コルサの毎日がヒルクライム

2010年01月

先日、サンプレックスのディスプレイを記事にしたところ、これを手本に
自作してみたいという方が、お見えになりました。

そこで、今回は、寸法などがわかりやすいようにメジャーを写しこんだ
画像をアップして見ました。

ぜひ、これを御参考にしていただいて、より素晴らしいディスプレイスタンドを
作ってください。

もちろん、自作スタンドなら「サンプレックスのスタンド」ではありませんから
サンツアーでもシマノでもカンパの変速機をのっけても問題ありませんね?(笑)
(サンプレックスを参考にさせてもらうことになりますけど・・・)



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全高はこのくらい・・・



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スタンド部分の長さはこのくらい・・・



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車輪の径は650Bではなくて(笑)
80ミリ前後・・・



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ハンドルはフィリップ?幅はこのくらい・・・
この画像で材料の太さも判断していただけますでしょうか。
(5ミリ程度?)



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ホイールベースはこのくらい・・・



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プーリー、プーリーケージが引っ掛かる部分の幅はこのくらい・・・



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前輪の先端からフレーム各部の位置関係はこのくらい・・・


4枚目の画像で、おわかりかと思いますが材料が結構太く、これだけの太さで
加工しやすい材料を手に入れるのが大変かもしれません。

アルミや銅線と言う手もありますが・・・
アルミだと溶接が難しいですね。銅線なら、ハンダ付けでいけるでしょうか???
銅線もこのぐらい太くなると結構、丈夫で加工が大変かもしれません。
うちの父親は昔、盆栽の枝振りを銅線で手直ししていましたが銅線をいったん焼いてから
「わら灰」の中で、ゆっくり冷やし柔らかくなるように細工していた記憶があります。

少々細い素材で作った後、ゴムか樹脂でコーティングする方法も考えられそうです。


あー、なんか自分でも作りたくなってきました・・・
サンツアーやカンパ用のスタンド(爆)


※1月31日加筆
この記事をベースにレプリカを作成されたeast_bredさんの記事です。

もう、昨年末のことですが知人の依頼で自転車の組替をしました。

「コルナゴ マスターオリンピック」
「デローザ ヌーボクラシコ」
いずれも少し前のイタリアン ブランドのスチールフレーム。


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このクラスぐらいのスチールフレームは組み替えていても楽しい。

イタリアの有名ブランドのレーサーでも精度が低かったりして、いじっていても
楽しくないどころか、腹立たしくなるフレームもあります。
さすがに、このクラスぐらいになれば、精度も良く出来ていて作業もしやすいのです。

正直、コルナゴでも、ずいぶん前の安いクラスのフレームには信じられないほど
精度の低い物に何度も、出会った事があります。
中には「BBスレッドのセンター精度は、間違いなくママチャリ以下と断言できる」
フレームも持ち込まれた事がありました。
フォークエンドの精度は落車の影響という事も考えられますがBBネジのセンターは
落車ぐらいでは狂うことは考えられません。
最近では安いグレードのスチールフレームはなくなったが・・・・


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今回のフレームにはカンパのシールドBBが入っていました。
久しぶりに、このパークツールの専用工具で作業します。


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このBBは意外に、なめやすいので「パークの工具+スペーサー」を自分なりに工夫して
固定し万全をきして作業します(笑)

そういえば、当時、このBBの専用工具がカンパから出ていて(当然と言えば当然ですけど)
両側にハンドルのある立派なものでした。
ある時、知合いの自転車屋さんにいると中古アルミフレームのBBを抜いて欲しいという、
お客さんが訪ねてきました。

しかし、店主が一生懸命作業してもアルミ腐食が出ていてBBが完全に固着しているようで
なかなか抜けません。
私も手伝って抜こうとするとカンパの立派な工具のハンドルが見事に砕け散りました!!!
(幸い、怪我などは誰もしなかった)

大柄な立派な工具でしたが、そのせいか重くなり過ぎないようにアルミで作られており
力任せに二人で作業したところ破損してしまったのです。
カンパの工具ですから高価だったでしょうに・・・

その後、どうやったのかは記憶にありませんが、どうにかBBは抜けた記憶があります。
しかしショップ店主は大切(高価)なカンパの工具が砕け散ってしまい淋しそうでした(笑)

アルミフレーム+スチールパーツは組付け時にグリスを、しっかり塗っておかないと
腐食が出て抜くのに苦労する事が多いようです。


イメージ 4

コルナゴのHPの下玉押しをホーザンの工具で抜き取ります。
この工具については以前にも取上げた事があったかもしれません。

この工具、フォーククラウンの形によっては抜きにくい場合もありますが、
昔のように「コの字」型の工具で叩いて抜くことを考えればスマートで
作業がしやすいですね。

本体の延長パイプもオプションでありますからミニベロの長いコラムでも
抜き取る事が出来ます。


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デローザにヘッドパーツを組み込むの図。
「ヘッド小物圧入工具」はパーク製。
この工具の弱点(あえて言えば)は一人で作業しているとセンターのシャフトが回ってしまうこと。

