コルサの毎日がヒルクライム

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最近朝バンクで乗っているエベレスト ピスト。
以前、このブログでも書いた通り昨年末のシクロジャンブルで
知人に紹介され購入したもの。
1976年製のフレームとのことですが、ほとんど乗った形跡はなく
とても良いフレームを購入できたと喜んでいます。

エベレストは、ずっと憧れで過去にも何台かのデッドストックを含め
いくつか見てきましたがサイズが合わなかったりで
縁がありませんでした。

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シクロジャンブルで紹介された時のエベレスト レコードピスト。
ピストフレームでありながらロードフォークが付いていました。
また、ヘッドパーツが1990年頃のカンパレコードになっている
ことも気になります。
その他では杉野マイティのBB、フロントのハブシャフトのみが
付属していました。

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ロードフォークが付いていたので、ちょっとがっかりしたのですが・・・
もともとのピストフォークもちゃんと揃っていました。
右が、もともとのピストフォーク。
ピストの多くがそうであるように丸パイプのフロントフォークでした。

フレームに付いていたのは左の丹下製ロードフォークでした。
オールメッキで売られていたフロントフォークにフォークブレードの
上のみフレームカラーに近いシルバーで塗ったもののようです。
(いわゆる1/2メッキ)
前のオーナーがブレーキを付けて乗ろうと考えていたのかもしれません。

余談ですがロードフォークが620gであるのに対して
ピストフォークは780gもありました。
ピストのフォークは頑丈に作られているものですが25%増しとは・・・
ちなみにフレーム本体の重量は1840gでした。

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最初に書いた通り、一番気になるのはヘッドパーツの時代が
全然あっていないこと。
これはフロントフォークをロードフォークにした時に何らかの理由
で付け替えられてしまったのかもしれません。
と言うことでフロントフォークをピストに戻しながらヘッドパーツも
フレームの年代に近いものに戻すことにします。
この時点では昔、買ってストックしておいた初代デュラエースの
ピスト用ヘッド小物の出番がやっと来た、と考えていました。
初代デュラエースのHPならば76年製のフレームにもピッタリです。

実は、付いていたのがカンパ レコード(~1990年頃の物)と言う
ことで少し嫌な予感がしていました。
と言うのは自分がなじみ深い70~80年代のカンパのHPについて。

カンパの場合、箱にB.S.C.と書かれていても・・・

当然、上下ワンはB.S.C.になっていますがフォーククラウンに付く
下玉押しは、なぜかイタリアンになっている物しか見たことが
ないからです。
(これってなぜでしょうか?)
このフォークコラムも、もしかしてイタリアンになっているのでは?
と思ってバラしてみると・・・
やはりイタリアンでした。
しかたがない、なにか下玉押しだけイタリアンの物を探して・・・
と考えてワンも抜いていきます。
そして何気なく初代デュラエースのワンを載せてみると・・・
スカスカではないですか!
そう、下玉押しだけではなく上下のワンもイタリアンだったのです。
このエベレスト レコードフレームもともと、イタリアンでヘッドが
作られていたのか、途中でB.S.C.から改造されたのか、
どうなんでしょうか?

さて話が長くなりましたがイタリアンの、それもピスト用のHP、
そのうえで76年のフレームに似合う手持ちは、
「いつかイタリア製のピストフレームを手に入れた時に使おう」
と思い買っておいたカンパ レコードかスーパーレコードぐらいしか
手持ちがありません。
(タンゲ軽合レビン ロード(伊)と言うわけには、さすがにいかない)
このフレームならス-パーレコードではなくレコードの方が似合うでしょう。

フレームがエベレスト 「レコード」ならば、もちろんカンパ 「レコード」HPとも
つり合いも取れるでしょう?
(私見ながら70年代のカンパが最も似合うのはエベレストでしょう。次点はナガサワ)

画像の箱に「PISTA」の文字が見えます。
ただし画像に写っているリティーナーはカンパ製ではありません。
純正のベアリングはバラ玉で青い紙袋の中に入っています。
今回はバラ玉で組むのが面倒だったので(笑)
他社のリィティーナーを使用しました。
面倒だったの事実ですがコラムの寸法が適正かどうか、わからなかったので、
面倒なバラ玉で組む前にリィティーナーで仮組をしたのですが
結局そのままグリスを入れて・・・・(笑)

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慎重に下玉押しを打ち込みます。

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フレームに上下ワンを組み込みます。

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コラムの寸法もぴったりで問題なく組み込むことが出来ました。

「う~ん、やっぱりエベレストにはカンパレコードが似合うねぇ~」
この画像だけで、ご飯、三杯はいけますね(笑)

「最近、ダホンの記事ばかりですね」と言われていますが、
実は、こんな物をやってますよ~(笑)
詳細は、またいつか・・・
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また一台、増えてしまいました。

でも仕方がないんです。だって、まともに乗れるツーリング車がなかったから(笑)

