コルサの毎日がヒルクライム

2020年06月

今回は、いよいよ最終回!部品類を見ていきましょう。

タイトルにも書いている通り「1970年頃」と思われるシルク ピスト。もともと競輪選手が使っていたフレームでした。

ということで1970年当時の競輪部品で組むのが本来でしょうが・・・

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↑実は、譲り受けた際に付いていた部品はチェンホイールのみでした。組み込まれていたのはデュラエースでした。デュラエースのチェンホイール(初代 GA-100)が競輪使用部品として認可されたのは1974年でした。ということは、いきなりフレームと4年の開きが出来てしまいます。本来なら・・・1970年ですとスギノ マイティコンペが、ドンピシャでしょうか?しかし、手持ちのシルク(1976年頃)にマイティコンペは使っています。それとデュラエース ピスト チェンホイールを使っている自転車を所有していなかったので若干の年代のずれはありますがデュラエースのままで行くことにしました。

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↑チェンホイールをデュラエースにしたことに合わせてハブはデュラエースです。たまたま、練習用としていたホイールがデュラエース(初代)で組まれていたので、そのまま使うことにしました。リムはマビックでしたが組み替える気力はなく、とりあえず、そのままに(笑)

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↑↑、↑ハンドル、ステム回りは、こんな感じ。日東B123CrMoと日東 天返ステム(鉄)。これまた細かいネタですが日東B123(スチール)の競輪認可は1963年。日東B123CrMoの認可は1984年と大きくずれがあります。ただ、形状は同じですしスチールとクロモリはいずれもメッキ仕上げで見た目も変わりませんので手持ちの日東B123CrMoで組んでいます。
日東B123(スチール)と日東B123CrMoは別物だということ

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↑日東 天返ステム(鉄)は1966年に競輪認可、ちなみにアルミ製の日東 天返ステムは1974年に認可を受けています。年式的には、どちらでも良いと思ったのですがハンドルをクロモリスチール製にしたので合わせてステムも鉄製にしました。この天返しステムについては、またいずれ記事を書きたいと思います。

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↑サドルは革サドルで藤田プロフェッショナル スーパーですが・・・革サドルと言ってもツーリング用とは、まったく違います。

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↑↑、↑上から見ると恐ろしく幅が狭い形状です。自分は競輪場で乗ってみたことがありますが、お尻がとんでもなく痛くなってすぐに他の物に変えました()競輪選手はこの手のサドルを「棒サドル」と呼んでいたようですが、この形なら納得です。

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↑↑、↑シートピラーは藤田のヒューペルライダーです。念の為、これも調べてみると・・・1971年に認可されていますが溝付きは認可されていないようです。ちなみにメーカーで塗られていた溝の色は赤、青、緑の3色だったのですが友人が、はがしてしまい自分がもらい受けた時に赤で塗ったものです。

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↑ペダルは三ヶ嶋ユニークがつけてあります。年代は1976年頃の物ですが、見てのとおり、後ろ側のプレート、キャップを削り込んで軽量化しています?()この頃のピストなら三ヶ嶋のユニークか極東のプロエースがほとんどでしょう。

※1970年頃、片倉シルク ピストおわり。

長らくサイクリング、歴史ネタでご無沙汰していました。

実は・・・
画像はありませんがBB下を確認したところ「45××」の文字がありました。メッキ類にサビが出ていて先頭の45以外の刻印は読み取れませんでした。45の数字が製作年で昭和であれば1970年製?製造年に関しての、くさやんさんの説を肯定することになりますね。

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↑↑、↑シートチューブとトップチューブの接合部分。ラグは使われておらずシートチューブ上部を鉢巻状に補強しています。後部は切り欠きがあるので下に延ばされて補強されています。シートステーはごく普通の作りでした。

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BB回り。ダウンチューブとシートチューブはボトムラグに接合されていますがチェーンステーはラグレスで接合されています。またダウンチューブとシートチューブを接合しているラグの根元はロウが盛られているようにも見えます。

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↑リヤエンドはメーカー不明。いわゆる小判型シャフト用(溝幅8ミリ)になっていました。

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↑エンド幅は110ミリと言うピスト専用?のタイプ。110ミリエンド幅は現在でも競輪用のピストフレームにはよく使われています。後ろから見ると非常に狭くスマートに見えます。

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↑シートステーブリッジは細いパイプをアーチ状に曲げていました。この工作もこの時代にはよく見られた工作ですね。

