コルサの毎日がヒルクライム

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14日はkokoさん、くさやんさんの企画でカフェポタに参加させていただきました。

その模様はkokoさんのブログに紹介されていますので割愛?(笑)させていただき、
今回、コルサが乗った自転車を紹介させていただきます。


今回のカフェポタはkokoさんのレストアなった、「オリンピック ロード」の
お披露目の意味もあり、コルサもロードでの参加にしました。

ブログタイトルでも、お察しの通り「プジョー」を久しぶりに持出した次第です。
以前、このブログで紹介させたいただいたヤマハ時代のプジョーになります。
http://blogs.yahoo.co.jp/corsa2003sp/21166341.html

パック詰め、ピカピカだった、この自転車もコルサの手入れの悪さから、
かなり、ひどい状態になっており、カフェポタに参加する為に仕事後、
手入れする必要がありました(笑)



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改めて、ご紹介 します。「プジョー、PR10LJ」(1975年)
カフェポタの為に、慌てて整備、磨いた姿。

泥除け嫌い?のコルサには珍しく泥除けがついています。
これは泥除け付が規則の新春ミーティング対策です(笑)

ご覧いただければ、お判りになるとおりヘッドアングルがかなり、たっています
その為、ハンドルの切れ味は良いのですが、言い方を換えればナーバス、落ち着きがありません(笑)
それはともかく、やっぱりこの時代のプジョーはゴテゴテ、デカールが
微妙なバランスでかっこいいなぁ(笑)



そうだ、これから、カフェポタには毎回、違った自転車で参加することにしましょう。
毎回、皆さんにお見せする為に自転車を磨いたり整備することになりますから(笑)

そうすれば○○回までなら毎回違った自転車で参加できるかなぁ(笑)
ロード、ランドナー、シクロクロス、クロスバイク、ミニベロ、MTB・・・・
あっ、でもコルサの所有車の1/4?はピストレーサーだから、そちらは公道走行は無理や~(爆笑)

先日、入手した片倉シルク ピスト R1-R(76年頃)の
修復の様子をレポートしています。


前回は、フレームとデカールの様子をご報告しました。

今回は、パーツの様子をご報告します。


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チェンホイール&BB+(ペダルまわり)
当時のピスト用クランクのスタンダード、スギノのマイティコンペティションです。
左右のクランクキャップも、ちゃんと残っています。
PCDは最近のピストクランクの標準144ミリとは違い151ミリになります。
歯数は48Tが付いていますが、これは雑誌の資料どおりです。

クランクの裏に「76.1」の刻印がありますから1976年1月製造でしょう。
BBのメッキは少し錆びていますが磨いて落ちる程度だとは思います。
後は内部の磨耗状況がどの程度かですね。


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ペダル部分。
これは交換されていますね。
傷が付きやすいキャップに左右ともキズは少なく、落車はなさそうです。

オリジナルのペダルは意外に、「しょぼくて」三ヶ島の「MAX」だったようです。
交換されて付いていたのは同じ、三ヶ島の「ユニークカスタム」 ピストです。

付いていたユニークカスタムは「蹴返し」が一体な事、シャフトがアーレンキーで
脱着出来るようになっていることからユニークカスタムでも、かなり後期の物に交換されています。
ちなみに76年のMAXは1000円前後、ユニークカスタムは7000円前後でした。
凄い価格差があったのですね。

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ホイールはオリジナルでしょうか?資料にもリムの種類は明記されていません。
付いていたのはアラヤのエクセルです(もちろん、チューブラー)。

あとで出てくるハブと合わせてホイールごと交換されているかもしれません。
オリジナルではなかったとしても時代的には、合っていると思います。


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ハブもオリジナルかどうか不明です。
当時の雑誌広告にも明記されていませんし写真も小さく確認できません。
付いていたのは三信プロエームです。
プロエームは当時のピストハブでは安い方だったので純正かもしれません。
星型のラージフランジのデザインは悪くはありませんね、というか結構好きです。

スポークの頭に「A」の文字が見えますので旭というメーカーの物でしょう。


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リヤハブは通称「ダブルコグ」というタイプでした。
これはハブの両側に一枚ずつ固定ギヤ(フリー機構がない)が付けられます。
画像のように歯数の違うギヤをつけておけばホイールを左右入れ替えることによって
違う歯数でレースやトレーニングを行う事が出来ます。
また、片方にシングルフリーギヤをつけておけば公道走行も楽になります。


