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↑フォルテ デモンタブルの当時の広告を見つけました(ニューサイクリング別冊ディレイラーコレクション広告ページより「1981年」)

 

原文のまま書き写すと

全然、手をよごさずにタッタ2分間で分解ができ、フレーム等にキズが絶対つかず、持運びには、車輪そのままで押していける、シンドサを知らない車は、手づくりフォルテだけです。

車輪寸法8~27まで各種制作できます。

ドキッキング法3種パテント申請中

デラックス ¥185.000より

スペシャル ¥250.000より

 

とあります。

広告の画像を見ると前後のハブシャフト部分が重なりステムを回してフロントバッグ、ハンドル部分がサドルの後ろ、後輪の上にうまく納まっていることがわかります。

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↑その前後輪を重ねて収納固定する為と思われる部品が付属していました。

これに前後輪のQRナットをかませて固定していたと思われます。

多分、この部品も広告にあったパテント申請中の一つではないかと思われます。

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↑ステムを緩めてハンドル、フロントバッグを後輪の上に抑える為の工夫がこれでしょう。

六角レンチでバンドを緩めるとステムが動かせステムの向きを変えるのでしょう。

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↑ステムの上はふさがれています。前記のようにステムの固定はバンドで行うのでステムの引き上げボルトは不要というわけです。

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↑↑、↑シートラグの下に変速レバーが直付けされています。通常の場所にWLを取り付けるとフレーム分割の度に変速ワイヤーを分割する必要が発生します。それを避ける為に、この位置にWLを設けています。通常の配置と変わらず右がRD、左のレバーでFDを操作しています。

今回は1981年当時の広告とデモンタブルフレームならではの細部の工作を見ていきました。
次回はフレーム各部などの作りを見ていくことにしましょう。