コルサの毎日がヒルクライム

2019年02月

先日、知り合いのサイクルショップに直しているミニベロのタイヤを注文に行きました。

その際、「そう言えば使わないミニベロタイヤがあるけど、いる?」とのこと。
「えっ、いいの?頂けるのなら、何でも」(笑)
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↑ありがたく頂いてきた2台分(ともにシュワルベ)のうちの1台がこれ。
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↑、↑↑なんと、希少な?17インチのモールトンサイズなのでした(ありがたい)
どうやら問屋さんの処分か何かで、まとめて安く仕入れた荷物に入っていたようで売れ残っていたようです。
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↑よく見てみると「STELVIO」・・・
シュワルベのステルビオはミニベロレースに参戦していた頃、愛用していたので馴染みのある名前ですが・・・最近は消えてしまったのでは?
考えてみると・・・現在、モールトンサイズの場合、ステルビオはなくコジャックになっています(私も2台でコジャックを愛用中)
シュワルベを扱う問屋さんのサイトを見てみてもステルビオは廃版のようでコジャックしか載っていないようです。
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↑コジャックはパターンがないスリックですがステルビオはレーシー?なパターンが刻まれています(懐かしい)
私にとってはどちらかというとステルビオの方が好みでもあります。
(コジャックはトレッドがない分、ぼてっと太く見えてしまう)
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↑点検してみても亀裂とかは見受けられず(笑)!
もちろん、経年変化でゴムは硬化しているでしょうが、まだまだ使えそうです。
うちのBSモールトンのシュワルベ コジャックがかなり摩耗していますので近々、交換してみることにしましょう。
その前にタイヤサイドだけでもタイヤワックスでもかけてみましょうか?
 
ひょんなことから、ありがたい頂き物でした。
今度、差し入れでも持っていかなくっちゃ!(笑)

最近のシクロクロスのタイヤを見ると、ずいぶん太いものが多くなっているようです。
 
私たちがシクロクロスを走っていた時代は(30年ぐらい前、1980年代後半ぐらい)・・・
クレメンのグリフォネーベとかTUFOのタイヤがほとんどで、その構造はチューブラであった為か、ロード用タイヤに比べて太いといっても、ささやかなもの?でした。
先ほど海外のタイヤメーカーを取り上げましたが、もちろん、当時、国産のタイヤも流通してました。
今回、先輩の倉庫の中から当時の国産シクロクロス用タイヤが出てきましたので取り上げてみたいと思います。
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、↑↑パナレーサー スーパークロス-L 360
当時、パナレーサーはチューブラタイヤにもの凄いバリエーションを持っていました。
(当時、レースにクリンチャータイヤは皆無といってよかった)
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↑スーパー クロス-Lの商品名の「L」は、このパターンから由来したものでしょう。
また、「360」の数字は重量を表していたのだと思われます。
当時、高価だったクレメンやTUFOのタイヤより安価だった、このタイヤを私は愛用していました。
サイドまでしっかりゴムが塗られており海外のタイヤよりサイドが丈夫だったのも私のお気に入りポイントだったのです。
クレメンのグリフォネーベなどはオープンサイド構造、タイヤサイドには、まったくゴムが塗られておらず軽量でしなやかではありましたが、ちょっとした石や木の枝で簡単にパンクしてしまいました。あの手のタイヤは、きれいな砂地、石や木の枝の混じらない土ぐらいでしかまともに使えないでしょう。
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↑シクロクロスに参加しなくなっても、このタイヤを私は愛用していました。
それまで使っていたシクロクロスレーサーを峠向けサイクリング車に改造し、このタイヤを使い続けていたのです。
このタイヤで悪路であった信州、月夜沢峠、三才山峠を通る林道なども走破しました。
(このタイヤが石だらけの当時の路面にあっていたとは言えませんが)
また、そう言った峠や林道を走る際にはアプローチや帰路に舗装の峠を上り下りすることも当然あります。
登りは、このパターンでも若干、路面抵抗、音が気になる程度でしたが、時に80キロに迫ろうかという信州の舗装峠の下りのコーナーでは、ずいぶん怖い思いもすることがありました(笑)
まあ、そんなこともこのタイヤの良き思い出になっています。
このタイヤには、シクロクロスレースからパスハンティングまで、本当に、お世話になりました。
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↑先輩のタイヤはアラヤのエアロリムに装着されていました。
(エアロは商品名になっています)
今のディープリムを見慣れてしまうと、このリムがエアロリムと言ってもピンと来ないかもしれませんが・・・当時は、かまぼこ板のような平らなリムがほとんどの時代だったので、この程度の山形断面でもエアロリムと言っていたのです。
なぜ、このエアロリムをスピードも遅くエアロ効果もないであろうシクロクロスに使っていたのか?
それは砂や泥に埋もれた際、板状のリムより山形のエアロリムのほうが埋もれたリムが砂や泥をかき分けて?出てくる際、抵抗が少ないという意見が当時、有った為かと?
まあ、もしかしたら先輩は、たまたま、このホイールが余っていたからか、ショップのおじさんが余ったリムを使ったのかもしれませんけど。