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ステム&ハンドル
ステムは資料によると「日東ネオ ダイナミック」だったようです。
ネオダイナミックは普及品でロードにも使われるタイプでした。
ピストには通常、ポジションを下げる為、前下がりのステムが使われる事が多いのですが。


付いていたのは日東の通称「天返しステム」です。
天返しステムは当時、7000円前後。ネオダイナミックは1900円前後でした。
ちなみに今も生産されているパールステムは当時2800円前後でした。
(ペダル、ステムなどはコストの関係で安い物が付けられていますね)

天返しステムは後部のボルトを抜くことにより突き出し部分が脱着出来ます。
脱着し裏返して(天地を入れ替える=天返し)前傾のきついレースのポジションとは、
ちがうアップポジションにして競輪場から自宅や宿舎まで移動することに対応するステムなのです。
また、輪行時にハンドルを、はずしやすく、はずして再度取付けても高さが
変化しないと言う利点もあります。
(競輪選手は最近、競輪場まで自転車を宅配便で送るが以前は輪行も多かった)

ハンドルも、交換されているようです。
もともとは日東の「クラフト」スチール製だった筈ですが
日東の軽合製、B123AAに換えられていました。
付いていたハンドルは芯芯で350ミリと狭い物でした。これは、いかにも幅が狭いですね。
競輪選手によるとゴール前の混戦時に順位を上げるには前の選手間の少しの隙間にも
入り込めるよう狭いハンドル幅の方が良いのだと聞いた事があります。凄い世界ですね。

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サドル&シートポスト
まずはサドルから。純正サドルはフジタのプラスチックベース「シームレス」だったでしょう。
これは「エア バイク」という革サドルに変えられていました。
革サドルと入っても幅が極端に狭い(最大幅約106ミリ)ピスト競技専用です。
また全長が普通のサドルより少し長く(20ミリほど長い)、スプリントの際、極端な前乗りでも
ポジションが取れるとの事で競輪選手に最近まで愛用者がいたようです。

シートポストの純正はサカエP-3という普及モデルでした(いわゆるサンプレタイプ)。
ところが付いていたのはサカエのロイヤルESLでした。
ESLは超軽量を目指した高級品で当時なんと9750円前後でした。
(カンパレコードでも7000円前後)。
なぜ、そんなに高かったかというと2本の固定ボルトがチタンボルトだったんですね。
(今でこそ、チタンは珍しくないが当時、珍しく高価でした)



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これは後付けのブレーキです。
ピストレーサーは競輪場を走る為の純競技車輌ですから本来、ブレーキはありません。
しかし、選手の中には「街道練習」といって一般道でトレーニングする人もいます。
また、競輪場と自宅等を自走で移動する際にもブレーキが必要になります。
その時に付けるのがこの簡易ブレーキです。

シートステイをアルミ板ではさみ込んでブレーキを固定します。
前用ブレーキもありますが選手は大体、この後ろブレーキだけです。
最近は道路事情も良くないところが多いので前後付ける選手も多くなっています。
普通の人が聞けば「公道で練習するならロードでやれば」と言われるでしょう。
しかし選手は本番のピストでポジションを変えずに練習したい人が多いのです。


さて、今回は部品の状態をチェックしました。
修復に際し、オリジナルと思われる部品は、オーバーホールして、そのまま使います。
変更されていると思われる部品はオリジナルにこだわらす、時代性、デザインなどで
違和感のないよう留意しながら選択していきます。

次回のレポートでは部品を分解して各部をチェックしていきます。

古典ピストレーサー好き(昨今の無軌道なピストブームとは、もちろん関係ない)の
コルサの理想とする「片倉シルク ピスト」が届きました。

もちろん、「ただ」で届くわけもなく、まだ目標遠く、わずかなトーエイ貯金と
事業?の運転資金を流用しての、購入なのですが(爆)


「話は少しそれますが豊橋競輪場は地元の二つのクラブのクラブ員に限り(バンクの使用注意教育を受けた)競輪開催のない日曜早朝のアマチュア選手の走行を許可してくれています。
その為、コルサなどの三流愛好家もピストレーサーで競輪場を走る事が出来るのです。」



