ブルックス プロフェッショナルサドル、通称ブルプロ、
これには普通のリベットサイズの物と大銅鋲と呼ばれるモデルがあります。
うちにも3個のブルックス プロフェッショナル大銅鋲サドルがあるのですが、
ちょっと気になる点があります。
3個とも、ほぼ同時代の製品と考えていたのですが、ひとつに大きな特徴があります。
(その特徴は後で画像でご確認していただくとして)
まず、3個がほぼ同時代の製品と考えている理由について。
右から
①1978年、ランドナーを作る時に新品をバイト代で買ったもの。
(年号刻印なし)
これには普通のリベットサイズの物と大銅鋲と呼ばれるモデルがあります。
ちょっと気になる点があります。
3個とも、ほぼ同時代の製品と考えていたのですが、ひとつに大きな特徴があります。
(その特徴は後で画像でご確認していただくとして)
右から
①1978年、ランドナーを作る時に新品をバイト代で買ったもの。
(年号刻印なし)
②中央は国外から入ってきた中古完成車についていたもの。
(年号刻印なし)
(年号刻印なし)
③知人が1970年代に買った中古で最近、譲り受けたもの。
(77Bの刻印有。1977年2月製造)
※(①、②、③の表記は、この記事中、この後も共通です)
(77Bの刻印有。1977年2月製造)
3個は後部のバッジや各部の作りから、ほぼ同時期のものではないかと思っています。
それぞれの製造年、あるいは購入年を改めて確認していくと
①は購入記録がありますから1978年に購入したものに間違いありません。
(製造年は78年以前ということになります)
(製造年は78年以前ということになります)
②は中古で買った物で製造年刻印もありません。
③は製造年刻印がありますから1977年製に間違いありません。
ただ、年式の手掛かりのない②も作りやバッジなどから①や③と
それほど変わらない年代(1970年代中頃の製造)のものと思っています。
(あとで書く大きな違い1点と、あえて言えばという小さな違いはある)
サドルの表面からでは、違いが判りませんから裏返してみます。
実は裏返しても、この画像では違いはほとんどわかりません。
※(念の為・・・一番左のサドルのバックループは後付けです)
それほど変わらない年代(1970年代中頃の製造)のものと思っています。
(あとで書く大きな違い1点と、あえて言えばという小さな違いはある)
サドルの表面からでは、違いが判りませんから裏返してみます。
実は裏返しても、この画像では違いはほとんどわかりません。
※(念の為・・・一番左のサドルのバックループは後付けです)
違いが判るのは、この画像。
ワイヤーベースの高さをよく見てください。
中央②のサドルだけがワイヤーベースが低いのがお分かりいただけるでしょうか?
右の①1978年購入のサドルと比べてみましょう。
右の①ワイヤーベースに対して左(最初の画像の中央)の②ワイヤーベースの
高さが、かなり低いことが、この画像ではご確認いただけると思います。
高さが、かなり低いことが、この画像ではご確認いただけると思います。
実際に測ってみることにしましょう。
サドルをこの画像のようにおいてベースワイヤーの上端(この画像の置き方で)までを
測定すると左右①、③では約80㎜ほどありました。
サドルをこの画像のようにおいてベースワイヤーの上端(この画像の置き方で)までを
測定すると左右①、③では約80㎜ほどありました。
それに対して②では約68㎜ほど。
②では通常のブルックス プロフェッショナルに対して約12ミリ程度もレール高が
低く出来ていました。
この違いは530~540㎜くらいのフレームサイズを愛用する私にとって、
かなり大きな違いです(笑)
②では通常のブルックス プロフェッショナルに対して約12ミリ程度もレール高が
低く出来ていました。
この違いは530~540㎜くらいのフレームサイズを愛用する私にとって、
かなり大きな違いです(笑)
横から比較するとこんな感じです。
上の画像が①1978年購入の通常のブルックス プロフェッショナル大銅鋲。
下の画像が②低床ワイヤーベース(仮称)。
革は比較しても同じ型から抜かれて成型されているようで違いは感じられません。
その為、低いワイヤーベースのサドルの方は革の下端(使用する向きの場合)は
ベースワイヤーより、かなり下に余裕があります。
ワイヤーベースと馬蹄形金具の接続部のアップ、比較。
右が①1978年購入、左が②低床ワイヤーベース。
ともにワイヤーベースの末端加工などを見比べても差はほとんど感じられず、
この辺りはメーカー製で間違いないと思われます。
ともにワイヤーベースの末端加工などを見比べても差はほとんど感じられず、
この辺りはメーカー製で間違いないと思われます。
ただ、あえていえば
②低床ワイヤーベースのワイヤーベースを左右よく観察すると微妙に左右で曲りが
違うようにも思われますが・・・気のせいかも?(笑)
②低床ワイヤーベースのワイヤーベースを左右よく観察すると微妙に左右で曲りが
違うようにも思われますが・・・気のせいかも?(笑)
また、ブルックス製で他のワイヤーベースの低かったサドル(B-15とか)の
ベースワイヤーが付いただけのような可能性もありそうですし・・・
ベースワイヤーが付いただけのような可能性もありそうですし・・・
あえて違いを探すとすると、その1。
先端金具の表面処理の違い(笑)
右から①、②、③
中央の低床ワイヤーベースのみユニクロームメッキ風の黄色仕上げに対して両側は
銅色の仕上げ。
(材質は3個ともスチール製)
右から①、②、③
中央の低床ワイヤーベースのみユニクロームメッキ風の黄色仕上げに対して両側は
銅色の仕上げ。
(材質は3個ともスチール製)
あえてちがいをさがすとすると、その2。
革の先端形状の、わずかな違い?
(先に革の抜型に違いはなさそうとは書いたものの先端形状がわずかに違う?)
上から①、②、③
①、③に比べて②のみ?先端カット形状が、やや違う・・・
(先に革の抜型に違いはなさそうとは書いたものの先端形状がわずかに違う?)
上から①、②、③
①、③に比べて②のみ?先端カット形状が、やや違う・・・
違いが大きい?二つをアップして比較。
上が③、下が②
覆いかぶさるような先端形状の③に対し②はカットされたような形状・・・
あったのか?
ベテランサイクリストの方々に聞いてみても明確な意見はいただけませんでした。
ただ、(また聞きになりますが)同様のサドル(新品)を1984年頃、日本国内で
購入したという情報も一件あるそうで・・・
購入したという情報も一件あるそうで・・・
このブルックス プロフェッショナル大銅鋲 低床ワイヤーベース(仮称)について、
ご存知の方、ぜひ、ご教授ください。
(意外に珍しくなかったりして・笑)
ご存知の方、ぜひ、ご教授ください。
(意外に珍しくなかったりして・笑)
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