最近の事情は良く知りませんが自分たちがレースに参戦していた頃(80~90年代)、主催者団体によってはベルの装着を厳しく指導されていました。(公道レースにおいて

私などは、歩行者にむやみにベルを鳴らすより「すみません、通ります」とでも声をかけた方が気持ちが良いのではないか、あるいは「レース中にハンドルから手を放してベルを鳴らす方が危ないのでは?」と反発していましたが(笑)・・・


まあ、後になって考えてみれば公道をレースに使うに際し警察などから主催者団体に、そのような指導があったのでしょう、と大人の事情?も理解できることではありますが(笑)
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↑さて、そんな思い出から、今回、取り上げるのは80年代にレース時に装着していたベル。
市販のベルに穴あけ加工しています。
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↑左が最初に作ったもの。
ロードレースのスタート前、これを見つけた選手が「自分で穴あけしたんですか?これで、ちゃんと鳴るんですか?」などと声をかけられました。
そうするとスタート前の緊張した周りの選手達からも思いのほか声を掛けられました。
(音色の変化はともかく、ちゃんと鳴りますよ)
多分、スタート前の緊張もピークに達する時間帯ですから、こんなことでも緊張を紛らわすネタとして盛り上がったのでしょう。
ほかのタイミングなら、こんなベルの軽量化では、たいして盛り上がることもなかったとは思います。
 
右は後に作ったもので、ともにベースは同じものだと思うのですが・・・
中央のカシメが違ったり文字がなかったりと違いがあります。
これは削り取ってしまったのか?あるいはベースの製品のマイナーチェンジなどによるものなのか?今となっては記憶がありません。
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↑、↑↑最初のものは大きな穴を8個あけただけ。
これでも、当初は大ウケしていましたが・・・
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↑、↑↑だんだん過激になってくるのは、いつの時代も、どんな世界でも?同じこと。
大きな8個の穴は、ほぼ、そのままに更に、その内側に8個、外側に8個、合計24個の大小の穴をあけてあります。
 
まあ、若気の至りということで?皆様に笑っていただけたなら幸いです?(笑)

ここのところ、フリー関係の記事が続いているので今回もフリーのお話。
今回取り上げるのは、サンツアーの超軽量フリーの名品、マイクロライト。
ただ、今、手元にサンプルがあるのはボディのみ(笑)
スプロケ付きは、みんな手放してしまい手元に一つも残っていませんでした(泣)

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↑これがマイクロライトの本体。

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↑特徴は抜き工具用のツメが6本なこと。
外す際、なめやすい、この部分の荷重を分散する狙いでしょう。
(同時期のスチール製、ニューウイナーは2本爪、のちのウイナープロは
 4本爪)
 
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↑右、マイクロライト、そして左は同時代の(スチール製の)
トップモデル、ニューウイナー。