実は、ここのところ資金不足でヤ○オクはのぞかないようにしていました。
ところが先週、知人から代理入札の依頼が。

代理の入札を済ませ、何気なく完成車のページを見ると、
そこにはコルサが考えるシルクとして理想のピストが出展されています。
写真はイマイチ不鮮明ながら、程度は良さそう。

残り時間は3時間を切り、開始価格の5万円で入札一件。
でも質問5~6件、人気は確実。これは終了間際、入札合戦になるなぁ~。
資金不足だけれど程度は良さそうだし、
終了間際に偶然出会ったのも何かの縁か、一期一会か(もはや意味不明)
ここは思い切っていくしかない(笑)
ここで「チマチマ」いってもライバルにつけ込まれる。
最初から「ドカン?」と入札金額を入れておいてライバルをあきらめさせる手だ(笑)

まあ、長くなりましたが無事、落札したわけです。



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ついに届きましたよ。
理想の片倉シルク ピスト、76年頃の「R1-R」です。
中級モデルながら、白地に赤色の胴抜き、いかにもシルクらしいカラーです。

ダウンチューブの文字も、いろいろなパターンがありますが(時代によってなのか)、
コルサは、このロゴが一番好きです。


出品者が自転車趣味ではまったくないらしく、梱包も心配だったのですが・・・
案の定、無神経な梱包姿。
画像ではピラーが上げてありますが
梱包は上部のステッカー部分まで押し込まれてきた(うわぁー なんてことするの)。
慌てて、潤滑スプレーを拭いて抜き取ります。幸いキズは少なく、ほっとします。

また、画像の通りチェーンも遊んだまま。

ホイールはフレームとダンボール一枚はさんで2本まとめて箱に詰め込まれてありました。
他にも自転車愛好家なら考えられない雑な梱包でしたが
幸い影響はほとんどありませんでした(良かった、良かった)。


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左側の確認。
特に問題なさそう、というか状態は、非常に良い。
ほんのわずかなキズがあるだけで、とても綺麗。

リヤエンドもホイールを脱着することで、傷むのはしょうがないのだが
この個体、エンドにも、大きな傷みは見られない。これは大当たりかも(笑)


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シルクらしい「二段肩」のフォーククラウン部+丸フォーク。
少しメッキにサビが出ているが手を入れれば問題なさそう。


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ラグレスのヘッドまわり。
76年頃からシルクもラグ付が増えてきたと思います。
どちらが性能的に良いかは別としてラグレスの方がシルクらしいですね。

ヘッドパーツはタンゲでしたがメッキが少々錆びています。
外観は、まだ綺麗になりそうですが回転はゴロゴロです。
単にグリスが固まっているだけなら良いのですがレース部分に、
くぼみが出来てしまっていたら交換を考えなければ。


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シート部分。
ラグレスで特に補強とかもされていないシンプルな作り。
(リッチーの薄肉パイプフレームなどは上部のみパイプが二重になったりしている)

このモデル、シートステイの仕上げも、そっけない(笑)
シルクは集合ステイも得意だったのですが。


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BB部分。
もちろん、ここもラグレスの仕上げです。

BBのメッキはさすがに錆びています。

フレームも薄汚れているようですが、単なるホコリの様なので
磨けば綺麗になりそうです。


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シートチューブ胴抜き部分のステッカー
「S」の上に小さなキズがあります。
これが一番大きなキズぐらいで、後は、ほとんどキズはありません。


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シートチューブ下部に貼られたステッカー。
シルクはオーダーなどの上級車種のフレームパイプに
「海野D2×D2」という肉薄クロモリを、よく使っていました。

今回のモデルはカタログモデルの中級クラスということで「CrMo」とは
書かれていますが、どんなパイプセットかは不明です。

またフレームエンドもシルクオリジナルとのことで刻印などは見当たりません。


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低温溶接を表すステッカーでしょうか?
各ステッカー類も綺麗に残っていました。
(ダウンチューブのロゴに一部傷みがある程度)

このステッカー、このフレームにはダウンチューブの前方部に
貼られていましたが、シートチューブ上部に貼られた個体もあったようです。



さて、とりあえず今回は、ざっと状態を確認しました。
フレームの状態は、非常に良好でした。
一部の部品は、オリジナルではありませんが、部品の状態も悪くなさそうです。

