弟子の顔に目線を入れて撮影・・・
これは弟子のアイディア、こういう事は、すぐ、ひらめくタイプ?(笑)

弟子曰く、「意外に広い、これなら気持ちよく暮らせそう」??

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資料館の方が掃除の手を休めて、いろいろ説明してくださいました。
ついでに記念撮影をお願いして(笑)


結局、草刈りの合間に資料館の中など含め3度ほど説明していただきました(笑)
長々と居座る「謎カップル」?の為に、わざわざ、ありがとうございました。

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朝日遺跡から多く出土するという弥生時代の丸窓付土器(重要文化財)
実用品ではなく祭祀などに使ったものだろうとも言われていますが・・・

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銅鐸型土製品など土製品の数々、これらも重要文化財。

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多くの弥生式土器が説明もないまま棚に並べられ(ほ、欲しい)
また他にも多くの重要文化財なども展示されていますが・・・

今まで遺跡の規模、重要性の割に資料館が小さ過ぎると思っていましたが
資料館の方に伺ったところ、今年中に資料館建設が始まるとのこと。
完成は2020年らしい、楽しみ。

お昼近く(2時間はいたことになる)いよいよ雨粒が落ちてきました。
それも、かなり本格的な雨に・・・う~ん、次はどこ行く?

さて、今回は部品類を見ていきます。
今回のアッセンブルのポイントは・・・
フレームが素性不明の為、それに合わせて??定番のパーツアッセンブルは
なるべく避け「外し技」で組もうというもの。

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チェンホイールはもともと、ブロックタイプ(カンパ、TDC)の非常に珍しい
ものが付いていたのですが、この組み合わせも昔からやって見たくて!
カンパGS、鉄の細身のクランク(メッキも綺麗)に国産の高木の組み合わせ。
この君合わせアームの長さはピッタリ合うのにギヤ板の固定穴がなぜか、
ほんのわずかずれています。
その為、ギヤ板をわずかに削る必要があります。
また、もともとのギヤ板の腐食が激しかったのでオリジナルよりかなり
細身に削りこんでいます。

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小ギヤは英国製のビリヤースという会社のものらしい。
この小ギヤは薄歯だったので当然、高木のリングも薄歯、チェーンは
セディスの薄歯を使っています。

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ステムは・・・外し技とは言えませんね。
GBのヒドミニウム。

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ステムにGBを使ったならハンドルも当然と思われるでしょうがGBは
不採用(手持ちはあるのに)
なぜかと言うとGBのハンドルバーはドロップ量が大きく体の固い自分に
は乗りにくい為(泣)
GBのハンドルバーの刻印、カッコよくて好きなんですけどね。
では何を使ったかというと中央に刻印の全くない日東製。
使いやすい!

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サドル、ピラーは、これまた直球ど真ん中!?
ブルックスのB-17スタンダードにカンパレコードの組み合わせ。

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ブレーキはユニバーサル。
選択理由は・・・ピストフレームなのでクリアランスが小さくアーチの
小さいものでないとブレーキゴムがリムにうまく当たらない為。
古風な見た目もこの車輛のコンセプトに合いますし。
ただ、問題は・・・
市販の組み合わせはフロントに小アーチ、リヤ用にやや大きなアーチが
組み合わせられて販売されていること。
その為、2セット購入し(2台分)小さなフロントアーチのみ使っています。

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ブレーキレバーもアーチに組み合わせてユニバーサル。
パットゴムはリプロダクション、アジャスト部分の黒いゴムは
70年代のもの。
ハンドルのカーブも優雅です?

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ハブはフロントがノルマンディ、リヤはミルレモ。
ミルレモ刻印ですが製造はノルマンディでしょう。
エンド幅やチェーンラインはロックナット、ワッシャーなどを交換して
適当にチューニングしています。
どこにでもあるような?ハブですがリアのピスト用は少し珍しい?
というかあまり見かけない。
まあ誰も欲しがらないとは思うけど(笑)
先にも書いた通り、QRはサンプレックスの直レバーを使っています。

