今回はチネリ45周年記念モデルです。オーナーはデローザコレクター、通称「デローザの滝ちゃん」です。

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↑滝ちゃんコレクションのチネリ45周年記念モデルです。ながらく某ショップの倉庫に眠っていたもので近年、手に入れたものだそうです。

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↑↑、↑1994年6月、1994年7月の雑誌広告(これは私のコレクション)定価¥698,000、また「ヴィナッチア」、「ヴィオレット」の2色があったこともわかります。2枚の広告は色合いが異なっていますが、画像を詳細に確認すると同じ画像のようで色違いは印刷の関係のようです。
販売は(㈱)エフ イー ティーで日本国内限定50台が販売されたことがわかります。私は販売から10年ぐらいたった頃、某ショップの倉庫で完成車以外にもフレームのみで複数台確認しており完成車だけではなくフレームで販売されていたのは間違いないと思います(知人がフレームのみで買ったのも確認)

広告には「完成車をご購入頂きましたユーザーの方にはもれなくフォーミュラチノジャージをプレゼントいたします」と書かれていますが販売から20年以上経ってから購入した滝ちゃんにはジャージプレゼントはなかったようです(笑)。長年の在庫の間にジャージのみで販売されてしまったのかもしれません。

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↑ヘッド部分。お約束の古いチネリ ヘッドバッジが付いているのは嬉しいのですが、その取り付けは雑で綺麗にヘッドチューブに沿っていませんし、その固定はゴツイねじで少し興ざめです。

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↑トップチューブ右側前方にはシリアルナンバーがペイントされていました。右端のグレー部分にはナンバーが書かれていますが画像では消してあります。

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↑トップチューブ右側後部側には当時の経営者、アントニア コロンボ氏のサインがあります。

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↑フロントフォーク左右には1948、1993の文字があります。チネリ社の創設者、チーノ チネリはプロとして1943年まで走った後、1948年にミラノで自転車工房を創設しフレームと自転車部品の開発を手掛けたそうです。45周年というと何となく中途半端な感がありますがヨーロッパのメーカーは35周年、45周年などを記念することも多いような気がします。

※つづく