最近、「いにしえのレーサーを愛好する」?有志の間で「TOKYO64プロジェクト」という遊びが進行中です。
これは、1964年の東京オリンピックの際に日本選手に使われた、あるいは代車として用意された自転車をイメージした自転車を作って楽しもうというものです。
1964年東京オリンピックのロードレーサーの代車の存在は知られていますがトラックレーサーの代車があったかどうかは、わかりません。
ということでトラックレーサーの代車(予備車)があったとしたら、というコンセプトで作業を進めていきます。
前回(その2)でご紹介した「多分、グランヴェロではない」ピストフレームのステッカーをはがしながら再度、細部を見て見ていくこととします。
↑ヘッドマークをはがしてみると、やはり粗雑な塗り替えフレームで塗装がごそっとはがれてしまいました。元色はオレンジ色?・・・もしかして元々は貸与車?でも水色時代の貸与車なら各部の作りと年代が合うような気がしますがオレンジ色になってからの貸与車とは色と作りが合わないような気がします。
↑シート部もラグレスで仕上げらています。多くのラグレスのシルクはシートチューブの上部に補強の鉢巻が施されているものが多いのですが、この個体にはありません。
それからシートステーのフタの造形がシルクとはわずかに違うような?
↑BB回りもラグレスで、この辺りも70年代のシルクにそっくり?
↑シートステーブリッジ。細めのパイプでアーチ状に造られたところも70年代のシルクにそっくり?
↑↑、↑フロント、リヤエンドとも刻印はありません。前後エンドも70年頃のシルクによく似ています。
↑「A776」の刻印のあるBB下。シルクマークの刻印のされたフレームもありますし、中には、この刻印のパターンによく似たシルクも存在はします。
ただ、シルクであるかどうかの確証は現時点でありません。
「77年6月ではないと思うんですけどね~」(笑)
BB下の刻印とは関連性がない?もしかしてフォークは変えられているのかも?
でもコラムにはヘッドチューブと同じオレンジ色が見えますね、これが元色ならフォークとフレームは同じ個体の物といえるのでしょうが、もしかして、さし変えられてから塗り替えられたのがオレンジ色なら?って、考え過ぎても仕方ないですね。
↑そういえば、うちに70年代前半によく見られたシルクのヘッドバッジがあったことを思いだしリベットの位置を測ってみました。
すると70年代のシルク ヘッドバッジのリベット穴間隔より、このフレームのリベット穴間隔は、ずっと狭いことがわかりました。それではと日米富士など手持ちのヘッドバッジのリベット穴間隔と比べてみても合う物はなさそうです。
↑さて、このフレームは、どこの製品なんでしょうか?
まあ、いまのところ自分としては古いシルクのフレームだと思っているのですが。
ヘッドバッジのリベット穴に、ぴったりのバッジが見つかるまでは、そう思って作業を進めていくことにしましょう。
(うちのシルクのバッジ以外にもシルクには何種類か、あったようですから)
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