今回は先日の「古典ロード走行会」で意外に好評だった??
フレンチロードレーサー 「メルシェ」を、ご紹介したいと思います。


(古い)フレンチ ロードレーサ-はプジョー以外に、あまり日本では見かけません。
メルシェと言って思い浮かべる事が出来る方でも、いわゆるメルシェ ピンクのフレームカラーに
オールカンパのロードレーサーではないでしょうか?

そういった意味では、今回、ご紹介するモデルは中級車種とはいえ
いや、中級だからこそ面白いモデルと思っていただけるのではないでしょうか?


※先日の「古典ロード走行会」の様子は
  
  → http://blogs.yahoo.co.jp/corsa2003sp/35062010.html

 また過去の古典ロード走行会の様子は書庫 「古典ロード走行会」にて。



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今回の古典ロード走行会の時の画像

後で詳細に触れない部品を、ざっと、ご紹介しておきましょう。

変速機は、お約束?サンプレックスの スーパーコンペティション(クリテリウム)アンサンブル、
ブレーキは、これも、フランス車、お約束のマファック コンペティション、
リムはAVA、
ポンプはREG CORSA(伊)、
チェンホイールはストロングライト93Dとなっています。


走行会時(上記画像)にオリジナルと違うのは・・・

①タイヤ、前後とも空気は入りましたが、さすがに使えないので交換しています。
      オリジナルはちゃんと保管してありますよ(笑)

②サドル、どうにも自分のお尻に合わなかったのでイデアルに交換しています。

③ペダル、これは興味深い物が付いていましたが(後述)交換しています。
      現状はカンパ レコードペダル+ガッリ(イタリア)のトウクリップに。
      (コルナゴ用を流用)

④クランク、形状は同じ物ですが交換しています。
       理由はペダルネジがフレンチだったのでビンディングペダル(笑)をつける為に
       BSCスレッドの同型クランクに交換しています。



※4月28日加筆
記事をアップした後、気がつきましたが当初、FDはスライドが付いていました。
後日、樹脂ボディが割れてしまったのでパンタ式の物に交換していました。



それ以外はハンドルバーにボトルケージを付けている程度です。
バーテープは70年代フランスで巻かれた、そのものです。
ブレーキ、シフトワイヤーも今のところ、交換していませんが、これは現在の
内部抵抗の少ない物に交換するかもしれません。
(外したワイヤー類も保管ですよね)


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このメルシェは2000年頃、某国の、とある倉庫で運良く発見しました。

倉庫内に積まれたダンボール箱(部品、フレーム類)を片っ端から空けていったのですが
そのなかには、完成車の箱もいくつかありました。

その時には、このメルシェの箱は、すでに他社のものになっており、あまり期待
せずに空けたのですが中からメルシェのロードレーサーが出てきて驚きました。

メルシェが出てきたことにも驚きましたが、
古ぼけた塗装のフレームながら(箱入りだったのですが、なぜかホコリが積もっていた)
意外に良い部品を使っている、それも仏車なのにイタリア部品を多用している事にも驚きました。
そして、私は、この完成車が、すっかり気に入ったのでした。

しかし、他に発見した物の買取や運搬、購入資金(購入金額の交渉も)など諸事情により
実際に購入するまでには時間を要してしまいました。


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最初に見つけてから数年が経ってしまいましたが幸いにも、その間に他の人に買われる事はなく、
2004年4月、ついに自宅ガレージまで持ち帰る事が出来ました。

この当時のメルシェは、ご覧のとおりヘッドマークにシリアルナンバーが入っています。

フロントフォーク上部にはレイノルズ531のデカールも見えています。

ヘッドパーツはストロングライト コンペティション(フレンチサイズ)でした。

※今回の記事の画像は、ほとんど2004年当時に撮影したものです。カメラが良くなくて
ピントが甘い、または適正露出ではない画像が多いのですが、ご勘弁を(笑)


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シートラグまわりの様子。

シートチューブ上部にもレイノルズ531のデカールがあります。

独特な?色使いの胴抜き、シートステイ蓋へのペイントなどに味?を感じます。

ポンプペグはプラスチィックにメッキしたもので、それをスチール製のバンドで固定しています。
この形式は他ではほとんど見た事がありません。


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ヘッドまわり。
ラグ、フォーククラウンは、どこの製品でしょうか?


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ダウンチューブ上部にはフランス国旗をあしらい「MADE IN FRANCE」と書かれた
ステッカーが貼られています。

ラグには金色のペイントが入れられていますが・・・これが、まぁ、下手でして(笑)
パートの、おばちゃんかアルバイトの仕業でしょうか?

デッドストックとはいえ塗装は、もともと、質があまり良くなかったようで、
ホコリと同化して画像で見るより綺麗ではありませんでした。


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フロントフォークエンド
樹脂が被せられていて箱の底を破らないように?工夫してあります。
このエンドはサンプレックス製でしょうか?
それにしても当時の一級品に比べて肉厚が薄くチープな作りのエンドです。


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右チェンステイのRD用アウターストッパー

後ろ側に見える金具が曲がってしまっているように見えますが・・・
多分、これは意図したものだと思います。
この部分からワイヤーは上に跳ね上がりカーブしますから金具が垂直に直立するよりも
前に少し曲げることでアウターが無理なくカーブを描けるように考えられているのでしょう。


次回に続くと思います、多分(笑)