ピスト レストア計画 その1
先日、友人宅を訪ねると玄関先にピストが放置されていました。
友人によると高校自転車競技部の後輩が乗っていたもので愛知県豊橋市の
工房「イチカワ」さんのフレームとの事でした。
(現在はフレーム製作はしておらずサイクルショップさんになっている)。
これ、どうするの?と聞くと、ありがたいことに
「欲しければ、ただであげるよ」
「でもいらなくなっても、返しにこないでね」
とのお言葉。早速ありがたくいただくことに。ただ、「いらなくなっても返しにこないで」の
言葉の意味を後で知ることになるのだが。
まあ、いただいたとはいえ所有台数が既に限界を超えているので?
少し遊んだら、誰かに譲るか売却することになるだろうが。
全体を確認すると塗装は既に輝きを失いサビも所々出ている。
画像では判りにくいがフォーククラウンのサビはかなりのものだ。
まあ、腐食はそれほど進行していないでワイヤーブラシで磨けば再生出来るだろうと判断。
ちなみに「イチカワ」さんでは塗装も外注に出さず自ら行っていたと聞くが・・・
それで、塗装が弱いのか?
まずはBBをはずす。左は簡単に外れたが心配どおり右ワンが完全に固着している。
以前、kokoさんのブログで紹介していただいた自作のアタッチメントを使い慎重に作業する。
kokoさんのブログで紹介していただいた作業の様子は↓
http://blogs.yahoo.co.jp/koko_car_suki/29051774.html
次にヘッド小物をはずす。工具はパークツールの「RT-1」を使う。
ここも固着気味だが、順調に、はずす事が出来た。
余談だがホーザンにもパークと同じ様式の工具があるが(この工具に限らず)、
いまいちデザインも仕上げも垢抜けていない。
だからといってもちろんパークツールが最高とは言わないが。
ヘッドパーツは残念ながらサビがひどく再メッキしても使用は無理のようだ。
リティナー(ベアリング)だけは予備としてはずしておくことにする。
作業台にはルーフキャリアのアタッチメントが取付けてあり
フロントフォークが固定できるようにしてある。
今回のような作業がやりやすくて便利。
ヘッド下玉押しをはずす。工具はホーザンの「C-440」を使う。
クラウン下から「コ」の字型の工具で叩くタイプより、ずっとまともな工具だ。
延長パイプ「C-441」も使えばモールトンなどのヘッドチューブが極端に長いフレームにも適応する。
ただし、フォーククラウンや玉押しの形によって使用できない、こともまれにある。
先にも述べたとおり垢抜けしないが良い工具だと思う。
現在は、ほぼ同じ様式の工具をパークツール「CRP-1」もラインナップしている。
(パークツールの国内販売はホーザン)
画像のバックが整理整頓されてなくて見にくくてすみません(笑)。
さて、残るはシートポストだ。
かなり深くセットされているので、いやな予感がしていたが。
画像のように万力にハンガーをはさんで、しっかり固定し、サドルに力をこめるが
思ったとおり、びくともしない。
そのままWAKO’S ワコーズの「ラスペネ」を吹きかけて1週間ほどほって置く。
一週間後、再度挑戦するも、びくともしない(腰を痛めそう・・・)。
ここにきて友人が、「いらなくなっても返しにこないで」の意味が・・・・わかった(笑)
後で聞くと、やはり知人は以前、ピラーを再使用しようと抜きに、かかったがどうしても抜けず
「もう、いらないので捨てるか」と玄関に放置していたところにコルサが現れたということだった(笑)
ピラーは、かなり腐食しているので再使用をあきらめることに。
そこで今度はサドルをはずしてピラー先端をバイスに固定する。
これでフレームを回せば、「てこ」の原理で今まで以上に力がかかるはず。
だが、これでもピクリとも動かない(腰を痛めた・・・笑)。
さらにラスペネを吹きかけ、また1週間ほどほっておく。
再度、挑戦すると、やっと何とか動いた。ただ左右には動くけどまったく抜けてこない。
結局、長い時間、大汗をかいて、何とか抜くことに成功した。
ピラーを見ると、奥の方は、まったく潤滑剤が浸透しておらず腐食が強力で
完全に固着していた事がわかる。
ちなみにフレームを持って動かす方法も、力が入る分、やりすぎるとフレームを歪ませそう。
通常だと、BBを万力に固定したまま、回す方法を取る事がやはり多い。
(サドルのベースを挟む部分にハンドル代わりに鉄パイプを挟む)
(ピラーを水道、ガス工事等で使うパイプレンチで挟んで回す)
(ピラーに穴をあけパイプを通してまわす。特に一本ピラーなどの場合)
今回はピラーだけだったがステムも固着して抜けない事例は多い。
以前、やった古いモールトン(英国製)はきつかったですね。鉄のピラーもアルミのステムも
完全に固着していました。
それでも、自称プロショップ数件で抜けなかったと聞くと、かえってやる気がわきました(笑)
結局、両方とも抜いたけど苦労したなー。自給で工賃もらえればいいけど、
そうもいかず(笑)
まあ、今回は、比較的軽症だったといえるでしょう。
さて、このフレームどう遊びましょうか。
ピストレーサーとして競輪場で乗る気にはならないので(何台も手持ちピストレーサーはあるので)
一般公道用に改造するつもり。その為には最低、ブレーキは付くようにしないと。
でも、半端なブレーキの付け方は格好悪いので、したくないし。
そこで、これから、少し時間を掛けて作業します。
いつになるかわかりませんが「その2」でまた報告させていただきます。
先日、友人宅を訪ねると玄関先にピストが放置されていました。
友人によると高校自転車競技部の後輩が乗っていたもので愛知県豊橋市の
工房「イチカワ」さんのフレームとの事でした。
(現在はフレーム製作はしておらずサイクルショップさんになっている)。
これ、どうするの?と聞くと、ありがたいことに
「欲しければ、ただであげるよ」
「でもいらなくなっても、返しにこないでね」
とのお言葉。早速ありがたくいただくことに。ただ、「いらなくなっても返しにこないで」の
言葉の意味を後で知ることになるのだが。
まあ、いただいたとはいえ所有台数が既に限界を超えているので?
