コルサの毎日がヒルクライム

2020年12月

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↑セブンさんの修理+車検が終了したのでセブン屋さんまで引き取りに行ってきました。

セブン屋さん(ACマインズさん)も年内営業最終日(12月27日)なので忙しそう。

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↑グリル内の様子が修理前と違う・・・ラジエター、オイルクーラーも冷却効率の良いものに交換したのでサーキット走行でも問題ないでしょう(今のところサーキット走行の予定はないけど)(笑)

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↑車重が軽い(500キロ台)のでタイヤの摩耗は嘘のように少ない。ただ、ずいぶん古いタイヤなので少し頑張ったくらいでも簡単にスライドしてしまう。いい加減に交換しないと。ただ、パワーは大したことないしシャシーも古いので(ハイグリップタイヤでシャシーに負担を掛けない方が良いかと)あまりハイグリップのタイヤは必要ないでしょう。

今年後半は修理と車検で預けっぱなし。あまり乗れなかったけど2021年はいろいろなところに行って楽しみたいですね。

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↑後輩が古いアンカーのカーボンロードフレームをくれたので?()フラットバーロードに仕立てて遊んでみました。後輩によると十数年前からレース、トレーニングでガンガン乗っていた物とのこと。

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↑フロント用のシフターもハンドルについていますが、あえてフロントはシングルギヤでガード付きに。フレームサイズはC-T510ミリ、BB中心からサドルトップまで670ミリ。街乗り用ということで普段の私のポジションより20ミリほど低くセットしています。カーボンフレームに手持ちのロード部品を中心に組んでいるので、この状態で実測8.66kgと軽量?に仕上がっています。

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↑ハンドルはBSモールトンの純正品。幅は450ミリほど。ロード用ホイールタイヤとの組み合わせでハンドルの切れ味は抜群です?()市販のクロスバイクやマウンテンバイクのハンドルなどに比べれば狭いと思う人が多いと思いますがドロップハンドルの上を握っていると思えばそれほど違和感はない?ただハンドル幅が450ミリしかないのでシフター(フロント用は現在使用していません)、ブレーキレバーの取り付けでギリギリ。街乗り用としてはフロントバッグ、ライトなども付けていと思っていますがスペースがありません(何か工夫しなければ)。フラットハンドルということで女性や初心者に貸し出すことも考えてブレーキレバーは右レバーがフロント、左レバーがリヤにセットしてあります。本当は逆の方がワイヤーの流れがスムーズになるのですが。

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↑↑、↑ブレーキワイヤーよりシビアな取り回しになるのがリヤ変速ワイヤー。れらの画像ておかしいといますよね。右のシフターから出たリヤの変速ワイヤーは流れがスムーズになる左にいったん取り回しダウンチューブ下部からBB下のワイヤーリードで右に戻しているのです。この状態でワイヤーはフレームにあたりませんが念の為、白いチューブを被せてあります。

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↑何度も書いているようにフロントはシングルギヤにしてあります。歯数は39Tで30年くらい前でしょうか、シマノが販売していたオーバルギヤを使用しています。その独特な感覚が良いのか悪いのか・・・久しぶりに試してみたくなったのです。チェンガードは使い古しのギヤ板の歯先を削り取ったもの。クランクはもう少し見栄えの良い物を付けたかったのですが・・・初期のBD-1だったかに純正で付いていたメーカー不明の物。

ペダルはディズナのフラットペダル。これはお気に入りで、ずいぶん長いこと使っています。

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RDはガレージに転がっていた?アルテグラ。スプロケットは10速で11~23T

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↑古いデュラエースのホイールに古いクレメンの25Cタイヤ。この表示よりやや太めに思える25Cのタイヤは乗り心地と軽快さのバランスがちょうどいいと思っています。フレームのクリアランスはまだあるので乗り心地重視なら、もう少しだけ太いタイヤを履かせることが出来そうです。

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↑左から見ると右よりフレームの全体像が見えるので、より一層フレームの造形が伝わりやすいかと。競技用のカーボンフレームの造形の迫力とフラットバーの軽快感の組み合わせも悪くないと思います。街乗りだけではなくポタリングに最適かも。

ダコルディ(伊)50周年記念フレーム、以前も書いたように1987年に販売されたものですがオーナーは年代相応の部品に特にこだわりはありません。とにかくトレーニングに走る為(でもカッコよく?)そしてコストを掛けないようにレース、トレーニングに使っていた中古のシマノ部品を中心に組み上げていきます。

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↑シマノ部品を中心に・・・と書いたところですがヘッド小物はカンパ コルサレコードが新車からついていました。ただし、点検すると、しっかり乗り込んだこのフレームですからゴリゴリです。それも、交換するかギリギリの感触。ただし、コストを掛けないようにというオーナーの希望もあり迷いに迷ったすえ手を入れて延命治療します。

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↑古いグリスを落としてみると、やはり・・・玉押し、玉受けにベアリングの打痕があります。これはハブやBBのようにベアリングが「ぐるぐる回るところではない」ヘッドパーツにはよくあるトラブル。ベアリングと玉押し、玉受けの当たる位置を少しづつずらしてフレームにセットすることでなんとか気にならないレベルにすることが出来ました。

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↑今回使うのは9速コンポ。何種類か持ち込まれたスプロケットの中で選んだものをクリーニングしていきます。