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↑重量を比較してみるとマイクロライト101gに対してニューウイナーは
189,5g、その差が88,gもあります。
比較の仕方を変えればマイクロライトはニューウイナーの53%ほどの重量しかないということになります。
これにスプロケット重量の差が加わりますからマイクロライトが圧倒的に軽量だったことがわかります。
販売されていた当時、どなたかが雑誌にマイクロライトは「プラモデルのように軽い」と書かれていましたが・・・まさに言い得て妙、その通りだと思います。
また、別の記事で本体までアルミ製でまともに使える軽量フリーはマイクロライトとZEUSぐらい、と読んだ記憶もあります。
マイヨールなどは軽量だったものの歯先が折れてしまって、まともに使える代物ではなかったのだそうです。
(失礼ながらZEUSがまともに使えるんだと、と意外に思った)
いずれにしても、まだ、カンパの軽合フリーが登場以前の話ですね。
 
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↑右、マイクロライト、左、ニューウイナー。
 
ニューウイナーフリー、マイクロライトのご先祖、ウイナーなどについて




前々回、サンツアー パーフェクトの6速、特殊スプロケット付きを
ご紹介しましたが今回のサンプルは、いずれも5速、特殊スプロケット付き
になります。
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↑今回のサンプル。
左のローギヤの巨大さがまずは目につくと思います。
私の知る限りサンツアーの最大歯数で、なんと34T(見た目は26T)になります。
※サンツアー「AG」というタイプのフリーに38Tが存在するのを忘れて
 おりました。AG以外では34Tが最大だと重いんす。
ちなみに全体の歯数は14-17-21-27-34T
 
対して右のフリーの最大歯数は28Tで、普通に考えれば結構大きな歯数なのですが左の34Tのせいで、全然目立ちません()
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では、右のフリーを見ていきましょう。
歯数構成は14-16-19-23-28T、28Tが特殊なスプロケットになっています。
これは、前回、ご紹介した6速フリーの28Tと同じパターンで
実際の歯数は21Tですが間引かれた7Tと合わせて28Tになります。
3(1)3(1)3(1)3(1)3(1)3(1)3(1)
※()内は間引かれた歯数
 
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つづいてメインの巨大フリー?を見ていくことにしましょう。
見た目の歯数は26Tですが間引かれている歯数を8Tを加えると34Tになっていることがわかります。
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構成は、おもしろく4(1)3(1)3(1)3(1)4(1)3(1)3(1)3(1)で34Tとなります。※()内は間引かれた歯数
 
Tの部分と3Tの部分を、うまく組み合わせることによって(更に間引きの1Tの組み合わせ)34Tが成立していることがわかります。
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次にロー側から2枚目に注目してみましょう。
ここにも間引かれた特殊スプロケットが使われています。
見た目?の歯数は21ですが実質は27Tです。
構成を見ていくと・・・4(1)3(1)4(1)3(1)4(1)3(1)となっており、
34Tと同じくTの部分と3Tの部分を、うまく組み合わせることによって(更に間引きの1Tの組み合わせ)27Tを構成しています。
 
さて最後に、この特殊なスプロケットの意味は・・・(以前の「サンツアー パーフェクト特殊ギヤ」の記事の際にもshin flowePowerさんにもコメントいただきましたが)
軽量化・・・ということはないでしょうね。
この程度の歯先を省略してもフリー全体から見れば1%にすら満たないでしょうから。
やはり大きなギヤへの変速性能を考えてのことだったのでしょう。
 
いずれにしても、この巨大歯数のフリー、一度は乗ってみたいものです。
そうなるとワイドレシオに対応するRDが必要ですが・・・
サイクロンGTとかで対応できるのでしょうか?
(もちろん、当時のサンツアーには対応する廉価版のRDがありましたが)
一度調べてみましょうかねぇ()
 
※2月11日追加 文中に出てくるAGフリーの画像がカタログにありましたので参考のため、アップしておきます。
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↑、↑↑AGという廉価版、フリー。
5速仕様でカタログの標準レシオが、すごくて笑えます?
なんと、14-17-22-28-38Tとなっています。
14~28Tの飛び方はまだ「アリ」かなぁ?と思いますが4段から5段へは28Tから38Tへと10Tも飛んでいます。
38Tのギヤ自体もすごいけど10Tも、いきなり飛ぶレシオも面白いと思います。

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