カンパの工具(有名な木箱のセットに入っていたもの)はフレームダウンチューブに
「回り止め」がセット出来るようになっていました(さすがカンパ)

パークの場合、センターシャフトが空転しないよう、通常はモンキースパナで抑えているのですが
上部のハンドルを両手で操作しているとモンキースパナは体で押し付けて保持しているしかありません。

この不安定な感じを何とかしたいと考えていたところ、目に付いて購入したのが圧入工具、下側右に
セットされている黒いハンドルの工具。


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台湾の工具メーカー、「SUPER B」の物。
この工具、本来は左側の枠内部分で「16~32ミリまでのナット」などを回す事が出来る物。
もちろん、それほど大きなナットは自転車には、まずなくて実際は「フリー抜き」などを
操作する為の工具なのでしょう。

16~32ミリ程度の大きなナットを対象にしているせいなのか、コスト重視のせいなのか
(多分、両方とも、あたりでしょう)
精度が低いのが気になりますが私の使用目的なら、まったく問題なし(笑)
これが、「ヘッド小物圧入工具」のセンターシャフトを固定しておくのに
(やや大きいことをのぞけば)ピッタリ。

モンキースパナなどでは油断すると滑り落ちてしまう事もありますが、この工具なら、
しっかりアジャストボルトを締め付けておけばまず滑り落ちることは有りません。
ただ、工具が32ミリナットまで対応出来るように作られているので繰り返しになりますが
大きすぎ重いのが、やや難点。

最初は安いメガネスパナの枠に穴を開けてネジを切り蝶ネジで固定しようと思いましたが
安い工具でも、さすがに工具になると、しっかり焼きが入っているので簡単には穴をあけたり
ネジを切るのは無理だったのです。
まあスパナを利用しなくてもアルミ板材でも回り止めぐらいなら十分な強度だったのでしょうけど。

少し前の作品になりますが
「北野 武」脚本、監督の映画、「菊次郎の夏」を皆さんは、ご覧になったことがありますか?
(久石 譲のピアノ曲も良かった)

この映画の撮影(ロケ地)の一部は私の住む愛知県豊橋市で行われたのだそうです。

そして、この映画の中の印象的な坂のシーンを覚えていますでしょうか?

この坂も実は豊橋市内であるということを、結構、最近まで私は知らなかったのです。
ただ、市内と知って関心、興味を持ちながらも、この坂が市内の、どこかまでは
探した事がなかったのです。

ところが先日、中日新聞の東三河版「三河名作紀行 その舞台を歩く」という記事で、
この坂が私の自宅から、なんと10キロと離れていない所だったのを知りました(不覚でした 笑)

その記事によれば北野監督のイメージに合う坂を求めスタッフが二ヶ月間ほど各地を探し回り、
やっと見つけたのが豊橋市内だったのだそうです。
今回は、その坂を探して見ることにしました。

その新聞記事には、ごくごく簡単な地図しか載っていません。
(地図では国道42号線より南、太平洋の海岸との間、小沢小学校より西ぐらいしかわからない)

記事の中には「寺沢町と東七根町をまたぐ」、坂の近くの老人養護施設の職員さんが
「映画、公開後、ロケ地を探しに来たファン、何人かに現地を案内した」という文章があり、
これを手がかりに坂を探してみることにしました。


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東七根町の国道42号線から南の太平洋側を見たところ。
先の情報から、私は多分、ここから東側だろうと見当をつけていました。
「国道42号線より南、太平洋の海岸との間」と言うと画像のように、たいした幅(距離)はなく、
かなり限定されるような気がすると思います。

しかし記事にも下記のように書かれています。
「国道42号線を越え太平洋へと南へ向かう道は迷路のように何本も細く入り組む」
「地図を頼りに記者が探しても、なかなか見つからなかった」

さて、見つけることが出来るでしょうか?


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先ほどの画像から数百m、東に国道を走り農道を南に入ります。

一番右の電柱の左側に、ほんのわずか太平洋が写っているのがおわかりになりますか?


