前回は「くさやん」さんの「ツノダ グランプリ」を紹介しましたが
今回は、「まほろみつる」さんの「ミヤタ ジュネス」です。
このミヤタも、もとはと言えば「くさやんさん」が発掘してきたものです。
グリーン系に塗り替えたものとのことです。
確かにキズの所々からオリジナルと思われるオレンジ系の塗装が見えています。
「完成車で手にいれたのではない」という店主の話だったという、くさやんさんの情報も
ありますが当時、この車種にフレーム売りはなかったと思います。
店主が手に入れた経緯は今となっては不明ですが、
このモデルが当時のどのタイプだったのか調べてみましょう。
輪行車ブーム?時代のモデルらしく輪行用に、このようなヘッド小物が採用されています。
32~34ミリの大きなスパナを使わず(持参せずに)にヘッドのロックナットを着脱する為の
工夫と思われます。
この小物はミヤタのオリジナル アイディアのようです。
調べてみると1975年10月号のサイスポの裏表紙の広告を見つけました。
ありますが当時、この車種にフレーム売りはなかったと思います。
店主が手に入れた経緯は今となっては不明ですが、
このモデルが当時のどのタイプだったのか調べてみましょう。
輪行車ブーム?時代のモデルらしく輪行用に、このようなヘッド小物が採用されています。
32~34ミリの大きなスパナを使わず(持参せずに)にヘッドのロックナットを着脱する為の
工夫と思われます。
この小物はミヤタのオリジナル アイディアのようです。
調べてみると1975年10月号のサイスポの裏表紙の広告を見つけました。
ポイントは「まほろみつる」さんのミヤタに使われているヘッド小物と
同じ物が使われていると思われる点です。
同じ物が使われていると思われる点です。
上側のフォーク部分画像の右端のようにマイクロアジャスター(ヘッド小物 上ナット)は
ステムに固定されるようになっています。
ステムに固定されるようになっています。
固定は先の実車画像に見えるようにボルトでステムに固定しているようです。
(ハンドルの高さを決めた後、ボルトで上ナットを固定する)
(ハンドルの高さを決めた後、ボルトで上ナットを固定する)
これで、ステムを抜くとマイクロアジャスター(ヘッド小物 上ナット)もはずれ、
その後は上側玉押しを手で緩めればフロントフォークが簡単に抜けるというシステムのようです。
ベアリングはシールド構造により分解時にベアリングが落ちたり、
ゴミが付くのを防ぐと広告文にあります。
では、この広告のグリーンのモデル(JU-10P-B)が「まほろみつる」さんの
ミヤタと同じものでしょうか?
どうも違うようです。
その後は上側玉押しを手で緩めればフロントフォークが簡単に抜けるというシステムのようです。
ベアリングはシールド構造により分解時にベアリングが落ちたり、
ゴミが付くのを防ぐと広告文にあります。
ミヤタと同じものでしょうか?
どうも違うようです。
疑問点は、このステッカーです。
クロモリとありますね。
(これがオリジナルステッカーだとすると・・・)
実は上の広告のモデル(JU-10P-B)はハイテンション鋼でクロモリ鋼ではありません。
クロモリと言えば「クロモリ ジュネス」という謳い文句の広告を忘れることは出来ません。
早速探してみるとサイスポ1976年2月の裏表紙にありました。
ちなみにクロモリと言ってもカタログにメーカー名などは表示されていないようですし、
バテットチューブでもなくプレーンのクロモリ菅だったようです。
バテットチューブでもなくプレーンのクロモリ菅だったようです。
この広告のJU-10DX-Cと言うモデルは実は輪行車ではなく「まほろみつる」さんの
モデルに採用されている例のヘッド小物は採用されていません。
しかし、当時の資料を調べてみると輪行用にJU-10PDX-Cというモデルが用意されていました。
品番にある「P」の文字は「パックモデル」の略で輪行用を表しているようです。
以上の情報をもとに考えてみると「まほろみつる」さんのミヤタのフレームは
1976年前後のクロモリ ジュネス「JU-10PDX-C」ではないかと思われます。
モデルに採用されている例のヘッド小物は採用されていません。
しかし、当時の資料を調べてみると輪行用にJU-10PDX-Cというモデルが用意されていました。
品番にある「P」の文字は「パックモデル」の略で輪行用を表しているようです。
1976年前後のクロモリ ジュネス「JU-10PDX-C」ではないかと思われます。
ちなみに輪行モデルの「JU-10PDX-C」(63,500円)と
ツーリングモデルの「JU-10DX-C」(59、800円)との
値段の差はわずか3,700円でした。
違いはヘッドパーツ、サドルバックサポーターが付くか付かないか程度の違いだったようです。
(他にもあるかもしれないが、いずれにしても大差ないと思います)
輪行袋は、どちらのモデルもオプション。
ツーリングモデルの「JU-10DX-C」(59、800円)との
値段の差はわずか3,700円でした。
違いはヘッドパーツ、サドルバックサポーターが付くか付かないか程度の違いだったようです。
(他にもあるかもしれないが、いずれにしても大差ないと思います)
輪行袋は、どちらのモデルもオプション。
ミヤタといえば「ギヤ エム」マークですね。
「ギヤ エム」マークは泥除けにも付いていました。
泥除けはオリジナルでしょうか?
ポンプペグは直付けされていますがWLはバンド止めになっています。
WLはシマノ ユニシフトがついていました。
ジュネスは、駆動系にシマノ600が使われていましたから、このWLはオリジナルだと思われます。
RDは当時のシマノのトップモデル クレーンが付いていました。
本来はシマノ600だったはずですから、これは店主の好み?でしょう。
ちなみに、このクレーンは、70年代前半の、通称Ⅰ型と呼ばれる初期のモデルです。
マッドガードステイはウイングナット式になっています。
これはフレームより、少々古い時代のものでしょう。
ハブ本体には「3.3.3.」の文字がある古いものです。
先に紹介したクイックレバーと、もともとセットだったものでしょう。
マッドガードには「JCA 愛知」のステッカーがありました。
これも今では貴重品かも?
いかがでしたか?
「まほろみつる」さんの「ミヤタ ジュネス」、
懐かしく思われた方もお見えになるのでは?
「まほろみつる」さんの「ミヤタ ジュネス」、
懐かしく思われた方もお見えになるのでは?
メーカーオリジナルの部品ではないところも見受けられるのですが
ほぼ、1976年前後の雰囲気を感じさせるもので組まれており
これも貴重なマスプロメーカー 中級サイクリング車といえると思います。
ほぼ、1976年前後の雰囲気を感じさせるもので組まれており
これも貴重なマスプロメーカー 中級サイクリング車といえると思います。
P.S.
ペダルは一見、普通のママチャリ用にも見えますが非常にユニークな物が付いていました。
ちょっと、良い画像が撮れてなかったのですが、いつか紹介してみたいと思っています。
ペダルは一見、普通のママチャリ用にも見えますが非常にユニークな物が付いていました。
ちょっと、良い画像が撮れてなかったのですが、いつか紹介してみたいと思っています。
番外編で~す
※ブログ容量確保の為、画像を削除しました※
当日、「まほろみつる」さんが持込んだ「アラヤ マイクロハリー」
これで、ポタも走って欲しかった(笑)
当日、「まほろみつる」さんが持込んだ「アラヤ マイクロハリー」
これで、ポタも走って欲しかった(笑)
月並みな表現ながら
どうみても「サーカスの熊」状態にしか見えない・・・(失礼)
どうみても「サーカスの熊」状態にしか見えない・・・(失礼)
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