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このペダルってどこ製でしたっけ?
刻印は全くありません。ご存知の方、ぜひ教えてください。
中古品を海外から、まとめて買った友人の荷物の中にあったもの。
フランスっぽいデザインですし本体の造りがアルミで格好良いのもポイント(笑)
ペダル枠がアルミ板ならさらに良かったのですけど。

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仮付けしてあるトウクリップはブルックス製。

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ヘッドパーツはフレームの時にも書きましたがオフメガという会社のもの。

※これで終わり

先日、ヴィンテージレーサー鑑賞会に参加させていただいたことを
ご報告しました。
その際、参加者の皆様の愛車(一部)をご紹介させていただきましたが
自分の持参した車両は画像がなくアップ出来ませんでした。
今回、そのうちの1台をご紹介させていただきます。

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このピストロードは・・・
英国製と推定していますが実はメーカー等は不明なのです。
(塗装は再塗装、ヘッドバッジもなくメーカー推測手掛かりはほとんどなし)
ではなぜ英国製と推定しているかというと・・・
海外から買い付けられたことがわかっていること、BBがBSCであったこと
ぐらいなのですが。
このフレームにはカンパのブロックタイプのCW(小ギヤはTDC製)が
付いており当初はフレームには、まったく興味がありませんでした。
しかし、よくよく見てみるとカンパのピストエンドやナベックスのラグが
使われていること、シートチューブの塗装をはがしてみると
レイノルズ531の刻印があったことなどからレストアすることにしました。

完成車で入手したわけではありませんので部品も好みでアッセンブルしました。
フレームビルダーが不明なので・・・
カンパなど定番は出来るだけ?止めにして「外し技」でアッセンブルする
ことにしました。

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そうそう、大切なことを忘れていました。
このフレーム、もともとは純粋な競技用と思われますが国外ですでに
ブレーキ付きに改造されていたようです。
日本に持ち込まれた当時の画像を見ても既にブレーキがつくように穴明け
加工されているようでした。
リヤはシートステーブリッジに単純に穴明けされただけでしたので
ブレーキ本体を強く締めつけて取り付けるとパイプがつぶれてしまう
可能性がありました。
その為、友人のビルダーに頼み補強+ワッシャー直付け加工をして
もらっています。

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入手時の塗装は色あせた青一色でしたが古い英国車風(私のイメージでは)
でナベックスのヘッドラグ2点が目立つような塗分けを考え再塗装しました。

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エンドはカンパのピストエンドが採用されていますから、それなりに気合の
入った?フレームではないかと思います。
エンドに「T33」の刻印があります。
これと同じ刻印がフロントフォークコラムにもありFフォークもオリジナルで
あることがわかります。
どなたか「T33」の刻印形式からメーカーあるいはビルダーをご存知の
方はお見えになりませんか?

ちなみにハブのQRはサンプレックスの直レバーを採用。

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ヘッドラグに合わせた塗分けは成功したと思います。
このフレームの一番の見どころでしょうか?(笑)
ヘッドバッジは金属板から何かオリジナルを切りだそうと考えて
いるのですが未だにデザインは決まらず(笑)

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シートラグ、シートピンは最初からついていた、ごついボルトナットを
そのまま使っています。

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BBラグもナベックスが使われていました。
BBはクランクにあわせてカンパを組み込むべきでしょうが・・・
何か外し技を考えながら仮組した杉野のままになっています。
ここはいずれ変更の予定。

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フォークはピストらしく丸パイプが採用されていました。
フォーククラウンは、どこ製なのか私にはわかりません。

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HPは入手当時、シマノ製の600EXが付いていましたから途中で付け
替えられたことは明らかです。
そこでレストアの際交換しているのですが・・・
こんなHP見たことありますか?これはイタリアの軽量部品でよく
知られているオフメガ製で材質は鉄製です。
これはショップさんの倉庫に転がっていた新古品、どうやら完成車から
外されたもののようでした。

※次回は部品の紹介です。
※以前、ブログに登場した時の姿は・・・こちら。

6月24日、第4回ヴィンテージレーサー鑑賞会に参加指せていただきました。
これは愛知県近辺と関西の愛好家が、その中間点?伊賀上野で古いレーサーを
愛でようと始めた交歓会です。
毎回、メンバーの皆さんの素晴らしい自転車が披露されるのですが今回も
多くの素敵な自転車に合うことが出来ました。

