コルサの毎日がヒルクライム

カテゴリ: 友人たちの自転車

前回は豊田市の愛好家、K氏宅の古いエベレストフレームを拝見しましたが他にも興味深いフレームがありました。

今回は良い画像がありませんが、そのフレームをご紹介します。

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FUJI FEATHER(富士フェザー)です。富士というのは、かつて日本に存在した会社で正式には日米富士自転車㈱と言ったそうです。
もともとアメリカ製品の輸入販売代理店だったようで、その後、自転車生産を始めたとのことです。アメリカ製品の輸入販売店だったことが社名にも反映されているのかもしれません。また、そのせいなのでしょうか1950年代にはアメリカへの輸出も開始、一時は多くの自転車を輸出販売していたようです(特に輸出用は高級車も多かったらしい)
競技用自転車の製造販売も積極的に行っていたようで古いピスト、ロード、タンデムピストなど今でも時々、見かけることがあります。

自分としては富士というと70年代中頃の輪行車、そして1976年販売のオリンピックシリーズが記憶に残っています。

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↑奥のシルバーはロードフレーム、手前の赤いのはピストフレームです。ピストは競輪選手が使用していた物でサンプルとして借りているものだそうです。2台とも凝ったラグで作られていますが特に手前の赤い方はナベックスのラグのようにも見えます。

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↑凝ったラグをメッキ出し、競輪選手のフレームとしては、とても凝った作りのように見受けられます。(基本的に競輪選手のフレームはあくまで競争の道具であり趣味の物ではないので)

奥のメッキのロードのラグとは少しデザインが違うことがお分かりいただけるでしょうか。

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FUJI RACEREのロゴは2台とも同じ物のようです。年代的には60年代後半から70年代初め頃の物でしょうか?

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↑ピストのフロントエンド。古い国産レーサーに時々見られるスリットが真下ではなく少し前に向いているタイプ。

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↑これまた古い国産ピストフレームに見られる「滑り止め?」、あるいは「位置出し?用の縦縞」が入ったタイプ。どこのメーカーで作られていた物かは不明。ご存知の方、ご教授ください。

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↑シートステーのフタは、これまた凝った作りの一本巻き。ラグはやはりナベックスでしょうか?
ほとんど写っていませんがサドルはこの時代に競輪選手に多く使われていたエアバイク、シートピラーはスギノ スーパーマイティですが、これは時代的には少し新しいもののように思います。

 

毎回、話題を提供してくださるK氏さすがです。

前回のエベレストに次いで今回の富士も、とても興味深いフレームでした。

富士のフレーム、特に赤いピストレーサーは1960年代後半から1970年までくらいのスタイルで、ぜひ完成車に組み上げてみたい一台でした。

今日は用事があって豊田市に行きました。ついでに自転車愛好家のK氏宅を訪問しました。

さすが、いつも期待を裏切らない? K氏、素晴らしい自転車を見せていただきました。

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↑なんと古いエベレストのフレームが3本!!

K氏は「赤色のはサンプルとして借りてるものだから」と言ってますが、
まあ、いずれK氏のコレクションに納まるのではないかと思われます(笑)

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↑不鮮明な画像ですみません。手前の白いのはエベレスト デラックスのロードフレーム、黒いのはエベレスト チャンピオンのピスト、そして赤いのはグレード不明のピストフレームです。


黒いのは以前、私がブログで紹介したものです。

詳細は⇒ corsa2003.livedoor.blog/archives/1013763.html

赤いピストは競輪選手が使っていたことがわかっているそうです。

また、白いデラックス ロードフレームは近年、ネットオークションで見つけ購入したとのこと。

(いずれ、詳細を落ち着いて観察し、またご紹介したいものです) 


実は、今回拝見したのは、このエベレストだけではなく他にも古い国産のフレームがありました。それについては次回に。

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↑今回はライトスピードNATCHEZチタンフレームの最終回。御覧のとおり、メインのパーツはシマノの「6500系」アルテグラ。6500系アルテグラシリーズでラインナップされている部品で使われていないのはブレーキ本体、ヘッドパーツ、シートピラーぐらいでしょうか。 画像の状態(ペダルなし)で実測、8,36kgでした。特に軽量部品を使っていないのに、というかサドル、ピラーなどには比較的重量のあるものを使って、この重量。やはりフレームの軽さが効いているのですね(それとホイールがチューブラであることも)