少し遊んだら、誰かに譲るか売却することになるだろうが。
画像では判りにくいがフォーククラウンのサビはかなりのものだ。
まあ、腐食はそれほど進行していないでワイヤーブラシで磨けば再生出来るだろうと判断。
ちなみに「イチカワ」さんでは塗装も外注に出さず自ら行っていたと聞くが・・・
それで、塗装が弱いのか?
まずはBBをはずす。左は簡単に外れたが心配どおり右ワンが完全に固着している。
以前、kokoさんのブログで紹介していただいた自作のアタッチメントを使い慎重に作業する。
kokoさんのブログで紹介していただいた作業の様子は↓
http://blogs.yahoo.co.jp/koko_car_suki/29051774.html
次にヘッド小物をはずす。工具はパークツールの「RT-1」を使う。
ここも固着気味だが、順調に、はずす事が出来た。
余談だがホーザンにもパークと同じ様式の工具があるが(この工具に限らず)、
いまいちデザインも仕上げも垢抜けていない。
だからといってもちろんパークツールが最高とは言わないが。
ヘッドパーツは残念ながらサビがひどく再メッキしても使用は無理のようだ。
リティナー(ベアリング)だけは予備としてはずしておくことにする。
作業台にはルーフキャリアのアタッチメントが取付けてあり
フロントフォークが固定できるようにしてある。
今回のような作業がやりやすくて便利。
ヘッド下玉押しをはずす。工具はホーザンの「C-440」を使う。
クラウン下から「コ」の字型の工具で叩くタイプより、ずっとまともな工具だ。
延長パイプ「C-441」も使えばモールトンなどのヘッドチューブが極端に長いフレームにも適応する。
ただし、フォーククラウンや玉押しの形によって使用できない、こともまれにある。
先にも述べたとおり垢抜けしないが良い工具だと思う。
現在は、ほぼ同じ様式の工具をパークツール「CRP-1」もラインナップしている。
(パークツールの国内販売はホーザン)
画像のバックが整理整頓されてなくて見にくくてすみません(笑)。
さて、残るはシートポストだ。
かなり深くセットされているので、いやな予感がしていたが。
画像のように万力にハンガーをはさんで、しっかり固定し、サドルに力をこめるが
思ったとおり、びくともしない。
そのままWAKO’S ワコーズの「ラスペネ」を吹きかけて1週間ほどほって置く。
一週間後、再度挑戦するも、びくともしない(腰を痛めそう・・・)。
後で聞くと、やはり知人は以前、ピラーを再使用しようと抜きに、かかったがどうしても抜けず
「もう、いらないので捨てるか」と玄関に放置していたところにコルサが現れたということだった(笑)
ピラーは、かなり腐食しているので再使用をあきらめることに。
そこで今度はサドルをはずしてピラー先端をバイスに固定する。
これでフレームを回せば、「てこ」の原理で今まで以上に力がかかるはず。
だが、これでもピクリとも動かない(腰を痛めた・・・笑)。
再度、挑戦すると、やっと何とか動いた。ただ左右には動くけどまったく抜けてこない。
結局、長い時間、大汗をかいて、何とか抜くことに成功した。
ピラーを見ると、奥の方は、まったく潤滑剤が浸透しておらず腐食が強力で
完全に固着していた事がわかる。
通常だと、BBを万力に固定したまま、回す方法を取る事がやはり多い。
(サドルのベースを挟む部分にハンドル代わりに鉄パイプを挟む)
(ピラーを水道、ガス工事等で使うパイプレンチで挟んで回す)
(ピラーに穴をあけパイプを通してまわす。特に一本ピラーなどの場合)
以前、やった古いモールトン(英国製)はきつかったですね。鉄のピラーもアルミのステムも
完全に固着していました。
それでも、自称プロショップ数件で抜けなかったと聞くと、かえってやる気がわきました(笑)
結局、両方とも抜いたけど苦労したなー。自給で工賃もらえればいいけど、
そうもいかず(笑)
まあ、今回は、比較的軽症だったといえるでしょう。
ピストレーサーとして競輪場で乗る気にはならないので(何台も手持ちピストレーサーはあるので)
一般公道用に改造するつもり。その為には最低、ブレーキは付くようにしないと。
でも、半端なブレーキの付け方は格好悪いので、したくないし。
いつになるかわかりませんが「その2」でまた報告させていただきます。
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