コルサの場合、ロード、ピスト、シクロクロス、MTBと実動車は泥除けなし、ばかり。

一台、トーエイランドナーがありますが・・・
1964年製では普段使うには少しばかり無理があるんです。
(少しではないか? 笑)

というわけで、まともに乗れる?泥除け付きツーリング車を作ることにしました。


おかげさまで未走行のフレームなのですが・・・
そこはコルサのことですからデッドストックのマスプロ車のフレーム。

調べてみると年式は1980年で間違いなさそうです。



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早速、お約束の作業開始。
エンドの精度を見てみます。



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前後とも、まずまず精度は出ているようです。

ところが後でホイールを入れようとして気がついたんですが・・・
なぜかフロントのエンド幅が105ミリ程度もあるのです。
古いフレームでフロントが94ミリ前後というのはよくあるのですが、100ミリより
広いフロントとは聞いた事がありません。

エンド幅が広いというだけで、まあ、少しホイールがはめにくいのですが
精度は悪くないので我慢するとしましょう。

ちなみに、リヤエンド幅は120ミリでした。
この頃のロードは120ミリから126ミリに移行する時期(ほぼ移行完了時期か?)でしたね。



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リヤエンドはシマノのストレートエンド。
RD取り付けネジが少しきついようだったので、ここにもタップをとおしておきます。

その他、ボトル台座などのネジも、一通り確認しておきます。



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このフレームにはBB+チェンホイールも付属していました。
そのまま使うつもりですがグリスを入れ替えなければなりませんし
サビ、腐食の兆候もありましたので
一度バラして磨きます。

ばらしたところ右ワンがきつかったので、ここもダイスを通します。
画像のように左右のダイスが同時に入っていますから左右のネジのセンターはちゃんと出ています。
(これが同時に入るとは限りませんよ、中には、ひどいフレームもありますから)



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デッドストックとはいえ1980年頃のフレームです。
ヘッド小物のメッキも錆びていましたから一度はずしてサビ落としをします。
画像はサビ落とし作業後、組み付けているところです。
ちなみにヘッドマークは、わざと画像処理で消してあります(笑)
(先ほどの画像のダウンチューブのロゴも)



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仮に中古のピラーを入れてサイズを確認してみたところ、少し歪があるのか
キズがついてしまいました。
そこでシートチューブにリーマーをかけます。
これで、安心して部品が組みつけられます。
(この画像からもロゴは消してあります 笑)


それにしてもまわりの乱雑なこと。
何台見えますか?(笑)



さて、これらの画像で、どこのフレームかわかる方はお見えになりますか?

実車を見て正解を知っているのは滝ちゃん、くさやんさん、大熊猫さんぐらいかな。
(黙っていてね)

80年頃のマスプロ車で・・・
案外、画像の中にヒントになりそうなポイントが、いくつか写っているような(笑)
少し楽しんでみてくださいな。

いよいよ、バイクナビGP ツールド新城です。
とは言っても今日、26日、土曜日は個人ロードレースです。
今年はエントリーしていないので気楽に友人のレースを観戦に行きます。
(私の出場する耐久レースは27日に行われる)

明日、チームを組む友人「M隊長」のレースの様子は、こちらにて。
チ-ムHP→http://6125.teacup.com/tenngutou/bbs


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自分の脚の仕上がり具合は、まったくの準備不足ですが
マシンの準備は、「やっと」ほぼ?整いました(笑)
画像はレース前最終段階の仕様。

ハンドルがやや近かった件はステムを交換、10ミリ伸ばして対応。
そして、ハンドルの高さは、そのままでは調整幅がなかったので
(調整幅がありそうだがコラム延長キットの為、調整幅が実際はなかった)、
面倒ですが一度フォークまわりを分解してフォークコラムをカット、5ミリほど
ハンドルポジションを下げました。


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画像を見ていただいて目立つのはフロントのギヤの大きさでしょうか。
アウターにデュラエースのオプション、56Tを入れてあります。
時々、「何でこんなに大きなギヤがいるの?」と聞かれますが、
これはミニベロで速く走ろうとした場合、必然なのです。


ロードのホイール(27インチ 700C)の周長
(外周の長さ・言い方を換えるとタイヤが一回転した距離)は
約2,090ミリほどです。
そして、ルイガノの20インチWOの周長は約1,595ミリほどになります。

脚の回転が一定ならギヤ比を上げないとミニベロは27インチロードと同じスピードで
走れない事がおわかりになると思います。

普通の27インチのロードレーサーのトップギヤを52T×13Tと仮定します
(最近は、もっと重いが)。
そうするとクランクを「一回転」させた時、自転車の移動する距離は
52÷13(4,0)    4,0(ギヤ比)×2,090㍉(タイヤ周長)=8,360となります。

ルイガノには20インチWOサイズのホイールが装着されています。
そして今回、ルイガノはトップが56T×11Tにしてあります。
そうするとクランクを一回転させた時、自転車の移動する距離は
56÷11(5,091)  5,091(ギヤ比)×1,595ミリ(タイヤ周長)=8,120ミリとなります。

