TOM(トーエイオーナーズミーティング)に参加しながら信州、十ヶ所の峠を
登ってきました。
(TOMは岐阜県高山市の開催なのに、なぜか信州の峠ばかり・・・)


TOMの楽しい一夜も過ぎ最後のスケジュール、集合しての記念撮影も終わりました。
(TOMの様子は他の参加者のブログなどで。笑)
多くの人たちは高山市内散策ポタなど楽しそうな相談をしていますが・・・
私は皆さんの誘惑に負けず初志貫徹?、今日も信州の歴史ある峠を、一人目指します。

今日は松本市市街地の北側にある峠が目的地です。
自転車でのスタート地点までの距離はいきなり70キロ以上、車で移動となります(やれやれ)

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松本城下(松本市街)を抜け国道254号線を北に進んでいくと、こんな山が見えてきます。
この山には古くからの峠が、僅か2キロほどの間に三つ並んで通っています。
三つとも越えられれば最高なんですが、一番の目標である重要な古道の峠道は
未舗装のはずですので、簡単には行かないでしょう。

峠遊びも三日目、疲労も蓄積、そのうえで、今日は250キロほど離れた豊橋市に
帰らなければなりませんから行動時間も限られます。
なんとか二つの峠はクリアしたい・・・

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松本市街から上田市街に抜ける国道254号線を外れ旧道、稲倉地区(しなぐら)に入ると、
こんな場所。
江戸時代の道標だそうです。

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江戸時代の道標には「左江戸道」「右みさやま」とあります。
左に向かうと稲倉峠(しなぐらとうげ)を越え保福寺町(保福寺峠)を通って上田市に至り、
右は三才山峠を通って上田に至る???。
(保福寺峠は三才山峠より250mぐらい低い。ただ、その前に稲倉峠も越えなければならない)
経由地は違えど、どちらも行先は上田市???
私は江戸道を辿り稲倉峠を目指します。

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稲倉峠(1048m)、到着。
南、松本市街側から北を見たところ。
峠手前では木々の間から松本市街地がチラチラ見えるのですが写真では、
うまくとれず、どこか見通しの良い場所はないかなぁ、と思っているうちに峠についてしましました。(簡単そうに書いたけど体調、体力的にはけっこう辛かった。笑)

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小さな峠ながら峠名を刻んだ石柱と簡潔ながら判りやすい案内板が立っています。
画像ではわかりにくいので、ごく簡単に内容を
①奈良、平安時代に官道の東山道として使われた。
②松本城主代々の江戸参勤の道で江戸道と呼ばれた。
③昭和30年代まで地元の大事な生活道路だった。
④刈谷原峠まで遊歩道がある。

④の刈谷原峠まで遊歩道があるという記述は・・・
いずれ近接する三つとも峠に登るつもりですが一番重視していたのは刈谷原峠なのです。
ここから尾根伝いに行けるとすると、いったん下って登り返す必要がなくなります。
これは魅力的で今日だけで三つとの峠に立つ事が出来るかもしれません(笑)
しかし、偵察に行くと、いきなり凄い標高差があり押していくのは無理で
担ぎ(急な階段状)が必要です。
最初だけかもしれませんが・・・やはり峠は反対側に下って登り返す、
のが本来だろうと言うことで遊歩道は断念しました。
(昨日、一昨日と多くの峠をピストンだったくせに。笑)

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稲倉峠から北側に下っていくと現在の道路脇に古道であろう痕跡を見つけました。
車の道の現在の道、以前に使われていた道に間違いないと思われます。

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稲倉峠から北側に下っていくと小さな集落が見えてきました。
このあたりを、かつては大名行列も通っていたのでしょうか?
ここを下りきれば保福寺峠への道も間もなくです。
(今回は保福寺峠方面には行きませんが)

そうそう、この直前に木漏れ日の中、こちらを見ているカモシカに出会いました。
まわりが日陰で、そこだけ日が当っており、そんな所にたたずむカモシカは
荘厳な感じにさえ見えました。
少し離れて自転車を停め、撮影を試みましたがカメラを取り出すまでに
林に消えていってしまいました。



さあ、次の峠道の入口が順調に見つかればよいのですが・・・。