昨年、閉店した名古屋のフクイサイクルさん。フクイサイクルさんは一時、自社工房を持ってオリジナルフレームを製作していたのを覚えて見える方も多いでしょう。
そのフクイサイクルさんがアドニスブランドの最高を目指して1983年に作られた完成車をご紹介します。
↑フォーククラウン上部には「ADONIS」の文字とカンパ50周年記念部品のマークが彫られています。これは1983年に発売されたカンパ50周年記念部品を見てフクイサイクルさんの当時の社長が「この最高の部品をアッセンブルした最高の展示用車両を作ろう」と思ったことが始まりだからなのだそうです。
それにしてもカンパ50周年記念部品のマークを、そのままコピーして刻印するのは今だったら問題になったかも?(笑)
↑↑、↑BBラグはチネリ。ワイヤーリードはカンパで当時のオーソドックスな作りですね。チェンステーブリッジには補強が入っているのがわかります。
↑シートラグまわり。シートステーの上部に「ADONIS」の刻印が入ります。
↑シートステイブリッジはチネリのA型と思われ補強板を介してロウ付けされています。上部にはアドニスマークの刻印があります。
↑↑、↑縦パイプ上部に貼られたアドニスマーク、下部にはコロンバスステッカー。
さてフレームの各部を見てきました。当時の最高級素材、コロンバスパイプにカンパ エンド、チネリのフレーム小物・・・工作は80年代前半、当時の「全部乗せ」と言って良いと思います。
ただ、たしかに丁寧には作られていると思いますが細かな作り(ロウの回り具合、仕上げなど)は少々荒いところが散見されるといったところでしょうか?
※つづく
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この時代は、ショップオリジナルの
オーダーフレームを店の奥の工房で作っている店はいくらでもありましたよね。
私も37年前の中学3年生の時に、
名古屋市のニコー製作所で、
石綿019でスケルトンフルオーダーで
作って貰いました。
当時、
フクイサイクルのアドニスより若干安かったし、かなり無茶を言っても、
その通りに作って貰えたので。
具体的にはリヤセンターを397mmにまで詰めて、しかも、ストドロエンドではなく、
カンパのショートロードエンドだったので、
リヤホイールの空気を抜かないとホイール脱着が出来なかったのですが、
それを説明してくれた上で、作ってくれました。
フクイサイクルにお世話になり始めたのは、
1998年くらいからで、
その時は、先代社長も御存命でした。
店内でお茶をススッているだけでしたが。
その頃から、
「もう日本で自転車屋は儲からん。」
と言ってましたね。
私自身、去年閉店したのを知ったのは、
閉店した翌月でして、
確かに小物はほとんどAmazonで買ってたし、
完組みホイールは海外通販で買ってました。
国内のショップで買う半額近いし、
自分で組み直せるので。
私は、
さすがに海外通販で買ったホイールを
ショップに振れ取りやセンター出しを
頼めるほどの恥知らずでは無いですが、
3年くらい前に、
フクイサイクル店長に聞いた話では、
今やそんな客ばかりで、
店内で売っている完組みホイールは
全く売れないと言っていました。
なかなかクセが強くて、
客に一切媚びない、
賛否両論ある店長でしたが、
3年前には、
在庫もかなり減らしていましたから、
その時に既に閉めるつもりだったのかも
知れません。
corsa2003
が
しました
流石ですね。
私は2階の存在は知ってましたが、
入れてはくれませんでした。
「チネリの古いステムとか在るからどう?」
なんて、2階から大量に下ろして見せてはくれたので、その中から1/Rとかをサイズ違いで何本かは買いましたがね。
2000年を過ぎてからは、
チネリの旧規格のクランプ径がΦ26.4mmの
ステムやハンドルバーなんて
愛知県の実店舗では、
他には、アノ店しか在りませんでしたから。
ちなみに、
↓は私のゴミブログです。
ほとんど更新してないし、
内容は大したこと無いのですが、
お目通し頂ければ嬉しいです。
http://bedciclisti.livedoor.blog/
corsa2003
が
しました