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ヴィンテージレーサー鑑賞会はおじさんだけではないのですよ?
素敵な女性の参加者も。

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プレゼンする、滝ちゃんとアシスタント「くのいち」Mさん。

それでは、参加者の皆さんの素敵な自転車を・・・(撮り忘れなどもあり一部です)
特に説明は書きませんので(書けない?が正しい)

そういえば・・・私が持参した2台の画像がない・・・
プレゼンしている時は自分の画像が撮れなかったのでした(笑)
という事で私が持参した2台は後日。(たいしたものではありませんので)
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久しぶりの自転車部品ネタですが・・・
私のことですから誰も必要としていない、ひねくれたネタをアップします(笑)

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今回は杉野の3アームクランク、マキシィⅡの「最大歯数はいくつか?」
という疑問。
ほとんど誰も興味がないと思うし、分かったとしても役立つこともないという・・・
私らしい、ひねくれたテーマの記事(笑)

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その前にマキシーⅡのギヤ板パターンについて述べておきましょう。
1976年頃と思われる杉野の総合カタログにはマキシーⅡのギヤ板
パターンは2種類あります。
画像の直線基調のパターンはカタログではTパターン、そしてマニア間では
ルネパターン?とも呼ばれる曲線基調のパターンはCパターンと書かれています。

ちなみに↑これはマキシィーⅡの「Tパターン」ギヤ板。
歯数は比較的、大きな51Tです。

「Cパターン」は・・・1枚もうちにサンプルがありませんでした(泣)

そして76年?のカタログを見ると
※Tパターンの歯数バリェーションは
(マキシィⅡには厚歯もありますが厚歯は今回は除く)
アウター48、49、50、51、52、53、54、57Tの8種類
インナーは
32、33、36、40、42、43、44、45、46、47、48Tの11種類。

そして
※Cパターンの歯数バリェーションは
アウターが48,50,52,54Tの4種類。
インナーが32,33、36、40、42,44、46,48Tの8種類。
となっています。

※インナーの32T~42TはTパターン、Cパターンとも共通品番なので同一部品と
 思われます。

※アウターとインナーともに48Tが存在していますが品番は違うので同一部品では
 ない可能性があります。(チェーンラインの関係で作りが違うとか???)

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ギヤ歯数のバリエーションを長々と書きましたが・・・

最初のテーマに戻ると・・・ギヤ歯数のバリエーションにあったように
マキシィⅡの最大歯数は「Tパターン」の57Tという結論でいいでしょう。
ちなみに「Cパターン」の最大歯数は54Tという事ですね。
(この時代ですと特注品の可能性もありますが・・・)

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マキシィⅡクランクにマキシィⅡ最大歯数の57T(Tパターン)を装着したところ。
ちなみに
マキシィⅡチェンホイールの場合、カタログ上のシングル、ダブル、トリプルで
呼び名(品番)が違います。

シングル  SJX―2
ダブル   WJX―2
トリプル  TJX―2
になります。
上の画像はシングルですからSJX-2になります。

また、マキシィⅡのクランク長は76年?のカタログを見ると165ミリ以外に
短い152ミリ、長い171ミリがありました。
その他、クランクには、いろいろバリェーションがありますが複雑になり
過ぎるので、ここでは触れずにおいておきます。
(ダブル用、トリプル用、表面仕上げによるものなど)

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46Tと57Tとの比較画像。

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最後にTパターンの最大歯数57T(左)2番目に大きな歯数の54T(右)の画像も、
ご参考までにアップしておきます。

比較してみると・・・
どうでも良い話ですが(笑)外周の穴の数が57Tは15個、
54Tは12個しかありません。
穴の大きさも微妙に違い54Tの穴の方が横に長いのです。
ですから全体のバランスも考えて外周の穴もデザインされていることがわかります。
(ただ、その分、金型のコストなども増大するはず)

また、その内側の通常パターンも微妙に大きさが違うので57Tと54Tは別の
金型を使ってアルミ板を打ち抜いていることがわかります。


※マキシィⅡの記事は、これで終わり。

※間違いなどお気づきの点が御座いましたら遠慮なくご指摘ください。

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