今回は古いピスト用ハブの、お話です。



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今回のサンプルは、このハブです。

※今回のサンプル提供 例の?豊田市方面のK氏(笑)

サンプル提供者はともかく?
ハブ自体は見たところ、これと言って変わった点は見受けられないような気がしますが。


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フランジ部分のアップ。

ナット、ワッシャーが70年代後半以降のピスト用ナットに比べて古臭い形です。
70年代以降のピストハブのほとんどはナットとワッシャーが、かしめられた一体の物になっています。
(かしめられているとはいえワッシャー部は可動します)

他には窓(フランジの穴のことね)の形状が、やや古風ですが、特別変わった
形と言うほどではありません。

ではなぜ、今回、このハブを取上げたのか・・・・



ここで、いったん、話を変えさせてください。

皆さんは公営ギャンブル「競輪」の自転車部品は全て認可が必要と言うことをご存知ですか?

フレームは試験を受けて合格したビルダーの物しか使用できませんし
部品も全て認可が必要なのです。

競輪選手の自転車は競争の前、毎回、検査があり認可された部品以外の物が
使われていないかチェックされます。
また、認可部品だとしてもキズなどの異常がないかもチェックされるのです。
ギャンブルゆえ機材故障などでのトラブルは極力、避けたい為なんですね。
(要するに金がかかっているので、みんな真剣! ヘタしたら暴動になりかねません! 笑)


認可された部品には下の2枚の画像のような刻印が入っています。


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現在の認可部品に打たれている刻印。
「NJS」


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「NJS」以前より古い時代に打たれていた認可品の刻印。
「BIA」


このBIAからNJSに切替わったのはいつの頃なのか不明です。
(1970年代初めの頃???)

いずれにしても競輪用認可部品の刻印は、この二つだと思われます。

最近のロード部品などに打たれているVIA(BIAと間違えやすい?)の文字は
(財)日本車両検査協会の刻印で競輪認可部品の物とは別物でしょう。


さて、ピストハブの話から、なにゆえ「競輪部品の認可刻印」の話にそれたのか・・・・

実は、今回のハブに「奇怪な刻印が発見されたから」(笑)なのです。

それでは、先ほどのハブを、よ~く見てみましょう。


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何か、刻印が打ってありますね。

手前は「SUNSHIN」(サンシン)とありますからハブを作ったメーカーの刻印ですね。
(ちなみにSANSHINではなくSUNSHIN)

サンシン(三信 松本)は良質なハブを作っていたメーカーで、その製品は
競輪競争にも多く使われていました。

「サンシン プロフェッショナル」と言うハブにはアルミ部分を徹底的にバフ掛けした
ピカピカの、それは綺麗な仕上げのハブもありました。

おっと、また話がそれてしまいましたが「SUNSHIN」の文字よりはるかに
目立つ刻印がありますよね。


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丸枠の中に「認」の一文字 !!??

これって一体なに????

これは多分、サンシンの「認」と言うグレードのハブなのでしょう、
ってそんな訳ないですよね(笑)

「認」の文字も手書き(手彫りというべきか)っぽいですし、
周りを囲む「○」も手彫りっぽい雰囲気です。

ピスト用ハブでもありますし「認」の文字から思い浮かべるのはやはり先に書いた
「競輪用部品の認可」・・・・

でも、このような刻印を見たのは後にも先にも、この一点のみです。
ベテラン競輪選手にも聞いてみましたが情報はありませんでした。

この「認」の文字、どういった経緯で付けられた刻印なのでしょうか?
そしてその本当の意味は?
やはり競輪の認可部品と関連があるのでしょうか?

※どなたか、ご存知の方が見えられましたら、ぜひ情報お寄せください。