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↑先日、知人のロードレーサーのブレーキワイヤー交換を頼まれました。そのフレームは深谷産業さんの物で「FUKAYA」の文字があり、またメインの部品は初代デュラエースで組まれていて、とても興味深いものでした。年式的には73年頃~と思われます。

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↑ダウンチューブの上側に大きく「FUKAYA」の文字があります。このように上側に文字があるのは、サンジェ以外にはあまり記憶にありません。フレーム製造自体は名古屋周辺にあったフレーム工場製だと思います。

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↑シートステー上部にも「FUKAYA」の文字。シートステーブリッジには小さな補強板が入れられています。

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↑ヘッドラ上下メッキ仕上げ。ラグ自体は厚ぼったく仕上げは荒っぽい・・・

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↑フォーククラウンは、いわゆるチネリ型(なで肩)、少し見にくいのですがフォーク裏側には丸穴のあいた補強板も入っています。

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↑シートラグまわり。シートステー上部は先端が接するほど接近した2本巻き。シートステー上部フタ、シートラグもメッキされていますがラグはヘッドと同じく厚ぼったい。

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BB部分のワイヤーリードは、この時代のロードレーサーの、お約束?カンパタイプ。

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↑エンドはシマノSFロードエンドでした。

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↑ダウンチューブ下部には石渡019のステッカーも貼られていました。全体の造り、メッキの多用から見ても当時の深谷産業さんのトップモデルだったのではないかと思われます。現在はフレーム各部にキズが多く、またパーツ類もキズが多くメッキやアルマイトがはがれかけたりで、けっして良い状態ではありませんが全体の雰囲気は、とても良く私の好きなタイプの車両です。

※次回からは各部のパーツを点検、オーバーホールしていきます。