同じ20インチで表示されますがHEサイズならどうなるでしょうか?
20インチHEでレース用タイヤの周長は約1,470ミリになります 。
ギヤを56T×11Tでで比較すると
クランクを一回転させた時、自転車の移動する距離は
56÷11(5,091)  5,091(ギヤ比×1,470ミリ(タイヤ周長)=7,483ミリとなります。

20インチよりもっと小径な車輪はどうでしょうか。

たとえばモールトンの17インチならどうなるでしょう。
ブリヂストンのモールトン用17インチタイヤの周長は約1,340ミリです。
ギヤを56T×11Tで比較すると
クランクを一回転させた時、自転車の移動する距離は
56÷11(5,091)  5,091(ギヤ比×1,340ミリ(タイヤ周長)=6,822ミリとなります。



上記の通り、タイヤ周長を比較すると
(52-13T 8,360ミリ)(56-11T 8,120ミリ)
20インチWOタイヤの場合、56T×11Tのギヤ比でも27インチ52T×13Tのギヤ比と
比べて、やや軽い事がわかります。

20インチ表示でも周長の小さいHEサイズだと、もっと大きなギヤ比が必要になる事が判ります。
まして17インチ車輪ならば巨大なフロントアウターギヤか小さなトップギヤを装備しないと
27インチロードと互角のスピードを出せないことがはっきりします。

これが私がミニベロレースのベース車両として20インチWOにこだわるようになった理由なのです。
(他にも車輪径が大きい方が転がり抵抗が少ないと一般的に言われることも理由)



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20インチ リム比較
画像の大きい方が「20インチWOサイズ」小さい方が「20インチHEサイズ」
タイヤのビートワイヤー部の径でWOは451ミリ、HEは406ミリと表示されています。

あなたはプジョーPR10 MINIをご存知でしょうか?



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生産台数が少ない為、幻とも呼ばれる、
これが「PEUGEOT PR10 MINI」です。

ミニベロでありながらフランスのプジョーらしく、
サンプレックス変速機セット、イデアルサドル、ストロングライトCW、
マファック クリテカンチ、リオターペダルが使われています。

一応、実用車?として企画されたものらしく泥除け、フロントキャリアも装備されています。


「すみません」
まあ、いつまでも冗談は通じないと思いますので、早速タネあかしを(笑)



数年前までプジョーの名前で売られている自転車がありました。
もちろんフランス製ではありませんでしたが。
それに特にマニアの興味を引くような車種もありませんでした。

ある日、「大熊猫」さんから、面白いアイディアを教えてもらいました。

それは、面白みのないプジョーの中に「COM20」というミニベロがある。
COM20のダウンチューブには70年代風のマーキングもあり、
それをベースにカスタムしたら面白いミニベロが出来るのではないか、というものでした。

早速COM20を探してみるが翌年からプジョーは自転車界から撤退するとのことで
サイズ、カラー(もちろん白でないと意味がない)で希望する物はなかなか見つかりませんでした。
(ディーラーには既に在庫がなかった)



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ネットで検索しまくって、やっと見つけて購入したのがこれ。



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全体のスタイルには面白みはありませんが、確かにダウンチューブに
70年代風のマークがあります。



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早速、このCOM20を完全にバラして・・・

ヘッドラグを黒く塗ってプジョーのイメージを出すのが最初の仕事です(笑)

シートピラーは聞いた事のないような細いサイズで、どうしてもイデアルを使う為に
一本ピラーに交換したかった。
その為、フレームにリーマーをかけて削り一本ピラーを装着できるようにしました。

シートチューブの外径の問題だったのか?理由は忘れてしまいましたが、
どうしてもFDがうまく付きませんでした。
これは、ちょっと残念。



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シフトレバーの位置にも問題が。
サンプレックスのバーコンは持っていなかったのでバーコン策は断念。

そこでステムにパイプをカットして作ったスペーサーを付けてWLのバンドで固定しました。
スペーサーは綺麗に磨き上げて仕上がりは結構気に入っていました。



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70年代のプジョー「PR10」をイメージして・・・

これは、友人、たきちゃんのPR10。(一部部品はオリジナルではありません)

このマーキングですよね、特にダウンチューブのマーキング。



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コルサのPR10は、部品構成は、ほぼオリジナルながらCOM20とは
マーキングが違うタイプなんですね(残念 ? 笑)。



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70年代当時の中級プジョーロードレーサーを意識して
部品をアッセンブルし完成したのがこれ。

「PEUGEOT PR10 MINI」(笑)



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1975年 PEUGEOT PR10LJと、
200?年 PEUGEOT PR10MINI


このミニベロフレームは非常に乗りやすく20インチHEで一般用の
タイヤでしたが結構速かったですね。

いつも練習する3.5キロの周回コースでもロードのタイムとそれほど
大きく遅れをとることはありませんでした。



結局、少しの間乗った後、関東の方に引き取られていきました。

今は、どんな部品構成なんでしょうか?

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