※つづく

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↑↑、↑前回は西尾市資料館に行く前に古墳探ししたことをお伝えしましたが実は行った後にも古墳探しをしました(笑)場所は西尾市の北東端、西尾市上羽角町。デンソー西尾工場の北の山の中と言った方がわかりやすいかもしれません。ここにある最明寺をスタート地点として古墳探索です。

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↑お寺の境内の北側から「四国八十八箇所巡り」の順路が山の中に広がっていて、その途中に古墳があったりするようです。

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↑↑↑、↑↑、↑「四国八十八箇所巡り」の石仏堂に利用されている古墳が一基あるそうですが・・・1番、2番、3番・・・どれも古墳の石室を改変しているのではないかと思えてきます。少なくとも古墳の石材は利用しているかも。

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↑意外や登りがいがあり長い山道で・・・一周したのですが古墳群、石仏堂に改変されている石室がわかりませんでした。私は資料を調べて出直しを提案しましたが弟子は、もう一回、まわると言い張ります。私は仕方なく後を追うことに(笑)

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↑尾根筋にあたる平坦部?を調べていた弟子が見つけた高まり。古墳と言うよりは石材を寄せ集めたようにも見えますが。

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↑石室か羨道らしい石組があります。高まりの中心にないこと、規模がとても小さいことなど少し疑問もありますが古墳の一部のように見えます・・・

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↑石室が開口している古墳が一基あるらしいので周辺を探すのですが見つかりません。画像は中央が大きく窪んだ高まり。盗掘され石材が抜かれた古墳の一つだと思われますが・・・

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↑古墳らしき高まりがいくつかあった尾根筋の平坦部に近いところにあった石仏堂。側面はブロックなどが使われているので古墳の石室そのものではありませんが他と比べて奥行きが深いこと、天井石が立派なことから古墳の石室を改変したものではないかと思うのですが・・・

 

残念ながら今回の古墳探索は確証を持てる古墳を探し出すことが出来ませんでした。羽角山古墳群 (弘法山支群)については再調査が必要のようです・・・

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↑前回、ご報告した西尾市資料館に行く前に岡崎市にある太夫塚古墳を探しました。まわりを住宅地に囲まれた、この森が怪しい・・・

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↑「説明版があります!!」フェンスの奥に説明版があるようです。「よく気が付いた!えらい!」とほめたくなるレベルですよね。とても見つけにくい・・・草木は後から生えたとしても、なんでフェンスの中に説明板を立てたのでしょう。もしかしたら、もともとフェンスはない頃に説明板が建てられ後でフェンスが造られたのかもしれません。

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↑フェンスの網目や草木の間からのぞくと説明版が見えました。説明版によると太夫塚古墳は直径36mほどの円墳で周濠も含むと40mほど。円墳としては県内でも大きなものだそうです。古墳の築造は古墳時代中期(5世紀後半)と考えられているそうです。

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↑説明板があった反対側に行ってみました。住宅地でなければ突入したいところですが・・・あきらめます(笑)

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↑実は太夫塚古墳を探している時に発掘現場に遭遇しました。太夫塚古墳からすぐ北側にあたります。西ノ切1号墳と書かれています。

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↑周辺が大規模に開発されており、その一環として発掘調査されているようです。ただ、西ノ切1号墳とは書かれていますが、調査地域は、すでにまっ平です。①もともと古墳があったことはわかっていたけど早くに現状をとどめていなかったのか?②そこそこの形は残っていたのが調査もだいたい終わって削平されてしまったのか?いずれにしても記録だけが残る、かわいそうな古墳ですね。

6月21日は西尾市資料館に行ってきました。西尾市資料館では現在、「にしおのいせき2020」展が開催されているのです。

西尾市資料館⇒ https://www.city.nishio.aichi.jp/index.cfm/8,3130,94,530,html

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↑↑、↑西尾市資料館は、かつての西尾城にあり緑も多くとても良いところでした。

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↑天守閣から西尾城下を眺める。

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↑↑↑、↑↑、↑西尾市資料館は無料で見学できます。コンパクトな展示ですが旧石器から古墳時代まで興味深い展示でした。

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↑↑↑↑、↑↑↑、↑↑、↑中でも興味を引いたもの・・・注口土器、縄文土器、パレススタイル壺、馬具+金メッキされた耳環など


この展示は9月22日(無料)まで行われていますので、ご興味ある方はぜひ。西尾城見学、西尾市の遺跡探索などと組み合わせるとより楽しめるかと思います。(資料館で「西尾の遺跡ガイド」などパンフレットも販売されています)
実は私たちも資料館だけではなく周辺の遺跡見学と組み合わせて出かけました(笑)

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