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↑チェーンは摩耗限界を超えているかも・・・まあ、トレーニング用車だから素早いチェンジではなくても大丈夫ということで洗浄して再利用。

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↑ギヤ板はアルマイト加工の剥がれが発生しているものの歯先の摩耗は大丈夫、まだまだ使えるのでクリーニング。

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↑ハブは高精度ベアリングに入れ替えてグリスアップ。

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↑ブレーキゴムは偏摩耗しているし金属片が食い込んでいます。

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↑ブレーキゴムに食い込んでいる金属片(リムのアルミなど)を、ちまちま取り除いて・・・

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↑ブレーキゴムの偏摩耗を削って全体に整えながら当たり面の古い部分を削り落とします。表面の硬化した部分を削り落とすことで少しは効きが改善されることを願います。

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↑修正したブレーキゴムに各部をグリスアップしたブレーキ本体。

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↑で、いきなり完成状態。オーナーが引き取りに来たのが夜だったので屋外で撮影できず、ガレージの中で。背景がうるさくて見にくくてすみません。サドルは仮付け状態、バーテープ、フレームカラーに合わせて?この後、黒色に交換したとのこと。もう少し手を入れたいところもあったけどコストとの兼ね合いもあって()まあ、オーナーが喜んでくれたので良しとしましょう。

フロントフォークとリヤエンドのRDブラケットの問題を解決。BBスレッドを修正して画像がなかったので前回、記事には書かなかったけど、その他シートチューブのシートピラー挿入部の修正などを済ませました。

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↑50周年記念バッジがみすぼらしくなっていたので少し手を入れることにします。

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↑「50」の文字、磨きにくいけど手を入れて少しは光りました。ペイントは・・・先に言い訳をすれば良い筆が手元になかったので()それでもペイントを入れたことで前よりはキレイになったかな?()

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↑メッキ全体にサビが出ていました。オーナーは事前に自分で磨いてみたようですが、ここまでのサビだとうまく落ちなかったようです。

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↑私が右だけ秘密の方法?で磨いたところ(そんな大げさな技ではないけど)。画像は下手ですが左に比べて少しはキレイになったのが、お分かりいただけると思います。

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↑チェーンステーのメッキもこんな感じ。

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↑↑、↑チェーンステー右側のサビを磨く前と磨いた後。

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↑ヘッドラグにも錆が出ていますがこの後、手を入れてオーナーに喜んでいただけるレベルまできれいになりました。(残念ながら磨いた画像はとり忘れました)()

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↑リヤブレーキワイヤーの内臓パイプ内部にもサビが発生しているようでした。ここは内部にCRCを吹き込んでおいてから不要のワイヤーを何度も通してクリーニングしておきました。

そのあとはペイントがはがれている部分をタッチアップして極細目のコンパウンドでペイント全体を磨きました。若干、塗装の輝きも増した・・・気がする()

 

※さて次回はパーツのクリーニング。中古車から外した部品を組み付けるので大変です。

さて、預かったダコルディのフレームの各部を点検していくと・・・大変な問題があることに気が付きました。

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↑↑、↑それはフロントフォークの変形(曲がり)です。画像はフロントフォークエンドに精度確認、修正工具を当ててみたところ。本来は左右の工具の位置が一緒で隙間が並行でなくてはいけません。ところが、このフォークは右のフォークが大きく後退するように曲がっていることがわかります。ここまでになると私には直せないので友人のフレームビルダーに相談してみることに。果たして治るでしょうか?

後輩に聞いてみるとトレーニングで路肩に突っ込んだことがあるとのこと。それが原因だったのでしょう。しかし、その事故後も使っていたそうですが、ちゃんと、まっすぐ走ったのでしょうか?()

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↑フレームビルダーさんが、ちゃんと直してくれました。左右がそろい隙間も並行が出ています。一見、曲がりが無いように見えた左のフォークですらオフセット寸法が39ミリ程度だったようですから大きく曲がっていたことがわかります(通常のロードレーサーのオフセットは45ミリ前後に設定されています)ビルダーさんは左右フォークの曲がりを修正しオフセットを44ミリ程度に設定してくださったそうです。

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↑リヤエンド。画像は古いアジャストネジを取り去ったところ。リヤエンドはロードエンドでホイール位置を調整するアジャストネジがサビたり曲がったりしていましたので何とか抜き取りネジ穴を修正、ネジを交換します。

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↑今度はリヤのエンドの精度を確認してみましょう。

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↑リヤは特に修正しなくてもエンドの精度にほとんど問題はありませんでした。ロードエンドのハブ位置をアジャストするネジを入れホイール位置がぴったりくるところにセッティングしていきます。

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↑リヤエンドの精度が確認できたのでRDブラケットの精度を確認します。画像は背景がうるさくて見にくいとは思いますがパークツールの工具を使いRDブラケットの精度を確認します。ここは転倒してRDをぶつけると曲がりやすいので・・・やっぱり内側に曲がっていました。

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↑↑、↑リムの側面を基本に上下で精度を確認しているところ(前は測定しにくいので実際は上下+後3点で測定)で確認しているところ。RDブラケットも修正できました。

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BBのネジはサビが出ていましたし硬かったのでタップを通しておきます。イタリアのフレームですから、スレッドは、もちろんイタリアンです。

 

フレームの修正が終わったので、いよいよメッキのサビ落とし塗装のキズのタッチアップ、コンパウンド磨きに入ります。

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