次回は部品をはずしながら各部の状態をチェックしてみたいと思います。

先日、おんちゃんさんに、

「いつも思うのですが,こんな道をドロップハンドルで!
     ハンドル変えようと思ったことはありませんか?? 」

という、コメントをいただきました。。

そこで、今回はコルサ流サイクリング車について、お話させていただきたいと思います。

この自転車を作った理由は当時(96年前後)参加していた「シクロクロス」というレースに
参加する為でした。
シクロクロスは主にヨーロッパのロード選手が冬季のトレーニングとして行っている悪路を
含むレースです。
このレースコースには必ず、泥や砂地の部分、担ぎの区間などが配置されています。


シクロクロスのレースの様子はcyclovision2005さんのブログで非常にわかりやすい
動画を見る事が出来ます。
アドレス→http://blogs.yahoo.co.jp/cyclovision2005/52024003.html

ちなみに、現在はわかりませんが当時、ヨーロッパでのシクロクロスレースはフラットハンドルは
禁止でした(MTBを規制する為?)
ただ日本では全日本選手権でもフラットバーの使用は認められていました。

話が、いきなり、それてしまいましたが当時、コルサはロードの軽快な車輪とMTBの
フラットハンドルの組合せは自分の理想とするサイクリング車だと考えていました。
最近ではクロスバイクが多目的スポーツ自転車としてもてはやされていますが、当時まだ、
こういったコンセプト(クロスバイクまたはフラットバーロード)の自転車はほとんど
販売されていませんでした。

コルサは新しくつくる自転車をシクロクロスレース用としてだけでなく自分の理想の
サイクリング車とを兼ね備えた物にしようと考えました。

まず、普通サイクリング車として必要とされる?泥除け、キャリアはコルサには、
ほとんど必要ないものでした。

なぜなら
①基本的に日帰り走行で天気の悪い日は走らないか最初からカッパを着るので泥除けはいらない。
(ただし、降雪や大雨後の天気の良い日は泥はねで困りました 笑)
②日帰りなので荷物をほとんど持たない。(ジャージの後ろポケットとサドルバック、
 ボトルケージBOXに、チューブと工具を入れる)
③カッパやウインドブレーカーなどを余分に持つ時もハンドルに直接、しばりつける。

当初はタイヤもクロカンレース用のチューブラ仕様でした(今はWO)。
乗って走れるダートが長い時はMTBを使用し、アプローチの舗装が長い時は今回、
紹介させていただいたスイスクロスを使っていました。
担ぎが予測される時もMTBではなくスイスクロスを使っていました。
軽量でフレームサイズが大きい(肩が入りやすい)このスイスクロスの方が担ぎやすいですからね。

ハンドルは最初からフラットバーで行くつもりでした。
フラットバーのメリットは
①前傾姿勢がきつくないので体が硬く(笑)腰痛もちの自分にも楽に乗れる。
②前傾姿勢がきつくないので視界が良く安全かつ景色をながめやすい。
③フラットハンドルの方が悪路でバランスが取りやすい。
④ドロップハンドルよりトータルで若干軽量に仕上がる。

マイナス点としては
①ハンドルを握るポジションが、やや少ない。
 (特にドロップブレーキレバーの本体を握ってダンシング走行好きとしては)
 (当たり前だが前傾の深い姿勢をとれずハイスピード走行に、やや向かない)
②ドロップより車幅が若干広めになる(街や林で、すり抜けしにくい)。

話が長くなりましたが(くどくてすみません)
上記から当初はシクロクロス車をフラットバーで製作したのです。
では、なぜ最近ドロップハンドルに組み替える気になったのでしょう。

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これが、最近の姿です。
ドロップハンドルでロード系コンポで組んであります。
フロントはトリプル、リヤは10速になります。
ギヤはF52-39-30、R12~27Tです。
インナーローなら30×27ですから、余程の坂も登れるはず?