そういえば「坂」沿いに電柱があったのを思い出しました。

このあたりは、確かに道が入り組んでいますが電柱が立っているところは限定されます。
電柱沿いの道と限定すれば、それだけで、かなり絞られてきます。
手始めに画像に写っている電柱沿いの道に向かうことにします。


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先のポイントから左に曲がり、少し進むと・・・
「あれ、この感じは確か」
「そうそう、この坂ですよね」
「いきなり見つけちゃいました(笑)」

望遠で、かなり強調されていますが、それにしても国道や県道にはありえない
角度の下りと登りですね。


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先の画像より、ほんの少し下って撮影ポイントをずらしています。

映画に登場するバス停のセットが組まれていたのは、どこでしょうか?
画像向かって右側、手前の松の木の向こうあたりだったのでしょうか?


イメージ 5

坂をいったん下って登り、東側から見たところ。
ズームを望遠から少し標準側に戻して撮影すると坂の強調も穏やかになります・・・
それでも、なかなか「良い坂」でしょう(笑)


今日の相棒はサドルをブルックス スイフト(中古ですけど)に変えたばかりのBSモールトン。
70年代のブルックスしか使った事がない私でしたがスイフトも私の、
お尻に馴染んでくれそうで一安心?でした(笑)
                               2010年1月23日(土)

先日、ブログのトップに「サンプレックスのウインドディスプレイ用の自転車」画像を
アップしたところ、皆さんからいろいろコメントをいただきました。


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実は、これをアップしたのは、特に理由があったわけではなくトップ記事が
1月20日を過ぎても「あけまして・・」でもないだろうと思い立ち急遽、なにか画像だけでも
アップしておこうと思ったのがきっかけでした。
それでパソコンの中に撮りためてある画像の中から適当に選んだのが、この画像だったのです。

ちなみに画像のサンプレックスプレステージRDは70年代の輸入車(プジョーなど)に
付いていた物より、やや古いものを載せてみました。


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このようなものがあると知ったのは、ニューサイクリング誌でした(1977年4月号)。
この頃、毎月、今井編集長(当時)のコレクションが誌面で紹介されていて、
その小さな白黒写真で知ったのでした。
欲しいとは思ったものの当時、田舎の高校生だった私は実物を見る事もなく、
ただただ、憧れるだけでしかありませんでした。

当時、まだプレステージRDすら手に入れてはいなかったのですが・・・

しかし、そんな私が2、3年後、幸運にも、これを手に入れることが出来たのです。


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1978年、大学に入学した私は下宿生活を始めたのですが、
同じ、下宿に長野県飯田市出身の同年がいました。

彼は下宿に一冊のアルバムを持ってきていたのですが、ある日、そのアルバムを見ていると
自宅の彼の部屋で友人達と遊んでいる写真がありました。
その彼の部屋のすみに、この「サンプレックスの自転車」が2台(赤と黄色だったと思う)
写っているのを発見したのです。
彼は自転車などには、まったく興味のないヤツで「なんで?」と思いながら
(興奮を隠して 笑)話を聞いてみました。

すると「愛知県」に住んでいる、叔父さんに貰った物だ、と教えてくれました。


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早速、「これを譲って欲しい」と切り出すと、あっさりOKしてくれ
「今度、実家に帰ったら持ってきてやるよ、ただし一個は、壊してしまったので赤一個しかない」
とのことでした。

しばらくして実家に帰った友人は約束を覚えていてくれて、ちゃんと実家から
持参してきてくれたのです。
彼は気のいいヤツで多分、食事2、3回分ぐらいで譲ってもらったのではなかったかと思います。
(食事といっても学生の食事代ですから、しれたものです)


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さて、今度は、これをくれたという叔父さんの事が気になります。
そこで彼に「今度、叔父さんに会ったら、他に何でも良いから自転車関係の物はないか、また、これをどういう経緯で手に入れたか聞いておいて」とも頼んでおきました。

後日、彼から聞いた話では
「叔父さんは昔、自転車メーカーに勤めていて、その時、会社で貰ってきたんだって」
「叔父さんは自転車趣味はないから他に何もないって言っていた」
とのことでした。

当時は、それ以上、頭が回りませんでしたが今になってみれば、「こんな物を会社で貰ってきた」
という自転車メーカーがどこだったのか?ぐらいは聞いておけば良かったと思います。
(叔父さんは当時、愛知県三好に住んでいたと聞きましたが愛知県周辺のメーカー?だったのか、
 それとも自転車メーカー勤務は別の土地でのことだったのか?)
とにかく、これが会社に有ったと言う事は当然、サンプレックス社(あるいは問屋か輸入商社)と
何らかの取引があった自転車メーカーだったと思われます。
それが、どこのメーカーだったのか?興味は深まりますが・・・・


ところで、この「サンプレックスの自転車」、いつごろの物なんでしょうか?
プレステージRDの販促用だとしたらずいぶん古い物のようですが

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この画像に関しては下記に記事をアップしました。


レプリカを作ってみようと言う方に

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