ちなみに6500系アルテグラシリーズがカタログに載っていたのは1998年から2004年ぐらいだったと思います。
なお、画像のサドル高さは、オーナに対して、かなり盛った?ものになっています(笑)

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↑駆動系の様子。前述のように6500系アルテグラで組まれています。

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↑リヤハブも6500系アルテグラ。この時代は9速ですね。

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↑フロントハブも6500系アルテグラですが、ここで注目していただきたいのは28Hでラジアル組であること。気合?が入っていますね!

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↑ハンドル回り。STIが6500系アルテグラであるのにブレーキ本体は1997年までのBR-6403を使っています。同じロード系部品とはいえシリーズ年代が違いますのでブレーキングの感触、引きの軽重など心配でしたが引きは軽く特に問題はないようです。ただ気になるのは、この時代のブレーキゴムは角度の調整できないこと。トーインをつけてセットするのが当たり前の現在では少し心もとなく感じます(笑)

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↑ヘッドパーツは600のマークがあります。アルテグラのサブネーム?に「600」の名前があったのは1997年の6400系アルテグラまでだったと思いますのでヘッド小物は一世代前の物が使われているのだ思います。

※ライトスピード NATCHEZ終わり

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↑今回はライトスピード NATCHEZチタンフレームの細部を見ていきます。ヘッドチューブとトップチューブ、ダウンチューブの溶接部分。とてもキレイに溶接されていることがわかります。それにしもヘッドマークがサイドまで回り込んでいますね。カッコいいけど正直デカすぎる?(笑)

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↑ヘッド小物はシマノ600、今の若い方にはピンとこないかもしれませんがデュラに次ぐセカンドポジションの部品グループ。今で言えばアルテグラクラスでしょうか。オーナーによると25年ぐらい前(1995年前後)に購入したフレームだそうですがシマノ600は当時としても少し古い部品でしょうか。シマノ600の文字が上下ワンともピッタリ前を向いて組付けられています。

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↑ピンボケ画像ですみません。BB回り、チェンステーブリッジあたりもとてもキレイに溶接されています。BBスレッドはBSCでした。

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↑これまたピンボケですが。シートステーブリッジはかわいい形をしています。

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↑リヤエンドはチタン製ストレートエンド。

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↑後ろ三角。シートステー、チェンステーともにテーパー管ではないパイプに見えます。そして先にあげたリヤエンド部分の画像と合わせて見てください。チタンパイプ先端(チェンステーパイプ、シートステーパイプ共に)にテーパー状のパイプ?を溶接、それを介してリヤエンドに溶接されて構成されていることがわかります。

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↑フロントフォークの前面を見るとライトスピードのステッカーがありルックのフォークが純正でセットされているものだということがわかります。

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↑その1でも書きましたがフレーム、フォーク、ヘッド小物付きの状態で実測2,1kgと軽量でした。(最近のカーボン軽量フレームに比較すれば、それほどではないですが)

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↑↑、↑今回、友人から組み立ての依頼があったのはライトスピード NATCHEZ。自分はチタンパーツは大好きでたくさん使っていましたがチタンフレームは乗ったことがありませんし組み立ても楽しみです。ちなみにルックのフロントフォークは標準でセットされていた物。販売年代は・・・?不明、オーナーに聞いてみなければ。
⇒本人から連絡があり約25年前(1995年頃)に購入したということでした。

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↑ヘッドマークは新素材のフレームの割に時代がかった?大袈裟な物?でも、結構好きなタイプ(笑)

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↑アルミ3,バナジウム2,5を添加したチタンフレームらしい。フレーム重量はフロントフォーク、ヘッド小物込みで2,1kgでした。カーボンの超軽量フレームが多く売られている最近では特に軽いといったものではありませんが、それでも、やっぱり軽いですよね。特に自分はいまだに古いクロモリフレームを扱っているのでそのように感じます。

さて、これから少しずつ組んでいきますがオーナーの意向で手持ちの余剰部品でお金を掛けずに組んでいきます。(オーナーは他に新しいロードを複数台所有しています)

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