96年から最近まではフラットバーで組んでいました。
駆動系もシマノのMTBコンポ、XTRフルセットでした。
こちらのインナーローは26×28Tでしたから信州などの長い坂に重宝しましたし、
ダートの登りもグリップさえあれば、かなり登る事が出来ました。


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この自転車を作った1996年当時は、こんな感じのフラットハンドルでした。
この画像は現在所有のMTBの画像です。

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そして、これが現在のハンドルまわりです。良く見ていただくとお分かりになるようにハンドル上部にテスタッチの「エイドバー」が付けてあります。(テスタッチ以外にも数社から同様の部品が販売されています)
このエイドバーの採用が、ずっと使ってきたフラットハンドルからドロップハンドルに組み替える決心をさせた部品です。

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たとえば、この画像のようにハンドルの上部を握っていてもブレーキをかける事が出来ます。
山道での悪路の下りは、ほとんどこの画像のスタイルでこなしています。
ハンドル上部を握っている為、状態が起きるので下りでも、あまり不都合はありません。
ただ、フラットバーに対しては握りの間隔が非常に狭く、滑りやすい路面などでバランスが取りにくいのは正直、気になります。

市街地などでも同様のポジションで視界を広く取りながら、いつでもブレーキが掛けられる状態で楽に走ることが出来ます。
それでいてドロップハンドルの優れたハイスピードに対応するポジションも取る事が出来る訳です。
特にブレーキレバー本体を握ってダンシングで登って行けるのが嬉しいですね。
(フラットバーでは、ちょっと出しにくいポジションなんで)


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エイドバーの構造はきわめて簡単です。従来のブレーキアウターワイヤーの途中に、このレバーを取り付けるだけです。
ワイヤーアジャストも付いているので便利に使えます。




ここからはフレームの詳細をご紹介させていただきます。
このフレームは繰り返しになりますが
リッチー スイスクロスというフレームです。
スイスクロスという名前のとおりスイスの世界選手権チャンピオン、トーマス・フリシュクネヒトが
使っていたフレームのレプリカです。
製作は日本のトーヨーフレームでタンゲのリッチーロジック プレステージという
焼入れ薄肉クロモリパイプが使われています。

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スイスクロスの特徴としては、クロカン用としては非常にタイヤクリアランスが小さいという事が
あげられます(マイナス面)。
リッチーを作っていたトーヨーには他にクロカン用として「オータケ」自社ブランド「トーヨー」
(後のテスタッチ)があったのですが、そちらは大きくタイヤクリアランスが取られていました。

リッチーのフロントは、他と比べて小さめとはいえ、それほど問題も有りませんがリヤは
ギリギリです。
これは、日本とヨーロッパの土壌の違いかもしれません。
画像のタイヤはミシュラン シクロクロスJETというタイヤでサイズ表示は30Cですが
実測最大幅34ミリほどあります。
もうちょっと細めでないと、日本の粘っこい土の路面で走るとタイヤの泥がフレームとの間に、
すぐ詰まってしまいます。

※シクロクロスはレース中にピットで自転車を交換することも出来ます。その為、泥詰まりすれば
 一周ごとに交換しても良いので、そういった理由もあるのかもしれません。

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リッチーのオフロード系フレームの特徴である、リヤのワイヤー部分です。
シートピン部分に「わっか」が溶接されているだけです。ここにインナーワイヤーをとおし直接、
チドリにつながります。
アウター受け、アウターワイヤーが省略されるのでわずかに軽量に仕上がります。
センターからインナーワイヤーが出ていないので左右のバランスが心配でしたが、特に問題なく
ブレーキを引く事が出来ます。

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リヤエンドまわり。
これ以前のリヤエンドとは違って差込み式になっています。
一度、信州の山の中で道に迷っている時に(こんな話ばっかり)枝を巻き込み、ひどく曲げて
しまったことがあります。
クロモリのフレーム(エンド)だったから何とか修正して帰れましたが、これがアルミのエンド
だったら折れていたでしょうね。

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BBまわり。
ロウ付けではなくTIG溶接だと思います。
クロモリパイプですがトップチューブとダウンチューブはスタンダードサイズより、
それぞれ1/8インチずつ太いオーバーサイズになっています。
薄肉を大径にして剛性を確保しているようです。
フレーム構造はラグレスで、この画像では見えませんが(1枚目にて)良く見ると
シートチューブ上部には1サイズ大きいパイプが被せられて荷重、溶接の負担に
耐えられるよう補強されています。
あとヘッド部分の下側もハチマキ状?に補強されています。
(ヘッド小物を挿入するのと路面からの入力で亀裂が入りやすい部分)


なんか、思いついたままに画像を見ながら書いていたらシクロクロスレースの話なのか、
コルサのサイクリング車の話なのか、リッチースイスクロスの話なのか、
訳が判らなくなってしまいました(笑)
毎度、毎度、支離滅裂ですみません。

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