前回の記事でブルックスサドルのウエスト(最大幅)の測定調査をしました。
そうなれば、かつてブルックスと人気を二分したイデアルサドルの最大幅も
測定しない訳にはいかないでしょう?
そうなれば、かつてブルックスと人気を二分したイデアルサドルの最大幅も
測定しない訳にはいかないでしょう?
70年代~、日本のサイクリストに大人気だった定番「No.90」(サインなし)
サンプルは「A90 12-81」と革にありますから1981年12月製造だと思われます。
いわゆる「サイン入り」ではなく通常品です。
これは、現在使っている中古のスペアとして入手保管しているもので未使用です。
その為、乗り心地は分かりません。
幅は約151㎜ほどです。
次にイデアルNo.90の、いわゆる「板ベース」(サイン入り)を測定してみました。
友人より中古でいただいたもので製造年代は不明です。
板ベースのNo.90の幅は約150㎜とワイヤーベースとの幅の違いは、ほとんどありませんでした。
このサドルは、柔らかいというか、柔らか過ぎと言うか革の状態がちょっと不安です。
いまだに使ったことはありませんが実走行に耐えるのかどうか?
次にもう一つ、イデアルNo.90(サイン入り)
これは最近、フリーマーケットで入手したもので後部のバッジはなく型押しで
IDEALと入っています。
これはイデアルサドル(No.90の)の最後期の製品ではないでしょうか?
このサドルの幅は約151㎜で1981年のワイヤーベースや板ベースと幅は、ほとんど
変わりありませんでした。
これは先にも書いた通り中古で買った物ですが手入れをしたら、とても具合が良くなり
時々、ミニベロなどに付けて使っています。
時々、ミニベロなどに付けて使っています。
余談ながら、イデアルは「寸詰まりに見える」と言う話が時々あります。
このサドルは時々使っていますが、私も横から見ると「なんか寸詰まりだなぁ」と思います。
これも測ってみると事実だということがわかります。
ブルックスとイデアルの全長を比較してみるとブルックスの多くのモデルが
280ミリ程度あるのに対しイデアルは、だいたい260㎜程度しかないのです。
高さはイデアルNo.90とブルックス プロフェッショナルともほぼ同じですからイデアルが
ブルックスに対し横から見ると寸詰まりに見えるのは錯覚ではないことがわかります。
(イデアルNo.88とかブルックスB-15 などのモデルはベースワイヤーが若干低いので除く)
このサドルは時々使っていますが、私も横から見ると「なんか寸詰まりだなぁ」と思います。
これも測ってみると事実だということがわかります。
ブルックスとイデアルの全長を比較してみるとブルックスの多くのモデルが
280ミリ程度あるのに対しイデアルは、だいたい260㎜程度しかないのです。
高さはイデアルNo.90とブルックス プロフェッショナルともほぼ同じですからイデアルが
ブルックスに対し横から見ると寸詰まりに見えるのは錯覚ではないことがわかります。
(イデアルNo.88とかブルックスB-15 などのモデルはベースワイヤーが若干低いので除く)
こちらはイデアルNo.88。通称クロワッサンと呼ばれる馬蹄形の金具がアルミ製のもの。
これには革に「81-12」も文字が見られ1981年12月製と思われます。90よりベースワイヤーが低い88はピラーが少し長く出るので背の低いサイクリストには
ありがたがられました。
幅の方はと言いますと約154㎜でした。
なんとなくNo.90よりスポーティな扱いを受けるNo.88ですから幅が狭いのでは?と
思い込んでいましたが、意外にもやや幅広でした。
(わずかな違いですが)
「革の厚みのせいかもしれない」と考え、念の為、クロワッサン金具(馬蹄形の金具)
を図ってみると・・・
最初に取り上げたNo.90のクロワッサン金具幅が約140㎜に対しNo.88は142㎜と
若干広いのは間違いないようです。
これがアルミ金具の物だけの特徴なのか?
残念ながらスチール製のモデルのサンプルがないのでわかりません。
(ちなみに2番目の板ベースの幅は140㎜より少し狭い・・・)
今度はイデアルの普及品、No.80。
1970年代のプジョーの普及版ロードレーサーなどに使われていました。
これは単品で販売されていたと思われるもので革に「81-7」の文字がありますから
1981年7月製なのでしょう。
これの幅は約151㎜。
このサドルは手入れしてもほとんど柔らかくなりません。
おなじく品番はNo.80ですが見た目(表面仕上げ、色)も年式も少し違うモデルが
ありましたので測定してみます。
このモデルの幅は約154㎜ほど。
このサンプルには「80-G 3-83」の文字があり1983年3月製で先ほどの
黒いNo.80とは少し年代が違いますが・・・
幅が広いといっても革の厚さの違い程度の物でした。
(実際、革も厚いように思えるしカットの関係で幅広のようです)
話はそれますが、イデアルNo.80系はNo.90 などの上級モデルと比較すると後部のリベットが
違うことがわかります。
(画像で比較してみてください)
また、このサンプルはベースワイヤーの表面仕上げも他のNo.80とは違っています。
No.80のベースワイヤーは、ほとんどの場合、クロームメッキですが、このサンプルは
クロームメッキではなく亜鉛メッキのようにみえます。
このサドルは使ったことはありませんが先にご紹介した黒のNo.80と同じように
あまり柔らかくなりそうな雰囲気がありません。
また、下手にオイルを塗ると、とんでもない色になったり色ムラになりそうで
いまだにオイルを塗ったこともありません。
裏からだけでも塗ろうと思うのですが「表」に指先のオイルが付いたりすると
そこだけ変な柄になりそうで・・・・
あまり柔らかくなりそうな雰囲気がありません。
また、下手にオイルを塗ると、とんでもない色になったり色ムラになりそうで
いまだにオイルを塗ったこともありません。
裏からだけでも塗ろうと思うのですが「表」に指先のオイルが付いたりすると
そこだけ変な柄になりそうで・・・・
まずイデアルですがイデアルはモデルによってのサドル幅は、それほど違いがないといえるかと思います。(もちろん、No.88は他のモデルより、わずかに広いという結果でしたが)
ブルックスと比較した場合、ブルックスのチャンピオンスタンダードが168㎜、プロフェッショナルが158㎜、B5Nやチャンピオンナローが149~151㎜程度ですからイデアルの場合、ブルックスのナロー系とほぼ同じ幅で作られていることがわかります。
もちろん、サドルは最大幅のみで比較して、どうこうと結論付けられる単純なものではないことは私も理解していますが。
まあ、いずれにしても個人的にありがたいのは、イデアル、ブルックスどちらに乗っても相性は悪くないようでサイクリングに使うのに苦にならないことですね。
もともとはブルックスのスタイルが好きでしたが歳を取り嗜好も変わってくるとイデアルもまた違った個性で私を、ひきつけるのでした(笑)
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